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ユネスコスクール(福島小学校)

[2016年11月29日]

ID:38408

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福島っ子 みんなちがって みんないい

岡山市立福島小学校

学校データ

岡山市立福島小学校は旭川河口部西側に位置しています。近年は学区に隣接して商業施設などができ、交通の利便性も高くなってきています。そんな活気ある環境の中で、全校児童362人※が学んでいます。
平成23年(2011年)には、ESD活動の拠点として、ユネスコスクールに認定されました。

福島小学校の教育目標の図

平成28年度の福島小学校の教育目標

福島小学校が目指す児童像は、「進んで考える子・思いやりのある子・最後までやりとげる子」です。
「福島っ子 みんなちがって みんないい」をモットーに、一人ひとりを大切にする教育が行われています。
その一環として、全校児童が集まり、1年間の学習を発表する「福島子どもフォーラム」が毎年開催されています。

※平成28年5月1日現在

福島子どもフォーラムの歴史

福島小学校は、平成10年から12年の3年間に福南中学校区(福島小学校、南輝小学校、福南中学校)の、各学校の様々な取り組みを合同で発表する会場となっていました。
この活動は3年で終わりましたが、同時期に「総合的な学習の時間※」が導入されると、これまでの活動と同様の取り組みが引き続きできると考え、平成13年からは、福島小学校の単体の活動として、現在の「福島子どもフォーラム」の原型ができました。

発表を聞いている様子

全校児童が体育館に集まり発表を聞く

※1年生から2年生は「生活科」、3年生から6年生は「総合的な学習の時間」として活動しています。(以下、総合学習)

児童の生の声を地域に向けて発信できる貴重な時間

福島小学校の総合学習では、学年に応じて、身の回りの人々や自然、高齢者福祉、障害者理解、国際理解、環境保全などのテーマを決め、テーマに沿って人・もの・ことに関わっていく中で、一人ひとりが自分なりの社会の課題をつかむことを大切にしています。
例えば、ある児童は、貧困や飢餓について調べ、世界には食べるものがなくて困っている人がいることを知ります。
そして、自分の同年代の子どもが貧困のために学校に行けず、働いていることに衝撃を受けながら、自分たちに何ができるのかを考えます。
その結果、好き嫌いをせずに給食を残さず食べるという行動に至りました。
まずは食べることができる環境に感謝をすることが何かにつながると考えたのです。
このように、一人ひとりが、様々な課題を追究していくと、容易に解決できそうにないと感じることもたくさんありますが、小さなことでも良いから今の自分にもできることはないかという視点で物事を見ると、取り組めそうなことがあると気づくことができます。

福島子どもフォーラムの様子の写真

福島子どもフォーラムの様子

総合学習を通して学んだことや考えたこと、実践していることを、この「福島子どもフォーラム」の場で、全校児童・保護者・地域の人たちに向けて発表し、意見交換をすることで、児童たちは物事をより深く考えて、行動に移すことができるようになってきました。
児童の生の声を外部に向けて発信することで、直に反応を感じられる機会にもなります。
学校の中で完結してしまいがちな学習を、地域と共有できる貴重な時間です。

岡山市立福島小学校 福田博雅校長

福田博雅校長の写真

「福島子どもフォーラム」は、回を重ねるごとに地域に根付き、児童の成長を継続的に見てくださる方もいらっしゃいます。
時には地域の方から厳しい質問を受けることもありますが、児童のコミュニケーション能力の向上に繋がっていることは言うまでもありません。
児童の学びの場であり、地域の人からも親しまれているこのフォーラムを大切にしていくことで、持続可能な社会に向けて、自分たちにできることを考え行動していく力を培っていきたいと思っています。

ESDマンとサステナちゃん

児童と地域の人が話し合う場が継続しているんだね!