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みんな違う だから楽しい~【NPO法人岡山県自閉症協会】

[2026年3月17日]

ID:80233

のっぷ

のっぷ:自閉症の子を持つ親が中心となり、年代別・地域別に分かれてさまざまな活動を行うNPO法人があるんだ。岡山で50年以上取り組みを続ける「NPO法人岡山県自閉症協会」だよ。今回は石原秀郎理事長に活動についてお話をうかがいました。

石原秀郎理事長の写真

石原秀郎理事長

NPO法人岡山県自閉症協会とは?

のっぷ:はじめまして。つながる協働ひろばの、のっぷです!NPO法人を設立した経緯を教えてください。

石原理事長:1972年に岡山県内で自閉症の子を持つ親が、前身となる「岡山県自閉様症児親の会」を設立しました。その後、1977年に全国協議会に参加し、1989年に「日本自閉症協会岡山県支部」に名称を変更。長年にわたり、岡山県在住の自閉症の当事者や家族、そして専門家や支援者とともに、さまざまな活動を行い、地域で暮らすために欠かせない情報を提供してきました。2005年には「自閉症ネットワークおかやま」の名称でNPO法人化し、2008年に現在の「岡山県自閉症協会」となり、現在は約280人が入会しています。

のっぷ:どんな活動を行っているのですか?

石原理事長:『PAOだより』という機関紙を年5回発行しています。『PAO』とは、岡山県自閉症協会の英語表記『People.Autisum.Okayama』の頭文字を取ったものです。機関紙では会員や支援機関に対して、『こんな活動をする』『行政とこんな話をした』といった情報提供や報告を行っています。定期的に講演会や研修会を開催しています。
そのほか、子ども部会、青少年部会、成人部会といった年代別、あるいは地区別に分かれて茶話会や勉強会、料理教室などを開催しています。会員全体での活動としては、夏にバス旅行やデイキャンプ、冬に交流会(クリスマス会)など、年2回の大きなイベントを催しています。

デイキャンプ(いかだ乗り)
デイキャンプ(工作、海のクラフト作り)

デイキャンプの様子(提供:岡山県自閉症協会)

クリスマス交流会(ドラムに挑戦)
クリスマス交流会(集合写真)

交流会(クリスマス会)の様子(提供:岡山県自閉症協会)

バス旅行(うどん作り)

バス旅行で手打ちうどんに挑戦(提供:岡山県自閉症協会)

工作教室の制作作品

工作教室で制作した作品

啓発活動で自閉症への理解を呼びかけ

石原理事長:4月2日は国連が定める『世界自閉症啓発デー』です。街頭で啓発グッズを配布したり、岡山城や県庁、備中国分寺五重塔など、県内各地のシンボルを青色に照らす『ブルーライトアップ』が実施されています。このライトアップは岡山県だけでなく、世界中で行われている取り組みです。

ライトアップ岡山城

岡山城ブルーライトアップ(提供:岡山県自閉症協会)

世界自閉症啓発デー(街頭啓発活動)

世界自閉症啓発デーでの街頭啓発活動(提供:岡山県自閉症協会)

アスのワニプロジェクト

のっぷ:世界や全国で行われる啓発活動に加え、岡山県独自の取り組み「アスのワニプロジェクト」が全国的に注目を集めました。具体的にはどのようなものですか?

石原理事長:『アスのワニプロジェクト』は、『自閉症について啓発する良い方法はないか?』『若い世代にアピールできるものを考えてほしい』という岡山県からの委託をうけ、2020年度に始めた事業です。『アス』は、未来を表す『明日』、同じ時代を生きる私たち『us』、『ワニ』は、協力・共存を表す『輪に』『和に』という意味を込めています。プロジェクトのモチーフであるワニの絵を募集し、応募作品で動画を制作。その動画を通して自閉症への理解を深めてもらおうという参加型の啓発活動を企画しました。募集期間は2021年1月14日からの18日間と短期間でしたが、県内外、さらには海外からも応募があり、合わせて588点ものワニの作品が寄せられました。動画には、NHKの発達障害キャンペーンのイメージソングとしてシンガーソングライター高橋優さんが作詞作曲した『アスファルトのワニ』を使わせてもらい、完成した動画をイベントの公式YouTubeチャンネルで公開しました。動画にすることでインパクトが増し、著名なアーティストの楽曲を使うことで多くの人に見てもらえる機会が広がると考えました。岡山県との取り組みは1年間の事業でしたので、その後は岡山県自閉症協会が独自にこの動画を用いて啓発活動を続けています。プロジェクトの合言葉は『みんな違う。だから楽しい』です。市民の皆さん、特に若い世代に、自閉症をはじめとする発達障害に関心を持ち、正しく理解してもらうきっかけになればと願っています。互いの違いを認め合い、『多様性』が受け入れられる社会の実現を目指しています。
これらの活動が評価され、おかやまSDGsアワード2022において「特に優良な取組」に選出されました。

アスワニロゴマーク

ブルーは自閉症のシンボルカラーです
4種類のブルーは「多様性」を表現しています

活動で大切にしていることは

のっぷ:一言で「自閉症」といっても年齢層は幅広く、それぞれの世代がどんなことに困っていて、どんなサポートを求めているのかを理解し、一人一人に合った支援や、「自閉症」について正しい理解を促す活動は今後も継続的に進めていくことが必要ですね。こうした活動の中で大切にしていることは何ですか?

石原理事長:私たちは親の団体なので、自閉症当事者はもちろん、親もサポートしたいという思いは大きいです。そのため行政や一般の人たちへの理解を広める活動を続けています。親だけで悩みを抱え込むことがないよう、専門家の相談につなげたり、会の活動の中でサポートしたりしています。家庭の中で親子がよい関係でいられるようにしたいと思います。私たちは専門家ではないため、親の気持ちに寄り添うことしかできませんが、専門家ではないからこそできること、同じ立場でいられることが大切だと考えています。

PAOだより

年5回発行している「PAOだより」

のっぷ:自閉症の子を持つ親の会として発足して以降、50年以上にわたって自閉症についての支援や啓発活動を続け、昨日より今日、今日より明日が少しでも過ごしやすくなることを目指しておられます。最後に今後の目標をお願いします。

石原理事長:一般の人たちが自閉症を理解し、自閉症の人とどう接したらいいのかを考えてもらえるようになれば一番いいのかなと思います。障害の有無に関わらず、誰もが一人の人間として生き活きと生きられ、人生を楽しめるようになればいいなと思います。目指すところはそこですが、時間がかかることは承知の上です。今まで50年活動してきて現在があります。これから先も目標に向かって、地道ではありますが啓発活動を続けていきます。

理事長全身の写真

NPO法人 岡山県自閉症協会

岡山市北区南方2-13-1 きらめきプラザ2階

ホームページ:http://www.kirameki-plz.com/~asj-okayama/別ウィンドウで開く

電話:086-801-4010


岡山県自閉症協会

ホームページ

アスのワニプロジェクト公式YouTubeチャンネル




ありがとうございました。
次はどちらの法人におじゃましようかなぁ。