古代オリエントで生まれた楽器は、シルクロードなどをつうじて各地に伝わり、現代の様々な楽器へ発展しました。岡山の芸能音楽「吉備楽」の演奏と、楽器の歴史などについてのミニ講座を聴いて、古代オリエントと日本の繋がりを感じてみませんか?
吉備楽は明治5年(1872)に雅楽を元にして岡山で創作された芸能音楽です。
岡山藩第10代藩主 池田章政の命を受け、楽人が大和国(奈良県)の春日大社へ「倭舞」「東遊」などの伝習に行き、岸本芳秀が創作しました。箏を主奏楽器、それに管楽器(笙・篳篥・横笛)や打楽器(太鼓・鉦鼓)を付物として演奏します。同16 年(1883)に神道⿊住教の教楽となりました。古典音楽の「吉備楽」と、その曲に舞を振り付けた「吉備舞」があり、様々な神事等で演奏・奉納されています。古くは明治皇后・皇太后陛下への御前演奏に始まり、昭和天皇・皇后両陛下の、岡山御巡幸時における後楽園での演奏などを経て、海外でも公演を重ねて今日に伝承されています。
「吉備楽十六日会」は、吉備楽を奏でる者の愛好団体として、昭和27年(1952)に設立されました。
初代吉備楽楽⻑小野元範の命日が1 月16 日であることに由来しています。年に一度 の総会(定期発表演奏会)のほか、本部や全国の支会において、講習会や様々な演奏活動をしています。

「吉備楽十六日会」 演奏風景
日時 2月7日(土曜日) 午後2時ー午後3時
参加費 無料 ※席に限りがあります
会場 オリエント美術館1階中央ホール
所在地: 〒700-0814 岡山市北区天神町9-31 [所在地の地図]
電話: 086-232-3636 ファクス: 086-232-5342