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平成22年9月提案理由

[2010年9月10日]

ID:15173

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平成22年9月定例市議会に提出した議案に対する市長提案理由説明要旨

 平成22年度の補正予算並びに関係諸議案のご審議をお願いするに当たり,その大要と市政の動向等について申し上げ,市民並びに市議会の皆様方に一層のご理解とご協力を賜りたいと存じます。

所在不明高齢者等の問題への対応

 はじめに,所在不明高齢者等の問題について申し上げます。

 生存していれば,111歳とされていた男性の白骨遺体が東京都で発見された事件をきっかけとして,住民基本台帳や戸籍に記載されている100歳以上の高齢者の所在が確認できない事例が全国で相次ぎ,大きな社会問題となっております。
 こうした事態を受け,国においては,高齢者所在不明・孤立化防止対策チームを立ち上げ,医療・介護保険情報の活用,地域で孤立している高齢者等への支援,公的年金等の不正受給の防止について,対策を検討しているところです。

 本市においても,住民基本台帳に記載されている100歳以上の高齢者3名の所在が不明となっておりましたが,調査の結果を踏まえ,該当の3名の住民票を職権消除いたしました。
 また,本市に戸籍はあるものの所在が確認できない100歳以上の高齢者が,調査の結果,2,000人弱にのぼることが判明し,今後,法務局と協議しながら,職権消除などの適切な対応を行うこととしております。

 こうした事態の背景には,個人情報保護の観点からの制約や,自治体が自宅への立入調査を行うことが困難であるといった問題があります。
 また,同様に,近年全国で悲惨な事案が後を絶たない児童虐待についても,強制的に立ち入るための手続に時間がかかるなどの課題があり,迅速な問題解決の支障となっています。
 現在,関係部局が連携して,これらの問題への対応を研究しており,今後,必要に応じて,現行制度上の限界を乗り越えるための法改正等について,政令指定都市の立場から国に提言し,働きかけてまいりたいと考えております。

 また,安全・安心ネットワークの活動を強化し,地域の中で顔の見える関係づくりを推進するとともに,地域包括支援センターの小学校区単位での活動を充実させるなど,地域住民に最も近い基礎自治体として,問題発生の未然防止に努めてまいります。

安全・安心ネットワーク活動の強化

 続いて,安全・安心ネットワーク活動の強化について申し上げます。

 市内のすべての学区・地区に設立された安全・安心ネットワークのうち,今年度は,16の学区・地区において,高齢者の方の安全・安心につながる活動などを積極的に行う地域保健福祉モデル事業を開始しております。
 今後,その実践の結果を検証することによって,市内全域に実効性のある活動を広げ,先ほど申し上げた不明高齢者や児童虐待の問題をはじめ,様々な地域課題の解決につながるよう努めてまいりたいと考えております。

 また,こうした地域活動への支援を強化するため,各学区・地区にある公民館の有効活用について検討を行っております。これは,安全・安心ネットワーク活動と地域づくりに関する公民館活動とを連携させ,学びと実践を共に深め合うことにより,相乗効果を発揮し,地域拠点としての公民館の機能を飛躍的に高めようとするものです。
 さらに,地域活動をサポートする要員の配置についても検討しており,市民協働のまちづくりをより一層推進してまいりたいと考えております。

犯罪被害者等への支援

 次に,犯罪被害者等支援のための条例制定に向けた取組について申し上げます。

 安全で安心して暮らすことのできる地域社会の実現を図る上で,犯罪被害者等が被った心身の苦痛や生活上の不利益等からの回復や軽減を図り,犯罪被害者等をしっかりとサポートしていくことは,非常に重要な課題となっております。

 このため,同種の条例としては政令指定都市で初めてとなる岡山市犯罪被害者等基本条例(仮称)を制定することとし,現在,鋭意準備を進めているところです。
 先般,条例案を公表し,パブリックコメントを実施中ですが,今後,市民の皆様からいただいたご意見も踏まえて,本年度中の条例制定を目指します。また,これを契機として総合窓口の設置など,犯罪被害者等支援のための具体的な取組の強化を図ってまいります。

市民サービス拠点の整備

 次に,市民サービス拠点の整備について申し上げます。

 市民サービスの向上を図るため,このたび,中区富山地区及び南区福浜地区におきまして,新たに地域センターを開設することとし,今議会に関連する議案をお諮りしております。
 富山地域センターについては本年11月,福浜地域センターについては平成23年3月を目途に開設する予定で,現在,鋭意準備を進めているところです。

 また,より多くの市民の皆様に利用していただけるよう,岡山ふれあいセンター内に9月27日から,シネマタウン岡南内に10月4日から,それぞれ市民サービスコーナーを開設することとし,新岡南連絡所及び岡南公民館内市民サービスコーナーを移転させることといたしました。
 併せて,市街地中心部にあって,交通アクセスの便利な天満屋地下街市民サービスコーナーにおいて,10月から土曜・日曜の完全オープンを実施します。

