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令和6年12月24日市長記者会見

[2025年1月10日]

ID:67188

令和6年12月24日市長記者会見

  • 支線バスの運行計画と都心の運賃適正化に関するパブリックコメントの実施について

  • 岡山市の公共交通のシンボルマークと支線バスの愛称のWEB投票について

  • インドネシアで開催される「サステナブル住宅・建築・都市政策セミナー」への出席について

令和6年12月24日市長記者会見資料

市長記者会見動画

支線バスの運行計画と都心の運賃適正化に関するパブリックコメントについて

 皆様、おはようございます。それでは、会見を始めさせていただきます。
 今日は、まず最初に公共交通の話をさせていただきたいと思います。昨日、協議会があったばかりでありますけれども、協議会では全体を振り返った議論ができてないんで、今、協議を始めてどんな地点にいるのか、今後どうしていくのか、それらを含めてお話をさせていただきたいというように思っております。

 昨日の会議でありますけれども、まず一つ、スライド1を見てください。路線バスは、利用者の減少による減便や路線廃止が続くなど、持続可能な公共交通ネットワークの構築が喫緊の課題となっています。平成30年5月に9社のバス事業者を含む岡山市公共交通網形成協議会を設置し、議論を始めたところであります。

 利便性の高い公共交通サービスを安定的に供給することを目的として、3つの柱で動かしていくということを決めさせていただきました。1つがバス路線の再編であります。特に周辺部への路線が中断、廃止など多くあったこともあり、それらをどう再編していくかという問題意識。2点目は都心の運賃の適正化であります。認可運賃よりも低い額を課していたということで、経営上も相当問題が生じていたということもあって、運賃の適正化。3点目が高齢者・障害者の運賃割引であります。コロナ禍もあって、令和3年2月に協議中断となりましたが、高齢者・障害者の運賃割引は、令和3年10月からハレカハーフ導入により実現をしたところであります。

 スライドの2をご覧ください。その後、昨年6月に協議を再開し、バス路線の再編については路線を需要に応じて幹線と支線に分割する路線再編等を記載いたしました。利便増進実施計画を取りまとめ、4月に国から認定をいただいたところであります。支線については、10方面17路線を創設することといたしました。そして、最も大きな変更が公設民営方式の導入、そして最大65%の運行支援を行うことによって持続可能なものにしていこうといたしました。

 支線については、令和7年から9年にかけて順次運行開始していく予定でありますが、できるだけ早期に運行を開始したいと考えており、令和7年10月運行開始予定の4つのうち妹尾・北長瀬線、これですね、妹尾から北長瀬、北長瀬のこの駅から妹尾の駅まで、これを結ぶ線を来年の4月1日から運行を開始するということにいたしたところであります。

 次のスライド4をご覧いただきたいと思います。運行計画については、運行事業者の八晃運輸から非常に利便性の高い内容で提案がありました。停留所は12か所、便数は1日20往復となっております。運賃設定については、八晃運輸から同エリアを運行する他の路線の運賃が170円から190円であることを踏まえて、ICカード利用の場合は180円、現金の場合は200円と提案があり、今後必要な手続を行った後、八晃運輸が国へ届出を行うことになります。また、八晃運輸は現在定期券を販売していないため、利用者利便の観点から今後検討していただきたいと考えているところであります。

 そして、3本柱のうち、残りの都心の運賃適正化については、事業者間の競争によって認可運賃より安価な実施運賃で100円から150円の区間が都心で広がっていて、各社の経営を圧迫しているところであります。路線バス分科会で議論する中で、事業者からは路線を維持するためには車両の更新や賃上げによる運転手確保が喫緊の課題であり、認可運賃の水準に変更するとの提案がありました。昨日の岡山市公共交通網形成協議会で議論していただいたところであります。

 具体には、現在賛同事業者のうち、賃率を持っている事業者の認可運賃は160円、これが中鉄バスであります。170円が両備・備北・岡電・下電であります。この160円と170円、この2種類があったわけですが、低いほうの160円にそろえるという案でありました。今回の運賃適正化の案は、八晃運輸を含む、八晃運輸は120円でありますから、八晃運輸を含む6社の中心部における初乗りを160円にそろえるものであります。この場合、独禁法の特例を受けるため、賛同事業者が自ら共同経営計画を策定し、岡山市公共交通網形成協議会に意見を聞いた上で、国の認可を得る必要がございます。

