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南方遺跡の弥生前期土器

[2010年2月3日]

ID:5398

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収蔵品紹介 第16回

南方遺跡の弥生前期土器
  • 名称
    壺形土器
  • 出土遺跡
    南方遺跡
    岡山市北区国体町
  • 時期
    弥生時代前期

これまで何度も紹介している南方遺跡は弥生時代中期を中心とする集落遺跡ですが、集落の形成自体はさらに遡ります。
この壺形土器は弥生時代前期の標識的土器型式・「遠賀川式」の典型的なものです。遠賀川式土器は北部九州から東海地方西部まで広く拡がっており、かつては稲作農耕とともに拡大したものと考えられていました。現在では、これよりも古い段階に既に稲作が始まっていることが明らかになりましたが、それまで一般的ではなかった「壺」の形が広く用いられるようになるのはこの型式であり、まさに弥生時代の幕開けを物語る土器といえるでしょう。
高さが11センチメートルほどのこぶりな土器ではありますが、この岡山の地を耕し始めた弥生時代人の手のぬくもりが伝わってきそうな土器です。

このページに関するお問い合わせ先

岡山市埋蔵文化財センター

電話:086-270-5066 ファクス:086-270-5067
所在地:〒703-8284 岡山市中区網浜834-1[地図別ウィンドウで開く
開庁時間:月曜日から土曜日(ただし、祝祝日および年末年始の休日をのぞく。)
午前9時から午後4時30分まで
Eメールでのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。