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平成28年2月18日市長記者会見

[2016年2月22日]

ID:11913

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平成28年2月18日市長記者会見議題

  • 平成28年度当初予算(案)について
  • 「桃太郎のまち健康推進応援団」の募集について

平成28年2月18日市長記者会見資料

平成28年度当初予算(案)について

会見する大森市長の様子1

 今日は、平成28年度の予算についてお話を申し上げたいと思います。
 昨年、私は総合計画を通してさまざまな市民の声を聞かせていただきました。市民の皆さんからは、岡山の経済をもっと強くしたい、中心市街地を活性化し、よりにぎわいのあるものにしていきたい、また岡山のブランド力を高めていく、そして発信力を高めていく、そういった声を多く聞いたわけであります。審議会では、これらの声も踏まえながら「静から動へ」というフレーズをいただき、これから岡山も躍動していこうということで整理をされたわけであります。私自身、市長になって2年有余過ぎておりますが、今、市民の皆さん方からいただいた思いと方向性は一にするところもあり、そういう面では今までのやってきたことっていうのは決して間違えてはなかったというように思うところでありますけれども、今回、28年度は総合計画の初年度でもあります。将来の岡山がより強く活発になっていく、躍動している岡山を見据えた28年度は第一歩としていきたいというように思っているところであります。したがいまして、今日、説明はこの資料を使わせていただきますが、28年度当初予算のポイントと、ここの最初に書かせていただいているのが特徴として、おかやま躍動予算と呼んでいるのはそのためであります。
 まず当初予算の規模でありますが、一般会計ベースで2,843億円、前年度比5億の減ということでマイナスの0.2%、全体でいきますと5,497億ということで21億増、0.4%の増ということであります。今回、27年度の補正予算への前倒し分を大きくとっております。27億円とっているということで、それらを加えますと27年度に比べて16億円の増、0.6%の増となっているところであります。歳出の減の大きな部分っていうのは、(2)の下に出ておりますけれども、普通建設事業費、特に操車場跡地の用地の再取得が相当数終わったというところが大きく影響しているところであります。
 それから、次のページをごらんいただきたいと思います。
 基金残高の推移ですが、これは3月、年度末に不用が出たり、また決算を年度途中に出てくることもあって非常にわかりづらいところでありますけれども、最終的なものを見ていただければ、27年度当初残高234億6,800万が28年度当初残高見込み272億5,600万ということで、約38億円増えています。今回の予算で56億円取り崩しますけれども、当初の残高比較においては40億弱増えているということであります。
 市債残高について見ていただいても、28年当初、この左側の表を見ていただければ元金償還金と、これは全体を見ていくとこの臨財債が入っているので非常にちょっとわかりにくくなっています。臨財債はご存じのように100%交付税算入のものでございますので、それを取り除いて見ていただいたほうがいいと思います。これが、括弧書きが、通常の起債でございます。28年当初で見ると、元金償還金が188億、それに対して借入額が177億ということで、借り入れのほうが小さくなっております。したがって、28から27のマイナスをした部分、当初残高っていうのがマイナスの10億7,800万減というふうになっているところであります。そういう面で、起債についてもできるだけ小さくするように配慮させていただいたところであります。
 右の棒グラフを見ていただきますとわかりますが、これ最後のところが平成18年から平成28年まで出ておりますけれども、平成27、28は両方とも当初でございます。決算の状況が出ておりませんので、これは単純に比較はできません。しかしながら、全体の傾向を見ていただければおわかりになりますように、臨財債を除いていくと右肩下がりということになると思います。こういうちょっと全体像を見ていただきますと、28年度は健全な財政は確保できたというように私としては思っているところであります。
 次に、主な施策、事業でございます。
 この(1)、(2)、(3)っていうのは、今回の総合計画長期構想に基づく大きな柱に沿った形で整理をさせていただいております。
