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平成26年5月7日岡山市長・総社市長共同記者会見

[2014年5月9日]

ID:12078

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平成26年5月7日岡山市長・総社市長共同記者会見要旨

議題

  • JR吉備線のLRT化について。

JR吉備線のLRT化について

会見する岡山市長と総社市長の様子1
  • 岡山市長
     皆さんこんにちは。岡山市長の大森です。
     吉備線のLRT化につきましては、これまで岡山市、総社市、JR西日本の実務者間で実質的な検討を行ってきたところでございます。私自身、路面電車の岡山駅前広場への乗り入れ検討も含めて、JR西日本とまずは意見交換したいということで、今年1月にJR西日本の真鍋社長と直接お会いして話をしてきたところであります。そして、この吉備線のLRT化についてはできるだけ早期にたたき台を示していこうということを確認したところであります。この点については、既に皆様方にもお話を申し上げているところでございます。本日、総社市の片岡市長とこのテーマでお話を申し上げました。これまでも何度もお会いしていますが、このテーマでお会いしたのは初めてでございます。吉備線のLRT化が両市にとって、また両市のまちづくりにとってコンパクトシティーの推進や都市間の連携強化を図る上で、また観光振興という点でも有効であると改めて共通認識を持ったところであります。トップ同士でも今日を機会に、お互い検討を深めていこうということで一致したところでございます。具体的には、両市及びJR西日本の3者を中心に検討を深めていき、今年の秋ごろまでには市民の皆様方に議論のたたき台として今まで検討していた技術的な課題だけではなく、事業費や運行形態を含め、メリット、デメリットの観点、それらを取りまとめたLRT化の計画素案を示したいと考えているところでございます。
     私からは以上でございます。
  • 総社市長
     今日はどうもありがとうございます。総社市長の片岡聡一と申します。
     LRTを議論するときに、やっぱりLRTというのは一体何なんだというと岡山駅から総社駅までなんじゃないかというふうに思うわけです。けれども、今までどうだったかというと大森市長が誕生するまでの岡山市と我々の関係は、岡山市がやっている事務的な協議テーブルの上で我々がただ単にオブザーバーとして見ているだけ、あるいは不満を言っているだけ、あるいは「漏れ聞くところによると」というようなことを市民に伝えているだけという、まさしく無責任な当事者能力のない、そういった総社市の立場でありました。しかし、岡山市長が国交省のキャリア、しかも局長の方が市長になられたというのは、これはある一つのターニングポイントにするべきだというふうに思いました。さらに、私が秘書官時代に当時の大森現市長を知らない仲ではなかったという、その人間関係も、これは一つのターニングポイントにしなければいけないと思いました。ならば、我々トップ同士がLRT化に向けて「それは本当にいいことだ」ということをまず合意した上で、私のほうから大森市長にお願いをしたことは、今回のこの機を境に岡山市と総社市のLRT化に向けた協議テーブルをつくっていただきたいと、その中でJRも含めながら議論を重ねて、ある一定のたたき台をつくった上で、それをもとに私は総社市民に対してコンセンサスを得たいということです。岡山市長さんも岡山市民に対してそのたたき台をもとにコンセンサスを得ていこうと、そういうことで本日は合意に至ったわけでございまして、そういう意味で今日は非常に歴史的な日でありましたし、大森市長のご英断に感謝したいと思っております。

