一般財団法人林原美術館提供
彭城百川筆 紙本墨画 前後赤壁図屏風 六曲一双
さかきひゃくせんひつ しほんぼくが ぜんこうせきへきずびょうぶろっきょくいっそう
市
絵画
岡山市北区丸の内(林原美術館)
平成28年10月25日
一般財団法人林原美術館
北宋の詩人・蘇軾の『赤壁賦』を題材とした作品である。右隻と左隻はそれぞれで完結しているが、一双屏風として見るとき、広大な長江の情景を想起させ、安定感のある構図が作られている。本図は、制作年が延享3(1746)年と明らかなこと、国指定重要文化財の彭城百川の他の絵画と比べても全く遜色なく、県内に現存する南画として最古級であること、また、後補がないことでも貴重なものである。