産業拠点周辺の市街化調整区域における開発許可を緩和する制度の実施について
富川市民友好親善訪問団の来岡について
まずは、産業拠点周辺の市街化調整区域における開発許可を緩和する制度を実施いたします。岡山市の経済の平成23年度から令和2年度までの(実質市内総生産の)実績を見ますと、全国の政令指定都市の中でも4番目に率が推移しているということで、全体としては好調を維持できているというように思っております。そういう中で、様々な点について経済界と話をしております。
まず、その点からいきますと、地域未来推進促進法(正しくは「地域未来投資促進法」)という法律がございますけれども、それについて改正を国のほうにもお願いをしてきたところであります。そちらのほうで、インター周辺であるとか高速道路周辺であるとか、そういったエリアの工場などの建設が可能になったんですけれども、高速のインターや幹線道路の周辺において工場や物流施設の立地が可能になったんですが、産業界が要望しているうちの一つとして、産業団地の周辺で既存工場の拡張ができるようにしてほしいという話がありました。
特に今年の7月には、岡山商工会議所と岡山工業会から、景気の好循環を生み出すために製造業の生産性向上が重要であり、そのためには工場の拡張が必要ということで、産業団地周辺の規制を緩和してほしいという要望をいただいたところであります。
確かに、産業団地の周辺というのは、もう団地自身を造成しているわけですから必要なインフラは整っております。また、拡張していく、これは工場と物流施設でありますから、大きく市街化を促進していくということにはならないわけでありますんで、我々としては今年の11月1日から産業拠点周辺の市街化調整区域における開発許可を緩和する制度を実施することにいたしました。
今回の産業拠点の周辺で開発許可を緩和する2つの制度についてご説明をしたいと思います。対象となる産業拠点は、新産業ゾーン企業団地など周辺が市街化調整区域である市内の11か所を想定しております。具体のその制度でありますけれども、この2つの制度であります。
1つは、産業拠点周辺を産業振興型地区計画の対象区域に追加をするというものであります。(モニターを指し示しながら)既存の産業拠点が、こうあるといたします。新たに隣接地で拡張をしていく。Aというのは、この産業拠点の中にある企業が拡張する。F・Gは、新しく産業拠点にはない企業が、ここに進出をする。一緒になって複数の企業による開発が、今申し上げましたように既存工場の拡張、市内外からの新設が可能になるということで、地区計画によって整備をしていく。
2つ目が、産業拠点の既存工場等の拡張に関する緩和措置ということであります。このA・B・C・D・Eの5つの企業がここで操業をしている。隣接地にAが拡張していくということであれば、この既存の拠点の中にある工場に限って、それは認めていこうではないかということであります。
そういうこの2つの制度を今回新たに加えていき、設備投資などを行って岡山の経済をより活性化させていきたいというように思っております。そして全体像でありますが、今回の制度改正を踏まえて(モニターを指し示しながら)、これが岡山市内でありますけれども、高速のインターでいうと、岡山総社インター、これは吉備スマートインターであります。これが今24時間、また大型車もここを自由に使えるようになるという改築をやっておりますので、それも十分使えるようになってまいります。
この周辺には既に新たな企業が集積をしていくという動きがございます。岡山インター、山陽インター、瀬戸インターであります。そして、幹線道路は、この赤く点線で塗られている部分。そして、今回新たに見直しの対象となる産業拠点、11というふうに申し上げましたが、それぞれこういった産業拠点の周辺の土地を開発許可の対象としていくということであります。
今の状況がどういう状況かと申し上げますけれども、新産業ゾーンの企業団地、また九蟠の工業団地などの周辺では、これまで企業からの拡張のご相談を十数件いただいていました。現時点でも、今回の新たな制度の活用を見込み、工場の拡張等の相談が既に複数あるということであります。11月1日の制度開始を機に多くの拡張がなされることを期待をしております。
今後、岡山市のホームページやSNSでの発信、経済団体を通じた説明会の開催などを予定しております。工場等の拡張や新設を検討されている企業の皆様には、この制度の活用に向けて、まずは担当のほうにご相談いただければと思います。
