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平成28年7月12日市長記者会見

[2016年7月15日]

ID:12011

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平成28年7月12日市長記者会見議題

  • 新しい文化芸術施設について
  • 瀬戸内4県都市連携マレーシア事業について
  • 中四国支店及び本社機能の誘致について
  • アートサミット2016の前売券発売開始について

新しい文化芸術施設について

 皆さん、おはようございます。本日は、はじめに新しい文化芸術施設の整備について申し上げます。
 新しい文化芸術施設につきましては、千日前地区市街地再開発事業地を整備地として決定し、そして6月議会での議論を経まして、「新しい文化芸術施設の整備に関する基本計画」を策定し、本日皆さまにお知らせすることとなりました。お配りしておりますこの基本計画は、市のホームページでも本日からご覧いただけるようになっております。今後はこの基本計画をより多くの方に知っていただき、議論を深めながら整備を進めてまいりたいと考えております。
 まずは、こちらのパネルをご覧ください。キーワードであります、「魅せる」「集う」「つくる」という3つの要素でございますが。まず「魅せる」についてです。これまでより大規模な公演ができる施設として、舞台機能等を充実させた大ホールと中ホールを設けることとしております。
 次に「集う」につきましては、いつでも誰でも気軽に立ち寄り、憩えるオープンロビーやカフェなどを設けることにしております。そして、世代やジャンルを越えた人々の交流の機会を創出するスペースとして、交流促進エリアを設けることとしております。
 そして3つ目の「つくる」でございますが、新たな文化芸術を創造する活動や文化の担い手を育成する活動を促進していくために、稽古やリハーサル、小規模な発表会などが行える大スタジオや大中小の練習室などを備えた創造支援エリアを設けることとしております。
 今まで、本施設の整備については、どこを整備地にするか、千日前にするのか、後楽館の跡地にするのか、そういった議論が中心でございましたが、これからは、どんなものをつくっていくのかということが非常に重要になると思いまして、先日、私自身、北九州市の北九州芸術劇場に視察に行ってまいりました。その中で、施設を活用してどのようなクリエイティブな活動をしていくのか、また、創ったものを多くの市民の方々に観て楽しんでいただくためにはどうすればいいのか、などについて考えていかなければならないという認識に至りました。加えて、賑わいの創出や岡山のまちづくりに、どのようにつながっていくのかなどを含めたソフトの議論が必要だと感じたわけです。
 そして、開館前から機運が高まるような様々なプレ事業を通じて、施設で行われる事業についてのイメージを市民の皆さまと共有していきたいと思っております。今後、来月ですが、神奈川芸術劇場や金沢の21世紀美術館などへの視察も予定しており、さらに研究を重ねてまいりたいと考えております。
 岡山市においても、既に市民の皆さまがさまざまな文化活動を行っておられますが、これらの活動と新しい文化芸術施設が結びつくことで、新たに展開し、そして岡山独自の文化芸術の創出と国内外への発信へどのようにつなげていくかということが、大きなテーマになると思っております。ぜひとも市民の皆さまと一緒になって考えてまいりたいと思っており、今年の秋ぐらいにはシンポジウムの開催を考えております。そして、来年度以降の管理運営計画の作成につなげていきたいと思っております。
 なお、シンポジウムの開催日時等、詳しいことは決まり次第お知らせをさせていただきます。