 この経済交流部門っていうのは、そういう地方創生という議論もございます。そういう経済の岡山の強さというものを示していく部分でもあるわけであります。産業振興、観光振興、広域連携、それぞれここへ書いているような施策を講じさせていただいております。交通ネットワークでは路面電車、LRT。路面電車は昨年、平面乗り入れの案を提起させていただきました。来年度はその調査研究を進めるとともに、駅前広場のあり方について議論をしていきたいというように思っております。これらについては地元の皆さんと一緒になって議論をさせていただければというように思っているところであります。LRTについても、今後さらなる検討を進めてまいりたいと思っております。
 ここの中には額的に小さいので余り書いておりませんけれども、新しい文化芸術施設っていいますか、新市民会館も基本計画という形で整理をさせていただき、これらが一つ今、芽が出ているところではございます。これらを花を開かせて、岡山の躍動というものをより実効あらしめたいというように思っております。特に来年度は、この文化、芸術によるにぎわいの創出という点に大きな岡山として一つ発信できるものができたんではないかと、整理できたんではないかというように思っております。これは見ていただけるとわかりますけれども、現代アート、岡山アートサミット2016が10月9日から11月27日まで行われます。世界的な芸術家を招聘する、17カ国28作家の作品が集結している、コンパクトな中で本物の芸術、現代アートに触れていただく。そして、こちらのおかやま国際音楽祭2016でありますが、これもちょうど10年の集大成のときであります。吉備津神社など地域資源を活用したコンサート、これを複数の会場で開催していく。また、市民みずから参加していく、例えば企画運営する野外コンサートだとか街角で演奏するステージを開催するとか、こういったものをあわせて文化、芸術でつながる人とまちを体現できればというように思っているところではございます。
 あわせて、ちょっといろいろなものを出して申しわけないですけど、この当初予算案の概要の16ページを、今申し上げた岡山芸術交流、そしておかやま音楽祭っていうのが一番上に10月、11月のとこに出ておりますけれども、まち歩き、にぎわいということでさまざまなものの実施を予定しております。回遊性の向上ということで、県庁通りの回遊性向上社会実験も行います。こういったことを行いながら、また昨年大成功であったというおかやまマラソンも第2回目を行うわけであります。それとともに、この一番下にコンベンションと書いておりますが、これは岡山市が関与するものとしても非常に大きなコンベンションが幾つも今回実施をいたします。10月6、7で全国の都市問題会議、昨年は長野市で開かれましたけどれも、今年は岡山で全国から多くの市役所の幹部、そして市議会の幹部の方々が来られることになるというように思っております。また、日中韓の3カ国地方政府交流会議も岡山で実施をいたします。介護保険推進全国サミットも実施される等々、大きなコンベンションがこの秋に集中しております。我々としては、こういった岡山に来られた方も是非、岡山アートサミット、そして音楽祭等々にも参加していただけるような、そういう仕組みを考えていきたいないうように思います。
 次に、子育て、教育であります。
 この子育てで、何といっても保育の受け入れがままならないっていうところが現実にあることは事実であります。そういう面で、働くお母さんたちを何とかやっぱりサポートしていくっていうのは、私は市役所としての責任だろうというように思っております。今日はそういう面で今の現状をちょっと赤裸々にペーパーにまとめているんで、ごらんをいただければと思います。
 こういう3枚の紙、一番上に躍動する岡山っていうペーパーを、こういうのがあります。未入園児童、待機児童解消に向けた対応ということであります。
 現状ということで出ておりますけれども、平成25年4月1日から平成28年4月1日まで時を追って時系列的に整理をさせていただいておりますが、最も新しいもの、平成27年10月1日のところを見ていただければ、これは未入園児童、願書を、入園の申し込みをした人と実際入った人、この差を未入園児童と呼んでおりますけれども、1,090人の方が入れない状況になっております。この待機児童っていうと、これ例えば求職中のお母さんで職を探しながらお子さんを保育所に入れたいというような場合には、これは待機児童という定義の中に入るわけですが、これが128人という状況になっております。待機児童の解消はもちろんのこと、未入園児童をできるだけ早期に我々としては解消していきたいというように思っております。入園申込児童数というのを見ていただきたいんですけれども、平成27年10月1日が1万6,177、それに対して28年4月1日が1万6,300ということで、123人また増えております。こういったことを考えてみると、今どれだけ未入園児童が出てるのかっていうと、1,090人プラス123になる。