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平成20年9月提案理由

[2010年1月21日]

ID:15155

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平成20年9月定例市議会に提出した議案に対する市長提案理由説明要旨

平成20年度の補正予算並びに関係諸議案のご審議をお願いするに当たり,市政運営に関する所信を申し上げ,市民並びに市議会の皆様方にご理解とご協力を賜りたいと存じます。

政令指定都市・岡山の実現に向けて

はじめに,「政令指定都市・岡山」の実現に向けた動きについて申し上げます。

これまで,総務省をはじめ関係省庁との事務協議を進めてまいりましたが,いよいよ明日,総務省を訪問し,本市の平成21年4月1日の政令指定都市移行について,増田総務大臣に要望を行うこととなりました。
この要望には,石井知事をはじめ,古山県議会議長,宮武市議会議長並びに岡﨑政令指定都市推進協議会会長にもご同行いただき,地元の総意をしっかりとお伝えするとともに,大臣には,中四国地域の発展に不可欠な本市の役割やすぐれた拠点性,豊かな将来性など,本市の政令指定都市移行の意義や効果について,精一杯ご説明してまいりたいと考えております。
今回の要望は,来年4月の「政令指定都市・岡山」の実現を確実なものとする上で大きな一歩になるものと期待しております。

移行後の事務執行体制等につきましては,このたび,課内室や係も含む組織・機構の全体像を第2次素案として取りまとめるとともに,地域センター(仮称)の執行体制や,北区土木農林分室(仮称)の整備についての考え方,区役所各課配置計画案等についてお示ししたところです。今後さらに検討を深め,政令指定都市にふさわしい執行体制の確立を図ってまいりたいと考えております。
また,8月1日付で区役所開設準備のため,32名の職員に兼務辞令を発令しましたが,今後も円滑に準備を進められるよう,迅速かつ的確な対応を行ってまいります。

「政令指定都市・岡山」を目指す取組も,いよいよ最終段階に入りつつありますが,今後,一層気を引き締めて,移行準備に全力を傾注してまいる所存です。

政令指定都市にふさわしい市政運営の確立に向けて

次に,政令指定都市にふさわしい市政運営の確立に向けた取組について申し上げます。

本市では,現在,都市ビジョンと新行財政改革大綱を市政の基本方針として,市政運営を行っております。

こうした中で,政令指定都市という新たなステージへの移行と同時に次期総合計画がスタートできるよう策定作業を進めてまいりましたが,このたび,その一環として基本構想(案)及び基本計画(素案)を公表いたしました。
基本構想(案)は,都市ビジョンで掲げ,既に市民の間に定着しつつある2つの都市像と7つの柱を継承するものであり,基本計画(素案)は,構想実現のための政策及び施策を体系化するとともに区のまちづくりの視点を明らかにする内容となっております。
そして,次期総合計画の名称につきましては,その意義と内容をわかりやすく表現するものとして,「都市ビジョン(新・岡山市総合計画)」としたいと考えております。
このうち,特に基本計画(素案)につきましては,改めて市民の皆様のご意見をお聞きし,市民と共有できるものに練り上げていくことが重要と考えており,市議会,総合政策審議会のご意見をお伺いするとともに,パブリックコメントや出前説明会等を実施し,市民の皆様のご意見を反映してまいります。
そして,11月定例市議会に基本構想をお諮りさせていただくとともに,基本計画についても,さらに熟度の高い案としてお示しできるよう進めてまいります。

こうしたまちづくりのビジョンを明確にする一方で,ビジョンに沿ったまちづくりを推進し,市民福祉の向上を図るための財源等を確保するため,市長就任以来,一貫して行財政改革に精力的に取り組んでまいりました。
その結果,平成18年度及び19年度の2か年の行財政改革による財政効果総額は,将来の負担軽減分も含めると500億円を超えるなど,確実な成果を上げることができたと考えております。また,こうした取組により,平成19年度決算から公表が義務付けられた財政健全化法に基づく4指標についても,早期健全化基準を問題なくクリアしたところです。

しかしながら,実質公債費比率が中核市の中で最低水準であるなど,改革すべき点は数多く残っており,都市ビジョンに掲げたさまざまな政策を推進していくためにも,行財政改革の歩みを緩めることなく,さらに本格化させてまいりたいとの強い思いを抱いております。

そうした取組の一つとして,先月は2回にわたって4つのテーマについて市民事業仕分けを実施し,行政と市民の役割分担や民間活力の活用を主な論点に,活発なご議論をいただきました。
暑い中をご参加くださいました市民評価者をはじめとする関係の皆様方には,心から感謝を申し上げますとともに,頂戴した貴重なご意見等を踏まえ,市の事務事業を根本から見直す行政サービス棚卸しに反映させてまいりたいと考えております。

