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平成27年4月24日市長記者会見

[2015年4月30日]

ID:12315

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平成27年4月24日市長記者会見要旨

議題

  • 「ESDに関するグローバル・アクション・プログラム(GAP)」に係るキーパートナーの認定について
  • (仮称)岡山国際現代芸術祭実行委員会の設立及び第1回実行委員会総会(4月24日開催)について
  • 「中心市街地の交通量調査」及び「中心市街地来訪者の回遊行動に関する調査」について
  • 第1回県庁通り・西川緑道公園筋回遊性向上社会実験の実施について
  • 小水力発電事業の開始について
  • 健康づくりの推進に向けた包括的連携に関する協定締結式の開催について
  • 平成27年度第1回岡山市総合教育会議の開催について
  • 第3回有識者懇話会(東京)の開催について

「ESDに関するグローバル・アクション・プログラム(GAP)」に係るキーパートナーの認定について

 皆さん、おはようございます。
 まず最初に、ESDに関するグローバル・アクション・プログラム(GAP)に係るキーパートナー認定についてご報告を申し上げます。
 ユネスコでは、昨年のESDに関するユネスコ世界会議国連総会を経まして、現在2015年以降のESDに関するグローバル・アクション・プログラム(GAP)に基づいて取り組みを進めているところであります。このGAPでは、5つの優先行動分野が挙がっております。広報連絡の2枚目を見ていただけますか。
 5つの優先行動分野は、政策的支援から地域・地方での取り組みの促進までありますけれども、この地域・地方での取り組みの促進の分野においてユネスコのキーパートナーに認定されましたので、皆様方にご報告を申し上げます。まだちょっと全体像がよくわからない面もあるんですが、とりあえずこの1つのネットワークのメンバーは最大で20団体ということになっております。2年ごとに更新をしていくということで、主な事業とスケジュールと書いておりますけれども、1つはパートナーネットワークということで、最大20の団体が定期的に開催するミーティング及びオンライン上で意見交換や情報交換を行う。そしてまた、それぞれ1から5までの各種のステークホルダーが集まるグローバルフォーラムへ参加をしていく。2017及び2019年に開催を予定しているということです。
 また、5つの団体がそれぞれ情報発信をしたり、またESDアワードを行い、優良事例を発表していく、そういう筋書きのようであります。この5番目の地域・地方での取り組みの促進という分野におけるキーパートナーにつきましては、岡山市を含め、世界で13の団体組織に打診中と聞いております。それぞれ打診をしている団体、組織がどういう対応をとっているのかというのは少しわからないところもありますので、詳細についてはまだお話できる段階ではございません。
 今後、ユネスコのキーパートナーとして公民館を拠点とした岡山モデルの充実強化に取り組むとともに、他のキーパートナーと連携を密にする中で情報発信に努めてまいりながら、世界のESDの推進に貢献してまいりたいと考えております。
 なお、来月5月の下旬ですが、パリのユネスコ本部で最初の会議の開催が予定されております。そこでは、詳細なことがわかっていると思いますが、これにあわせて岡山市からも職員を複数派遣しようと、今考えているところでございます。

(仮称)岡山国際現代芸術祭実行委員会の設立及び第1回実行委員会総会(4月24日開催)について

 2つ目の議題でございますが、今日はちょっと議題が多くて恐縮です。
 仮称ですが、岡山国際現代芸術祭実行委員会の設立について申し上げたいと思います。
 昨年度、皆さんご承知のように歴史まちづくり回遊社会実験の一環として開催した現代アート展イマジニアニリングにつきまして、今後本格的な定期開催を目指して、岡山県、経済界、報道機関等官民挙げての推進組織、(仮称)岡山国際現代芸術祭実行委員会を設立することといたしました。その設立総会及び第1回総会を本日午後5時30分から、この第3会議室において開催いたします。平成28年度の開催を目指し、名称や開催時期など、詳細はこれから推進組織の中で検討していくこととなりますが、日本国内はもとより世界各国においても様々な芸術祭が開催されている中、他の芸術祭との差別化を図りながら、岡山市の新しい魅力、新しいシンボルとして育てていくという意気込みでしっかりと取り組みを進めてまいりたいと考えております。