 今後も引き続き,市民サービス拠点の利便性向上に努めるとともに,費用対効果等を十分に勘案して,全市的にバランスのとれた再配置を進めてまいります。

おかやま国際音楽祭,国民文化祭の開催について

 次に,この秋,岡山で開催する芸術・文化の祭典について申し上げます。

 まず,来る9月18日から10月1日までをプレ期間,10月2日から11日までをメイン期間として,「おかやま国際音楽祭2010」を開催します。
 下石井公園では,3日間にわたり大規模な無料コンサートや学生イベントを実施し,特にフィナーレとなるワールド・ミュージック・フェスタには,本市の国際友好交流都市である中国・洛陽市,韓国・富川市,台湾・新竹市からもご出演いただくとともに,国内で活躍する多くの演奏家たちが一堂に集い,国際色豊かな音楽空間を創造します。
 このほかにも,バラエティに富んだ多くのイベントを予定しており,市民の皆様はもとより県外からお越しの皆様にも,音楽あふれる秋の岡山を共に楽しんでいただきたいと考えております。

 また,10月30日には,日本最大の文化の祭典である「第25回国民文化祭・おかやま2010」が開幕します。
 本市の主催する8事業のうち合唱の祭典をはじめとする舞台系の5事業には,全国39都府県から142団体,約5,000人の方々が出演される予定であり,このほかにも大勢の方が本市を訪問されます。
 そこで,お越しになるお客様に好印象をもっていただけるよう,全市を挙げて温かいおもてなしの心をもって歓迎いたしますとともに,文化・観光面をはじめとする岡山の魅力を全国に向けて発信してまいります。
 また,9日間の会期中,市内だけでもカルチャーゾーンを中心に50以上のイベントが開催される予定であり,国民文化祭に向けて高まる市民の皆様の文化への関心や情熱を今後の本市の文化振興にいかしてまいりたいと考えております。

シティプロモーションの推進

 次に,シティプロモーションの推進について申し上げます。

 本市の知名度や都市イメージを向上させるとともに,観光・コンベンション誘致や特産品の販路拡大などを図るため,本年度は,海外や首都圏で精力的にシティプロモーション活動を行ってまいりました。
 マスコミや旅行業者をはじめとする招待者や参加者からは,特にビジネスマッチングの企画について高い評価をいただいたところであり,本市の食や観光などの魅力を売り込むことができたと感じております。一方で,商談機会の一層の拡充や広域的な連携による情報発信などが課題となっております。
 このため,今後は,市場ニーズを的確に分析した上で,戦略的かつ継続的にプロモーション活動を実施してまいりたいと考えております。

 また,先般の岡山県知事との懇談において,広域連携やトップセールスの重要性等について,意見の一致をみたところであり,今後,県と本市が手を携えて,広域的な共同プロモーションに取り組むことにより,岡山の魅力の効果的な発信や岡山経済の活性化を図ってまいりたいと考えております。

平成22年度補正予算の概要

 次に,甲第162号議案から甲第164号議案までの補正予算の概要について申し上げます。

 補正額は,一般会計で4億8,100万円余,特別会計で3,200万円余の増額を行い,合わせて5億1,400万円余の増額となっております。
 補正に要する一般財源8,200万円余については,平成21年度決算により生ずる見込みの剰余金で対応します。

 主な内容といたしましては,国・県補助事業の採択を受けて,心身障害者福祉施設整備への助成や施設入所児童等への特別支援を実施するほか,自転車利用環境の改善に向けてレンタサイクルを活用した2回目の社会実験を実施します。
 また,資源化の推進と最終処分場の延命化のため,当新田環境センター及び岡南環境センターの焼却残渣のセメント原料化事業を進めます。
 さらに,現下の厳しい雇用情勢を踏まえ,さらなる雇用機会の創出を図るため,緊急雇用創出事業を拡充し,雇用の継続的な下支えに努めます。

その他の議案の説明

 続きまして,その他の議案の主なものについて申し上げます。

 甲第165号議案は,南方コミュニティハウスの建替えに伴い,その位置を変更するものです。

 甲第167号議案及び甲第168号議案は,新市建設計画に基づく総合保健福祉施設建設事業として,金川病院を移設するとともに,御津保健福祉ステーションを設置するものです。

 甲第169号議案は,県から施設の譲与を受け,岡山市サウスヴィレッジを設置するものです。

 甲第172号議案は,灘崎町総合公園用地として土地を買い入れるものです。

 甲第191号議案は,消防救急無線デジタル化整備工事について,甲第192号議案は,高機能消防指令センター整備に係る機器等一式の製造について,それぞれ請負契約を締結するものです。

 以上で提案理由の説明を終わります。

 よろしくご審議の上,ご議決を賜りますようお願い申し上げます。

報告に対する市長提案理由説明要旨

 ただいまご上程になりました報告についてご説明いたします。

 報第42号及び報第43号は,リース公用車の事故について,報第46号は,市有自動車の事故について,それぞれ相手方と和解し,賠償額を決定したものであり,報第44号及び報第45号は,市有自動車の事故について,それぞれ賠償額を決定したものです。

 報第47号は,来庁者が負傷した事故について,相手方と和解し,賠償額を決定したものです。

 報第48号から報第50号までは,道路の管理瑕疵による事故について,相手方と和解し,賠償額を決定したものです。
 なにとぞよろしくお願いいたします。

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