さて,これまで3年近くにわたって市政の舵取りを担ってまいりましたが,その経験を通じて,これからの日本を支える自治体は,地域のさまざまな課題を自ら解決できる能力を備える必要があると確信するに至りました。
今申し上げましたような都市ビジョンと行財政改革の推進を軸にした市政運営も,時代の変化に対応して市民ニーズに即した市政を実現するためのものですが,こうした自助努力に加えて,基礎自治体として市民ニーズを踏まえた地域の声をしっかりと国に届けていくことが,真の地方分権社会を築く上でも重要だと痛感しております。
現行の地方制度上最も自立した自治体である政令指定都市への移行を目指している本市としては,「岡山から国を動かす」という気概をもって,地方分権時代をリードしてまいりたいと考えております。

安全・安心のまちづくり

続いて,安全・安心のまちづくりについて申し上げます。

政令指定都市として名実ともに都市格の高いまちとなるためには,市民みんなが美しい心をもってお互いに支えあい,「住んでよかった」「住み続けたい」と思えるような安全で安心なまちを築くことが大切です。
こうした思いから推進してまいりました安全・安心ネットワークにつきましては,市民の皆様や各種団体の方々のご理解とご協力により,市内の全ての学区・地区で設立されることとなり,既に各ネットワークでは,様々な課題解決に向けた活動が実施されております。

そこで,今後,都市ビジョンに掲げた政策目標の一つである安全で安心な地域づくりの実現を目指し,ネットワーク活動が自立的に継続され,より充実したものとなるよう,市としても支援してまいりたいと考えております。
その一環として,今年度から,岡山市ふれあい公社と連携して地域応援人づくり講座を開催しており,今年度は,市内5か所のふれあいセンターで防犯・防災などの5分野で合わせて50の講座を開催し,延べ約1,000人の方に受講いただく予定で,ネットワーク活動の活性化と参加者の拡大につながることを期待しております。

また,災害発生時における一人暮らし高齢者などの要援護者の方々の安否確認や救護活動に必要な情報を共有するための災害時要援護者支援システムを構築するため,現在,対象者ご本人の同意を得て個人情報を逐次収集しているところであり,この情報は,災害発生時の支援活動に役立てるとともに,平常時の見守り活動にも活用してまいります。

これからも引き続き,安全・安心ネットワークの活動をしっかりと支援し,地域力の向上を図ることで,夢と活力に満ち,安全で安心して暮らすことのできる「政令指定都市・岡山」を市民の皆様とともに築いてまいりたいと考えております。

都市の活力と魅力の向上

続いて,本市の都市としての活力と魅力の向上に向けた取組について申し上げます。

去る8月20日,東京で岡山市経済産業懇談会を開催し,首都圏において経済界の第一線で活躍されている岡山市ゆかりの方々にお集まりいただき,今後の本市の産業振興や企業立地推進等に関するご意見をお伺いしました。
懇談会では,医療,福祉,教育等の機能集積や広域交通の拠点性,温暖な気候など,本市の長所をいかした産業振興や企業誘致の方向性,異なる産業分野のネットワーク化や戦略的な人材育成の必要性等について貴重なご助言,ご示唆をいただいたところであり,今後の政策にいかしてまいりたいと考えております。
また,各地の岡山県人会等に対しましても,観光パンフレットや企業誘致パンフレット等を活用して本市のPRに努めておりますが,今後,本市にゆかりのある方々の人的ネットワークを最大限に活用しながら,中四国,さらに西日本圏域の発展を先導する活力と魅力に満ちた拠点都市づくりを進めてまいりたいと存じます。

次に,おかやま国際音楽祭につきましては,メイン期間を10月4日から13日までとし,現在,実行委員会における準備も大詰めを迎えております。
本年度は,プログラムに工夫を凝らし,岡山城天守閣前広場でのオープニングや,下石井公園でのグランドフィナーレをはじめとした無料のコンサートを増やすなど,昨年度以上に大勢の市民の皆様に気軽にご参加いただける内容となっております。
また,秋のおかやま桃太郎まつりやマーチング・イン・オカヤマと連携し,本市の秋を彩る一大イベントとして全国に情報発信することにより,県外からの観光客誘致をはじめ内外からの集客を図り,政令指定都市移行を間近に控えた本市の都市としての活力と魅力の向上を文化・観光の面からも図ってまいります。