しかしながら、平成28年4月1日のこの表の一番上に527の増って出てますよね。これは来年度、要するに28年4月1日に我々として今年度いろいろと動いた結果、527の定員増を行うことができているわけです。したがって、今の4月1日時点での見込みでいきますと、1,090プラス123、そしてマイナス527で686、これが未入園児童ということに見込みとしてなるだろうと。この中に待機児童がどれだけかっていうのは、現段階でははっきりしません。このじゃあ686を早期に解消していかなきゃいかんということになるわけであります。28年度整備ということで、これ括弧書きは、黒字で書いているのは確定値でありますが、377は確保できると。しかしながら、青字の部分が703というふうになっております。これはまだ未調整のものでありますが、できるだけ我々は青字に近づけて対応していきたい、そして未入園児童、そして待機児童の解消に努めていきたいというような思いを持っているということで、今日、せっかくの機会でもありますからご説明を申し上げたということであります。
 それから、ちょっと教育の問題を説明させていただきたいと思います。
 総合教育会議などで随分、学力の問題は議論しました。全国レベルに比べても決して岡山の場合よくありません。そのよくない原因っていいますか、よくないっていうのは一体どういうことなんだろうということを幾つか分析をしているわけでありますけれども、その中にこの課題となっていますが、無解答率っていうのが高いんです、何も書かないっていう。特に、記述式になると放棄してしまう。こういった課題に対処するためには、やっぱり岡山市独自でそれらの課題を解消するような試験問題をつくり、そして子供たちに受けていただく、なおその試験問題も先生がつくる、先生自身のスキルアップも考えてもらうというようなことをここでは整理をさせていただこうというように思います。ちなみに、これ準備期間もあるっていうことで、当初は平成29年度からやろうかという話がございました。しかしながら、もう全てがやれないかもしれないけれども、28年度からも具体的に動いてみようじゃないかということで、平成28年は算数、小学校4年、5年、また数学、中学校2年でプレ実施をすることにしたわけであります。
 それからあとは、学生支援ボランティア、次のページ、これは最大のポイントは何かっていうと、今、学力が十分じゃないっていう話を申し上げましたけれども、やっぱり問題行動っていうのも非常に多いんです。これ皆さん数字でよくご存じだと思います。随分よくなってはきてはいますけれども、それにしてもよくない。ということで、学生に、具体に学校に支援ボランティアとして入ってもらう。システム的に入ってもらって、今までにはない、重点事項の下のここが新しいっていうとこへ書いてますが、これのポイントは何かっていうと、授業そのものに学生が参加をしていただく、それから問題行動そのものに、ここへ書いてますけれど、一緒に遊ぶ、悩みを聞く、先輩として相談に乗る。先生っていうのは大学を卒業した人たちであります。当然ながら、定年までいけば60歳ぐらいまでいるわけでありますが、ここでの大学生は18歳から20代前半が基本であります。したがって、小学生、中学生にとってみればいいお兄ちゃんであり、いいお姉ちゃんであると。そういった人には話もしやすいだろうし、わからないことも聞けるんじゃないかということを本格的にやっていこうっていうのがこれであります。
 それからあとは、健康、福祉、これは健康寿命の話、今日は午後に生涯現役サポートのシンポジウムを行いますけれども、3つの要素、一つは運動、一つは生きがい、3つ目が食生活、そのほかにもありますけれども、やっぱりそれが3大キーワードじゃないかということで、運動、生きがいも今行ってます。今回は食生活にも対応していくということを整理させていただきました。
 以上が大きく見ると今の岡山躍動のための第一歩の施策でありますが、もちろんこの施策についても随分、議会からも議論をさせていただいてます。ただ、特に議会からの要請っていうのが非常に強かったものとして、有害鳥獣対策と用水路等の安全対策というものがございます。今日の山陽新聞の社説にも用水路の安全対策が出ておりましたけれども、そういう面ではこの2点については特に従来にも増した対応を構築していこうというようにしております。有害鳥獣対策は8,800万、これは昨年が3,500万だったんで、約2.5倍に伸ばしております。それから、用水路の安全対策といえば今までもやってたわけですけれども、緊急に点検して改良していこうっていうこの項目自身は新しい項目であります。2億3,700万は、今回新しく整理させていただいてつけさせていただいたものであります。
 以上、予算についてお話を申し上げました。

