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岡山城本丸本段出土の食べカス

[2010年2月3日]

ID:5457

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収蔵品紹介 第84回

岡山城本丸本段出土の食べカス
  • 名称
    食物残渣(食べカス)
  • 出土遺跡
    史跡岡山城跡本丸本段
    岡山市北区丸の内2丁目
  • 時期
    江戸時代

遺跡から見つかるのは土器や石器ばかりではありません。時には昔の人が食べた貝殻や動物の骨が見つかることもあります。言わば当時のゴミですが、その頃の人々の食生活を生き生きと伝える貴重な資料です。
岡山市のシンボルでもある岡山城跡からも江戸時代の色々な貝殻や骨が見つかっています。天守閣のある本丸本段には藩主の私邸である本段御殿がありました。その本段の南東部に掘られたゴミ穴と考えられる大きな穴から茶碗や皿の破片と一緒に貝殻や骨が見つかりました。貝殻はアワビ、サザエ、アカニシ、ハマグリ、アサリ等でした。いずれも、現在、スーパーで見かけるものよりかなり大きく、アワビは大人の手のひらほど、アサリはハマグリほどもありました。魚の骨はスズキ、タイ等でした。鳥の骨はカモ類でした。殿様のぜいたくな食膳がうかがえます。また、月見櫓のある中の段からはイノシシやノウサギの骨も見つかっています。江戸時代には肉食が禁じられていたはずですが、お城の中でもこっそり食べていたようです。

写真解説/上段左から アサリ スズキ タイ/下段左から ハマグリ サザエ アカニシ

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所在地:〒703-8284 岡山市中区網浜834-1[地図別ウィンドウで開く
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午前9時から午後4時30分まで
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