さて,第26回全国都市緑化おかやまフェアの開会までちょうどあと200日となりました。
メイン会場となる西大寺地区の旧カネボウ跡地では整備が着々と進んでおり,体験学習施設は10月中旬に,公園の大部分は12月末までに工事が終了する予定です。併行して,先月からフェアの演出のための工事に着手したほか,メイン会場のステージ出演者や,園芸作品等の出展者を現在募集しているところです。
また,協賛会場となる西川緑道公園は,桃太郎大通りからあくら通りまでのモデル区間の整備について近く着工する予定であり,同公園で実施予定の39の市民提案事業についても実施に向けて提案者との調整を進めているところです。
さらに,本市の顔ともいうべき市役所筋や桃太郎大通りについても,緑化フェアの開催に合わせ,関係者や沿道の方々の協力をいただきながらプランター等による花や緑の演出を行い,フェア終了後も緑のボリュームアップにつながるよう,現在,鋭意準備を進めております。
今後,さらに多くの市民の方に参加・協力いただけるよう働きかけるとともに,全国に向けて積極的なPRや観客誘致活動を行い,本市の政令指定都市移行に花を添えるイベントとなるよう,実行委員会と連携しながら,市としても精一杯努めてまいりますので,市議会をはじめ市民の皆様方の一層のご協力をお願いいたします。

資源循環型社会の構築に向けて

次に,資源循環型社会の構築に向けた取組について申し上げます。

2月定例市議会に引き続き,6月定例市議会において継続審査となりました家庭系ごみの処理手数料の有料化は,ごみの減量化・資源化の推進及び排出量に応じた受益者負担の公平性の確保を目的に導入しようとするものであり,ごみ処理に関して合併地区との格差を解消し,早期統一を図る必要もあります。
そこで,合併地区を含め各小学校区などで,これまでに170回を超える市民説明会を開催し,市民の皆様の不安の解消とごみ減量に向けた機運の醸成に努めてまいりました。
本市では,これまでの5種14分別収集に雑紙や廃食用油を加え,さらなるごみ減量と資源化を目指してまいりますが,さらに,有料化で得られた収入を活用して,住宅用太陽光発電システム設置に対する助成制度の創設をはじめとする環境施策を強化し,環境先進都市の実現に向けて新たな一歩を踏み出したいと考えております。地球温暖化を防止し,持続可能な資源循環型社会を構築していくことが切実な課題となっている今日,是非とも今議会でご議決を賜りますようお願い申し上げます。

なお,有料化による市民生活への影響にも配慮して,家庭ごみ有料化の実施時期を平成21年2月1日とするとともに,有料化の実施後も1年間に限り,旧御津町,旧灘崎町及び旧瀬戸町の区域内において現在使用されている指定袋による排出を行えるようにするための議案をお諮りしております。

平成20年度補正予算の概要

それでは,甲第190号議案及び甲第191号議案の補正予算の概要について申し上げます。

補正額は,一般会計で5億6,200万円余の増額,特別会計で500万円余の増額を行い,合わせて5億6,700万円余の増額となっております。
補正に要する一般財源5,600万円余については,平成19年度決算に伴う剰余金で対応いたします。

主な内容といたしましては,政令指定都市への移行準備のため,中区役所(仮称)の開設準備や北区土木農林分室(仮称)の整備等に要する経費を計上しております。
また,国庫補助金の内示決定を受けて,老人福祉施設整備,介護老人保健施設整備,海岸保全施設整備,民間施設のアスベスト除去に対する助成を行うための経費を計上しております。

その他の議案の説明

続きまして,その他の議案の主なものについて申し上げます。

まず,甲第192号議案,甲第200号議案,甲第201号議案,甲第204号議案及び甲第205号議案は,住居表示実施による町名の変更に伴い,所要の措置を講ずるため,関連条例を改正するものです。

甲第194号議案から甲第196号議案までは,市民の利便性の向上及び事務の効率化を図るため,自動交付機の導入と併せて,住民基本台帳カードの印鑑登録証としての利用を可能にするとともに,その交付手数料を引き下げる等のものです。

甲第244号議案は,市長,副市長等の勤勉手当を廃止する等のものです。

以上で提案理由の説明を終わります。

よろしくご審議の上,ご議決を賜りますようお願いいたします。ただいまご上程になりました各議案についてご説明申し上げます。

甲第246号議案に対する市長提案理由説明要旨

ただいまご上程になりました議案についてご説明申し上げます。

甲第246号議案は,岡山駅西口広場デッキ等整備工事(上部工)について,請負契約を締結するものです。

なお,甲第246号議案は,工程上,本会議最終日の9月18日の議決では西口広場の平成22年3月末の完成に間に合わないため,他の議案と分離してご審議の上,ご議決を賜りますようお願い申し上げます。

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