「桃太郎のまち健康推進応援団」の募集について

 この予算の説明とは別になりますけれども、もう一つ資料をお配りしていると思います。「桃太郎のまち健康推進応援団」の募集であります。
 先ほど申し上げましたように、健康寿命の延伸は運動、生きがい、食生活などの分野で取り組みを進めていかなければならないと思っているわけでありますが、今後、より多くの市民の方々が健康づくりに取り組んでいただけるよう機運を高めていく必要があると考えております。このようなことから、現在取り組んでいる愛育委員や栄養委員の方々を中心とした地域に密着した健康づくり活動などに加えて、企業やNPOなど民間事業者の方々と連携しながら健康づくりを進めていけたらなあと考えております。これまで一部の民間事業者からも連携の申し出をいただいているところでございます。このたび「桃太郎のまち健康推進応援団」と銘打って、市と一緒になって健康寿命の延伸事業に取り組んでいただける企業等を募集していきたいと考えております。具体的には、お配りした資料の中ほどに例示しておりますが、従業員への取り組みに加えて健康寿命の延伸に向けて市が取り組むテーマなどについてさまざまな形で協力していただく場合に、健康推進応援団として登録を行うということを考えております。応援団として登録された場合には登録証を交付し、市のホームページでの周知やイベントのチラシに社名を掲載するなど、お配りした資料の下側、「応援団に登録されると」の枠内に記載してある5つを予定しています。この桃太郎のまち健康推進応援団事業を通じてこれまでとは違った角度からアプローチすることで、市内全域で健康に対する意識が高まり、健康づくりの取り組みが各地域で一層活発化することを期待しております。募集開始は2月25日を予定しておりますが、多くの民間事業者の方にご参加いただきたいと思いますので、報道機関の皆さん、よろしくお願いいたします。

