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その4【グリーンバード岡山チーム】

[2014年12月24日]

ID:40419

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「わくわくボランティア」では、のっぷとティアがボランティア活動の現場におじゃまし、ボランティア活動の楽しさや大切さ・ボランティアに取り組む人たちの思い・各団体の思いについて取材しています。四回目は、グリーンバード岡山チームが取り組むボランティア活動におじゃましました。
なお、内容は取材当時のものです。

「やってみたい」という気持ちはあってもどこでどんな活動があるのか、どのように調べたらいいのかわからない。

大変じゃないのか、資格がいるのか、どれくらい活動に時間がかかるのか。

のっぷとティアは「ボランティアに参加してみたい」という思いを持つ人に出会うと、そんな声を聞くことがあります。

「誰でも気軽に参加できるボランティアはないかな」と思いながらまちを歩いていると、緑色のユニフォーム(ビブス)を着て楽しそうにゴミを拾う人々に出会いました。

まちでゴミ拾いをする人

グリーンバードとは?

まちなかでゴミ拾いに取り組んでいるのは、グリーンバード。
グリーンバードは、「きれいな街は、人の心もきれいにする」というコンセプトのもと、ゴミ拾い活動を行っています。
2003年から東京の表参道で活動を始め、現在では全国の各地域でリーダーが「チーム」をつくって活動しています。

グリーンバード岡山チームの活動に参加した人々

岡山では、2013年3月より倉敷市で不動産業を営む松原龍之さんが岡山チームを立ち上げて活動をスタート。現在、岡山市・倉敷市を中心に毎月3回程度ゴミ拾いを行っています。

活動のポイントはなんといっても気軽さ!

事前に申し込みをしたり研修を受けたりする必要がなく、ゴミ袋や軍手等の道具もグリーンバードが用意します。
グリーンバードのウェブサイトや岡山チームのFacebookページで情報を発信しているため、手元の携帯や家のパソコンで活動日をチェックすることができます。

「次のお休みの日に予定ないなー」。そんな方にもぜひおすすめです。

休日の空いた時間に、指定された待ち合わせ場所に手ぶらで向かう。
それだけで、何気ない休日が「ちょっといいことした一日」になるなんて素敵ですよね。

グリーンバード岡山チームの活動におじゃましました!

ティア

岡山駅前で行われたゴミ拾い活動におじゃましたよ!その日は親子を含めて12名が参加していたんだ!

参加者がそろってまず配られたのは、緑色のビブスと黄色い軍手。描かれているロゴもおしゃれ!
グリーンバードの目印になっているビブスと軍手を身につけると、その日一緒に活動する「チーム」ができあがりました。

スワブと軍手を身につけた参加者

その後、約一時間ほど駅前の駐車場や商店街をゴミ拾いをしました。

一見キレイに見えても、道路のはしっこ等にタバコの吸殻や空き缶が落ちていることに気づきます。
中には元の形が分からないゴミも捨てられており、「これは何だろう?」という素朴な会話から、初対面の参加者同士でも自然と会話が生まれていました。
ゴミを拾う参加者たち
ゴミを拾う参加者の子ども

「おはよう!」
「よう拾ってくれとるなぁ!」
道行く人からも自然と声をかけられ、いつもはただ通りすぎるだけのまちとの距離がぐっと近くなっていきました。

参加者の声:「何かやってみたいな」と思った

ゴミ拾いにたまに参加する方

「『休みの日に何かやってみたいな』と思ったことがきっかけで、グリーンバードの活動に参加するようになりました。
一人でも気軽に参加できるし資格もいらない!その時々で色んな人と交流できる点もグリーンバードの魅力だと思います。
また、自分自身の変化も感じています。今までは道で困った人を見かけても、気にはなっていたんですが…なんだか恥ずかしくて通り過ぎるだけだったんです。しかし活動に参加するようになってからは、道で困った人を見かけると体が自然と動くようになりました。
緑のビブスを着てゴミ拾いをすることで、人の目を良い意味で気にしないようになり、日常の行動も少しずつ変わっていったのかもしれません。」

