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その15【手話サークルかけはし】

[2018年7月31日]

ID:40718

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「わくわくボランティア」では、のっぷとティアがボランティア活動の現場におじゃまし、ボランティア活動の楽しさや大切さ・ボランティアに取り組む人たちの思い・各団体の思いについて取材しています。十五回目は、手話サークルかけはしの活動についてお話をうかがいました。

なお、内容は取材当時のものです。

手話でみんなと手をつなごう!

のっぷ

「聴こえる人と聴こえない人が交流する場をつくりたい」と、手話サークルかけはし(以下、かけはし)が活動を始めたのは1977年のこと。手話の学習・情報交換を通じて聴こえる人と聴覚障がい者の相互理解を進めるとともに、聴覚障がい者が暮らしやすい社会をつくるための啓発活動にも取り組んできました。
サークル設立から41年目を迎える2018年は、33名で活動しています。

今回は、ひまわり福祉会館で開催された「手話入門講座」と、サークル活動の様子をご紹介します!

手話の仲間をふやす「手話入門講座」

「趣味は何ですか?」「出身はどちらですか?」「ここへはどうやって来ましたか?」
講師からの問い掛けに、受講生が手話で懸命に応えます。この日は、全10回講座の7回目。入門編ながら実践的な会話を交え、和気あいあいとした雰囲気のなか、講座は進みます。

講師を務めるのは、聴覚障がいのあるサークルメンバー。同じくメンバーの手話通訳者が、解説を担当します。「手話仲間が増えればいいな」と始めた入門講座は、好評を受け、毎年恒例の企画になりました。

受講生たちが言葉に詰まると、「正しい文章にすることにこだわらなくて大丈夫。身振りや表情・口の形で表現してみましょう」とアドバイス。他にも、受講者の出身地など、実際に使える表現を教わる場面も。実際のコミュニケーションにより、テキストを超えて「活きた表現」を学べるのが、この講座の魅力です。

会話の練習

2人1組で会話の練習

地名の勉強

地名を勉強する様子

受講生は、手話初挑戦の方がほとんど。受講の理由は、「以前から興味があった」「家庭や職場で必要がある」などさまざまです。

「手を左に動かすか右に動かすかで、意味が全然違ってしまうので覚えるのが大変です」と、ある受講者さん。「けれど、これから聴こえない方と手話で会話できるようになると思うと、期待感でいっぱいです!」

「伝わる」が楽しい!サークル活動

毎週木曜日の午後は、かけはしの定例の活動日。ゲームを通して楽しく手話を学んだり、聴覚障がいのある方が生活のなかで感じた困り事や、過去の体験談について情報交換をしたりしています。

18人が参加したこの日の活動は、言葉遊びゲーム、演劇の練習、手話に関するイベントの告知など盛りだくさん。今回のゲームは、出題者が持ったカードの文字を並べ替えてできる言葉を、手話で回答するというもの。ひらめきと手話の実力が試されます。難しい単語が出てきたら、手話を教え合い、知識を増やしていく場面もありました。
手話の表現力アップを目指して実施しているという演劇は、浦島太郎と水戸黄門をミックスさせた物語。上達したあかつきには、どこかで発表の機会を作れたらいいなと計画しているそうです。

ゲームの様子。言葉遊びゲームの回答はもちろん手話で。

言葉遊びゲームを皆で楽しむ

気心の知れたメンバーは、終始和やかな雰囲気。天気のこと、家のこと、休憩時間にはおしゃべりも弾みます。

「サークルは、私にとって安心できる場所です」と、聴覚障がいのあるメンバーはいいます。「普段の生活では、言いたいことが伝わらない場面も珍しくありません。意思疎通が上手くできないと、不安な気持ちになりますよね。けれどサークルに来ると、手話でみんなと気持ちが通じます。コミュニケーションできる相手がいることが、何よりうれしいんです」

「通じ合いたい」気持ちが大事

それでは、手話がわからない人には、何もできることはないのでしょうか?

「そんなことはありません」と、サークルメンバー。「まずは、聴覚障がいについて知ってくれるだけで良いんです。例えば、声が聴こえないと、後ろから話しかけられても気付くことができません。急に肩を叩いたりせず、正面に回って話しかけてくれるとうれしいです。また、手話がわからなくても、口の動きや身振り手振りで表現してくれるだけで、充分気持ちが伝わることもありますよ。『通じ合いたい』という気持ちが一番大切なんです。」

「『通じ合いたい』という気持ちを持ってくれる人がひとりでも増えたらいいな」というのが、かけはしの願いです。
これまできっかけがなかった皆さんも、まずは毎年開催される入門講座からはじめてみませんか?

集合写真

関連リンク

お問い合わせ

手話サークルかけはし
【連絡窓口】社会福祉法人 岡山市社会福祉協議会
郵便番号:700-8546 岡山市北区鹿田町1-1-1
電話番号:086-222-8619

3ノップ(右)

手話でコミュニケーションが広がるといいね!
次回は、どんな団体におじゃましようかな?

なお、「わくわくボランティア」では、「取材にきてほしい!!」というボランティアグループ等を募集中です。
希望される方はお問い合わせフォームより、団体名、ボランティア活動の内容を添えてご連絡ください!