会見する大森市長の様子1

瀬戸内4県都市連携マレーシア事業について

会見する大森市長の様子2

 続きまして、2つ目の議題、瀬戸内4県都市連携マレーシア事業でございます。気候風土に恵まれ多島美を誇る瀬戸内海を取り囲む中四国地方の中心都市でもある岡山市、広島市、高松市、松山市の4市が連携し、共通する行政課題に取り組むため、平成27年度から瀬戸内4県都市長会議を開催し連携を図っております。
 平成28年度の4県都市事業といたしまして、今後の市場の拡大が見込まれる東南アジアのうち、マレーシア市場を対象として現地へ赴き、販路拡大のための物産フェア及び観光客誘致の観光セミナー等を実施いたします。
 まず、7月21日は松井広島市長、松下高松市副市長、西泉松山市副市長とともにイオンマレーシア3店舗で同時開催する瀬戸内物産フェアのオープニング式典に出席します。物産フェアでは、岡山市は白桃をはじめブドウといった特産の果物を中心に販売を行い、各都市もそれぞれ特産品を準備し、4市で協力し瀬戸内をPRするものであります。
 また先日、在マレーシアの日本国大使、宮川大使が岡山へ、この打ち合わせのためにお越しになりました。そこでもお話があったんですが、大使館のご配慮で政府関係者、また流通業者と、数多くの方をご招待いただいていると聞いております。現地旅行会社等を含め、皆さまを大使公邸にお招きして、観光セミナーを開催し、観光客の誘致を図りたいと思っております。翌22日は主要旅行会社を訪問し、セールスも行ってまいりたいと考えております。

中四国支店及び本社機能の誘致について

 3つ目の話題です。中四国支店及び本社機能の誘致について申し上げます。岡山市は地域経済の活性化を目的に、雇用の創出、経済効果や税収増等が見込まれる本社、中四国支店等、コールセンター及び製造工場等の誘致に取り組んでいます。前年同時期は6社と交渉しておりましたが、本年度は現在11社と交渉中です。
 このたび、株式会社アイサスが、岡山市に中四国支店を開設することを決定されました。このたびの中四国支店の開設は、西日本エリアへの営業拠点新設に当たり、中四国への高速交通網やJRなど交通の利便性に優れていること、及び有能な人材の確保が期待できること等を評価されたものであり、また本市に広域的営業拠点誘致の補助制度があったことが決め手になったとお聞きしております。なお、この開設に当たって5名の新規雇用が予定されております。
 ちなみに、岡山市内の中四国支店につきましては、平成28年6月末時点で59社となっており、平成25年4月調査以降、約3年間で10社の増加となっております。
 次に、株式会社サンマルクホールディングスが岡山市の本社内にある本社機能の拡充を決定されましたので、ご報告いたします。このたびの本社機能の拡充は、サンマルクグループ8社の事業拡大に伴い、全国各地にある店舗を統括管理する体制を整備するものであり、20名の新規雇用を予定されています。
 次に、株式会社キャンが本社を東京から岡山に移転することを決定されましたのでご報告いたします。今回の本社移転は、災害時のリスク分散及びグループ企業間で事業運営の効率化を図るために行われるものであり、5名の新規雇用と東京からの転入6名を予定されています。
 以上の3社につきましてはいずれも、岡山市本社・中四国支店等立地推進事業補助金制度を利用して岡山市内に立地を決定されたもので、今後も雇用の創出や経済の活性化を図るため本制度を活用し、企業誘致を進めてまいりたいと考えております。なお、今年度、企業誘致の補助制度を活用し岡山市に立地した企業は、今回の3件を含め計4件となっております。
 この企業誘致について、少しコメントさせていただきたいと思います。私は平成25年10月に、市長にならせていただいたんですが、それまで誘致のターゲットは工場やコールセンターなどが中心でした。今後は本社機能の移転等が重要になってくるだろうということで、平成26年度に岡山市本社・中四国支店等立地推進事業補助金制度を設けまして、ターゲットを事務系の雇用に拡充しました。この拡充に伴ってアンケート調査の対象を拡大したり、新たに東京ビッグサイトで行われている企業立地フェアに出展したり、誘致活動を積極的に展開してきたわけです。
 また27年度は、今、申し上げた市外の本社・中四国支店に加えて、ターゲットとして国の地方拠点強化税制にあわせた本社機能、総務、企画、研究開発部門等を加え、また28年度からは市内本社の本社機能の拡充・移転も誘致対象に加えてまいりました。そういう制度の充実と、ターゲットを増やして誘致活動を活発化させたことによって、先ほど申し上げましたように、交渉件数も増え、また具体的な立地に至っているものだと自負しているところです。今後もこういう動きを、積極的に展開していきたいと思っております。

