岡山市では、「岡山ESDプロジェクト」として、岡山地域において、ESDに関する様々な取組を行っている関係機関や組織等の連携を強化して、岡山地域の特性に応じた効果的なESDを推進することにより、「持続可能な社会づくり」に幅広く広域的に貢献していく活動を進めています。
このプロジェクトに取り組む地域として、国連大学から「RCE岡山」として認定されています。
※RCE=ESDの地域の拠点
2005年1月 「ESDの10年」(※)開始
2005年4月20日 岡山ESDプロジェクト発足
2005年6月 岡山地域が国連大学からRCEに認定される
2014年10月・11月 「ESDに関するユネスコ世界会議」関連会議が岡山市で開催
2014年12月 国連「ESD推進のためのグローバル・アクション・プログラム」開始
2015年4月 「岡山ESDプロジェクト2015-2019基本構想」開始
2016年10月 岡山ESDプロジェクトが「ユネスコ/日本ESD賞」受賞
2017年9月 岡山市が「ユネスコ学習都市賞」受賞
2021年5月 「岡山ESDプロジェクト2020-2030基本構想」開始
※「ESDの10年(国連持続可能な開発のための教育の10年)」とは:持続可能な開発の実現に必要な教育への取組と国際協力を推進するよう各国政府に働きかける国連のキャンペーン(2005年から2014年)のこと
(関連サイト)https://www.city.okayama.jp/kurashi/category/1-9-9-2-2-0-0-0-0-0.html
岡山市はESDを推進していくために、行政、教育機関、NPO、企業など多様な立場の人々が連携し、積極的に活動をおこなう地域として世界から注目を集め、2014年には、ESDに関するユネスコ世界会議として、以下の会議等を岡山市内で開催し、今後のESD推進等について話し合いました。
・ESD推進のための公民館‐CLC国際会議
・第9回グローバルRCE会議
・ユネスコスクール世界大会
・ユネスコESDユース・コンファレンス
・教師教育に関する国際会議
また、プレ会議として、ユネスコスクール世界大会高校生フォーラム「岡山プレフォーラム」が開催され、岡山県在住の留学生を招いて高校生がESDについて学び、「ESDに関するユネスコ世界会議」を盛り上げるきっかけとなりました。
岡山市が事務局を務める産官学民で構成する「岡山ESD推進協議会」が実施する「岡山ESDプロジェクト」が2016年ユネスコ/日本ESD賞を受賞しました。
ユネスコ/日本ESD賞は、世界中のESDの実践者にとってより良い取組に挑戦する動機付けと、優れた取組を世界中に広めることを目的として、日本政府の財政支援によりユネスコ(国連教育科学文化機関)が2015年に創設した賞です。2年に1回世界から3つの事業が受賞します。
岡山ESDプロジェクトは、日本国内の事業では唯一の受賞となります。岡山ESDプロジェクトについて、「多様なセクターや関係者が参画しており、ホール・シティ・アプローチが印象的な地域に根差した事例である」と評価されました。
ユネスコ生涯学習研究所(The UNESCO Institute for Lifelong Learning : UIL)が実施する、ユネスコ学習都市賞2017に岡山市が選ばれました。
ユネスコ学習都市賞は、学習都市として顕著な進展のあった都市を表彰するもので、2015年に創設された賞です。2年に1度の表彰で、第2回目での受賞となりました。岡山市は、ESDの推進や公民館の活用、それらの活動の成果を測るための指標開発などが評価されての受賞となりました。
ESD岡山アワードとは、国内外で取り組まれているESD活動の中から優れた取組を表彰し、多くの人々に知っていただくことでESDを普及させ、世界のESD推進に貢献することを目的として2015年度から実施しているものです。
未来へつながる教育としてすべての市立学校でESDの考えを学校教育基本計画に位置付け、取組を進めています。ユネスコスクールをESDの推進拠点とし、他地域とのネットワークを広げるとともに、地域社会と協働して取り組むESD活動を進めています。
岡山市内からは51校の岡山市立小中学校が、また、岡山県内からは15校の小中高校がユネスコスクールに加盟し、ESDの活動や学習を進めています。
ユネスコスクールとは:
世界182の国・地域で、約15,000校以上が加盟している世界的な学校のネットワークです。日本からは1,120校(2023年1月現在)が参加しています。ユネスコスクールでは、「暮らす」「食べる」「生きる」といった身近なテーマを通して、交流や体験から学びあいを進めています。自分たちが住むまちの歴史や文化を学んだり、身近な自然や生きもののつながりを考えたり、食べ物の生産・流通・消費について学ぶこともユネスコスクールのESD活動のひとつです。
(関連サイト)
公民館は社会教育法によって市町村が設置している施設です。
岡山市には、37の公民館が、中学校区ごとに設置されています。
多くの公民館に図書コーナー(または図書館)が併設され、会議室や料理、工芸等ができる部屋、ダンスなどができる実技室等を備えています。
公民館は、年齢や性別、国籍、障害の有無などに関係なく誰もが利用できます。
公民館は、地域に住む人が出会い、つながる集いの場、自分たちで学びたいことを学び合う場であるとともに、そこでの学びや活動、人とのつながりをとおして、持続可能な地域づくりにつながる力を生み出す地域の拠点です。
岡山市の公民館では、ESDの視点を取り入れて、岡山市の重要な地域課題と関わる10の重点分野(地域福祉・共生、地域防災、若者の地域参画、地域づくり、環境保全、健康づくり、人権・男女共同参画、子育て・青少年健全育成、長寿社会、ICT)に関する主催講座や、地域課題の解決に向けた担い手づくり、地域づくり推進のためのコーディネートなどの取組も、職員と市民が協働で進めています。
(関連サイト)
https://www.city.okayama.jp/sdgs-esd/category/17-3-4-0-0-0-0-0-0-0.html
所在地: 〒700-8544 岡山市北区大供一丁目1番1号
電話: 086-803-1054
ファクス: 086-803-1763