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プラスチック資源循環に対する取り組み紹介 Vol.10 炭焼ハンバーグMOBYダイニング

[2023年3月30日]

ID:47806

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環境に配慮した容器(エコ容器)等を活用した取り組み事例紹介

環境問題に対してどのように考えていますか

炭焼ハンバーグMOBYダイニング(株式会社六基)代表取締役 森 一生氏の写真

当社は、昭和51年に岡山市北区表町のドイツパブ「G.G.C」で創業し、ビアレストラン・アメリカ料理の「MOBY岡山駅前店」などを展開しています。昨年5月には、JR北長瀬駅前の商業施設「ブランチ北長瀬」に「炭焼ハンバーグMOBYダイニング」をオープンしました。

環境問題には以前から関心を持っていたのですが、コストが掛かることなので企業規模が大きくなったらいずれ取り組もうとあと回しになってしまっていました。コロナ禍で、ステイホームが進み売り上げが減少し、「本当にお客様に喜ばれているのか、社会から必要とされているのか」と考えるようになり、企業を存在し続けるために見直せることを模索していました。そんな中で岡山市の「プラスチック資源環境推進事業補助金」を知り、補助金が後押しとなり新店舗にエコ容器を導入することを決めました。

【写真:炭焼ハンバーグMOBYダイニング(株式会社六基) 代表取締役 森 一生氏】

どのようなエコ容器を導入しましたか

さまざまなエコ容器の写真

ブランチ北長瀬は、北長瀬未来ふれあい総合公園と隣接していることもあり、自然がたくさんあるので、テイクアウト用にサトウキビ由来のバガス製の容器を導入しました。お子様連れのお客様も多くピクニック感覚で膝の上に置いて食べられるよう、ふたが一体となった容器で、ハンバーガーをはじめ、アンガスステーキやチキンステーキなどをライス、サラダとセットにしたランチボックスとして提供しています。

ソフトドリンクやビールなどアルコール類用の透明カップは、ペットボトルリサイクル40%のものを導入し、ストローも植物でんぷんを原材料に使っているPLAストローとしました。店内でオーダーを受ける際にも、ご希望によりエコカップで提供し、残った飲み物はそのまま持ち出して施設内や公園で飲めるようにしています。また、ホットドリンクカップはバンブー素材で二重構造のカップを採用しました。

【写真:導入したさまざまなエコ容器】

切り替えで苦労した点は

ペットボトルリサイクル40%のアイスコーヒーカップの写真

積極的に展示会に足を運ぶなどいろいろな容器を調べ、資材のお取引先からも提案いただきました。工夫されている商品が多く、思い描く仕様との擦り合わせに時間を割き、製品を実際に見て、納得できるものを取り寄せて決めました。その分、満足のいく容器がそろい、プラスチック製と異なり、自然素材のため店舗や商品イメージとも会うのがメリットと感じています。お客様からも、「かわいい」、「おしゃれ」、「温かみがある」など高評価を受けています。

従来品と比べ、ストローは1.2倍、その他は2倍程度コストが上がるのがやはりデメリットです。エコ商材を提供する店舗が増え、店側もお客様も当たり前な状況になってくれば需要が伸び、求めやすい価格になると思いますので、早期普及を期待したいですね。

【写真:ペットボトルリサイクルの透明カップとPLAストロー】

今後の展開を教えてください

MOBYの料理がエコ容器に入っている写真

MOBYダイニングで利用状況やコスト、収益面などを分析し、徐々に他店も広げていくことを検討していきます。また、将来的には、やむを得ず廃棄となる食材を肥料に変えたり、乾燥させて量を減らす機械の導入など環境に配慮した経営を検討していきたいと思います。

料理や接客など表立って見えるところばかりではなく、環境や衛生面を配慮した取り組みにも注目していただけるような店舗づくりを続けていければと思います。また、当社社員にもここで働く意義を感じてもらえるよう、SDGsなども踏まえながら研鑽を積んでいきたいと思います。

【写真:エコ容器を使用したテイクアウト商品】

炭焼ハンバーグMOBYダイニングの外観写真

取材先:炭焼ハンバーグMOBYダイニング(株式会社六基) 代表取締役 森 一生氏