「中心市街地の交通量調査」及び「中心市街地来訪者の回遊行動に関する調査」について

 3番目の議題でございますが、中心市街地の交通量調査及び中心市街地来訪者の回遊行動に関する調査について申し上げます。
 イオンモールが開業したことによる岡山駅前の新たな人の流れをまちのにぎわいに結びつけるため、まずは中心市街地を訪れる方がどこから来られて、どのように回遊するかなどについて、イオンモールの協力もいただきながら、1月25日と29日の両日に調査を行いました。本日はその調査結果の主なものについてご報告を申し上げます。
 交通量調査は、配付資料で示しております4カ所の交差点で行っております。配付資料の2ページ目ですね。あわせて、岡山駅南地下道で歩行者通行量、そして市役所筋で渋滞等の調査を行いました。回遊行動に関する調査は、岡山駅東西の駅前広場及びイオンモール3カ所で行い、内容としては、岡山駅東西の駅前広場で行き先、移動の目的、交通手段等を伺い、イオンモールの建物内ではそれらに加えてイオンモールでの来店前、退店後の行き先等を伺いました。
 まず、自動車交通量調査について申し上げます。資料の1ページ目をご覧ください。
 市役所筋においてイオンモール開業前後で自動車交通量を比較しますと、平日は1.2倍、休日は1.0から1.1倍と微増です。渋滞調査の結果については、折れ線グラフを見ていただければわかりますように、市役所筋北側の左端の第1車線だけは幸町交差点を起点に昼から夕方にかけて渋滞が発生しており、ピーク時には350メートル程度の渋滞が発生しております。下の注釈に書いていますように、第2・第3車線、右側の車線については渋滞は発生しておりません。
 次に、県庁通りですが、平日は特にイオンモール前から西川緑道公園筋にかけての交通量は増加していますが、休日に大きな変化はないといった状況でした。
 3ページをご覧いただきたいと思います。
 3ページの(4)、来店者の代表交通手段からもわかりますように、自動車分担率は休日においても4割程度ということになっております。さまざまな対策とともにイオンモール岡山来店者の方々の多くが公共交通等を利用してくださった結果、深刻な渋滞発生を防ぐことができたと考えております。
 回遊行動に関する調査結果でございますが、4ページと6ページの移動回数から見ますと、岡山駅東西の駅前広場及びイオンモールを訪れた方はともに目的地と自宅との往復が主でありました。ちなみに、来店者の移動回数については、家からイオンモールに行った、そして帰ったとなると、移動回数は2になります。1回というのはイオンモールに行き、そこに停まれば1回。したがって、1回がゼロというのは至極当然なわけでして、2回はいろんなところへ行っているかというとそうじゃなくて、家へ帰る。3回、4回となると幾つかの箇所を回っているということです。6ページの岡山駅前で1回と出ているのは、単純に家から来ただけという行動があり得るということのようです。
 この資料はそういう意味ですが、イオンモール来店者の回遊状況を4ページの(7)で見てみますと、平日休日ともにイオンモールに訪れた約2割の方に回遊行動が見られる。
 回遊先はどこかというのが(8)です。平日、休日ともに近くの高島屋だとか、一番街といった商業施設が多くなっているものの、休日については天満屋、表町への回遊行動も見られているということでございました。
 また、6ページの(8)にも同じような資料がありますが、これも今申し上げたのと同じような傾向です。
 いろいろと資料が飛んで申しわけないんですが、今度は2ページの歩行者交通量を見てください。県庁通りではイオンモール直近の市役所筋を横断する通行量が平日で約4倍、休日では11倍と増えています。西川緑道公園の横断箇所で見ますと、平日1.8倍、休日2.4倍ということで増加している。しかしながら、イオンモールから少し離れた郵便局の、本局前交差点では開業前とほとんど変わらないというような状況でございました。このことからも、休日にはイオンモールと天満屋、表町との回遊行動は幾らか見られたものの、イオンモールからまちなかへの流れはまだ弱いと、イオンモールへ向かう新たな人の流れを街のにぎわいに結びつけるまでには至ってないということがわかったわけです。今後、この後説明いたします県庁通り、西川緑道公園における社会実験を始め、路面電車の駅前広場乗り入れ検討、西川魅力にぎわいづくり、城下町魅力づくりなどの中心市街地活性化パッケージのさまざまな施策を組み合わせながら、まちなかへの回遊行動を促してまいりたいと考えております。
 なお、次の交通量調査については、社会実験を実施する5月4日、そして実験後の5月17日、19日も実施することとしております。また、ここで発表させていただきたいと思います。

