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NPO法人 岡山県自閉症児を育てる会

[2012年11月30日]

ID:46864

NPO法人 岡山県自閉症児を育てる会の取り組み

岡山県内を対象に、自閉症児の支援に取り組む「岡山県自閉症児を育てる会」。
子ども一人ひとりの成長に合わせた療育支援や電話相談などを行っていらっしゃいます。
代表の鳥羽さんも自閉症児を育ててきたお母さんで、経験者だからこそできる活動についてお話を聞きました。 

「ないものは作っていこう!」をモットーにみんなで協力して活動に取り組んでいます

NPO法人岡山県自閉症児を育てる会 代表 鳥羽 美千子さん

代表 鳥羽 美千子さんの写真

平成9年に、岡山県内の自閉症児を持つお母さん5人で「自閉症児をもつ母親の会」をスタートしました。当時は、気軽に相談できるところもなく、子どもをスイミング教室に通わせたくても受け入れてくれる教室もありませんでした。

「この子たちのために、今何ができるか?」を常に考えながら活動を続け、同じ思いの仲間が増えていきました。利用できる支援がないと嘆いているうちに、子どもはどんどん大きくなってしまうので、今、必要なものがないのなら、育てる会で実現しよう!と「水泳教室」「サッカークラブ」などを始めました。
今は、ボランティアさんの協力もあり、子どもたちも楽しみながら活動ができます。

他には、親のためには、年に5回ほど、専門家による講演会を開いています。
また、学校の先生を対象に、支援者の養成講座、大学新入生を対象にボランティア研修なども開いています。

子どもはいずれ自閉症児から自閉症者へと成長します。
地域で暮らしていくためには、職く場づくり・暮らす場づくり・地域の理解づくりなどの課題に取り組んでいかないといけません。
育てる会では、今後、子どもが親から独立して、地元で生活ができるようなグループホームの開設を考えたりしています。
私たちができること・やりたいことはまだまだ無限大です!これからも前向きに活動を続けていきます!

(以上)
最後に、「自閉症児でも立派に社会の中で自立できることを知って欲しい。だって私の子どもは、立派に社会に出ていますよ!」と明るい表情で鳥羽代表が話してくださったのが印象的でした。

会の活動について

児童発達支援 赤磐ぐんぐん(療育支援)

児童デイサービス 赤磐ぐんぐんのロゴ

平成17年に、自閉症や発達障害の子どもを育てるお父さん、お母さんたちの「どうやって育てたらいいのか分からない」という切実な声から出来たのが「児童デイサービス 赤磐ぐんぐん」。

3歳から8歳までの約40名が、週1回利用していますが、利用希望者が多く、受け入れをお断りする状態です。
しかし、2012年4月から受け入れ人数を増やす体制が整い、現在、新規利用児(就学前のお子さん)を募集中です。

また、小学生以上を対象とした「放課後等デイサービス ぐんぐんキッズ」も開設され、就学後も安心して療育支援が受けられます。

詳しくは、岡山県自閉症児を育てる会事務局(電話:086-955-6758)にお問い合わせください。

療育教材を手作りする様子

・手作りの療育教材
お子さんの状態に合わせた療育教材をスタッフが1点1点作成しています。

保護者向けのモニタールームの様子

・保護者向けのモニタールーム
お子さんが療育を受けている様子を保護者の方は別室でみます。お子さんとの関わり方について一緒に考えていきます。

療育スペースで学ぶ様子

・療育スペース
お子さんが集中しやすいように部屋を小さく間仕切りしています。療育指導員と向かい合って学ぶ席、一人で課題に取り組む席などあります。

社会性を身につけるスペースの写真

・社会性を身につけるスペース
スタッフと複数のお子さんが一つのスペースに一緒に座って、あいさつの仕方など生活上のマナーや対人関係の築き方などを学びます。

のびのびサロン

平成24年12月に、「のびのびサロン」を事務所内に開設しました。
ここは、発達障害児を持つ保護者の方が、子ども連れでも気軽に立ち寄れ、おしゃべりできるスペースです。 小さな子どもも走りまわっても遊ぶことができ、おもちゃもたくさん取り揃えています。
おすすめの発達障害関係の書籍別ウィンドウで開くもたくさんありますので(貸出は正会員の方のみ)、お茶でも飲みながらゆっくりできます。
サロンの利用は会員の方だけでなく、発達障害児をお持ちの保護者の方であればどなたでも利用できます。
 

岡山県自閉症児を育てる会での様子や体験記、お知らせが詰まった会報誌が毎月発行されています。

命の電話相談

自閉症児を持つお父さん、お母さんのための電話相談です。
電話を受けるのは、自閉症児を育ててきた母親なので、同じ親という立場で、一緒に泣いたり、笑いあえることができます。

たくさんの困難を乗り越えて子育てをしてきた先輩の親たちが、すぐ近くにいることを知って欲しい。
一人で悩まないで!!まずは気軽に電話してください。

  • 電話:086-955-3162(相談専用)
      ※最初に一度事務局に電話で予約いただき、お約束した時間に相談員が電話口に待機します(無料)。

年間行事など(正会員の方対象)

キッズルームで遊ぶ子どもの様子

・キッズルーム
集団で体を動かしたり、人情劇を見られる場所です。
岡山大学児童文化部の学生さんの協力で年3から4回開催しています。

水泳教室の様子

・水泳教室
現在、3歳から23歳の方が参加しています。
初心者から泳げる人までコースが3つあり、それぞれのコースで自閉症を理解したコーチが指導します。

その他、「サッカークラブ」「クローバーの会」「18歳の春を目指す親子療育クラブ 」「OHA(オハ)の会」「母の想いを語る会」「AAO活動」「のびのびキャンプ」「木工教室」「クリスマス会」「おやじの会」などたくさんの活動があります。

講演会・勉強会など

セミナーの様子

年間5回ほど、自閉症を理解するための講演会を行っています。
全国各地の著名な先生をお招きしています。
会員以外の方も参加できます(要参加費)。
開催日程は「講演会等のご案内」からご確認ください。

右は2011年10月22日(土曜日)に行われたセミナー風景

テーマ:「自閉症児支援の最前線 1 思春期・学齢期の対人関係の支援について」
講師:服巻 智子先生

団体紹介

NPO法人岡山県自閉症児を育てる会 

事務局
所在地:〒709-0826 岡山県赤磐市和田194-1 [地図
電話:086-955-6758(10時から18時 土曜・日曜・祝日は休み) ファックス:086-955-6748
Eメール:acz60070@syd.odn.ne.jp
ホームページ:http://ww3.tiki.ne.jp/~teppey/sodaterukai.htm別ウィンドウで開く