質疑応答

会見する岡山市長と総社市長の様子2
  • 記者
     これまでの岡山市と総社市、もしくはJRとそれぞれ行ってきた協議のレベルと、これから行う協議のレベルというのはどのように違ってくるのかご説明いただきたい。どれぐらいのレベルの方がどれぐらいの頻度で、どこでどんな形で協議を深めていくのかを教えてください。
  • 岡山市長
     まず、レベル的には通常今までやってきた、いわゆる技術的な課題検討会というのは続けさせていただこうと思っております。ただ、これを市民の皆さん方に提供するとなれば、当然ながら総社市も市長には上げて議論するでしょうし、岡山市のほうも私まで上がってくるだろうと思います。そして、JRもしかるべきところまで上げていくだろうと思います。そして、これらのたたき台がほぼ整理されたときに3者がトップ同士で会うかどうかについてまでは、我々まだ整理をし切れているわけではございませんけれども、出すに当たってはしかるべき会をセットするのが普通かなと思っておりますが、このやり方については今後相談していくということになろうかと思います。
  • 記者
     3者合同でテーブルに着く場を設けられるということではなくて、それぞれ素案をつくられていくということですか。
  • 岡山市長
     まだ、トップ同士のテーブルをつくるというところまで整理できているわけではありません。
  • 記者
     実務者レベルでは今後3者でのテーブルをおつくりになるということですか。
  • 岡山市長
     もちろんこれからたたき台を出していく、そのたたき台の素案をつくっていくわけですので、それは実務面では3者一堂に会して議論をしてもらわないとできませんから、それは是非やってもらいたいと思います。
  • 総社市長
     今まで、総社市はオブザーバー的な役割でしかなかった。事務的なテーブルについては、我々もカウンターパートナーとしてテーブルについて意見も言うし、責任を持った話をできるように人選したいと思います。一方で、トップ同士の話については、5月20日にJRの社長と会いたいというオファーをかけておりまして、それがかなえばそのときにお願いをしてみたいと思っております。
  • 記者
     頻度としてはそのテーブルはどのぐらい、月何回程度と想定されていますか。
  • 岡山市長
     そこはこれからです。ただ、秋ごろに我々としてはたたき台を出したいと思っていますから、それを目指して整備をしていくということでしょう。
  • 記者
     今おっしゃっていた実務者による協議の場は既存のものとは別のものを新たにこれからつくるという捉まえ方でよろしいでしょうか。
  • 岡山市長
     そこも3者プラス、今度は協議をしていく対象としてどこまで考えていくのかということもないわけじゃないので、そこのところはまだ整理し切れてはいません。今日の位置づけで一番重要なのは、今まで総社市のほうはオブザーバーというご認識だったということですが、総社市と岡山市がある面実務的にやっていたものを総社市長さんもこれは自分の問題としてきちっと対応していこうというふうにおっしゃっていただいた。お互いトップ同士がこのLRT化についてこの秋に向けてまずたたき台を出し、そしてたたき台が出たらお互い市民のコンセンサスを得るべく努力していこうということを確認し合ったというところに意義があると考えていただければと思います。
  • 記者
     話し合いの枠組みというか、形式には余りこだわらないということでしょうか。
  • 総社市長
     それはこだわるんですよ。こだわるんですが、今の段階では明確な形というものが見えておりません。たたき台を出すにしても、これまでは岡山市とJRとの関係だけでリリースされていたのではないでしょうか。終着点の総社市がそれに加わってたたき台をつくるとつくらないのでは全然違うし、我々自身がそれをもって今度は責任あるコンセンサスづくりに着手したいと言っているわけです。
  • 記者
     それを踏まえて今日の合意事項は微妙な点もあると思うのですが、基本的には吉備線のLRT化を推進していく方向性は今日一致なさったということでしょうか。
  • 岡山市長
     推進していく方向で一致というのは、取り方によって非常に誤解を招くこともあるので我々の言葉で言わせていただければと思いますが、私の認識はとりあえず総社市長さんもこのLRT化の議論についてはきちっと対応していこうというご認識を示された。したがって、たたき台についてはお互い真剣に議論し合ってこの秋ぐらいまでには出そうということになったわけであります。それから、今度は、その案を持って両市が市民に問いかけていかないといけないわけです。問いかけ方はいろいろあると思いますが、それでコンセンサスがとれるということであれば、当然ゴーということになるわけですが、このたたき台をつくり、そしてそれを市民に提示して、そしてその様子などを我々見た上で最終的に判断をするというように私は思っています。
  • 総社市長
