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YOUTH CHALLENGE その19【#おかやまJKnote】

[2024年1月18日]

ID:56248

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社会のため、未来のために活躍する「若い力」に注目し、そのチャレンジを紹介するコーナー「YOUTH CHALLENGE」。

今回は、「#おかやまJKnote(以下、「JKnote」と言う)」について、メンバーの渡辺はるかさん(高校3年生)、水粉こころさん(中学3年生)らにお話を伺いました。

なお、内容は取材当時のものです。

#おかやまJKnoteとは?

JKnoteは、「学校」の枠を越え、「自分のやりたいこと」と「社会のニーズ」を結びつける活動を行う、中高生世代(JK=ジャスト高校生、ジュニア高校生)による有志の団体です。奉還町ユースセンターを拠点に、現在は15の学校に通う18人の中高生で活動しています。中高生世代が地域の大人と対等に活動することで社会変革につなげ、中高生世代による新たな価値創造を目指しています。

2023年の活動として、成人年齢が18歳に引き下げられたことを受けて3月に「18歳成人式」を実施し、7月には奉還町商店街で開かれる「奉還町土曜夜市」に参加しました。さらに、中学3年生に向けた現役高校生による高校説明会の「高校進学フェア」や、今年から新しく始めた取り組みである「JKカフェ」などのイベントを開催しました。

このほかにも、岡山でのSDGsへの先進的な取組を紹介する「おかやまSDGsフェア2023」への出展や、高校生の探究活動などに対して企業や教員などと意見交換ができる「Belive」への参加など多岐にわたり活動しています。

2018年1月の結成以来100人を超える人がJKnoteに関わってきましたが、参加する動機は人によって違います。近所の施設でチラシを見かけたことを機にInstagramを開いてみて他の人と違うことができそうだと感じた、ボランティア活動に興味があって相談したら紹介された、友だちができそうだなと思って参加したなどです。明確な目的があって参加している人、なんとなくおもしろそうだから立ち寄ってみたらハマった人など、本当にさまざまです。みんな仲良くアットホームな雰囲気なので、初めての参加でもすぐに打ち解けられるのが良いところです。

学校も学年も違うので、価値観や経験の違いを感じることができておもしろいです。みんなそれぞれのカラーがあって「自分のやりたいこと」を地域のイベントに反映しているので、参加する人によって同じ活動でも少し雰囲気が違ったりすることも魅力のひとつだと思います。

奉還町でのさまざまな活動

JKnoteでは、奉還町商店街が7月の毎週土曜夜に開催している土曜夜市に毎年参加しています。5月ごろから企画を考え始めて、当日の屋台ではJKnoteのメンバーにボランティアスタッフが加わって運営します。2023年度は射的やベビーカステラなどのお店を運営し、4回の開催で計1343人が来店しました。

土曜夜市はほかのイベントの準備期間と重なっていたり、午後の準備と夜の開催まで長時間の運営になるのでけっこう大変です。それでも、メンバーにとっていちばん印象に残るイベントで、売り上げは1年間の活動資金にもなるのでやりがいがあります。会計も難しいですが、先輩からほめてもらえて、手ごたえを感じました。

10月28日にはハロウィンをテーマにJKカフェを初めて開催しました。奉還町商店街のハロウィンイベントと日程が重なっていたこともあり、親子連れや通りすがりの人、メンバーの知人も来店してくれました。普通の学校生活だとカフェの運営はなかなかできることではないのでいろいろ考えるのは大変でしたが、その分スキルが上がっていくのを感じました。世界が広く感じるようになったりもしました。

イベントが終わったら振り返りもします。準備期間が短かった、買い出しのタイミング、お店の雰囲気づくりなど、メンバーからさまざまな課題が挙がります。次回開催時に改善を図っていきたいです。

かき氷を作っている様子

土曜夜市の様子

商品を渡している様子

JKカフェの様子

これらのイベントの企画や準備は、毎週木曜日の定例ミーティングで話し合って進めています。集まる人数は日によって様々ですが、今は概ね6~10人が参加しています。ミーティングは強制ではないので、参加・不参加も個人の自由であり、早退も自由です。学校の部活をしながらJKnoteに参加している人は、ミーティングの途中から参加することもあります。お菓子を食べたりしながら、みんなで和気あいあいとした雰囲気で話しています。

ミーティングの様子

定例ミーティングの様子

課題を乗り越えて、中高生による新たな価値創造を

イベントの企画・準備、当日の運営のほとんどは中高生自身で行いますが、JKnoteには、数人の大人スタッフ、5~6人の大学生スタッフも関わっています。大人からイベントを提案されたり、フォーラムやコンテストの情報をもらったりすることもありますし、イベントの際にはアドバイスをもらうこともあります。昨年までは大人が見ている状況で定例ミーティングが行われていました。その時は「何したらいいですか」「どうしたらいいですか」など、大人を頼ることも多かったです。しかし、そんな私たちの様子を見て、大学生スタッフが話し合い、「JKnoteメンバーと少し距離を置いて、見守る」ということになりました。

中高生の私たちからすると、大人の介入が減ったことで準備が進まなかったり、時間がかかったりと、大変なことも多いです。しかし、イベントが終わるごとに、自分たちで反省点を積み重ね、次に生かすサイクルがしっかりできるようになってきています。中学3年生で会計を任されて、原価計算など大変なことも多いけれど、普通の中学3年生にはできない経験ができていると実感しています。今後は文化祭や商店街とのコラボなどをやってみたいです。高校生にしかできない価値創造をしっかりとやっていきたいです。また、高校を卒業したら、大学生スタッフとして後輩を見守っていきたいとも思っています。

そのためにまず、メンバーの人数を増やすことが大切だと考えています。いちばん多い時には30人近いメンバーがいましたが、今は18人です。メンバー、そして所属する学校の幅が広がると、出てくるアイデアが増え、さらに盛り上がっていくのではないかと考えています。もっとメンバーが増えて、新しい友だちと新しいイベントをやってみたいです。

JKnoteには学校や学年が違ういろんな人が自由に出入りしています。不登校や通信制の学校に通っている人もいます。やりたいことを本当に自由に、好きにできるから、やりがいを見つけられるし、いくらでも打ち込めることがあります。少しでも興味があれば、ふらっと立ち寄ってみてもらえたらいいなと思います。その出会いが、私たちの新たな力になると思っています。

集合写真

関連リンク


中高生自身の力で「自分たちのやりたいこと」を実現していってるんだね。
JK=ジャスト高校生・ジュニア高校生たちの価値創造を、のっぷも楽しみにしているよ。

なお、「YOUTH CHALLENGE」では、「取材にきてほしい!!」という若者の取組を募集中です。
希望される方はkyoudouhiroba@city.okayama.lg.jpへ、団体名、活動の内容を添えてご連絡ください!