アートサミット2016の前売券発売開始について

 最後に、案件ではございませんが、岡山芸術交流、アートサミットの前売券の引換鑑賞券が7月15日から販売開始になりますので、お知らせしたいと思います。当日券は1,800円ですが、岡山市民、岡山県民の皆さまには、前売りとして特別価格1,000円の券をご用意しています。お得にもなっておりますので、ぜひ、前売り券をご購入いただければと思います。県内の主要旅行会社、主要プレイガイドでお買い求めいただくことができると聞いております。
 またあわせて、岡山芸術交流2016のアーティスティックディレクターのリアム・ギリック氏が岡山に来られることになりました。日にちは前売り券発売日と同じ7月15日でございまして、市役所内で取材の場を設ける予定としております。ギリック氏には、このアートサミット全体のディレクションを担っていただいておりますが、ご自身も新作を発表する予定となっており、そのことについてのお話もありますので、こちらのほうもよろしくお願いしたいと思います。

質疑応答

会見する大森市長の様子3
  • 記者
     マレーシア事業について伺います。岡山市としてマレーシアと結びつくことのメリットや期待することを教えていただきたい。また、これまでマレーシアとは何か接点とか関係があったのか、この2点をお聞かせください。
  • 市長
     後段のほうは、きちっと覚えているわけではないんですが、結構、農産物の輸出額が増えているという話を聞いたことがあります。それは後で確認をしていただきたいと思います。
     今回の理由は、何といっても、マレーシア市場の拡大が注目されているという点が大きいわけでして、大きな面で言えばムスリム。ムスリム人口が、2010年には16億人を超え、2030年には世界全人口の4分の1を超えると言われておりまして、そういう面では我々のターゲットとしてムスリムを考えていくというのは的を射ているんではないかと思っております。
     今回の4県都の動きだけではなくて、ムスリムの関係者に岡山に来ていただくような段取りについても、昨日の都市圏会議でお話させていただいたところです。今回は、ムスリム市場であるということと、マレーシアに住んでおられる方の所得も相当上がってきており、我々の市場として非常に的確だということ、またイオンさんにご協力をいただけるということもありましたので、いろんな面から総合的に判断してマレーシアにさせていただきました。
     私の提案に対して、広島市、高松市、松山市にも賛同いただきまして、今回の運びになったというわけです。
  • 記者
     日曜日に行われた参議院選挙で、岡山市は、衆議院選挙と去年の統一地方選挙に続いて開票集計ミスがあったということを、市長もご存じだと思います。まず、そのことについて、市長にご認識をお伺いしたいと思います。
  • 市長
     開票ミスがあったということは承知しております。私としても非常に遺憾なことだと思っております。研修等も重ねてきたと聞いておりますが、結果的にはミスが生じたと。これらの原因を解明して、今年、知事選などもございますから、再び起きないよう、きちっと対応していただきたいと思っております。
  • 記者
     例えば東区ですと、前回と全く同じミスですよね。いわゆる多く数えている。それ以外でも、例えば有効票を点検台で立会人にチェックしていただく際に、全く関係ない候補者の名前が混じっているものをお渡しするとか、あと全体的に、集積台の票をきっちり並べて確認していないとか。毎回同じように2回数えて、印鑑まで押して確認作業を行っているということですが、計数機の調子が悪かったという話は今のところ聞いていませんので、意識の問題なのではないかと。その辺は、市長としてはどう思われますか。
  • 市長
     私もミスがこういう状況だったという一覧表はいただいております。ざっと見させていただきました。過去のミスと照らし合わせたわけではありませんので、今の問いに対して的確に答えることはできませんが、ただ、やはり、ミスはミスなんです。それらを反省して、まずは原因分析して、次に備えていく。もうこれしかないと思っております。選挙管理委員会の皆さん方には、ミスの解明、そして今後の対策をきちっと採っていただくようお願いをしたところでございます。
  • 記者
     もう1つ、市民の方、国民の方が知りたい比例代表の票が大幅に遅れたということについてはどうお考えですか。
  • 市長
     その点も、25年の参議院選挙の結果との比較も見させてもらいました。今年のほうが集計は遅れている。理由としては、比例代表の人たち、相当数の方が立候補されており、場合によっては手作業などで仕分けをした、その結果だという話も伺いました。
