岡山シティミュージアム 開館20周年記念 常設展「してぃみゅーで発見!岡山の魅力!2025年秋」関連企画
シリーズ 映像で振り返る岡山の「昭和100年」
第3回は「昭和の時代に完成した児島湾干拓」。岡山市南部はかつて「吉備の穴海」と呼ばれた広大な内海でした。3大河川が運んできた土砂の堆積と営々と続けられた干拓によって海は大地に生まれ変わり、昭和の時代に現在の姿になりました。
10月19日(日曜日) 午後2時から午後3時30分
岡山シティミュージアム 4階講義室
先着70名
米島慎一(当館映像ディレクター)
無料
9月25日(木曜日)午前10時から、お電話でお申し込みください。
(1)「絵馬からつむぐ児島湾干拓地の歴史」
企画 岡山市デジタルミュージアム
制作 山陽映画株式会社
長さ 25分
完成 平成22(2010)年11月14日
岡山市南区妹尾の御前(おんさき)神社に掲げられた江戸時代の絵馬を糸口に、児島湾の広大な浅海を肥沃な大地へと変えた岡山平野の干拓の歴史をひも解きます。17世紀の末に池田綱政の命を受けた津田永忠が手がけた沖新田の開発、明治から戦前にかけての大阪の実業家 藤田伝三郎による大規模な干拓事業と藤田農場における近代的な機械化農業、干拓地の農民が長い間直面した水の確保という難問、水不足を解消し、塩害と高潮から農地を守るために戦後進められた児島湾締切堤防の建設と世界第二の淡水湖「児島湖」の誕生まで、「昭和」の時代に現在の姿になった児島湾干拓の歴史を映像で振り返ります。
(2)「児島湖 過去から未来へ~岡山海岸保全事業のあゆみ~」
企画:農林水産省中四国農政局 山陽東部土地改良建設事務所
制作:山陽映画株式会社
長さ 14分 完成 2002(平成14)年
児島湾干拓地の用水の確保と塩害や高潮から農地を守るために、戦後行われた締切堤防の建設と1980年代に始まった、老朽化した堤防や樋門の機能を回復させる大規模な改修工事を描いた作品です。干拓地を守る近代的な施設・設備を紹介しています。400年以上にわたる干拓の歴史の中で明治以降の事業はオランダをモデルにしたこと、締切堤防と淡水湖児島湖もオランダの事例を参考にしたこと、昭和25(1950)年に始まった締切堤防の工事と近年の改修工事について、採用された土木技術を工程ごとに詳しく解説しています。
(3)「大規模地震への備え~国営総合農地防災事業 児島湾沿岸地区~」
企画・制作 農林水産省中国四国農政局 岡山南土地改良建設事業所
長さ 6分25秒
完成 令和4(2022)年5月25日
マグニチュード8~9クラスの南海トラフ巨大地震が30年以内に70~80%の確率で発生すると予測されています。昭和36(1961)年に完成した児島湾の締切堤防は、老朽化対策の改修工事も行われましたが、軟弱な海底地盤の上に土砂と石で築かれているため耐震性に問題があることが近年の調査で明らかになりました。巨大地震が発生すれば、堤防が沈下、排水樋門は損壊するため、海水がなだれ込み、農作物は塩害によって甚大な被害を受けます。中四国農政局は巨大地震から児島湾干拓地の農地を守るため、令和2(2020)年度に10年間の予定で締切堤防と排水樋門の耐震化工事に着手しました。この作品は、締め切り堤防の耐震性の問題点と将来にわたって農地を守るための耐震化工事の概要をイラストを使ってわかりやすく解説しています。
上映会 第3回「昭和の時代に完成した児島湾干拓」チラシ
シリーズ 映像で振り返る岡山の「昭和100年」
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所在地: 〒700-0024 岡山市北区駅元町15-1 [所在地の地図]
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