 我々も、岡山市公共交通網形成協議会の委員でありますが、したがってその計画に対してコメントをする権限は持っているところでありますが、物価高騰の折、市民の皆様には負担をおかけすることにはなりますが、市民の重要な移動手段である公共交通を維持していくことは、我々にとってはどうしてもやっていかなければならない案件でございます。したがって、この料金改正はやむを得ないのではないかいうように考えております。今後都心の運賃適正化と支線の運行計画について、パブリックコメントを実施いたします。

岡山市の公共交通のシンボルマークと支線バスの愛称のWEB投票について

 大きな2点目であります。岡山市の公共交通のシンボルマークと支線バスの愛称に関するWEB投票であります。市民、利用者の皆様に分かりやすく、また親しみやすいサービスとなるよう、小型車両や乗り継ぎ環境等をトータルデザインで整備していきます。トータルデザインは、利用者が目にする「モノ、情報、環境」を同じコンセプトで統一したデザインとし、サービスそのものを分かりやすく親しみやすいものにすることであります。車両や停留所などのデザインを考えるプロセスとして、まずは基本方針、ネーミング、VI、ビジュアル・アイデンティティコンセプト、シンボルマーク、支線の愛称の5つを決めていきます。

 まず、基本方針ですが、今回の取組全体の方針を分かりやすくキャッチフレーズとして示したところであります。実施計画の策定後、自治体からのヒアリングや学会セミナー等での講演依頼など反響が大きく、この岡山市の取組が公共交通のスタンダードの一つとなり得る可能性を感じているところであります。したがって、次の公共交通のスタンダードへということで「SHIFT(シフト)」といたしました。

 SHIFTでございますが、この基本方針のキャッチフレーズを受けて、これからつくる新しい交通体系を包括するワードとしてSHIFTというネーミングを選定いたしました。再編でネットワークが変わることだけでなく、これにより自動車から公共交通利用に変えていく、事業者間の競争から協調に変えていく、そういった思いも込めたところであります。

 このSHIFTの5つのアルファベットを使って岡山市の公共交通の5つの機能に分類し、路線の見える化に活用していきたいと考えております。スライドをご覧いただければと思います。

 次に、ビジュアル・アイデンティティコンセプト(VI)でありますが、これから新しい形が芽生えていく、何かが始まりそうな様子を表現するため、「萌しの日差し(きざしのひざし)」と名づけ、新しさが感じられ、また複雑な情報を識別するため、光のように明快なビジュアルデザインを今後検討していきます。また、「晴れの国・岡山」の日差しをイメージして、グラデーション模様を取り込むことといたしました。

 このVIコンセプトに基づき、まずはシンボルマークを3案作成いたしましたので、市民、利用者の皆様に選定をしていただくことにいたします。(モニターを指し示しながら)この3種類なんですね。「シフトリング」、そして「シフトレインボー」、「シフトスパイラル」、この3種類なんですが、実際上の車両にこういうふうに各支線の車両に付いてきますから、これから岡山市にとってみて一つの、市民の…、そうだよね、これ(担当課に確認)。車両に付いて、こういうふうに付いていきますので、バス停にも付いてきます。一つのデザインとして市民に親しみやすい、そういったものに我々としてはしていきたいと思いますので、ぜひ皆さん方の投票をお待ちしているところであります。

 あわせて、支線バスの愛称についてもWEB投票を実施いたします。SHIFTの「F」、Feeder(支線)となるため、Fから始まる愛称を6つの候補の中から1つ選択をしていただきたいと思います。これ、案外難しいかと思うけどな。Feeder交通というFEEDA、FLA+(フラット)、F-BUS、FOOP、FLE!、FOOCAL、ちょっと馴染みがない言葉。これから使っていけば、馴染んでいくんじゃないかということでやらせていただいているところであります。

 WEB投票によってシンボルマークと支線バスの愛称が決まった後、それに基づき支線バスの小型車両や乗り継ぎ環境等のデザイン案を策定していきます。デザイン案は複数作成し、来年2月頃開催予定の岡山市公共交通網形成協議会でお示しし、2回目のWEB投票で選定をいたします。

