令和2年6月26日、平成31年度岡山市市民協働推進モデル事業報告会を開催しました。
コロナ禍ということで行政職員を中心に、協働事業関係者など計92名が参加しました。モデル事業の報告や講演を通じて「協働」に関する知見を深めることをねらいとしており、岡山市協働関係課58課に配置された協働推進員の研修も兼ねています。
平成31年度は6つのモデル事業、4つのニーズ調査事業が取り組まれました。このうち、モデル事業としての取組が終了した3つの事業について報告が行われました。
モデル事業の報告では、以下3つの事業について実施団体と協働課から報告が行われました。
詳しくは(1)西川エリアの魅力向上のための、エリアマネジメント組織づくり~既存団体の連携推進と、継続した取り組みを行うための企業や岡山市とのタスクフォースづくり~のページをご覧ください。
2年間の取組で、西川エリアのさまざまな関係者にアプローチする基盤づくりができたこと、SDGsと関連付けて取組を整理していること、今後も実施団体と協働課が連携してエリアマネジメントの取組を継続していくことなどが報告されました。
詳しくは(2)「学ぶことは生きること」義務教育学び直しサポート事業のページをご覧ください。
平成31年度に協働により夜間中学に関するニーズ調査を実施したことやその結果、講師力向上のための研修を実施したこと、事業において実施団体と協働課で役割分担した点や協働により得られた効果などが報告されました。
詳しくは(3)地域猫活動の普及啓発事業及び活動推進事業のページをご覧ください。
平成29年度のニーズ調査事業にはじまり、モデル事業を2年間実施した成果、その取組で役割分担したことなどを整理して報告いただきました。これらの取組の結果、令和2年度に地域猫対策導入時の経費助成制度が創設されました。
モデル事業報告に続き、株式会社竹中工務店より「企業力を活用した協働のまちづくり」と題し、竹中工務店のまちづくりに関する取組、島根県雲南市における企業と行政の協働事例をご講演いただきました。
竹中工務店では、サステナブルな社会の実現に向けてまちづくりに取り組むことが企業としての成長にもつながると考え、少子高齢化の進行・地域コミュニティの衰退・モビリティの変化などの社会課題の解決に向けて、行政や地域住民・NPO・有識者などとの協働によるまちのイノベーションに取り組まれています。雲南市の事例では、雲南市を活動フィールドとして企業が地域と協働しながら課題解決や新たな価値創造を目指したさまざまなチャレンジが行われていることを紹介いただきました。雲南市にとっては地域課題の解決、参画した企業にとっては新規事業の開拓、市民にとっては幸福度の向上や豊かな暮らし、など関わるすべての人にとって良い影響があることを目指しています。また、企業のチャレンジの連鎖により今後こうした取組に参画する企業が増えること、さらには特定の地域に留まらず日本全国・世界の規模で新ビジネス創造モデルが構築されることなど、取組が拡がっていくことにも期待されています。
参加者からは、
「地域と行政が課題と目的を共有し、互いの役割を認識して事業に取り組んで効果を上げていることが良く伝わり、関心が高まった。」
「それぞれの活動の範囲や良さを生かしつつ、対話しながら進めることで倍以上の効果が出ることがとてもよく分かった。」
「企業が協働することで課題解決が加速し、地域づくりの幅が広がると感じた。」
「地域の人が主体となって地域の課題に取り組んだり、企業・行政が地域の中に入っていっくことはこれから必要な事業形態だと感じた。」
などのコメントをいただきました。
「協働」への理解を深め、今後のNPOや企業など多様な組織との連携を考えるきっかけになりました。
ESD・市民協働推進センターでは令和2年度、5つの市民協働推進モデル事業、1つのニーズ調査事業の伴走支援をしています。つながる協働ひろばやFacebookページで随時、情報発信しています。ぜひ市民協働の取組をご覧ください!
※新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、座席間の距離をあけて消毒・換気などに配慮して実施しました。