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千足古墳石室見学施設

[2025年7月28日]

ID:74194

岡山市北区新庄下1271

電話:086-803-1611(岡山市教育委員会文化財課)

千足古墳石室公開施設の入り口

石室公開施設入口

千足古墳石室公開施設の内部

見学施設内部

千足古墳の概要

 千足古墳は古墳時代中期(5世紀前半)の前方後円墳です。前方部が短いので「帆立貝形古墳」とも呼ばれます。造山古墳の南に築かれた6基の陪塚の一つです。2010年から2014年に発掘調査され、墳長約81m、後円部径約63m、後円部の高さ7.4m以上、前方部の幅26mとわかりました。また、古墳の形にそって掘られた溝が見つかりました。葺石は持っていなかったようです。

 後円部には二つの横穴式石室(第1石室・第2石室)があります。第1石室には、熊本県から運ばれた石(天草砂岩)に直弧文というめずらしい文様が彫刻されています。死者を埋葬する墓室(玄室)は長さ2.9m、幅1.8m、高さ2.5mの規模で、安山岩という石を使って、壁がドーム状になるよう積み上げます。その中に石障と呼ばれる板石で四角い空間をつくります。玄門を出ると石の壁で囲まれた空間(羨道部)があり、ここは埋葬後埋められていました。

 石室全体は九州北部、石障やドーム構造は九州中部の影響を受けており、安山岩は香川県から運ばれています。石室作りは西日本全域が関わっており、造山古墳を頂点とする吉備勢力の実力を物語っています。

 千足古墳石室公開施設では、実際の初期横穴式石室を見学することができます。後円部南の見学用通路から入り、奥へ進むと、玄室の天井部に穴が開いており、そこから玄室内部をのぞき込むことができます。直弧文が彫刻された仕切石(複製品)も見ることができます。

 ※実物の仕切石(石障)は岡山市埋蔵文化財センターで保管しており、毎年期間限定で公開しています。

千足古墳石室公開施設の利用案内

  • 入館料
    無料
  • 開館時間
    午前10時から午後3時まで
  • 休館日
    月曜日(祝日の場合は直後の平日)、年末年始
    ※開館時間・休館日は造山古墳ビジターセンター別ウィンドウで開くに合わせていますので、変更になる場合があります。
  • アクセス
    JR吉備線利用 備中高松駅下車、徒歩約2.6キロメートル(約40分)
    岡山自動車道岡山総社ICから車で約10分
  • その他
    駐車場は造山古墳ビジターセンターをご利用ください。

お問い合わせ

教育委員会事務局生涯学習部文化財課

所在地: 〒700-8544 岡山市北区大供一丁目1番1号 [所在地の地図]

電話: 086-803-1611 ファクス: 086-803-1886

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