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平成28年2月9日市長記者会見

[2015年2月12日]

ID:11906

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平成28年2月9日市長記者会見要旨

議題

  • 国民健康保険財政健全化計画について
  • 岡山アートサミット2016プレシンポジウム「アートが“開発”するひとづくり・まちづくり」について
  • 赤い羽根福祉のまちづくり講演会&生涯現役応援シンポジウム「見つけませんか?元気にいきいき暮らす方法」の開催について

国民健康保険財政健全化計画について

会見する大森市長の様子1

 皆さんおはようございます。
 今日は、まず最初に国民健康保険財政健全化計画について報告させていただきます。
 国民健康保険につきましては、一般会計からの法定外繰入拡大による市財政への影響などを踏まえまして、平成26年の2月議会において平成26年度からの3カ年の国保財政健全化計画を策定して、収納率の向上、また医療費の適正化対策に全力で取り組むとともに、平成28年度までには保険料率の改定を行うことを表明していました。その後の情勢変化を踏まえ、来年度、28年度の国保の運営方針をまとめたところでございますが、先ほど申し上げました表明していた28年度の保険料率改定は見送ることといたしました。これからその理由について申し上げます。
 広報連絡資料をお出しいただきたいと思います。表に沿った形でご説明を申し上げたいと思います。
 初年度の平成26年度でございますが、入院件数の減少、前年度比99.6%ですが、その減少に加え医療費適正化の集中取り組み、効果額4.5億円となっておりますが、などによりまして、保険給付費の伸びが鈍化いたしました。書いておりますように、前年度比が1.7%の増にとどまっているということで、法定外繰入額を前年度に比べ大きく減額できました。前年度が29.8億円、法定外繰り入をしておりますが、それに対して12億円の法定外繰り入で済ますことができたわけであります。27年度におきましては、医療の高度化等によって保険給付費の伸びが前年度比、ここへ書いておりますように3.0%となっております。この伸びが昨年度より大きくなっております。歳入面では、本年度から新たに国の財政支援、ここに7.7億円というふうに書いておりますけれども、この財政支援が拡充されたことによって当初の法定外繰入額で対応できると、28.5億円で対応できるというようになっているところであります。平成28年度につきましては、本年度から開始された国の財政支援拡充分7.7億円に加え、歳出面では後期高齢者支援金や介護納付金の支出金の減少等により、おおむね本年度並みの保険給付費の伸びを見込んでも財政健全化時に予測した赤字額は大幅に縮小し、本年度と同規模の法定外繰り入で対応できる見通しとなりました。
 下の参考図、参考の棒グラフを見ていただければ、28年度見込み、当初計算した収支推計でいきますと、歳出と歳入の間が62億円になっておりますけれども、それがこの上の資料でいきますと約29億円ですむということであります。そういう面では、28年度に保険料率の改定をしなくても対応できるということになったわけであります。今後とも、医療費適正化などの保険者努力を推進し、平成30年度からの国保財政運営の都道府県化も見据えながら財政健全化に取り組んでまいりたいと考えております。
 なお、この方針は今週金曜日、12日でございますが、岡山市国民健康保険運営協議会にお諮りをしたいと考えております。

岡山アートサミット2016プレシンポジウム「アートが“開発”するひとづくり・まちづくり」について

 次に、岡山アートサミット2016プレシンポジウム「アートが“開発する”ひとづくり・まちづくり」の開催についてお知らせいたします。
 今年秋の開催に向けて準備を進めている「岡山アートサミット2016」ですが、一言で申しますと現代アートの祭典でございます。ここ岡山では「瀬戸内国際芸術祭」や、また一昨年に開催された「イマジニアリング」の効果もあり、少しは現代アートに対して身近になってきたと言えるかもしれませんが、まだまだ難解というイメージを持っておられる方も多い芸術分野だと思っております。そこで、「岡山アートサミット」の開催の狙いを明らかにし、アートの力がまちづくりに与える影響について皆様とともに考えようという趣旨で、2月12日の金曜日にシンポジウムを開催いたします。このシンポジウムは、「岡山アートサミット」のキックオフといいましょうか、最初の大きなイベントとなるものであります。シンポジウムでは、全国各地でアートプロジェクトに携わっておられます大阪大学の木ノ下智恵子先生にまちづくりの観点から芸術、文化の持つ力について基調講演をいただき、その後、木ノ下先生に岡山アートサミットの石川総合プロデューサー、那須総合ディレクターに私も加わりましてパネルディスカッションを行います。それぞれのお立場から興味深いお話が伺えるものと期待しております。多くの皆さんのご参加をお待ちしております。