広がる活動の輪

グリーンバードでは、全国各地のチームが企業と一緒にゴミ拾いイベントを開催したり、芸能人と一緒にゴミ拾いをしたりと、工夫をこらした楽しいイベントを展開しています。岡山チームでは、企業や大規模イベントと協働してゴミ拾いを行ったり、2014年4月には岡山大学の学生と一緒に「せんゴミ」というイベントを開催しました。

2014年4月に岡山市内で開催された「せんゴミ」の写真

2014年4月に岡山市内で開催されたせんゴミの様子

せんゴミの様子1
せんゴミの様子2

「現役女子大生『加野のぞみ』が1日で1,000人と出逢い、一緒にゴミを拾ったら、岡山からゴミがなくなる!
そんな素敵な世界にしたい!という夢を叶えるイベント『せんごみ』」

「現役女子大生」や「1,000人」というインパクトの大きいせんゴミは、たちまち新聞やSNSで話題になったのだそうです。開催当日は、加野のぞみさんを中心に約200名の学生や家族連れが参加し、一日かけて岡山市内でゴミ拾いをしました。岡山チームはビブス等の貸し出しや参加者の呼びかけを行い、一緒にせんゴミを盛り上げました。

また岡山駅前でのゴミ拾いに参加した人が「自分の地元でもやりたい!」と声をあげて、茶屋町でも行うようになったり、リーダーの松原さんの知り合いを通じて宇野港周辺でも行うようになったりと、岡山県内でもグリーンバードの活動がどんどん広がっています。

グリーンバード岡山チーム リーダー 松原龍之さん

グリーンバード岡山チームの松原龍之さん

「ゴミ拾いはよくイタチごっこといわれます。やる意味がないという人もいます。
でも、ぼくたちはただゴミを拾っているだけではありません。

皆で緑色のビブスを着て、目立つこと。ゴミ拾いをしている人たちがこのまちにいるからいつもキレイなのかーと知ってもらうこと。そして、一度でいいから一緒にゴミを拾うこと。『ゴミ拾いをした人はゴミを捨てない人になる!』の理論です。
だからいつでもどんな人でも参加できるように敷居を低く、ゆるーく、そして自然体で『楽しくやる』ことを大切にしています。

これからは、岡山チームの中でも学生チームを立ち上げたり、色んな人がリーダーとなって活動エリアを広げたりできるように、ビブス等の道具をシェアできる拠点を作る等のしくみを整えたいと考えてます。そうして、ゴミ拾いにもっと色んな人が参加して、活動が広がっていってほしいと思います。」

まちを好きになるきっかけ

グリーンバードの活動に限らずゴミ拾いに参加する人の多くは、「自然と道に捨てられたゴミに目がいくようになった」といいます。

グリーンバードの原点は、「ポイ捨てしない人を増やすキャンペーン」。
ゴミ拾いを通じて自分の暮らすまちをキレイにすることで、これまでとは違う目線でまちなかを歩くようになっていきます。するとゴミだけではなく、まちの新しい一面や魅力的な人と出会うことができます。
このように、ゴミ拾いはまちをキレイにする活動だけでなく、色んな発見や出会いにつながっています。そしてゴミ拾いをきっかけに自分のまちを好きになる人が増えて、ゴミのポイ捨てが減っていくといいですね。

のっぷ1

ゴミ拾いのボランティアは気軽で楽しくてかっこいい!こうした活動をきっかけに、岡山を好きになる人が増えるといいな!

お問い合わせ

のっぷ2

次回は、おかやまバトンにおじゃまするよ!お楽しみに!!

なお、「わくわくボランティア」では、「取材にきてほしい!!」というボランティアグループ等を募集中です。
希望される方はお問い合わせフォームより、団体名、ボランティア活動の内容を添えてご連絡ください!