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平成27年3月24日市長記者会見

[2015年3月30日]

ID:12296

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平成27年3月24日市長記者会見要旨

議題

  • 平成27年4月1日付けの人事異動について
  • 総合特区デイサービス改善インセンティブ事業について
  • 県庁通りと西川緑道公園筋の回遊性向上社会実験について
  • 岡山駅路線バス発車時刻表のネット配信について
  • アメリカ・ポートランド市の街づくりの視察について

平成27年4月1日付けの人事異動について

 皆さん、おはようございます。
 それでは、まず最初に、平成27年4月1日付けの人事異動について、特別職の任命も含めてでございますが、発表させていただきます。
 新年度は、長期的展望の下に岡山市の将来像を明らかにしながら、「住みやすさ」、「力強さ」、「安全・安心」の3つの視点を大切に、市民の皆様と協働しながら、市民生活の充実と岡山市の発展に資する政策を一つひとつ着実に進める一年とする決意であります。
 先の議会では、平成27年度に実施する政策や施策、また各種事業の予算を議決いただきました。今回、これらの政策や施策等を着実に実施するための人員体制の整備を行うとともに、今年1月に発表しました「隗より始めよ~女性が輝く職場づくり~」を念頭に置いて人事異動を行っています。
 さて、今回の人事異動のポイントを幾つか申し上げます。
 第1に、職員のモチベーションの向上と幹部ポストの抑制です。
 3月末に任期が満了する水道事業管理者と、現在ポストが空位となっています市場事業管理者に、局長級のプロパーの市職員を抜擢いたします。副市長を含めて、4月には特別職全体が大幅に若返る、平均10歳以上若くなりますので、組織の活性化につながるものと期待しております。
 また、昨年に引き続き、国からの派遣による局長のポストを減らして、プロパーの市職員を充てました。下水道施設の整備や河川整備を担当する下水道河川局長を国の派遣者からプロパー職員に配置換えし、その下に国派遣の審議監を配置いたしました。それぞれが相互に競い合いながら課題解決と政策立案に寄与してくれるとともに、組織の活性化と職員の資質向上に資するものと考えます。なお、幹部ポストの数を抑制した結果、局長ポストでは3減となっております。
 さらに、若手職員の人事ローテーションについては、これまで5年を目安にしていましたが、今年から徐々に3~4年に早めることにいたしました。これは先の議会でも議論になったところでございます。理由としては、若いうちにできるだけ多くの職場を経験させることで人事の固定化を避けるとともに、本人のモチベーションを高め、また、さまざまな経験から、自分の可能性や適性、仕事の面白さを見出して欲しいと思うからでございます。
 特に、女性職員には、出産・育児期があることが想定されますので、意識して、ローテーションを早めることで職務経験を積ませ、キャリア形成を支援したいと考えております。
 第2でありますが、多様な職域、職務への女性の登用であります。
 女性の潜在力を引き出し、幅広い分野における活躍を推進するため、「隗より始めよ」の精神で、多様な職域、職務への女性の登用を行います。局長級では、女性が輝くまちづくり担当局長、今、危機管理担当局長を兼務していますが、市民協働局の局長に配置換えいたします。女性が輝くまちづくりを引き続き担当するほか、市民活動支援やESD活動支援など、幅広い分野を所管してもらいます。また、審議監級では、保健医療や健康づくりを包括的に担当する審議監を保健福祉局に新たに配置します。能力と実績、適性によって女性登用を図った結果、課長級以上の女性の占める割合が6.5%から8.4%となり、特定事業主行動計画に掲げる目標8%を達成できることとなりました。
 さらに、育児休業の取得を昇任等に影響させない取り扱いをこの人事異動から行うということは、この前発表させていただきました。具体的には、主事級から主任級への昇任時において、育児休業期間を経験年数から除かないこととした結果、従来どおりであれば昇任者が77人となるところ、今回の運用変更で24人が加わり、昇任者101人となりました。なお、試験で昇任する消防局はカウントに入れておりません。
 また、副主査級への昇任については、経験年数以上に能力・実績で評価しているため、人数ではお示しできませんが、今回の昇任者のうち、女性の割合は45.3%となっており、昨年の35.9%から増えております。育児休業の取得を昇任に影響させないことを徹底したことの結果が出たものだと考えております。
 第3に、新たな機構に対応した職員の適正配置です。
 平成27年度は、局の単位では、市民局を市民生活局と市民協働局に発展的に改組しました。新たに設置する市民協働局は、市民との協働による活力あるまちづくりを担います。また、総合計画課や地域包括ケア推進課、地域子育て支援課、就園管理課など、本市の政策や施策等を機動的に推進するための組織を新たに設けています。こうした機構改革の目的が達成されるよう、適材適所を旨としながら、効率的・効果的に人事配置を行っています。
 最後になりましたが、地方分権、地方創生の大きな流れの中で、自治体にはこれまで以上に地域ニーズを踏まえ、地域資源をいかした戦略的、効果的な政策を打ち出していくことが求められており、職員一人ひとりの資質の向上、特に、政策立案能力の向上が重要となっています。
 また、市民との協働による活力あるまちづくりを進めていくためには、その前提として、岡山市が市民の皆様に信頼され、期待される組織でなくてはなりません。
 今後とも、職員の自己研さんを促すとともに、効果的な研修の実施、公正公平な人事評価制度の推進、適材適所の人員配置などに努め、職員が明るく元気に執務できる組織づくりを通じて、市民の皆様とともに、指定都市・おかやまのさなる飛躍を目指してまいりたいと思います。