 支線バスについては、先ほど申し上げましたように来年4月から妹尾・北長瀬線の運行を開始する予定であります。また、10月からは高島方面、西大寺方面、庭瀬方面で運行開始を予定しております。今後の課題は、1つ目が幹線バスと支線バスの乗換えであり、来年度から実施する乗り継ぎ環境の整備では、ハード、ソフト両面から利用者にできる限り配慮した形で進めていきたいと思っております。2つ目は、試算によると、今回の都心の運賃適正化では赤字の解消に至らないため、路線バスが持続可能なものとなるよう、利用者利便を踏まえた運賃体系のあるべき姿について引き続き議論を行うことにしております。公共交通は、以上です。

インドネシアで開催される「サステナブル 住宅・建築・都市政策セミナー」への出席について

 次に、「サステナブル 住宅・建築・都市政策セミナー」についてであります。1月14日、インドネシア・ジャカルタで開催されます「サステナブル 住宅・建築・都市政策セミナー」に出席し、岡山市の中心市街地のまちづくりなどについて基調講演をするとともに、パネルディスカッションに登壇いたします。

 このセミナーは、OECDチャンピオンメイヤーズ事務局から依頼があったものであります。OECD事務次長の武内氏による基調講演が行われると。また、さきの菅内閣等で内閣補佐官をしていた和泉氏も出席をして、講演をしていくということであります。

 そもそも、このチャンピオンメイヤーズに入らないかというお誘いは、このOECDの事務次長の武内氏からあったものでありまして、様々な海外の方と情報交換しながら岡山市の政策を考えていくっていうのはいいことではないかということで入らせていただいた経緯もあります。武内氏は財務省の財務官のOBでありますけれども、一緒に仕事をしてたということもあってそういう運びになったところであります。

 和泉氏も国土交通省で一緒に仕事をしていた仲間でありますので、これからのインドネシア、ジャカルタの、特にインドネシア全体といいますか、そういう都市政策を考えながら、我々も参考となるヒントをそこで話ができればというように思っているところであります。

新型コロナワクチンの接種期間延長について

 それから、お手元に資料はありませんけれども、新型コロナワクチンの定期予防接種の期間延長についてお話をいたします。もう19日に広報連絡でお知らせしていますが、今月末までとしている新型コロナワクチンの接種期間の延長についてお話を申し上げます。

 今年の本市での流行状況や、11月20日及び26日に厚生労働省から、希望される方が令和7年1月以降も確実に接種できるよう十分な対応をするようにとの通知を受け、接種期間を検討していたものであります。現在の新型コロナの発生動向を見ると、定点当たり1.68と徐々に感染拡大傾向にあります。新型コロナについては、流行期が年明けと夏頃という傾向が見られつつあるわけですが、いまだはっきりとした見通しはない状況であります。

 こうした点を踏まえて、新型コロナワクチンの接種期間を令和7年2月末まで延長いたします。なお、本市のワクチン接種件数は11月末時点で約2万2,000件、接種率は11.7%であります。重症化予防のため、定期接種対象で接種を希望される方は、この期間に接種を検討していただきたいと思います。

1年を振り返って

 最後に、この1年を振り返ってでありますけれども、今年はもう皆さんご承知のように1月1日の能登の地震から始まったわけであります。我々も多くの職員を派遣させていただきました。復旧復興の一助にはなったんではないかと思っております。

 それから、昨日も基本政策審議会を開いたところなんですが、多くの委員の皆さん方から「岡山は動いてる」と。「ポテンシャルを生かしてきている」という評価をいただき、一定の自負を持っている思っているところであります。また、スポーツの面では、まずはパリオリンピック・パラリンピックで岡選手などの岡山ゆかりの選手が大活躍をしていただいたと。岡選手に至っては、金メダル日本人全体で20個の中、3個取ったという歴史的な快挙を成していただいたというように思っております。そういう面で、パレードでも1万人の方がお見えになって喜んでいただいたというのは印象深いところであります。

 それから、何といっても今月ファジアーノがJ1昇格したということがあって、スポーツ界でも大きな動きが見られたところであります。ただ、課題がないかというと、課題がないわけではありません。地域の活性化、子育て支援、先ほどの公共交通も同じであります。まだまだ課題は山積をしているところであります。来年も市民のウェルビーイングっていうか、そういったことのために何ができるか考え、行動をしてまいりたいと思います。以上です。

