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公民館(御津公民館)

[2016年11月21日]

ID:38441

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地域でともに暮らす外国人との交流がひろがる御津公民館

御津公民館の写真

御津公民館

公民館データ

  • 公民館:岡山市立御津公民館
  • 住所:岡山市北区御津宇垣1629[地図]
  • 問い合わせ先:086-724-1441
  • ウェブサイト:岡山市立御津公民館

御津地区には、工場が多く立ち並ぶ県営・市営工業団地があり、そこで働く多くの外国人労働者が生活をしています。
長くこの地に暮らす地元の方々にとっては、外国人が生活圏をともにすることが当たり前になっており、地域住民との交流が育まれています。
そんな国際理解の促進と、多文化共生社会を目指す御津地区でのESD活動を紹介します。

多文化カフェ

「多文化カフェ」とは、在住外国人同士の仲間づくり、地域住民との交流や伝統継承の機会として、5年前から御津公民館で月1回実施している国際交流講座です。
外国人とひとことに言っても、ベトナム、フィリピン、ペルーなど出身国はさまざまです。
そんな方々が単身で日本に移住し、慣れない生活、言葉の壁などで孤立してしまうことがないように、同じ土地に住まう地元の地域住民が外国人のことを理解し、受け入れ、サポートをしています。

外国文化で交流

講座は12時にお昼ごはんをみんなで一緒に食べることから始まります。
参加者手作りの各国の料理がテーブルを彩ります。
参加者は「母国の味をみんなに伝えたい!」と、腕によりをかけて料理しています。母国の文化を紹介する機会であり、また、それを伝え合い・学び合う機会になっています。
今回は、食べきれないほどのベトナム料理が振る舞われました。

多国籍料理

ずらりと並ぶ各国の料理の品々

みんなで昼食

日本語・外国語が織り交ざってにぎやかな昼食

地元住民も一緒に

婦人会の方もおいしい料理に舌鼓

和気あいあいとした昼食

母国は違えどすぐに仲良しに

岡山の文化伝承

昼食後は文化交流の時間です。
他国の文化に触れるだけでなく、岡山(日本)の郷土・文化・伝統を学び伝えられることもこの講座の魅力のひとつです。

御津公民館で活動する日本語教室の講師が中心となり、地域の婦人会のみなさんが協力しながら、岡山の郷土料理を振る舞ったり、着物の着付けや茶道を体験したり、日本の文化に触れる機会を設けています。
夏には、毎年恒例で「夏祭りinみつ」の盆踊りに多文化カフェの参加者も参加しており、開催の数か月前から盆踊り・炭坑節の練習を行っています。

盆踊り

外国人のみなさんにとっては、観光ガイドブックや日本語の教科書などには載っていないその土地ならではの歴史や文化を、その地域の人に直接教えてもらうことのできる貴重な体験です。
日本語がわからなくても、通じ合えることがたくさんあります。
この講座を介して、外国人はこの御津地区の魅力や人の温かみに触れることができます。また、地元住民は異文化に触れ、改めて自身の土地の良さを感じることができ、多角的な文化交流が育まれています。

外国人参加者:1年くらい前から参加していますが、郷土の味や文化を思い出せる機会になって嬉しいです。

外国人参加者:同じ国の人と故郷の話をするのも楽しいし、他の国の人の文化を知ることができるのも楽しいです。

外国人参加者:日本語の勉強にもなっています。

「多文化カフェ」を通したESD活動

日本語講師 在木美由紀さん

在木さんとみなさん

仕事のために岡山を訪れている方が多いですが、せっかくの機会なので、この土地の良さを知って楽しい時間を過ごしてほしいなと思います。
新しい友だちづくりのきっかけにもなりますし、故郷を見直す時間にもなります。
外国人だけでなく日本人の参加も大歓迎ですので、いろいろな文化にふれあいながら、国際理解がより一層育まれる楽しい交流の機会になればと思います。

岡山市立御津公民館 小槇祐子さん

御津地区は、地域全体が外国人のみなさんを受け入れている雰囲気ができ上がっています。国籍を問わず、この地域に住んでいる=ここの地域人ですからね。
コミュニティには、いろんな人がいるのが普通。同じ場・同じ時間を共有して交流をするのが魅力なんです。
「多文化カフェ」は、多種多様な文化を受け入れ、多文化の交流や共生につながっていることがポイントです。

ESDマンといぬ

国際理解や多文化共生が地域に根付いているんだね!