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【認定NPO法人瀬戸内オリーブ基金】

[2023年12月11日]

ID:52922

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ゆたかなふるさとをつくる

瀬戸内オリーブ基金は、当時日本最大規模といわれた有害産業廃棄物の不法投棄事件「豊島事件」の公害調停成立(2000年)を機に、建築家の安藤忠雄氏と、豊島事件弁護団長の中坊公平氏が呼びかけ人となって設立された認定NPO法人です。

瀬戸内海エリアの美しい自然環境を守り、再生することを目的に、瀬戸内海エリアの環境保全活動に対する助成事業をベースにしながら、自主事業として、瀬戸内海の海洋プラスチックごみを減らす「ゆたかな海プロジェクト」、大学との協働による植生回復や企業ボランティアと共に実施する海岸清掃などを行う「豊島・ゆたかなふるさと100年プロジェクト」、豊島事件を語り継ぐ活動や、オリーブの栽培と搾油したオリーブオイル関連の商品の製造・販売なども行っています。

外観写真

西尾 あづささん、塩川 ゆうりさん

助成金の名称

  1. ゆたかなふるさとをつくる 瀬戸内オリーブ基金助成事業
  2. ゆたかなふるさとをつくる 瀬戸内オリーブ基金助成事業“スタートアップ助成”

助成金の概要

瀬戸内海は、世界でも有数な閉鎖性海域であり、日本一広大な国立公園です。この土地が本来もつ海と森との絶妙な関係や自然と共存できる環境は、日本を象徴する美しいふるさとです。瀬戸内オリーブ基金では、瀬戸内海の豊かな自然・ふるさとを子どもたちに残すために、瀬戸内海エリア(※)で活動している環境保全活動団体および環境教育活動団体を支援しています。

(※)河川水が瀬戸内海に流入する地域が対象です。具体的には、愛媛県、香川県、徳島県、大分県、福岡県、山口県(一部対象外)、広島県、岡山県、兵庫県、大阪府(滋賀県、京都府、奈良県の一部を含む)、和歌山県が対象です。

(1)ゆたかなふるさとをつくる 瀬戸内オリーブ基金助成事業

●助成金額(2023年度)
総額500万円を上限とします。1件あたりの助成金額は100万円を上限とします。

●対象団体
NPO法人、一般社団法人、任意団体(環境をテーマにした公益的な活動をする場合)、学校法人、地方自治体等。

●活動分野
1.瀬戸内の「川と海」のゆたかさを守る活動
海洋プラごみやマイクロプラスチック問題に対する活動

2.瀬戸内の「島と森」のゆたかさを守る活動
自然環境の保護・原状回復・地域の固有植物を保護する活動

3.瀬戸内の「環境を守る意識の醸成」活動
体験プログラムを含み、地域の環境保全を目的にする学習活動で、活動分野の「1」「2」以外の活動

(2)ゆたかなふるさとをつくる 瀬戸内オリーブ基金助成事業“スタートアップ助成

瀬戸内海エリアで、持続的な活動ができる環境NPOを目指す団体の活動、新たに始める独創的な自然保護事業に必要な経費を支援するものです。

●助成金額(2023年度)
1件あたりの助成金額は100万円を上限とします。(最大2件)

活動が定着するまで最長3年間の助成(年間上限100万円×3年)を受けることができます。ただし、毎年の報告を行う必要があります。

●対象団体
・法人格を有する場合
NPO法人、一般社団法人、公益社団法人、一般財団法人、公益財団法人で、主たる事務所が瀬戸内海エリアにあり、有給常勤スタッフが1名以上いること

・任意団体の場合
団体設立から3年以上の期間を有し、主たる事務所が瀬戸内海エリアにあり、平日日中に連絡が取れるスタッフが1名以上おり、3年以内に法人化する計画を有すること。
政治、宗教活動を目的とする団体ではないこと
定款、寄付行為もしくはそれに相当する規約を有すること
会計を適切に行い、会計監査を実施していること