質疑応答

会見する大森市長の様子2
  • 記者
     予算の中でも路面電車の駅前広場の乗り入れの調査検討を新年度予算に反映してらっしゃいますが、前回の議会の中では反対陳情の採択とかいろいろともめ、また次の議会の中でもそういった議論は出てくると思います。そのあたりを市長としてはどう解決をしていこうと思ってらっしゃるかということから聞かせてください。
  • 市長
     そうですね、議会の中で確かに反対陳情の採択っていう議論があったことは事実でありますが、その場でも路面電車の乗り入れについて反対するっていうことでは私はなかっただろうというように思っております。それからあと、陳情の中でも多くの方、推進してほしいっていうこともあったこともまた事実なんだろうというように思っております。私はこの場でも申し上げたかもしれませんけれども、路面電車の平面乗り入れについては我々として幾つかの案があったと。高架の乗り入れだとか地下だとか、できない場合にはデッキだとか、そういう中で我々としての案をどうするかっていうことを今までやってきたわけでありまして、そういう面では平面乗り入れが可能だということで、コストパフォーマンス的にも一番いいんではないかというような結論になった、提案としてなったわけであります。これからは今、先ほども少し申し上げましたけれども、いろいろ特に地元の方、懸念をお持ちですから、じゃあ今後、乗り入れをするという中で具体的にどういうふうに、例えば駅前広場がなっていくんだろうかとか、そういったことを一緒になって考えていくっていうことが必要なんじゃないかなあというように思っております。そういうことを来年度、きちっと対応できればと思っております。
  • 記者
     その関連で、先ほどは地元の懸念という声もありましたが、市議会の委員会のほうで乗り入れの計画の図面に誤りがあったと指摘がありました。最初提示されていたものが古い図面で、その後、訂正されて出てきたのがバスの車線を1車線減さなければいけないような図面になっていたということで市議会がもめているということなんですが、そのあたりのことをご認識としてどのような見解をお持ちでしょうか。
  • 市長
     率直に言って、それチョンボです。意図的なものではなくて、チョンボで図面が間違えていたことは事実であります。しかしながら、委員会でも説明を都市整備局のほうからする予定になっておりますけれども、新しい図面においても平面乗り入れは可能ということで議会のほうにもご説明し、関係者の皆さん方にも新しい図面でご説明をしていくということになると思います。大きな方針は変わらないと私は思っております。
  • 記者
     率直に、チョンボがあったということについてはどうですか。
  • 市長
     それは申しわけないことではありますが、それ以上言いようがなくて、新しいもので建設的な意見をこれからはやっていかなければならないというように思っております。間違ったことに対しては申しわけないと思います。
  • 記者
     予算案の組み立ての問題で、就任1回目、2回目の予算では予算資料の中に中心市街地活性化の政策パッケージというものが大きく打ち出されてありました。今回そういう文言はこの中から消えていますが、どういう認識の変化や考え方の変化があって今回こういう組み立てになったのかを伺わせていただければと思います。
  • 市長
     先ほど申し上げましたように、今まで私が打ち出してきた政策っていうのは、それは全然間違えてなかったというように思っているところであります。ただ、したがってまず、中心市街地の活性化っていう形はこれからも整理をしてご提示をしたいというように思っておりまして、予算の資料の中には入っているというように思います。まずは、そういうことなんですけれども、ただ全体として先ほど言ったように今回は総合計画というものを整理して、28年度はその初年度であるわけであります。そういう意味の中で柱の立て方を総合計画に合わせているということで、その柱の中でも例えばここに掲げているものというのは、これは中心市街地の活性化になっていく、そういったものではあるわけでありますけれども、全体として柱の立て方を少し変えさせていただいた、もうちょっと広く対応させていただこうというふうに整理をしているということであります。
  • 記者
     関連でお聞きします。今、総合計画のお話が出ましたけれど、就任時、前任の方のつくられた総合計画からご自身の就任以降つくられた総合計画というものができてきたということが、一番の大きな今回の予算案の組み立ての要因という受けとめでよろしいんでしょうか。
  • 市長
     そうですね。そのとおりでありますけれど、その中のいわゆる趣旨として中心市街地の活性化をこれからもやっていかなきゃならないっていうのは十分認識をしているつもりであります。
  • 記者
     同じような質問になるかと思いますが、昨年度は別冊でその中心市街地の事業を細かく書いた資料がありました。情報発信に力を入れてらっしゃる中で、そういう資料を出したら、メディアの側もそれを意識して報道するというのを狙ってされてたと思いますが、今年はなかなかそういうこともできないというか、パッケージとしての取り上げ方というのはしにくいと思うんですけれど、そこら辺についてはどういうふうに考えられますか。
  • 市長