第1回県庁通り・西川緑道公園筋回遊性向上社会実験の実施について

会見する大森市長の様子1

 議題を次に進めます。
 県庁通りと西川緑道公園筋の回遊性向上社会実験についてお知らせをいたします。
 5月3日、4日に行う第1回の社会実験に向けて、県警を始め関係機関等と協議を行ってまいりましたが、このたび実施内容が確定いたしました。その内容ですが、お配りしている実施計画書と、当日配布するまち歩きのチラシをごらんいただきたいと思います。
 こちらにも表紙を拡大したものでございますが、まちぶらしませんかと。県庁通り、西川緑道公園筋で安全で楽しいまち歩きを考える社会実験を行いますということで、用意をさせていただいております。
 まず、県庁通りですが、市役所筋から柳川筋までの約600メートルにおいて交通規制を行わない中で、現在の歩道内を歩行者が快適に安心して歩ける空間とするため、歩道内の自転車走行自粛の呼びかけや、自転車を駐輪しないよう指導を行っていきます。また、まち歩きを楽しんでいただくため、歩道へのプランターの増設、両備バスの敷地をお借りしての音楽イベントの実施や沿道店舗等による飲食ブースの設置を行うとともに、回遊性向上を狙ったスランプラリーも実施します。このスタンプラリーでは、沿道の店舗に割引等のご協力をいただきます。このパンフレットの最後のところになります。ラリーポイントは、野村証券の敷地内、両備バス駐車場、西川緑道公園、ミドリパーキングと、柳川筋を渡ってクレド岡山の5カ所に設置いたします。また、イオンモール岡山からは社会実験への協力の申し出をいただき、市役所筋に面した敷地に休憩施設等をイオンモールが設置し、店舗からの回遊を促します。あわせて、ミドリパーキングには超小型モビリティーの展示も行います。
 西川緑道公園筋についてですが、こちらは5月4日のみ、県庁通りから桃太郎大通りの一本南にある桶屋橋までの西側の市道、北行き一方通行の市道約300メートルを歩行者天国といたします。沿道の店舗と連携し、オープンカフェを実施いたします。
 また、先ほど説明いたしました交通量調査とあわせて社会実験への来街者、また周辺エリアの一般来街者、地域住民や沿道店舗、交通事業者に対して、にぎわい創出や回遊性向上、西川緑道公園筋歩行者天国化等についてアンケート調査を行い、次回の社会実験や今後の施策推進の参考としていきたいと考えています。
 社会実験を行う5月3日、4日は、市内中心部でもイベントが企画されています。表町を始め、市内各商店街等でのゴールデンフェスタ岡山、岡山城では烏城おしろあそび、そして西川緑道公園、下石井公園では「花・緑ハーモニーフェスタin西川」が行われ、夜には西川キャンドルナイトが行われます。是非、ゴールデンウイークには中心部に足を運んで、社会実験を実際に体験していただきながらまち歩きを楽しんでいただければと思います。マスコミの皆さんも、是非おいでいただければと思います。