総合特区デイサービス改善インセンティブ事業について

 総合特区デイサービス改善インセンティブ事業について申し上げます。
 現行の介護保険制度においては、要介護度に応じて介護報酬が決まっているため、要介護度が重くなればなるほど介護報酬が高くなるシステムとなっております。
 この制度の下では、利用者の要介護度が改善すると事業所への介護報酬が減ることになるため、事業所にとって、利用者の状態を改善させようとするインセンティブが働かないという問題があると思われます。
 そこで、岡山市では、利用者の状態の維持・改善に積極的に努めている事業所へインセンティブを与える新たな仕組みを導入することで、事業所の意欲を高めるとともに、介護サービスの質の向上を図る事業を進めております。
 本年度は、まず、市内デイサービス事業所と共同して作成した評価指標に基づき、介護サービスの質を評価する取り組みを、市内に約290あるデイサービス事業所のうち、151の事業所の参加のもと実施いたしました。明日、25日に開催する事業説明会におきまして、当該取り組みへの参加事業所を発表するとともに、広報連絡の2ページ目、別紙1にある5つの評価指標のうち3つ以上の指標のベンチマークを達成した60事業所を発表させていただきたいと思っているところであります。
 来年度は、いよいよデイサービス改善インセンティブ事業の本格実施に向けて、次の別紙2にある日常生活の機能を評価する、右下に書いておりますけれども、13項目を活用し、利用者がどのように維持・改善しているのかを見て、デイサービス事業所への奨励金等のインセンティブを与えることとしております。奨励金の予算は100万円考えておりますが、配分方法等については検討中でございます。
 この事業をしっかりと確実に進めることで、市内デイサービスの全体の質の向上を図って参りたいと思います。

県庁通りと西川緑道公園筋の回遊性向上社会実験について

 次に、県庁通りと西川緑道公園筋の回遊性向上社会実験について申し上げます。
 昨年末から県警と協議を行ってきたわけですが、第1回目をゴールデンウイークの5月3日と5月4日に行うことで大筋合意になりました。
 その内容ですが、お配りしている資料をご覧いただきたいと思います。
 県庁通りですが、イオンモール岡山開業後、初のゴールデンウイークを迎えることから、交通状況を見極める必要があり、車線規制は行いません。市役所筋から柳川筋までの約600mにおいて、歩道へのプランター増設、歩道内の自転車走行自粛の呼びかけや自転車駐輪の指導を行います。また、沿道の民有地、具体的には、両備バスの敷地をお借りし、音楽イベントや飲食ブースの設置を考えております。
 西川緑道公園筋についてですが、こちらは5月4日のみ、県庁通りから桃太郎大通りの一本南にある桶屋橋までの西側市道、北行き一方通行の約300mを歩行者天国といたします。沿道の店舗と連携し、オープンカフェを実施します。
 イベントなどについては、今後、詳細を決めていくこととしますが、県庁通りや西川緑道公園沿道の店舗の方々と連携しながら、楽しい企画を進めてまいりたいと考えております。
 また、社会実験を行う5月3日・4日は、市内中心部でもイベントが企画されています。表町や岡山駅周辺の商業施設での「ゴールデンフェスタ」、岡山城では「烏城おしろあそび」、そして西川緑道公園、下石井公園では「ハーモニーフェスタin西川」が行われます。
 ゴールデンウイークには、中心部に足を運んで社会実験を体験していただきながら、まち歩きを楽しんでいただければと思います。
 今後、実施に向け、県警とは安全対策等について詳しく協議を進め、また、広報紙や各種メディアなどを通じながら幅広く情報提供していきますので、よろしくお願い申し上げます。