     今まではLRT化実現に向けたプロセスさえ示していなかったと思うんです。どういうプロセスなのか、どういう過程を経てそれを実現化させていくかということもないままに、事務的に金銭の問題とか、どこを通るのか、技術的なものなど、そんなことばっかりやっていたと思っています。総社市側から見てその議論で市民に対してイエスを問うもノーを問うも、そもそも市民に問うものがなかったわけです。これからはお互いがお互いの協議の中でたたき台をつくっていこうということに合意できたということ、それをもってお互いが岡山市民、あるいは総社市民に問うていくという将来のプロセスというのを確認できた。そのフィールドは両市が出す事務的な協議会でそのたたき台をトップの意向も含めた議論の中で練っていこうと、たたき台を秋口までに出していこうと、それをもって市民にコンセンサスを得ていこうと。そのコンセンサスを得ることに成功すれば、それはゴーサインでやっていこうじゃないかということです。だから、将来的には結構腹をくくった話になるのではないかと思います。
  • 記者
     関連して1点。2003年にJR西日本が富山港線と吉備線でLRT化の構想を打ち出して11年たちまして、片や富山のほうは3年後に実現して、吉備線は11年たっているのはなぜなのか。承知している限りではこのテーマのトップ同士の会談は初めてだと思いますが、これだけ時間がたって、一緒に検討していこうという合意を得たことについて改めてお伺いしたいのですが。
  • 総社市長
     私は冒頭申し上げたように大森市長の誕生というのが一つのターニングポイントだと、そう捉えていかなければいけないと思います。これまで本当に首長同士がこのテーマで顔を合わせて正式な議論もすることなくというのは私の怠慢であったと、おわびを申し上げなければいけませんけれども、本当によいパートナーを得ることができたと僕は思っています。それが一つのきっかけといえばきっかけです。お互い知らない仲ではなかったということも一助であります。
  • 岡山市長
     これから人口減少社会を迎えていく中で、岡山市のまちづくりを、どういう方向で行くべきなのかと考えたとき、コンパクトシティーというものも重要であると考えております。それから、生活者の利便性とか、総社市と岡山市の間のさまざまな観光資源をどうやってよりプラスに持っていこうかと考えたときに、やっぱりLRT化というのも重要な課題であると認識をしておりました。それで、片岡市長から一緒に議論していこうと今日言われたわけでありまして、私としては非常にありがたい話だと思うところであります。
  • 記者
     お二人にそれぞれお伺いしたいんですが、今回既存の線路をLRT化するということで、今のままでなぜだめなのかということも含め、それを踏まえた上でLRT化によって目指される効果というのがどういった点にあるのかを、いわゆる目指すまちづくりの観点からお伺いしたいんですが。
  • 総社市長
     私は2つ考えておりまして、1つは利便性の向上です。これはさまざまあります。事務方からは、デメリットもなきにしもあらずということは聞いておりましたが、これは技術的にどこまで可能になるのか、それはやってみたいと考えています。それからもう一点は、総社市の人口が増えていまして、出生数も増えています。将来的に岡山県の形を考えたときに今時点でもそうですけれど、岡山、倉敷、総社のトライアングルというのは岡山県の中核をなしていて、人口の7割を超えるような人口が集積するエリアです。そろそろこの三角形の一辺を近代化されたレールウエーで結ぶというのはやっぱり岡山県全体の中でも重要な捉えになるのではないか、この圏域の生活レベルのアップはやっていかなければいけない政治課題だというふうに、その2つを思っております。
  • 岡山市長
     私のほうもそういう面では利便性の向上というのは間違いないと思います。LRT化をすれば、やっぱり駅も増えていくことになると思います。そういう面では沿線の方々の日々の生活は変わってくるのではないかなと思います。観光についてもプラスになってくるだろうと思いますし、さまざまな効果、そして沿線に人を集めるというか、そうなると町全体の構造も少し変わってきます。その町全体の構造に与える影響もあるだろうと思います。ただ、費用がどれだけかかっていくのかとか、将来的なマネージのコストがどうなるかとか、いろんなことを見ていかないと、いい面だけ言っているとだめで、それはそういうメリットもあればデメリットもある、いろんなことを考えてそのあたりは片岡市長とも相談をしていきたいと思っております。
  • 記者
     それに関連して運行形態のほうでJR直営もしくはほかの形、といろんな可能性があるかと思いますが、要望の時点ではどんなものを求めていきたいとお考えですか。
  • 岡山市長
     まだここでコメントできる話じゃないので、そこはたたき台のときに出させていただこうと思います。もちろん三セクも通常であれば形態の一つとしてあるでしょうし、公設民営という形もあるでしょうし、いろんな形があります。それをどうとるかによって先ほど言ったメリット、デメリットも変わってくる要素があると思います。そういったものを整理した上で、またここでお話しさせていただければと思います。
  • 記者
     岡山駅のほうの路面電車の乗り入れの件になりますけれども、それとの連携はどのようにお考えでしょうか。どのようなものを求めていこうとお考えになりますか。
  • 岡山市長
     もちろん路面電車とこの吉備線のLRT化を一緒にして考えていくという議論がゼロとは言えないと思います。そこのところは考慮の一つにはなると思いますが、それだけを頭の中に置いて路面電車の利用者の利便性の向上を考えていくとなかなか結論が出にくいというところもあるので、1つその点も頭の中に入れながら路面電車の乗り入れについては今年度いっぱいで調査をさせていただこうと思っております。この議会でも申し上げましたけども、もちろん単純のレールもありますし、デッキ構想みたいなものもあります。いろんなものを複数案用意させていただいて、そこも事業費、そしてメリット、デメリット、いろんなものを整理していきたいと思っています。