小水力発電事業の開始について

 次に、水道局が新たに開始する小水力発電事業について申し上げます。
 この事業は、資源循環型の水道システムの構築に向け、施設間の高低差から生じる水のエネルギーを利用するもので、本市としては初の取り組みであります。実施にあたって、有効性や費用対効果を考慮し、岡山県広域水道企業団との共同事業といたしました。具体的には、企業団の調整池から水道局の配水池に送水している東区福治の水道管に水車と発電機を備えた小水力発電所を建設いたしました。年間で一般家庭約160世帯分に相当する約57万6,500キロワットの発電量、425トンのCO2削減を見込んでいるところであります。発電した電力は、国の再生可能エネルギー固定価格買取制度を活用し、1キロワット当たり34円の固定単価で電力会社に売電を行います。この結果、平成39年には事業収支が黒字となる見込みです。
 工事は、平成27年3月末に完工いたしました。試運転の状況も良好で、4月28日から本格的な稼働を開始いたします。これを機に、今後ますますエネルギー循環型社会の形成に寄与するとともに、ESD開催で芽生えた環境への意識をさらに醸成できればと考えております。

健康づくりの推進に向けた包括的連携に関する協定締結式の開催について

 次に、岡山市と全国健康保険協会岡山支部との「健康づくりの推進に向けた包括的連携に関する協定締結式の開催について」申し上げます。
 このたび4月30日に、岡山市と全国健康保険協会岡山支部との間で健康づくりの推進に向けた包括的連携に関する協定を締結する運びとなりました。これは岡山市と全国健康保険協会岡山支部、通称、協会けんぽ岡山支部の両者が連携、協力し、特定健康診査や各種がん検診の受診促進、生活習慣病の発症予防や重症化予防に取り組むことにより、市民の健康の保持増進、さらには健康寿命の延伸や医療費の適正化を目指すために行うものです。高齢期になっても健康な状態を維持するためには、青・壮年期から運動や食生活、睡眠や休養を始めとする適切な生活習慣を身につけることが大切であり、また特定健康診査や各種がん検診を受診することで、疾病を早期発見することや、適切な保健指導により生活習慣病の重症化予防を図ることが大切です。協定の締結を踏まえて、特定健康診査とがん検診のセット健診の実施や、健康づくりに関する各種事業の情報を双方で広報するなど、実現可能な連携施策を検討してまいりたいと思います。

平成27年度第1回岡山市総合教育会議の開催について

 次に、総合教育会議の開催について申し上げます。
 来る5月8日午後2時から、ここ市庁舎の第3会議室において、第1回岡山市総合教育会議を開催いたします。教育の政治的中立性を確保しつつ、地方教育行政における責任の明確化、地方公共団体の長と教育委員会との連携強化など、重要な制度改革が4月から施行されました。これにより、教育分野における首長の権限と責任が大きく重くなることから、私は知徳体の調和のとれた岡山っ子の育成にこれまで以上に向き合い、力を注いでまいりたいと考えております。この会議は、その一環として市長と市教育委員会が十分な意思疎通を図り、地域の教育の課題やあるべき姿を共有して、より一層民意を反映した教育行政の推進を図るために設置するもので、執行機関同士の協議、調整の場を通じて、教育等の振興に関する施策の大綱を始め、重点施策などの協議、調整を行っていくことになります。第1回会議では、客観的なデータをもとに岡山市の教育を取り巻く現状と課題を明らかにし、認識を共有するとともに、第2回会議以降の進め方などについて協議をしたいと思っております。
 そして、教育委員会と協調して、また外部の知見も取り入れながら、岡山市、ひいては日本の未来を担う人づくりのために何ができるのか、何をすべきなのかを公開の場で率直に議論する中で、岡山市が目指すべき教育の方向性や講ずべき施策を見出していきたいと思います。

第3回有識者懇話会(東京)の開催について

 最後でございますが、5月7日に有識者懇話会を東京都内において行います。
 「これからの岡山のまちづくりについて」をテーマに、大学教授、経済人、マスコミ関係者、行政関係者など、様々な分野の有識者の方々との懇話会を開催いたします。今回は、経済産業調査会会長の小長さんと、厚生労働省中央労働委員会事務局の内野さん2人からお話を伺いたいと思っております。今後の岡山のまちづくりに、これらの意見を生かしていければと考えているところでございます。