次の話題として、韓国の富川(ぷちょん)市民友好親善訪問団が岡山に来られる予定になっております。11月3日から5日まで、韓国・富川市から富川市長をはじめとする訪問団、総勢31名が岡山市を訪問されます。2022年以来、2年ぶりの来訪となります。昨年10月には、岡山市民友好親善訪韓団の団長として、私自身、富川市を訪問させていただいております。今回の来訪では、両市の長年にわたる交流を記念して制作した友好の碑の除幕式を11月3日に北長瀬未来ふれあい総合公園にて行う予定であります。多くの方に見ていただきたいと思います。実は、韓国・富川市内でも、岡山と富川の友好のあかしとしての公園を整備していただいたということもあって、我々のほうも何かしなければという思いでこういう整理をさせていただいております。
歓迎式典の中では、観光施設などにおける相互割引に関する協定を締結する予定です。お互いの観光施設などを割引料金で利用できるようにすることで、市民交流がより活発になることを期待しております。
なお、岡山市が国内外を問わず他都市との観光施設の相互割引を実施するのは初めてであります。これは富川市長から提案があったものでして、確かにお互いの交流を促進する上ではシンボル的なものにもなってきますから、我々としてはお受けすることといたしましたし、今後相互割引みたいな話をやることによって両市の交流がより一層進んでいくんであれば、いいことではないかなというように思っております。今回の訪問団受入れを通して、富川市の皆さんとの今後の交流をさらに深めるきっかけになればと考えております。私からは以上です。
○記者
市街化調整区域での開発の規制緩和の件なんですけども、企業さんからはどういうふうな相談があったんでしょうか。
○市長
具体的に言うと、私がまずは承知している範囲で申し上げますと、産業団地の中で営業していると。しかしながら、やはり手狭になっている。それを拡張して営業したいという申出が我々のほうにあり、ただ現在の制度ではなかなかできない。よく考えてみると、この産業団地っていうのは当然ながら事前にインフラは整備しています。それの活用ということであれば新たなインフラ投資は必要ないし、工場などの拡張ですから市街化が急速に進んでいくということにはならない。岡山は、日銀さんもよく言っていただいてますけども、設備投資の意欲は旺盛であります。そういった設備投資の意欲にもやっぱり応えていかなきゃならない。こういう点から、開発許可の認める範囲を増やしていくということを決断させていただいたということであります。
○記者
この規制緩和による効果はどのようなものを期待しているか、改めてお伺いしてもよろしいでしょうか。
○市長
岡山での企業さんの設備投資、それがさらに活発になって岡山の経済がより大きく動いていくことを期待しています。
○記者
富川市との施設の無償化の協定の関係なんですけれども、これはいつ頃からのスタートをなされる予定なんでしょうか。
○市長
日付はどうだったっけ。(担当課に確認)
○担当課
協定の発効時期ですが、少なくとも令和7年2月以降、富川市との調整がつき次第ということになります。以上です。
○記者
こちらの協定のほうなんですけれども、富川市の市長から話を持ちかけられたということなんですが、これはいつ頃そういう話が…?
○担当課
今年度になってからでございます。
○記者
海外の友好協定を結んでいる都市とこういった観光施設の相互割引というのは初めてということですが、先ほどもおっしゃられてましたけれども、これによってどのような効果を期待されているか、改めてお示しいただけますでしょうか。
○市長
富川との関係っていうのは非常に密接に交流してますが、それとともに岡山空港も韓国便がございます。韓国の方も大勢、岡山に来ていただいているところであります。
インバウンド需要っていうのは、日本全体でいうと相当ゴールデンルートに・・・限られるって言うわけでもないんですけど、が中心になっている。我々としては、やはりインバウンド需要っていうのは多く求めていく必要があるだろうというように思っております。したがって、富川との交流を促進するっていうだけじゃなくて、海外とのこういうインバウンドの拡大にどれだけ影響があるかは分かりませんけれども、一つの姿勢としてこういうことを示していくというのは、私はいいんではないかなと。実は、あまりこういう発想がなかったんですよね、我々から。富川からそういう提案があり、我々としてもそれならいいんじゃないかということになってきたんで、今後逆に我々から提案していくっていうことも考えられるんじゃないかなと思っております。まだ具体にどこの都市にしてるということはないんですけれどもね。
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