  • 記者
     総社市、もしLRTが乗り入れるようになったらどのような駅、町をつくっていきたいのかということと、あとLRT化のメリットでもあります、いわゆる線路との分断の軽減というところを活かしてどのような町をつくっていきたいとお考えでしょうか。
  • 総社市長
     これも2つあって、まず第一は、「総社市よ、自立せよ」と思っていて、このLRT化に頼り切りという気持ちは持っていないです。「LRTの終着駅にふさわしい第二次交通を用意しろ」、「行ってみたい町になっとけ」というのが1つあって、そこの部分は今、デマンドタクシー走らせていたりとか、二次交通の利便性が結構上がっていて、それをまず1つ強化するためのもう一つの武器に、拠点になる、それぞれの駅が。ということを1つ考えています。
     もう一つは、当然総社市の東部、岡山県立大学を中心としたエリアの交通の利便性、LRT化による利便性と総社は総社でのコンパクトシティ、それと願わくば県立大学と岡山市の連結に対する利便性が上がれば、ということを考えておりまして、要は総社市東部の発展、これをLRTで実現できると思っています。
  • 記者
     秋につくるたたき台の範囲ですが、例えば複線化するのか、駅の数をどうするのか、また車両数や運行頻度をどうするのか。財政的な面と費用的な面とおっしゃっていましたが、年間のその運行費用の初期投資とか、そのようなものがどれぐらいかかるか、運行形態を含めて費用分担をどうするのか、そういったあたりを含んだものというお考えでしょうか。
  • 岡山市長
     最初の複線化区間だとか、その運転頻度とか、こういったものは技術的な課題としてもう既に議論しているところではあります。そして、おっしゃられたその事業の概算であるとか運行形態とか、そういったことは多分必須になってくるだろうと思います。しかしながら、まだ何をたたき台として出すのかというところは当然ながら整理ができているわけではありません。ただ、今、総社市長もおっしゃいましたけれども、一番重要なのはこれからそのたたき台でもって市民の皆さん方のコンセンサスをとっていくということが重要なわけですから、そのコンセンサスづくりに必要な項目というのは当然出していかないといけないわけであります。そのコンセンサスづくりに必要な項目というものの詳細はここでコメントできる話ではありませんけれども、またお考えいただければと思います。
  • 記者
     駅の数についてはいかがでしょうか。
  • 岡山市長
     駅の数もLRT化をするに当たっては重要だと思いますが、ただ将来的な駅の数がこの秋までに出ていくのかどうかは私もよくわかりません。いろいろなものが多分将来計画とも重なってくるでしょうから、幾つという形で、そしてどことか、そういうポイントまで全部整理をしてお出しできるのかというところは今ここでそうなるというふうに言える自信は私にはないので、いろいろと相談をしながら対応案は考えていきたいと思います。
  • 記者
     まず、片岡市長からお尋ねしたいのですが、今までの話の中でこれまではオブザーバー的な役割ですとか、大森市長の誕生がターニングポイントとなってと話されていましたが、実際今年1月に大森市長は真鍋社長に会ってLRT化の話もされているわけですけれども、その話を聞いてどのように捉えておられましたでしょうか。そのときお話はあったのでしょうか。
  • 総社市長
     これまで総社市が余りにもそういう傍観的、オブザーバー的な役割だったものですから、大森市長が真鍋社長にお会いされたとしても、詳細には知り得る立場にはなかったということです。だから、あえて言うならそのことが今日のテーブルの根拠になったと言っても一つのファクターではあります。やっぱりお互いが情報を共有してお互いの意思で合意して同じ方向を目指せる間柄でありたいと思ったニュースではありました。
  • 記者
     大森市長に質問ですが、秋ごろまでに素案を示したいという中で、実際11年たっていて、やはり市民からいいますと早く結論を出してほしいと思っている人もいると思いますが、今後どの段階までに結論というふうに見通しは立てておられますでしょうか。
  • 岡山市長
     市民のコンセンサスを得るのにどれだけの時間がかかるかということだろうと思います。この秋口に出してから常識的にどのくらいかかるのだろうかということを考えていかなければいけないと思いますが、ここでいつまでということをコメントできるだけの用意はまだありません。できるだけ早くやっていくということになろうかと思います。
  • 記者
     人によってできるだけ早くは基準が違うと思うのですが、言えませんでしょうか。
  • 岡山市長
     いつまでとここでは申し上げることはできません。これからたたき台を出すときには片岡市長とも次のスケジュール感を調整しないといけないと思っています。それはJRとも同じだろうと思います。たたき台を出すときには次のスケジュール感をここでお話をさせていただければと思います。

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