     今回の整理っていうのは、これはやっぱりとりあえず一番シンボリックなものを取り上げていこうと。やっぱり岡山としてのブランド力、発信力を強めていくっていうところで一定のものを強調していかないと、特に岡山の外に向かって発信していくときに、余りにもぼやけちゃうとよくないかなっていう意識もあって、今日これをパネルで用意させていただいているんですけれども、先ほどこの資料の中で唯一説明したのは、この秋の10月、11月のスケジュールです。これは、是非岡山に皆さん来てもらいたい、そして岡山の皆さんも是非参加してもらいたいという思いで、より強調したいなというのが私の意図であります。特に去年のおかやまマラソン、13万4,000人の人が沿道に出てきてくれたんです。もう観客っていうよりも、みんなが参加してくれたっていう、そういう意識として私は認識をしているんですが、同じように今年の秋は熱くなってほしいなということで、今回これをちょっと強調させていただきたい。この躍動の第一歩のシンボリックなものであるという認識であります。
  • 記者
     見える化を昨年度の予算から始められました。今回トップ査定で増額となったのが用水路関連事業でほぼ倍増しています。それも、先ほど議会からの要望があったというのはおっしゃっていたと思います。今回、市議会の各会派との意見交換会を査定前に行われたと思いますが、そこら辺の成果であったりとかというのはこの見える化にどのように反映されているかというのをお聞かせください。
  • 市長
     まず、1つ申し上げると、増額査定っていうのは確かに1つなんですけど、予算っていうのは、もう皆さん方もよくわかっておられるように、予算要求を発表しているのは1月ですよね。それまでの過程の中で、一体来年度は何をやるかっていうのは各局とずっと議論をしているわけであります。したがって、要求ベースとして出てきたものっていうのは、各局が勝手に自分の思いだけでやってるわけじゃなくて、我々と一緒になって議論をして、そういう数値であらわれてるわけであります。
     そういう過程の中で、お互い「えっ」というように思うことっていうのもやっぱりあるんですね。1つがこの用水路だった。用水路は、この2億3,000万という形になっておりますけれども、やっぱり28と29でこれをやりたいなっていうの、やるしかないのかなっていうのは担当局だったんですけれども、あわせて物理的にできないいうわけじゃないんだったらやったらっていうので、これ増額査定になったということなんです。
     例えば学力アセスも、こういう議論はいいよねって言ってたんですが、29年度からやる、そりゃ前倒しはできないのっていう過程の中で話が出てきた。そういうふうに変更するものはあるんですが、基本は、もう要求段階から大体のものはお互いが整理をしてやっているというようなもので、表面的にあらわれたのが用水路みたいな形になってるだけであります。鳥獣だって、要求が9,000万ぐらい出てきているわけです。
     そこで、議会の話ですが、私今回オフィシャルな形でやらせていただいたのは非常に参考になったと思います。余りコメントをどこまで言っていいのかよくわかりませんけれども、鳥獣被害、これはやはり、特に周辺部から出られている市議会の方は大変な問題として受けとめておられる。よくこの3倍近い要求にしてくれたという感じで、そういう言葉もありました。用水路の話もやはり出てきました。11月議会まで何度か話を聞いているものと、直前に話を聞くものと、やっぱり少しこちらの意識も変わってまいります。したがって、直前の意見交換会っていうのは、額にどれだけあらわれているかっていうのはちょっと横へ置いて、額にもあらわれていると理解してもらっていいと思います、そこは。幾らとかはないですけどね。
  • 記者
     額に一番目に見える形であらわれているのは用水路の安全対策であったということでよろしいんでしょうか。
  • 市長
     いや、そうでもないですよ。要するに、要求目いっぱいつけるかどうかっていうのもあるわけなんで、端的なのが用水路ですけども、他の、例えば今言った鳥獣とかも同じような要素を持っていると。
  • 記者
     鳥獣以外の要求だとかいうと、たしか余り変わってなかったと思いますが、それを意見交換会で聞くことで、これはいけるかなみたいな感触を持ったということでしょうか。
  • 市長
     いや、そのちょっと、それは何ていうのかな、より力点を置いて査定をしなきゃいかんなっていう意識にはなったことは事実です。
  • 記者
     用水路についてお聞きします。要求段階で議論はした上で要求はしているという話でありますが、それでもなお、2年程度でやるものを1年に一気にやるというのは、やっぱり市長の思いがあるからだと思いますが、その辺は市長としてどういう思いがあってそういう発言をされ、指示をされたのでしょうか。
  • 市長
     もう少し細かく言うと、危険箇所をやっぱり把握している部分があるんですよ。警察が把握している部分、市が把握している部分。その警察が把握している部分は、すぐにこれはやらなきゃいかんと。市の把握している部分の一部しかできないじゃないかなっていうのが担当のほうの最初の判断だったんですけれども、市の担当している部分も、やろうと思えば全部できないわけではないというんであれば、これはやっぱり安全にかかわる話だから、それは対応すべきだということになったのが1つ。
     もう一つは、これから緊急点検します。緊急点検で箇所が出てくるかもしれませんよね、危険箇所が。それも一定量やれるんだったらやろうじゃないかと。これだけ死亡事故が出てきているということで、とにかく短期で目いっぱいの対応してみようじゃないかっていうのが今回の施策としてあらわれているというふうに見ていただければと思います。
  • 記者