●活動要件
主たる活動を瀬戸内海エリアで行い、瀬戸内海の自然環境の保全活動、または環境教育活動を行うこと
・持続可能な社会の創造を目指す活動であること

●活動分野
1.瀬戸内の「川と海」のゆたかさを守る活動
海洋プラごみやマイクロプラスチック問題に対する活動

2.瀬戸内の「島と森」のゆたかさを守る活動
自然環境の保護・原状回復・地域の固有植物を保護する活動

3.瀬戸内の「環境を守る意識の醸成」活動
体験プログラムを含み、地域の環境保全を目的にする学習活動で、活動分野の「1」「2」以外の活動

助成金の特徴

(1)ゆたかなふるさとをつくる 瀬戸内オリーブ基金助成事業

2023年度から、新たに「学校法人」が対象団体に加わりました。

(2)ゆたかなふるさとをつくる 瀬戸内オリーブ基金助成事業“スタートアップ助成”

(1)の通常助成と異なり、助成額の20%を上限として人件費・事務局諸経費を含めることが可能です。

●対象となる地域について

瀬戸内海エリア全体を対象にしています。

瀬戸内オリーブ基金は豊島事件をきっかけに設立されましたが、豊島から産業廃棄物が撤去されたらそれで良いというわけではありません。豊島でごみ拾いをすると岡山から流れ着いたものが見つかるなど、閉鎖性海域だからこその特性があります。瀬戸内海一帯の環境保全に貢献することで、人と自然が共存する循環型社会への転換を図ることを目指しています。

過去の採択事例

唐櫃岡の棚田再生・保全プロジェクト(助成先:豊島棚田くらぶ(香川県)、2022年度)

豊島の棚田の耕作放棄地を再生する活動を行っています。小麦やそば、大豆、蓮根などを栽培し、収穫祭を開催しています。山のふもとから湧き出る水場「唐櫃の清水」から瀬戸内海を見渡す棚田の景観を守ることにつながっています。

棚田の写真

御嶽山桜ロード整備事業(助成先:清川まちづくり協議会(大分県)、2021年度)

約60年前に住民が植えた桜が寿命を迎えたことを受け、樹木医と連携して桜の植え替えを行い、名所の再生を図りました。2600人を超える多世代のボランティアが参加し、町のシンボルを多くの人の手でつくることができました。

のっぷのコメント

瀬戸内オリーブ基金さんは、「豊かな自然を守る、再生する、子孫の代まで引き継いでいく」ということに力を入れて取り組んでいるんだね。

お話を伺った時に、瀬戸内オリーブ基金さんが管理の協力をしている「豊島のこころ資料館」と、有害産業廃棄物が不法投棄されていた現場にも行ってきたんだ。

資料館には廃棄物のはぎ取り標本や、廃棄物撤去のための住民運動に関する資料などが展示されていたよ。汚れてしまった島を必ず再生するんだという住民の方々の結束の強さが伝わってきたよ。

地面の写真
資料館の写真

不法投棄の現場は、廃棄物がすべて処理されて今は何も残っていないんだけど、不法投棄が摘発された1990年当時は、写真の山肌の中腹ぐらいまで廃棄物が積まれていたんだ。今は地面に草が生えているんだけど、これは雑草が茂っている状況で、本来の植生が回復したわけではないんだ。この土地を今後、どのように活用していくかについては、住民の方々がこれから話し合って決めていくんだって。

景色の写真

「大量生産・大量消費・大量廃棄のシステムを循環型社会に転換する」が瀬戸内オリーブ基金さんのビジョンだよ。豊島事件の経験を教訓に、人と自然が共存し、次の世代に美しいふるさとを残し、持続可能な社会をつくっていけるように実践を続けているんだね。

募集ウェブサイト

お問い合わせ先

認定NPO法人瀬戸内オリーブ基金 事務局

〒761-4661 香川県小豆郡土庄町豊島家浦3837-4

TEL:0879-68-2911

E-mail:info@olive-foundation.org