ページの先頭です

共通メニューなどをスキップして本文へ

スマートフォン表示用の情報をスキップ

Language

【活動エリアの耕作放棄地再生、限界集落再生及び環境保全】

[2015年9月8日]

ID:40411

ソーシャルサイトへのリンクは別ウィンドウで開きます

実施団体

「蕎麦でイキイキ」実行委員会

実施区域(小学校区)

牧石小学校区と御津草生地区

事業の概要

事業の目的

耕作放棄地を活用し大麦、ソバの栽培を行う。栽培に関しては、「農業体験セミナー」を岡山市立北公民館や地域の婦人会と共催で開催する。さらに収穫した大麦粉、蕎麦粉を使った特産品づくりをベースに、「予約制麺屋」や「一人一屋台イベント」や「こども仕事館」を地元で実施し、都市部と地域の交流を盛んにする。
また、いわゆる「よそ者」として地域の従来からのしがらみを俯瞰した、限界集落再生の方策「特産品づくり」、「空き家対策」、「集団営農活動」、「移住者誘致活動」を提案していく。加えて水源地上流の涵養地という環境側面を重視した、自然栽培(無農薬・無化学肥料)による作物の栽培を実践・支援していく。

事業の必要性

  1. 牧石地区は、黄ニラや青ネギをはじめとして岡山市内でも有数の農産地域である。そんな牧石地区にとっても、就農者の高齢化や耕作放棄地の問題は深刻であり、身近で喫緊(きっきん)の地域課題といえる。
  2. 「蕎麦でイキイキ」実行委員会は、NPO法人日本素食協会、地元町内会をはじめ、蕎麦打ち教室の生徒さん、岡山市立北公民館で構成される。お預かりした土地も初年度3反で始めたが、2015年度は一町分を超えた。これらの土地はいわゆる耕作放棄地であり、所有者の手に負えない土地である。一方、見方を変えれば貴重な未利用資源である。
  3. 活動3年目にして下牧町内会内部にも「農村支援隊」なる組織をつくり、現状打破を志向する動きが芽生えつつある。集落外より移住者を受け入れる機運が醸成されつつあると見てよい。「限界集落」脱出のためには、一人でも移住者を受け入れる必要があり、そのためには地域の魅力を発信する必要がある。
  4. 牧山クラインガルテン管理団体の要請により、2015年度より「農産加工室」において予約制の蕎麦打ち教室、大麦料理講習会、予約制麺屋「三昧庵」を開く予定である。同所の経営収支改善を支援すると同時に、都市部との人的交流の活性化に貢献したいと考えている。

事業の内容

  1. 大麦・蕎麦栽培を「農業体験講座」として市民参加で実施し、事業実施場所に足を運んでもらう。牧石地区・金川草生地区で夏蕎麦の「春のいぶき」と秋蕎麦の「さちいずみ」を一年に2回生産する。さらに二条大麦「ミハルゴールド」を牧石小学校界隈で栽培する。
  2. 収穫した大麦粉・蕎麦粉等を使い、牧山クラインガルテンで協力者とともに「大麦料理教室」「蕎麦打ち教室」等のイベントを行う。
  3. 地域の環境保全活動として、竹林整備事業を歴史的建造物保護のため金山寺で行う。特に要請のあった伐採した竹の処理についてはチッパーで粉砕し、我々の圃場(ほじょう)まで搬出し、1年かけて竹堆肥にする。
  4. 地産地消教育、ESD活動の一環として、地域の牧石婦人会、北公民館共催で「麦踏体験セミナー」を実施する。

関連資料

ESD・市民協働推進センターからコメント

ここ数年は自然を相手とした事業(農業)ならではの難しさを痛感することが多く、収穫量の安定化が当面の課題となっています。一方で製品の開発や耕作放棄地の利活用の面では着実に理解者・協力者が広がりつつあるため、早急に収穫量を安定させて、ビジネスとしての可能性を広げていただきたいと思います。(センター長 高平 亮)

関連資料