ページの先頭です

共通メニューなどをスキップして本文へ

アナウンサー出張朗読会

[2023年2月25日]

ID:46543

ソーシャルサイトへのリンクは別ウィンドウで開きます

OHKアナウンサー出張朗読会

誰一人取り残されない読書環境を目指した10年の歩み

 「物語の内容に合わせ、笑ったり驚いたり」真剣に朗読に聞き入る子供たちが見せる率直な反応は、普段テレビカメラに向かって話すことが中心の私たちアナウンサーにとって、 嬉しくもあり緊張感もある貴重な機会です。2011年に始まった「OHKアナウンサー出張朗読会」は文学や読書の魅力に触れてもらおうと小学校などを訪問するもので、これまでに岡山・香川の全市町村を訪れ約150回2万5000人に朗読を届けています。   

お礼の手紙

生徒からのお礼の手紙

 10年の継続は、子供たちに読書の楽しさを届けただけでなく、伝え手であるアナウンサーにとって大きな学びの場でもありました。各地を訪問する中で人と出会い、歴史や文化に触れ、県外出身のアナウンサーが“地域のアナウンサー”になっていく。この地域とのある種の循環が私たちの朗読活動を発展させてくれたと信じています。

 その中でも特に大きかったのは、ユネスコが掲げる教育方針「ESD(持続可能な開発のための教育)」との出会いです。「岡山ESDプロジェクト重点取組組織」の指定を受けた私たちは2014年に岡山市で開催された「ESDに関するユネスコ世界会議」に参加。国内外の様々な取り組みが学びとなり、各アナウンサーの中に、文学を通じ「いかに地域課題に向き合うか」という考えが芽生えたのです。その後、様々なオリジナル作品の制作にも取り組み、鬼ヶ島から帰った桃太郎を描いた「その後の桃太郎」では物事の多面的な捉え方を訴えたほか、「スナメリ物語」では瀬戸内の生き物の視点で環境問題を提起し、SDGsの観点からも活動を進めています。

 そして今、10年の蓄積は「誰一人取り残されない読書環境の実現」へと活動の幅を広げ、岡山県を襲った西日本豪雨やコロナ禍でのオンライン朗読会、視覚障害者に向けた生活情報紙や絵本の音訳、手話を使った朗読会の開催など、文学・読書の多様性の追求にも取り組んでいますが、こうした情報アクセシビリティや情報バリアフリーの向上は、必ずや今まで以上の丁寧なアナウンスとなって地域に貢献できると思います。

 地域に欠かせないアナウンサーであり続けるために―

私たちはこれからも地域に寄り添い、大切な“ことば”を紡いでいきます。



OHK岡山放送株式会社別ウィンドウで開く

アナウンサー出張朗読会事務局長 篠田吉央

アナウンス室担当部長 兼 情報アクセシビリティ推進室長

参考 2021年日本民間放送連盟賞 特別表彰部門「放送と公共性」最優秀賞受賞

   2021年高橋松之助記念「文字・活字文化推進大賞」受賞

お問い合わせ

岡山市役所市民生活局スポーツ文化部文化振興課

所在地: 〒700-8544 岡山市北区大供一丁目1番1号

電話: 086-803-1054

ファクス: 086-803-1763

お問い合わせフォーム