質疑応答

会見する大森市長の様子2
  • 記者
     イオンモール岡山来店者調査結果に基づいてお尋ねします。
     先ほどの説明の中で、ほとんどの人が自宅からの往復にとどまっている、さらに回遊状況は平日、休日ともに2割。この2割という数字をどのように捉えていますでしょうか。
  • 市長
     2割ってなかなか難しい数字ですね。その評価っていうのは、なかなか一言では言えないんですが、やっぱり、多くの人にできるだけ回遊していただきたい。そういう数字をもっともっと大きくしたいという気持ちはあります。
  • 記者
     単純に2割、一般的には少ないのかなと思うんですが、少ない多いでいえば、市長の感覚ではどちらでしょうか。
  • 市長
     イオンモールができたのが12月5日ですよね。まだ2カ月もたっていないときの調査ですから、特に寒いときですからね。それが本当に少ないのか。この2割がどうかというのは、ちょっとよくわからない。ただ、季節が良くなり、もっともっと人が歩いて楽しいような、そういう季節にもなっていますから、そういう数字をどんどん大きい数字にしていきたいなっていう気持ちはあります。
  • 記者
     関連ですが、市長は就任以来、イオンモールのにぎわいを街全体に広げるということを打ち出されていて、前年度はパッケージをつくって実施されたわけですけど、今回、イオンモール前は11.2倍という形で非常ににぎわいがあると。それが、県庁通りをどんどん東へ行くにつれて本局前交差点は0.9倍という形で、やはりイオンモールに行きたい人は表町に行っていないと、歩いて行っていないということかなと思うんですが、率直にこの調査結果をどう受けとめられていますか。
  • 市長
     おっしゃるとおりですね。西川まではそれでもある程度の方が行っておられるということになっているんですが、本局前のこの交差点で見ると増えておらない。だから、少なくともイオン効果があったとは言えない状況であることは、そのとおりだと思うんです。先ほどの答えと同じようになりますが、1月のこういう寒いときの話ですからね。なかなか回りにくいっていうのはあるかもしれないですが、やはりまだまだ回遊はされてないというふうに言わざるを得ないと思いますね。だから、各種施策等々を講じながら、やっぱりもう少し、回遊性の向上に努めていかなきゃいかんなというように思います。
  • 記者
     新年度に18事業、13億円の予算を計上されていますが、改めて今回のこの数字を見ての決意というか、本年度のその施策にかける思いというのをお聞かせ願いたい。
  • 市長
     今日たまたまですけれども、イマジニアリングを定期的な開催にしていきたいというようなことを申し上げました。それから、社会実験の話も申し上げました。もう少ししたら、路面電車についても具体的な最終案を提示していくという議論になってきます。施策をいろいろと講じながら、より人が回遊していく、こういう岡山をつくっていきたいと思っております。
  • 記者
     社会実験について、今日具体的なメニューが全部出たかと思うんですが、改めて今回その社会実験にかける期待というか、どういうことを意図してされているかということをお伺いしたいんですが。
  • 市長
     今回、イオンで相当の集客があることはもうそのとおりなので、それをどうやって街全体に広げていくのかというのが、一つの大きな我々のミッションだろうと思っております。今回、県庁通りについても、まだ交通規制まではしませんが、先ほど申し上げたようなイベントをいろいろと考えているところです。西川筋についてもそうで、そういうことを通じて人が動いていく、そして様々な経済効果とともにやっぱり歩いて楽しい、そういうまちづくりをしていきたいなと思っているところです。連休も一定の交通量の調査などもやりますので、またそれらを見ながら、次の施策へと一つ一つ考えながら前に進めていきたいと思っております。
  • 記者
     先日、岡山市民会館の移転に関して3つの案が出そろっております。具体的に言えば、客観的にほかの方々に意見交換をしていただくことになると思うんですが、最終的には市長のご判断になりますので、3つの案を客観的にどのようにご覧になっているのか。どのような点を評価対象にして決めていきたいのか、そのあたりの市長のお考えがあればお聞かせください。
  • 市長
