有機フッ素化合物のうち、ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物を総称して「PFAS」と呼び、1万種類以上の物質があるとされています。PFASには撥水・撥油性、熱・化学的安定性等の物性を示すものがあり、半導体用反射防止剤、泡消火剤、界面活性剤等の幅広い用途で使用されています。
PFAS の中でも、PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)及びPFOA(ペルフルオロオクタン酸)は、幅広い用途で使用されてきましたが、現在では、国内での使用・製造が原則禁止されています(PFOSは平成22年、PFOAは令和3年)。
環境省は令和2年5月に、PFOS及びPFOAを人の健康の保護に関する要監視項目※1に位置づけ、公共用水域及び地下水における暫定指針値としてPFOSとPFOAの合算値で1リットルあたり50ナノグラム※2(50ng/L)と定めています。
令和7年6月には、内閣府食品安全委員会の評価書を踏まえ、毒性学的に明確な基準値又は指針値の設定が可能とされたたため、PFOS及びPFOAの暫定指針値が指針値に見直されました。
※1 人の健康の保護に関する要監視項目:「人の健康の保護に関連する物質ではあるが、公共用水域等における検出状況等からみて、引き続き知見の集積に努めるべきもの」として、平成5年3月に設定されたものです。現在、公共用水域では27項目、地下水では25項目が設定されています。
※2 ナノグラム(ng)は10億分の1グラムを示す単位
市はPFOS及びPFOAが要監視項目に位置づけられる前(平成22年度)から河川の水質調査を実施し、市内の状況を把握しています。また、令和3年度からは、PFOS及びPFOAを水質汚濁防止法第16条で規定される公共用水域の測定計画に位置づけ、調査を実施しています。
飲用井戸において、有機フッ素化合物(PFOS及びPFOA)による地下水汚染が判明し、他に安全な飲用水を確保する手段がない方を対象に、上水道整備時に必要な配水管布設工事費の一部を助成する制度です。
※申請者用の様式のみを以下の要綱に添付しています。
申請対象者には市から個別に案内いたします。
補助額は工事負担金の4分の3(上限60万円)です。
○岡山市水道局→リンク先:https://www.water.okayama.jp
〇環境省有機フッ素化合物について→リンク先:https://www.env.go.jp/water/pfas.html別ウィンドウで開く
○環境省有機フッ素化合物全国存在状況調査→リンク先: https://www.env.go.jp/water/pfospfoa/post_123.html別ウィンドウで開く
令和元年度の全国調査において、岡山市内では測定は実施されておりません。
令和2年度の全国調査において、調査を実施した市内1地点(河川)で指針値(暫定)を超過していました。
○PFOS等を含む水の処理に用いた使用済活性炭の適切な保管等について→リンク先:https://www.env.go.jp/water/pfas.html別ウィンドウで開く
所在地: 〒700-8554 岡山市北区大供一丁目2番3号 [所在地の地図]
電話: 086-803-1281 ファクス: 086-803-1887