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ユネスコスクール(東疇小学校)

[2017年2月7日]

ID:38446

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地域と学校が支え合う東疇小学校

岡山市立東疇小学校は、岡山市南区にある児童数412名※の学校です。
平成26年(2014年)にユネスコスクールに認定されました。
本校は、瀬戸大橋線妹尾駅南側一帯の住宅団地とのどかな田園地帯の間に位置しています。
地域住民の結束が固く、学校行事への献身的な協力も得られており、お米作りを地域の農家の方に教えていただきながら田植えをしたり、昔遊びをお年寄りの方に教えていただいたりすることもあります。
そこで、いつも地域の方たちに支えられている児童たちが、地域のために自分たちができることはないかと考えて実践するESD活動を行っています。

学校

学校データ

※平成28年(2016年)5月1日現在

地域を支える活動

「みんなが住みやすい町 東疇」

東疇学区では、東疇という地域に対する理解と愛着をより強めていこうと、地域と学校が関わり合う機会を増やしています。
その中で、東疇小学校の隣にある、「南岡山ナーシングホーム」という介護老人保健施設を見学したり、お年寄りの方と触れ合ったりすることで、お年寄りを含めた「みんなが住みやすい町」について考え、自分たちもお年寄りの方に元気を届けることで地域に貢献できることをしようと交流が始まりました。
今回は、4年生の「みんなが住みやすい町 東疇」という活動を紹介します。

東畦小学校

ナーシングホームに訪問

お年寄りのみなさんとの交流会

「みんなが住みやすい町 東疇」の具体的な活動は、1学期に介護施設の見学、2学期に交流会を実施しています。今回は交流会の様子を取材しました。
「おはようございます!」元気良くあいさつをして、最初に音楽発表会に向けて練習している歌を披露しました。
大きな拍手に迎えられ、交流会の始まりです。

歌

「チャレンジ」という歌を披露

児童たちは、手品や紙芝居などお年寄りの方たちに喜んでもらえそうな出し物を各チームに分かれて披露したり、将棋や折り紙を一緒にしたりします。
お年寄りの方たちは、「普段は介護施設の中の人たちだけで過ごすことが多いけれど、外から子どもたちが来てくれるので雰囲気がとても明るくなる」と毎年楽しみにしています。

クイズ

子どもたちの出すクイズに真剣!

このようにお年寄りの方と児童が触れ合うと、その児童たちが自分の親にお年寄りの方の話をし、さまざまな世代を超えた交流が生まれることで、お互いに心の距離が縮まり、誰もが住みやすくなるのでは、という思いがこの活動に込められています。
そして、地域と交流を積み重ねるうちに、東疇をもっと好きになり「自分たちにできることでもっとより良い東疇にしたい」という意識を持つようになることがこの活動の一番の狙いです。
その意識を持ち続けながら児童たちが大人になった時に、自分のふるさとであるこの町をより良く発展させることができるような、地域に貢献できる人材になれば、地域を支える大きな力になるでしょう。

担任の竹原先生から一言

先生

児童たちに、自分の住んでいる東疇をもっと大好きになって、地域に愛着や誇りをもってもらいたいと考えています。地域を愛する心が育つことで、地域のためにボランティア活動に取り組みたいという思いが芽生えます。しかし、ボランティア活動に取り組む子どもたち自身が活動を楽しむことができなければ、児童たちが主体的にボランティアに取り組み続けることはできません。
そこで、児童たちの「一緒にやってみたい」「こうやったらどうだろう」「これなら喜んでもらえるかな」という思いを大切にして活動に取り組み、お年寄りの方に喜んでもらえることが自分たちの喜びにつながるような交流会にできるようにしています。
これからも、地域の方々も児童たちもお互いが楽しめるESD活動を継続していきます。

ESDマン

いつも地域に支えられている児童たちが支える立場になって活動しているんだね