岡山駅路線バス発車時刻表のネット配信について

会見する大森市長の様子1

 次に、岡山駅路線バス発車時刻表のネット配信について申し上げます。
 岡山駅の路線バスの利用者がスムーズにバスに乗るための施策として、平成25年に岡山駅東口と東西連絡通路において3基の電子掲示板を設置し、直近の時刻に岡山駅を発車する路線バスの発車時刻、乗り場、方面、事業者名等をまとめて表示しているところであります。
 本日は、この電子掲示板の情報を、いつでもどこでも確認できるよう、インターネット上での配信を行うことをお知らせいたします。スマートフォンや携帯電話での閲覧、QRコードの使用ができるようになっています。特徴としては、1つのページに電子掲示板の情報をすべて網羅しており、面倒な操作は不要で、スクロールだけですべての表示内容を確認できることがあげられます。
 (スクリーンに映し出されたスマートフォンの画面を指さしながら)私も今朝試してみましたが、非常に分かりやすい。岡山駅の新幹線改札口の目立つところに1基ありますが、なかなか立ち止まって見るということはできにくいです。これはスクロールできますから、このように、10時13分天満屋、10時15分卸センター、10時15分中庄駅、何番線というのが非常に分かりやすいということです。
 ちょっと内輪話をさせていただきたいと思います。都市整備局からこの件を記者発表したいという話があったので、こういうツールをどのように開発したのか聞いたわけです。実は、電子掲示板の管理用ツールとして担当職員が利用していたもので、それを担当の課長が見て、これは使えるのではないかということから、据え置き型の電子掲示板だけじゃなくて、スマートフォンとか、みんな持っているわけで、それで情報が閲覧できれば、誰でも見えます。このように市民向けに広く公開すればいいのではないかというような話が発端で、若干の改良を加えて公開することになったということです。したがって、ほとんど経費はかからずに非常に分かりやすい。今見ていただいても分かるように、すごく便利なものです。
 URLやQRコードは岡山市や各バス事業者のホームページ、電子掲示板の画面横に表示しております。また、QRコードについては、転入者等へ配布しているバスマップ2015年版にも表示しております。なお、バスマップは岡山駅東口広場のバスの総合案内所やバスの車両内にも置くこととしております。

アメリカ・ポートランド市の街づくりの視察について

 最後に、アメリカ・ポートランド市の街づくりの視察について申し上げます。
 私は、来る4月5日から10日までの日程で、岡山商工会議所や岡山経済同友会、岡山大学、福武教育文化振興財団などの皆様とともに、アメリカ、オレゴン州のポートランド市の街づくりについて視察に行く予定でございます。
 岡山商工会議所の岡﨑会頭を団長とする視察団は4月1日に岡山を出発して、ワシントンのスミソニアン美術館で開催される「国吉康雄回顧展」を視察されます。視察団は、その後ポートランド市に移動されますので、私はそこで視察団と合流する予定です。
 ポートランド市は、全米で最も暮らしやすいまち、最も環境に優しいまち、自転車が一番乗りやすいまちなど、さまざまな称号のあるアメリカ北西部の人口約60万人の都市で、環境への配慮や芸術の活用などで、意識の高いNPO等がまちづくりに積極的に参加して、コンパクトで持続可能な都市づくりを進めている、世界的に有名な都市です。
 ポートランド市では、チャーリー・ヘイルズ市長や在ポートランド領事事務所に表敬訪問するとともに、都市再開発や公共交通などについてポートランド市担当者等から説明を受けたり、市街地をじかに歩いてみる予定です。
 また、併せて移動途中のサンフランシスコにおいても、市街地や公共交通などについて視察することとしております。
 帰国後は、ポートランド市等で視察してきたことについてご報告をいたします。
 少し長くなりましたけども、私からは、以上でございます。

