母乳や育児ミルクから幼児食へと進んでいく過程で、食事に慣れ親しんでいくための準備期間です。
「食べ物を口に取り込む」「飲み込む」「かたまりをかみつぶす」という食べるための口の機能を発達させる役割があります。
このような様子が見られると、離乳を始めていきましょう。月齢の目安では、5か月から6か月頃です。
初めて食べさせる食品は、
1日1品1さじから始めようね!
できるだけ午前中に与えるのがいいよ。
口に入った食べ物を「ごっくん」と飲み込むことを覚えさせていきましょう。慣れるのが目的なの離乳初期で、栄養のことはあまり考えなくてもよいです。はじめのうちは、おかゆに混ぜたりせずに単品で食べさせていきましょう。
「赤ちゃんへの食べさせ方別ウィンドウで開く」のページもご覧ください。
口の前の方を使って食べ物を取り込み、舌と上あごで「つぶす」動きを覚えていきます。いろいろな味や舌ざわりを楽しめるよう食品の種類を増やしていきましょう。食べやすくするために、とろみをつけたり、“あえる”と飲み込みやすくなります。
手づかみ食べをさせ、前歯でかじりとることや、自分の一口の量を覚えさせていきましょう。自分で食べることで、食事への意欲や五感の発達につながります。食があまり進んでいないお子さんには、フォローアップミルクなどを上手に組み合わせて使いましょう。
※お母さんのおなかの中で蓄えられていた“貯蔵鉄”が減ってくるので、鉄分不足になりがちです。赤身の魚や肉、ひじきなどで鉄分の補給を心がけましょう。
ひとくちの量を覚えたり、手づかみ食べが上手になってきます。フォークやスプーンを使離乳完了期 った食べる動きを覚えさせていきましょう。「おいしいね」などと話かけるなど、家族との楽しい食卓を体感させて、食事の楽しさを大切に育ててあげましょう。
栄養だけでなく、食の大切さや食べる楽しさを学ぶスタートの時期です。家族一緒に楽しく食卓を囲んだり、笑顔で「おいしいね」「楽しいね」など声かけを大切にしましょう。
赤ちゃんの発達には一人ひとり、個性があります。ほかの子と比べず、その子の成長・発達の様子をよく見て、その子に合わせたすすめ方をしましょう。楽しい食体験を増やしていくことが、「食べる力」を育みます。