     今回の予算では、躍動する、岡山を発信していく、どちらかというと増やす、大きく発展させていくという話がある一方で、鳥獣対策とか用水路のように、安全とか安心とか、安心して暮らしていく岡山のまちづくりという両面あると思います。その辺の位置づけっていうのはどのようにお考えですか。まず、やっぱり躍動するためには、しっかりとした足腰が必要だと思うのですが。
  • 市長
     それに本来はプライオリティーはないですよね、本当はね。ただ、安全・安心がベースになって大きな発展というのがあるんだろうと、それは一般論としてはそう思います。
     ただ、私として強調したいのは、こうやって総合計画つくっていったと。これだけ岡山の秋にも大きな催しをやっていって人を集めたいっていうところもありますし、できればそういったところをメディアの皆さん方も報道してくれればありがたいなというのが率直な感じであります。そりゃ、防災の関係だとか医療の問題、いろいろありますよ。いろいろありますし、今日なんかは子供の医療費の話は余り議論しませんでしたけれども、これ、この4月からやるんですよ。幾らだったかな、この7億7,200万ていうのは、これが出てくる、これは初めてなんです。こういうのも、本当はお子さん方を持っているお母さん、お父さんには申し上げたいところがあるわけです。ちなみにこれも、ちょっと余談ですけれど、支払いっていうのは何か2カ月遅れで出てくるんで、この28年度から、頭ですから、この予算っていうのは10カ月分の予算になっちゃう。だから、例年ベースでいくと10分の12になって、もうちょっと増えていくんですけれど、ちょっとこれ余談ですけど。そういうことも言いたいことは言いたいんです。
     だから、予算ですから、いろんな要素を持ってます。だけど、1つには、大きな面でやっぱり市民の皆さん方からの話を受けていくと、やっぱり岡山もっと強くなっていきたいという意識がすごい私へ伝わってくるんで、そういう面での躍動という名前をつけさせていただいたということであります。
  • 記者
     保育の受け皿の整備について伺います。様々な対策がとられる中で、潜在的なニーズが掘り起こされているという側面はあるんでしょうが、今年の春にも700人近くが未入園になるんじゃないかというふうに予想されています。この数がまだまだ増えるということについて市長はどのように受けとめておられますか。
  • 市長
     おっしゃるように、どんどんどんどん潜在需要っていうのは増えてるんですね。あわせて、今回育休退園の見直しやりましたよね。育休退園の見直しで170人ぐらいまた増加されるということにもなるんです。したがって、これはどの程度までいくのか、一回アンケートをとったことがありまして、それでいくと1,900ぐらい、まだギャップあるんです。だけど、そのアンケートがそのままいくかどうか、そのままの状況になるかどうかもよくわからない。こりゃ、だから一定の見通しを常に立てながら見ていかないといかんということであります。
     ただ、ちょっとこれ強調したいので見ていただくと、平成28年4月1日、この表のところの増加数527、この28年4月1日を迎えるに当たって増やしたと。一生懸命今量の確保に努めてて、精いっぱいやってるというところをちょっと見ていただきたいと思いますが、ただ、現実にそれだけの方がおられるっていうのはきちんと我々として認識をしなきゃいかんというように思っております。できるだけの対応をするということで、今決まってるのが377ですか、377ですけれども、できるだけの上積みをして解消を図っていきたいというように思います。
  • 記者
     受け皿の整備を次々に進めてらっしゃいますが、この保育の問題を考えるときに、その質の確保をどうするかといった点や、あと認可外との関係という中で、非常に難しい問題だと思います。ただ一方で、一人一人の親御さんにとってはとても切実な問題だと思うので、今後の対策の進め方としては、どのようなビジョンで進めていきたいと考えてらっしゃいますか。
  • 市長
     そうですね。保育士の問題もあるでしょう、今の認可外との問題もあるだろうと思います。それから、保育料の話もあるんだろうというように思います。この点に関して言うと、もうさまざまな問題が今課題として出ております。県のほうも第3子の保育料についての見解を28年度予算で出されておりますけれども、我々として、第3子については多分6月の補正で対応させていただくようにはなると思いますが、全体の保育料をどうするか、そういったものについては来年度きちっと議論して、解を出していく方向に持っていかなければならないというように思っております。
  • 記者
     先ほど「おかやま躍動予算」というニックネーム的なものを言われましたが、改めて、3回目の予算編成が、これまで2回と、ご自身の気持ちですとか手応えですとか、重みとかも含めて、何か、力の入りぐあいなど変化があったのかどうなのか、その辺をお聞かせください。
  • 市長
     何といってもやっぱり総合計画で多くの市民の意見を聞かせていただいたということであります。そして、10年後の岡山市の将来を見据えて計画が整理されつつある。そういう中で、我々としては、その予算をこの、今申し上げたその計画の中に位置づけて、一歩でも前に進めるように、そういう意味を兼ねて、私としておかやま躍動予算という名前を、これは事務方から上がってきたものではなくて、私として、ここのポイントの中のこういう場所に入れてくれというふうにお願いをして出したものであります。

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