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【建部地域伝統芸能伝承事業】2015年度

[2015年9月8日]

ID:40402

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建部祭り当日の写真

※建部祭り当日の様子

実施団体

建部町伝統芸能伝承保存会

実施区域(小学校区)

建部小学校区、竹枝小学校区、福渡小学校区

事業の概要

事業の目的

本会は、建部地域の各地区で伝承される伝統芸能について、保存と伝承を推進するための活動を行っているところである。
建部地域の神楽は、岡山県中央部特有の獅子神楽で、古いものは江戸時代中期より継承されている神楽もある。棒遣いは、古武道竹内流の棒術の所作を取り入れたともいわれている。
建部地域は少子高齢化に加え、人口流出による集落機能が低下した中山間地域ではあるが、この素晴らしい伝統芸能を後世に伝えていくために、子どもたちへの指導や地域内外に向けた広報活動を行うことを目的とする。

事業の必要性

本会は、建部地域の14団体で構成をしているが、各団体に目を向けてみると、年々継承者(演舞者)が減っている状況にある。ここ数年で女人禁制を解除して、すべての団体で女児(女性)が参画した。
建部地域を人口統計で見ていると、2015年1月末現在、年少人口8.76%、生産年齢人口49.71%、高齢者人口41.53%となっており、少子高齢化への対応が課題であるが、限られた中で如何に伝統芸能を継承していくかが鍵となっている。転出者はもちろんであるが、地域外の方々の参画も必要な時かもしれない。

事業の内容

伝承活動

  1. 構成団体ごとで
    子どもたちへの指導、指導者の育成。
  2. 転出者(特に経験者)へ参画を呼びかけする。
    神楽・棒遣いは、一人ではできないので、とにかく人員確保が先決。

広報活動

  1. 地域内外で開催されるイベント等へ積極的に出演しPRする。今まで秋祭りだけの発表を、もう少し広範囲に展開する。(はっぽね桜まつり、建部町納涼花火大会、建部町文化祭、御津獅子舞フェスタ、桃太郎まつり等)
  2. ソーシャルメディアを利活用した広報戦略によりPRする。ホームページ、Facebook、You tube等を駆使して、全国へ向けて情報発信する。

関連資料

のっぷの「区づくり推進事業(地域活動部門)におじゃましました」のコーナー

親から子どもへ獅子舞・棒遣いを通して「こころ」を伝えます

2015年10月5日(月曜日)区づくり推進事業「建部地域伝統芸能伝承事業」の14保存団体の一つ、田地子地区の練習におじゃましてきたよ!

取材するのっぷ
棒遣い練習風景の写真

棒遣い練習風景

2015年10月11日(日曜日)に開催される「建部祭り」の本番直前の練習のため、指導者、演技者の子どもたちも大変熱の入った練習となっていました。本番では地元で暮らしている若者たちと一緒に毎年県外から帰省し演技している人もおり、この伝統芸能を伝承しようとの熱い思いが伝わってきました。また「尊敬する人は」の質問に「昔から棒遣いを舞ってきたお父さんです。」と目を輝かせながら答えてくれました。練習ではお父さんが一緒に舞って指導していました。親たちから子どもたちへ、子どもたちがその次の世代へ、絶えることなく伝え、受け継がれていく伝統の重みと地域の絆の強さに感動を覚えました。本田代表によると、「教科書は地域の親たちです。若者が『ふるさとを大切にするこころ』『地域を未来へ向けて存続させていく気持ちを持ち続ける』ようにこれからも伝統芸能を伝承していく努力をしていきたい。」とのこと。伝承とは技法・知識だけでなく、正に「こころ」を伝えることなんだね!

ESD・市民協働推進センターからコメント

人口減少(特に少子化)社会において伝統行事の継承は緊急性の高いテーマであることは間違いないと思われます。本事業では不特定多数に獅子舞・棒遣いの魅力を発信することで着実にファンを増やしましたが、移住者の増加は決して簡単ではないため、他地域からの担い手募集や記録資料化なども含め、次年度以降の展開を検討していただきたいと思います。(センター長 高平 亮)

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