赤い羽根福祉のまちづくり講演会&生涯現役応援シンポジウム「見つけませんか?元気にいきいき暮らす方法」の開催について

 最後でございますが、赤い羽根福祉のまちづくり講演会&生涯現役応援シンポジウム「見つけませんか?元気にいきいき暮らす方法」の開催についてお知らせいたします。
 岡山市では、ほぼ4人に1人が65歳以上の高齢者という超高齢社会を迎えており、活動する意欲のある高齢者が現役引退後も培った知識や経験を生かして社会参加することが地域社会を支えるとともに、健康寿命を延ばすことにつながるものと考えております。この社会を応援するための相談窓口として、昨年9月25日に生涯現役応援センターを岡山市社会福祉協議会への委託により、ひまわり福祉会館内に開設いたしました。開設から4カ月経過した1月末までの実績といたしましては、相談件数398件、有償、また無償ボランティアへのマッチング件数は35件、その他として就労を希望される方をハローワークや岡山シルバー人材センターへおつなぎした件数が13件ございました。少しマッチングの事例をご紹介いたしますと、例えば70代男性による児童館でのドングリを使ったこまづくりとか、60代男性による高齢者施設での話し相手やマージャン相手、70代の女性による幼稚園への手づくりお手玉の提供などがあります。また、昨年、広く市民の皆様に生涯現役応援センターを知っていただくため各福祉区ごとに開催したセミナーには、173人という大変多くの方にご参加をいただきました。今後なお一層、生涯現役社会づくりに対する機運の醸成を図り、さらに多くの高齢者に生涯現役応援センターをご利用いただくため、岡山市社会福祉協議会と共催により、赤い羽根福祉のまちづくり講演会&生涯現役応援シンポジウム「見つけませんか?元気にいきいき暮らす方法」を2月18日午後1時からさん太ホールで開催いたします。この会が高齢者の社会参加の後押しになり、健康寿命の延伸、また生涯現役社会の実現につながればと思います。
 なお、当日は会場ロビーにハローワークと岡山市シルバー人材センター、岡山市老人クラブ連合会並びに生涯現役応援センターが連携し、社会参加を希望する高齢者のための相談コーナーも設けます。是非こちらもご参加いただき、ご利用いただければというように考えているところでございます。