     4つの視点でこれから評価をしていただきたいということを申し上げました。まず、コストの問題、そしてまちづくりの問題、それとともにこの施設の内容、どういった内容がそこに織り込めていくのかという内容の問題、最後に事業の実現可能性、この4点で今評価をお願いしているところです。これらについて有識者の方にお願いをしたところですが、我々としての関心事でもあるわけです。当然ながら市民会館をつくるとなると、これから市民の文化、芸術の拠点になっていくわけです。そして、これから相当の年月、そこを中心として動いていくわけですから、当然内容的にも充実をさせていかなければなりません。そういうのができるのかどうか。そして、これがまちづくりにどんな影響を与えるのかということを考えていかなければなりませんし、あわせて市民の税金を使うわけですから、コストパフォーマンスのいいものにしていかなければならない。そして、特に再開発の2つの組合、準備組合に関して言えば、本当に事業ができるのかどうか、こういう視点で我々としては議論をし、6月を目途に結論をつけていきたいと思っています。
  • 記者
     率直に、それぞれにいい案が出そろっているなというふうにはお感じでしょうか、そこだけ。
  • 市長
     そうですね。とりあえず、まずは1回目のプレゼンを見たところです。天神のほうは市役所自らが出している案ですが、それに対して、再開発の準備組合のほうは私自身まだまだ十分承知をしていないところもございます。十分勉強しながら、そして有識者の方々の意見を伺いながら、またこういう記者会見などを通じて、メディアの皆さん、また市民の皆さんの意見を聞いて、最終的に判断をしてまいりたいと思っております。
  • 記者
     まず、中心市街地の調査について伺いたいんですが、イオンモールからまちなか、特に表町方面までいろんなものが及んでいないという。先ほど季節の問題を1つ挙げられましたが、ほかに原因として考えていらっしゃることをお伺いします。
  • 市長
     私自身の考えは、基本的にはやっぱり人が回遊をするには、魅力とそして回遊するための手段というのが必要なんだろうと思っております。そういう面では、今後もその魅力づくり、そして回るための手段、ももちゃりの整備などもありますし、それから路面電車の問題等々を使って回遊性の向上に努めていければと思っているところです。
  • 記者
     前段として、車で来るか、公共交通とかそのほか徒歩ベースで来るかというと、かなり徒歩ベースで来ている人が多いなという印象を受けて、前提条件としてはかなりよかったんじゃないのかなと思うので、なおさら結果が・・・と思うんですが、その辺いかがでしょうか。
  • 市長
     そうですね。確かに思った以上に車では来られてない。これはもう皆さん方のおかげもあって、渋滞に巻き込まれると大変なことになるぞっていう意識もあったんだろうと思いますね。ただ、やはりまだ1月段階の話でもありますからね。イオンモールってどんなんだろうって。やはり広いですしね、イオンモール自身が。とりあえず行って、まずイオンを見たいっていうことになったんじゃないのかなと。それと、やはり人が回っていくだけの魅力ある、パワーのあるものがなかったと、総体的に言えばそういうことにならざるを得ないと思いますね。こういうときに、例えば昨年12月にやられたイマジニアリングのようなものが入っていれば一体どうなったのかというのも、本当は調査ができていればよかったような気がします。
  • 記者
     国際現代芸術祭についてなんですが、先ほど差別化を図っていくという趣旨で説明をされました。実行委員会が立ち上がる前ではありますが、こういうものにしていきたいという今時点でのお考えを市長の言葉でお願いします。
  • 市長
     私の考えもありますが、こういう現代アートの展示にたけた方々の意見というか、そういった方の話を聞きながらやっていくのがいいんじゃないかと思っています。ただ、1つ言えるのは、28年度は瀬戸芸、瀬戸内国際芸術祭の開催年度です。この前、2年前の瀬戸芸にも本当に多くの方が来られております。そういう面で、瀬戸芸との連携というのは当然あるんじゃないのかなと思います。ただ、連携という言葉は非常に優しいんですけれど、具体的にどうしていくのか。どうすれば人が、直島、犬島、いろんなところでやられている瀬戸芸とともにこちらに訪れて全体として楽しんでいただくことになるのか。そういったところは専門家の方々で、今日も誰がこれからプロデュースしていくのかというよう議論になっていきます。そういう方々の話を伺いながらいいものにしていきたいと思います。
  • 記者