質疑応答

会見する大森市長の様子2
  • 記者
     回遊性向上社会実験の実施について、前年度からずっとやりたいとおっしゃっていたものが、ようやくここで実施ということになったわけですが、改めてその思いと、どういったことを期待して実施するのか、その狙いなどをお聞かせください。
  • 市長
     市街地がどんどん広がっていったことによって、自動車での移動が非常に多くなっている。これは隣の政令市である広島に比べても2割以上多くなっているわけです。歩くということは健康にもいいわけで、また、楽しみながら歩いていただく、そういったことを市民の皆さんに呼びかけたいということが一つあります。それとともに、何度か申し上げておりますけれども、イオンも開業2か月で390万人と言われるような人が来られています。一部の調査ではありますが、3割が県外というようなお話を伺ったことがございます。そういった方々が岡山に来ていただいているわけですから、岡山駅周辺だけじゃなくて、後楽園や岡山城を含めた、そういう広いエリアを歩いていただき、岡山を満喫していただきたいと思っているところです。県庁通りや西川筋は、人が歩いて楽しい、そういうところでもあるわけで、そういったところで社会実験をするということは大きな意味があると思っております。
  • 記者
     何かご感想をお願いします。
  • 市長
     とりあえずほっとしました。昨年から是非お願いしたいということで、警察とも協議を重ねていたわけでありますが、今回、ゴールデンウイークにまず第1回目の社会実験ができるということについては、ありがたいと思っております。続いて、今年の秋、再度社会実験を行いたいということで警察とも調整を図っていきたいと思っております。
  • 記者
     社会実験について、この2日間で課題を検証するとありますけれども、具体的にはどんなポイントをどんな手法で検討されますか。
  • 市長
     さまざまな企画について詳細はこれからであります。しかしながら、やはり人の流れがどうなっていくのかとか、そういったことは検証して、次の社会実験、そして将来的なものにつなげていきたいと思います。
  • 記者
     県庁通りは車線規制を行わずにされるということですが、そのことについて改めてお聞かせいただきたいのと、秋にはどんな形でされたいか、お気持ちをお聞かせください。
  • 市長
     先ほど申し上げましたように、イオンが昨年末に開業したわけであります。したがって、イオンが開業して初めてのゴールデンウイークになるわけで、警察としても交通状態がどうなるかということは、まだわかりにくい。我々もそれについては同じ気持ちを持っています。したがって、この5月に我々の方がどうしても車線規制をやりたいといったことはございません。市民の生活などいろいろなことも考えていかなければならないわけですから、車線規制を行わないということについては、当初としては当然ではないかと思っているところです。交通状況はだんだんと整理といいますか、分かってくるわけですから、その状況を見て、秋には車線規制ができるような形になればいいと思います。状況を見て警察と協議をしていきたいというように思っているところです。
  • 記者
     デイサービスについて、これは制度の問題点を突いた非常におもしろい事業だと思いますが、先ほど奨励金が100万円という話でしたけれども、事業者に対するインセンティブとしてどれくらいの奨励金がふさわしいとお考えなのかということをお伺いします。
  • 市長
     そこは難しいです。今の介護保険システムというものが、その介護度が重くなればなるほど報酬が高くなるというものです。常識的に考えて、もちろん事業所としては一生懸命介護していただくのでしょうけれども、介護度を軽くする、そういうインセンティブが働きにくいということはあるのだろうと思います。したがって、総合特区を設けるときも、国がこれは非常におもしろい案じゃないかというふうに言ったわけです。今回、13項目を指標として、それぞれを評価して、本当に介護度が軽くなるといいますか、症状がよくなったところに一定の給付をしていく、こういうものがいい。うまくできていけば、国として大きなシステムも考えていただける可能性だってあるわけで、是非やってみたいと思います。
     質問に対しての答えというのは明確には持っていませんけれども、インセンティブとしてそれは多い方がいいのかもしれない。そこは何とも言えませんけれども、とりあえずはこれでやってみようということです。
  • 記者
     人事について、幹部ポスト抑制で局長級3減というのがありましたけれども、この幹部ポストを抑制する狙いというか、人事に込めた意図をお伺いしたいのですが。
  • 市長
     局長ポストを削減すればいいというふうに思っているわけではありません。ただ、行政組織の肥大化は避けなければならない。それは行財政改革、前髙谷市長が進めてこられた、そういう路線は堅持していかなければならないというようには思っているところです。今回、そういう面で、どこまでスリム化しても、きちんと行政がこなしていけるのか、そういうことを総務局長、そして副市長とも相談した結果、3減であれば対応は十分できるだろうという判断に至ったということです。
  • 記者
     局長人事について、室の担当局長の減などが目立つと思いますが、いわゆるスタッフを減らしてラインを強化というか、ラインを重視して組織をシンプルにしたのかと思ったのですが、そのあたりはいかがでしょうか。
  • 市長
     スタッフポストを全部なくしているわけではなくて残している部分もあるし、加えている部分もないわけではありません。全体として見ると、ラインの方が仕事はしやすいことは事実だろうと思います。行政に長く携わった立場としてもラインで仕事をしていただいた方が、所管、所掌の分野、責任がより分かりやすい形になってくるわけです。その点も意識しておりますが、だからといってスタッフポストが要らないということを考えているわけではなくて、そのバランスだろうというように思っております。

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