質疑応答

会見する大森市長の様子2
  • 記者
     国保の件でお伺いします。今後の方向性ですが、据え置きをしても多額の繰り入が続く状況は変わらないと思います。今回の据え置きというのは新年度は据え置くけれども今後どうなるかわからないというスタンスなのか、ここで1年頑張ってみてなお数年間ぐらいは計画的に据え置きを続けたいというスタンスなのか、どのようなお考えのもとで今回決断されたのかお聞かせください。
  • 市長
     今後の話として、まず29年度どうなるかということがあるわけですが、これについてはまず基金が現在のところ26年度末で15億8,000万ございます。先ほどの資料を見ていただければと思いますが、27年度見込みっていうところの棒グラフの上のほうに12億の基金積み立てと書いていると思います。これは予定ですからまだ何とも言えない数字でありますが、この基金が加わると合わせて約28億円の積み立てができるというように思っております。ここには29年度の棒グラフは描いておりませんけれども、この歳出の伸びが一定程度で抑えられるという見込みが出てくると、ほぼ同額の繰り入を行うことによって29年度は対応が可能かなとも思っております。これはもう少し様子を見なければなりませんが、今のところの29年度予想はそういうふうに思っております。したがって、29年度は今のところ対応はできるんではないかとは思っておりますが、今度30年度になると先ほど申しましたように国保財政運営の都道府県化っていう問題が出てまいります。そのときに市町村がどういう負担をしていくのか、いろんな数字がこれから県からも示されてくるんだろうというように思います。常識的にいくと、一定のこの歳出と歳入の差額分が額として大きくなってくるわけでありますし、そこのところは真剣に30年度は対応していかなければならないんではないかなというように思っております。
  • 記者
     国保の件でお聞きします。医療費適正化に今後も取り組んでいかれると思いますが、新たに医療費適正化の取り組みで考えていらっしゃることとかございますでしょうか。
  • 市長
     そうですね、徴収率のアップとかそういったことは、コンビニでの対応等もやらせていただいて、ある程度の効果は上がったわけであります。これについてはこれからも継続をしていかなければならないと思っておりますが、何といってもやっぱり歳出の伸びをどうこれから見込んでいくかと。実は、26年度に比べて27年度がやっぱり増えてるんです。これは一つはC型肝炎などの薬価っていいますか、いい薬ができ、それが非常に多く使われるようになった。1錠当たり非常に高価なものでもありますし、そういったことで歳出がぐんと伸びてきた。個人個人にとっては非常にいい話ではあるんですけれども、そういったことをどうやってこれから伸びを見ていくかっていうのが最大の問題だろうというように思っております。たしか、ちょっとこれ正確ではないかもしれませんけれども、健全化計画を提出するときには岡山市自身、この改定7年間見送ってたんです。というようなことで、他の市には見られないような対応をずっとしてきてはいるんですけれども、これで28年度は見送るということを決断はさせていただきましたけれども、やはり限界は来るだろうというように思っております。その限界値っていうのを今の歳入増もありますが、歳出増もどうしても出てきますので、そのあたりを見ながら常識的な判断をいたしたいというように思っております。
  • 記者
     県警の本部庁舎の整備事業についてお聞きします。県の予算とかでも議論が行われていて、県警側としては市とも最初の段階から担当者レベルで協議はしてきたところで残念というような発言もありますが、その辺は、市との協議状況はいかがだったのでしょうか。市の担当者が協議に最初から入っていた上で県警の庁舎の設計も行ったと思いますが、その辺の対応については市長としてはどう思われますか。
  • 市長
     私も経緯をそれほど詳しく承知しているわけではありません。したがって、経緯については都市整備局のほうにまた後でお聞きをしていただきたいと思いますが、今の議論として一番重要なのは、やはり後楽園からの景観との関係をどう見ていくのかということであります。私も県警の幹部から話は伺っております。いろいろと努力をされている様子がよくわかっているところであります。景観条例との関係でうまく整合性がとれるような、そういった形で決着をしていただきたいというように思っているところであります。
  • 記者
     結局、建物は建てないとけないので、どこまで厳密に景観を重視し、絶対にお城にかかってはいけないというのか、あるいは県警としては見た目を少し調和させれば十分ではないかという最初の見立てがあったと思うのですが、市の条例としては、それでは不十分ということなんでしょうか。
  • 市長
     あとは、最終的な解釈の仕方だろうというように思っております。今の二者択一の話なのかどうかっていうことも含めて、景観条例上やはり皆さんが納得してこういうことならば景観に問題がないと客観的に判断できるような、そういう状況であれば私はいいんではないかと。そういった議論をこれからさせていただいて、最終的な形になっていくということが望ましいと思っております。
  • 記者
     国保の話に戻りますが、28年度見送ることで岡山市としては据え置きが何年間続いているのでしょうか。
  • 国保年金課長
     平成19年に上げております。それから据え置いているというような状況でございます。今年でいけば、平成20年に後期高齢者が始まりましたのでそこで調整はしているんですが、平成20年から数えますと8年という形になります。
  • 記者
     国保の件でお伺いします。仮定の話になりますが27年度、国の財政支援が拡充したというのがボリューム的にも大きかったのか、それほど判断に影響がなかったのか。もしこの7億7,000万円がなかった場合どうなっていたのかというところも含めて、これが今回の決断でどのぐらいのウエートを占めていたのか、その点をお聞かせください。
  • 市長
     ないことを想定にはなかなか議論できないんですけれども、やっぱり7.7億は大きかったことは事実です。単純に言っても7.7に28.5を足していくと36.2っていう数字になりますから、今まで30億超えたことは一度もないわけでありますので、そういう決断ができたかどうかっていうのはここでは何とも申し上げられないですけども、やっぱり7億7,000万というサポートをしていただいたというのは非常に我々にとっては大きなことだったというように思っております。
  • 記者
     となると、ここ最近は予算ベースだと大体30億弱ぐらいの法定外繰入金がありますが、この額というのが岡山市にとって一つの法定外繰り入の目安と今後もなっていくのでしょうか。
  • 市長
     それは必ずしもそうではないと思うんです。財政全体をちょっと見ての判断をやっぱりせざるを得ないところもありますから、そういう逼迫性っていうか、そういうこともよく見た上での最終的な判断になるんで、30億弱であれば常にいいとか悪いとか、そういう判断はできにくいと思います。ただ、現実の問題として29.8億まで今までは出しているっていう状況もあるわけなんで、そういう中でこの今年もまだ予算についてはまた別途ご説明申し上げますけれども、何とか予算の範囲内でというか、今回の予算の中では法定外繰り入の額を常識的な額は出せるだろうということを判断したということであります。ちょっと明確なお答えにはなりませんけれども、ご容赦いただきたいと思います。
  • 記者
     マイナンバーカードについてお聞きします。まだ多数の通知カードがこちらのほうに残っているとお聞きしたのですが、それに対して市民の方に受け取りを促すようなことをされるのでしょうか。また、現在、窓口をつくられてますが、いつまで対応するのかなど、そういったことはお考えでしょうか。
  • 市長
     マイナンバーについては、なかなか到達できてないところもあるとかさまざまなことは伺っているところでありますけれども、現時点で今後の対応について新たに何かをするというようなことは市役所内では議論を、少なくとも私のところに今上がって相談をするっていうような状況にはなってません。今後の状況によって適切な対応をしなければというようには思っております。

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