     気が早いですが、例えば瀬戸芸なら海の楽園とかいうテーマを掲げていらっしゃって、遠隔地から三桁の海外の人が来るんですが、その辺でこういうコンセプトにしたいとか、これぐらい来てほしいという希望がございましたら。
  • 市長
     やっぱりそれはまだ早いですよ。まだまだその段階には至っていません。
  • 記者
     ESDの関係で一点だけ。今回キーパートナーの認定を受けましたが、これを受けた意義というのはどういったものですか。また市としてどういうメリットがあるのかということをお伺いしたいと思います。
  • 市長
     実はESDの会議が昨年行われましたが、我々としては、会議自身は本当に大成功だったと思います。しかしながら、これで止まっていいのか、終わらせていいのかということを常々思っていたわけです。ESDの岡山モデルがそれなりに評価をされましたし、私としてはこのESDで世界を牽引していく、こういったことを岡山として考えるべきではないかと思っておりました。そういう視点からも国の関係省庁、そしてユネスコにもそういう意思を伝えていたわけです。そういう中で、今回ユネスコのほうからキーパートナーの話、通知をいただいたところです。今後はこれを一つのポイントとして、世界に岡山のESD活動を広げ、そして地球全体が持続的に開発可能になるような、そういう世界になる一翼を担っていければと思っているところです。
  • 記者
     小水力発電についてお尋ねします。先ほど、これを機にますますエネルギー型循環社会の形成に寄与するというお話をされましたが、具体的に候補地が複数あるんでしょうか。他の自治体の様子を見ていますと、今回の小水力発電よりもっと規模の小さい数キロワットの発電出力で、農業用水路に設置するような小水力発電所があるようで、それは用途としては公園の電気に使ったり、農業用の鳥獣害対策の電気柵に使ったりという需要もあるようですが、そういったことも検討されていますでしょうか。
  • 市長
     ご指摘は非常にごもっともなところで、実は私自身この話は余り詳しく承知してなかったんです、正直に言って。水道局のほうからこの話を伺ったときに、ほかに適地はないのという話をしたんですが、実際上、水量と高低差、そういうパワーがないとタービンを回して電気をつくっていくだけの採算に合うのはなかなかできない。そして、水道局のほうからは、現時点では、今申し上げた要素から見ると適地は他にないということをとりあえずのレスポンスとして伺ったところです。とりあえずはそういうお答えをしなきゃいけませんが、今報道もされていますように、温暖化対策として政府のほうでも議論をされています。そういう大きなエネルギーの将来目標が整備されれば、我々として一体何をやらなければならないのか、そういったことを再度全体として考えていかなきゃいかんと思っているところです。単純な答えとしては、今のところ次の候補地がここだっていうものはないんですが、今後、そこでぽんと切れるんじゃなくて、どういう代替エネルギーが可能なのかということはきちんとこれからも議論していきたいと思っております。
  • 記者
     県庁通り、西川の社会実験について、改めて位置づけをお伺いしたいのですが。県庁通り、西川の将来イメージに向けて進む中で、このたび実験がとうとうできることの意味合いを市長の言葉でお願いします。
  • 市長
     今まで申し上げている以上のことは私にはないんですが、今回イオンの開業というのが1つの大きな要素になっていることはそうなんですが、ただ開業あるなしにかかわらず、市民の方々が街を歩いて楽しいような、そういうまちづくりが私は必要なんじゃないのかなって思います。そういう面では、岡山駅周辺とともに表町、そして歴史文化ゾーンが大きな2つの拠点になっているわけです。それらを結んでいく中で、桃太郎大通り、そして県庁通りというのは非常に動線として重要なものでありまして、今回そこでこういう社会実験ができることによって、動きが変わっていくというようになればいいなと思っております。西川については、これは誰が来ても褒められる、すばらしいといっていただける岡山の中心街を流れるせせらぎです。そういったところに、より人が集まっていただけるようなイベントを繰り返しやっていくというのはすばらしいことだし、逆に必要なことだと思います。ポートランドでも本当に多くのイベントがなされておりました。そういう中で、人が集い、楽しんでいる、そういう姿っていうのは1つのいい例として感じたところです。いい社会実験になって次に続けていければと思っております。

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