質疑応答

○記者
 パブリックコメントの募集についてちょっと伺いたいんですけれども、これを行う狙い、意図についてコメントをいただければと思います。

○市長
 (担当課職員に)先にどうぞ。

○担当課
 今回のパブリックコメントにつきましては、利用者の皆様、そういった方からご意見を頂戴して、それを的確に反映していくものでございまして、3点今回予定しております。北長瀬・妹尾線については4月1日からこの計画で行くというところ。それから、その他の検討状況につきましては、現在まだ途中段階でございますので、現時点で皆様からどういったご要望があるかというのを確認させていただく。それから、都心の運賃適正化については、今後事業者自らが共同計画を作成していきますので、大きな方向性として皆様が今どういうふうにお感じになられているか、そういったものをご意見として頂戴していただくと、頂戴すると、そういうものでございます。

○市長
 今のが一つの流れなんですが、何のためにやるかというご質問…。

○記者
 そうですね。市長として、市民の意見の重要度をどういうふうに受け止めていらっしゃるかをお願いします。

○市長
 今回の提案自身は、我々事務局が考え、もちろん事業者の方、何人かの有識者の方とお話をしたということにとどまるわけであります。しかしながら、先ほどの幾つかのデザイン、そして愛称っていうのはこれからずっと使っていくことになるんですね。したがって、市民の皆さん方がどうお感じになっているのか、そういったことをきちっと我々も理解した上で、最終的な案を決めていきたいというように思っております。よろしいでしょうか。

○記者
 案件外で恐縮なんですけれども、今月イオンモール岡山が開業して10周年を迎えました。この10年で岡山の街の様子も随分変わってきたかと思うんです。回遊性だとか、当時のテーマだった、課題だったかと思いますけれども、この10年岡山の街はどういうふうに変わったか、岡山市の取組はどうつながってきたのか、そのあたりを振り返っていただければと思うんですが、よろしいですか。

○市長
 まず、中心市街地の活性化っていう面で見てみますと、我々としては、私が市長になった頃は…っていいますか、岡山駅の周辺に人が集まってた。重心がそちらに寄っていたわけであります。それでいくと、市民の皆さん方はなかなか街を楽しむという感じにならないんではないかということで、まずはハレノワ建設っていうことを一つ考えたわけであります。ハレノワができることによって、重心が少し東側に傾いていく。今度は、その西と東を結ぶ線として、ハレまち通りの1車線化、そして様々な整備を行ってきました。そして、それに伴って岡山城のリニューアルも行わせていただき、後楽園も私はしっかりとした、人を、誘客を、呼ぶすばらしい施設だと思います。それらがうまくマッチしてきてるんではないかなというように感じているところであります。これが一つです。

 もう一つ、私、質問には直接の答えとは違うのかもしれないんですが、市長になった当初、各、若い人たちとの懇談会があって、彼らの主張として「デート場所が少ない」という話があったんですね。ゆっくり散策する場所が少ない、そういう面から見ても、イオンモールそのものの1人当たりの滞在時間も増えている、若者も多い、そういう方々がハレまち通りに出たり、ハレノワに行ったり、いい流れになってるんではないかなというように思っております。よろしいでしょうか。

○記者
 このインドネシアのセミナーなんですけれども、ESDの取組とか、まちづくり、いろいろ……。まちづくりとかESDの取組、いろいろ岡山市はあると思うんですが、何を話されるんですか。

○市長
 これから整理を今しようとしてるところなんですが、やはり一つは、ESDの世界会議をやって、我々としてこのSDGs、一生懸命動かしているところであります。そういった環境問題等々、外国人との共生問題とか、そういったことにもきちっと向き合ってやってるよっていうこと。それから、やはり公共交通の重要性とかそういったことを話させていただければと思っています。
 ジャカルタってすごい渋滞なんですよ。空港から中心部に行くだけでもすごい時間がかかっちゃう。やはり、先ほどの「SHIFT」じゃないですけど、様々なモーダルシフトが私は必要だというように思ってて、我々の取組もお話しさせていただければと思ってます。

○記者
 あと案件外なんですけど、来年、たびたび聞くんですけど、また市長選の年になるんですけれども、出馬についてお考えをお伺いできたらと思います。

○市長
 任期は来年の10月までということで、もう1年を切ったことは事実であります。先ほど申し上げたように、岡山が動いてるっていうことは、ありがたい評価もいただいているところであります。例えば、この10年間で民間投資の伸び率っていうのは政令市の中で一番高いんですね。14.5%ということであり、それは自負するところはあるんですが、しかしながら、もう解決しなければならない課題も多いことは事実であります。それらをもう少しじっくりと考えながら、任期がまだ1年近くあるわけですから、どうするか決めていきたいと思ってます。

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