     しかしながら、この点についてはどこの開票所も同じでありまして、1つのエクスキューズにはなるかもしれませんが、全体との関係でいうと、必ずしもいいと言えないというのは、おっしゃるとおりだろうと思います。それらについても、どうやったら早く正確に開票作業ができるのか、選挙管理委員会の事務局長に、よく研究しておくようにという話は申し上げたところでございます。
  • 記者
     市民会館について、基本計画をつくるまでには、いろんな専門家の方や市民の方の意見が入っていて、基本計画案の段階で相当まとまっていたと思うので、この計画自体は、そこからは変わってないと思うんですが、市長自身が何か思いを込められたような部分、新たに盛り込まれたような部分があれば教えてください。また、市長自身が新しい市民会館に特に期待されていることがあれば教えてください。
     あと6月上旬から、同意状況が変わったかどうかという情報提供がありましたら教えてください。
  • 市長
     新しい市民会館は、名称も考えていかなきゃいかんですね。いつの段階で、市民の皆さんの意見を聞きながら出していくのか、こういったことも考えなきゃいかんのですが、仮に今は、言いやすいので「新市民会館」と言うとして、私は、千日前にできることが岡山のまちづくりにとって大きなプラスになっていくと思い、あそこに判断させていただきました。
     ただ、具体的にその施設をどのように使っていくのかということが、まだまだ必ずしも十分に議論されていないのではないかと思います。
     そして今、現実に多くの市民が、さまざまな文化活動に携わっておられます。そういった活動と新市民会館をどうリンクさせていくのかという議論を、これからやっていかなければならない。やることによって、新しい岡山の文化の発信といいますか、文化の形成といいますか、そういったことにつながっていく。かつ、今度はそれを味わうことによって、市民の文化への親しみ、そして楽しみ、そういったものが増していく。こういった連携の考え方を整理していく必要があるんではないかと。これも当然、市役所だけではなくて、市民の皆さんとやっていく必要があるだろうと思っております。
     特に「つくる」という面が中心になってくると思うんですが、そのほかにも、今、申し上げたような新市民会館を使っての文化活動が、まちづくりにどう影響していくのかということも考えていかなければならないわけでして、単に表町というだけじゃなく、岡山市全体にとってどういう意味を持っていくのか。まちづくりの中で、この施設がどう役割を果たしていくのか、こういったことも考えていかなきゃならないと思っております。
     もう、こけら落としまでは5年半しかないわけです。ピッチを上げながら、今、申し上げたようなこと等々を議論し、34年度の早い時期にこけら落としに持っていきたいなと思っているところです。
     同意状況については、私はどちらかというと、報道で知る程度ですが、千日前に判断させていただいた当時、準備組合の方から、同意いただいてない方がおられるんだけれども、事業自身に反対されているわけではないと伺ったわけです。その点について準備組合から、それは違っているとかという話は、私のところには入っておりません。
     この前も申し上げましたように、地権者全体に対して、組合として全員同意になるよう誠心誠意努力するというお話もありますし、方向として、私はそれができるんではないかと思っているところです。万が一の場合も対応策は考えられているということですので、私としては、当然ながら、千日前でやるという前提の下で、先ほど申し上げたような様々な議論を積み重ねていきたいと思っております。
  • 記者
     マレーシア事業について、市長自らマレーシアに行かれるということで、実りあるものにするためには、フォローが欠かせないと思います。その後の検証や動きというのをどのように見ていくおつもりですか。
  • 市長
     おっしゃるようにフォローも大切だと思います。正直言って、まだ4県都全体でその議論はできていません。とりあえず、4県都でまずマレーシアをターゲットに動いてみようじゃないかという話をさせていただいて、今回にこぎ着けたと。私としては、この瀬戸内周辺の大都市、あわせて人口300万人を擁する都市が1つの方向に向けて、一緒になって行動する、それ自身もすごい意味があることだと思います。おっしゃるように、マレーシアに今年行って単発で終わるんじゃなくて、今後どうしていくのか議論していくことは重要だろうと思います。それらについて、次回4県都集まる日程が、もうほぼ固まりつつあるようでございますから、そういった場でも議論させていただきたいと思いますし、岡山市独自としても、どのように対応していくのかということは議論していきたいと思っております。

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