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プラスチック資源循環に対する取り組み紹介 Vol.9 trees

[2023年3月30日]

ID:47801

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環境に配慮した容器(エコ容器)等を活用した取り組み事例紹介

環境問題に対してどのように考えていますか

trees 調理長 西川裕貴氏の写真

treesは、2021年に北区磨屋町のダイニングバーから岡山市南区の「ANNELURE」内に移転・業態変更し、岡山県産の野菜をおいしく食べられる店をコンセプトにモーニングやランチを提供しています。モーニングでは、カンボジアに店舗があった時によく食べていた現地のお粥「ボーボー」をアレンジした料理のほか、天然酵母パンを使用した朝食セットも用意しています。ランチは、栄養豊富な酵素玄米と、野菜の前菜、日替わりのメイン料理などで体の内側から循環を整えられるメニューを揃えています。テイクアウトも人気です。
以前から、オードブルの容器やスプーン、フォークは木製のものを使っていたのですが、コロナ禍によるステイホームで家庭内のプラスチックごみが増えるのを見て、「この量を廃棄し続ければ環境への負荷が大きい」と感じてエコ容器への切り替えをオーナーに提案したところ、意見が一致し導入を進めました。

【写真:trees 調理長 西川裕貴氏】

どのような容器を導入しましたか

ランチボックスとカトラリーの写真

容器は、ネットでデザインと機能性を兼ね備えたものを探し、ステッカーを貼って使用しています。ランチボックスは、真っ白な厚紙を織り込むことで4つに仕切られたシンプルでおしゃれな形状で、盛り付けたらおいしそうに見えるものを採用しました。メインにエビフライが入るときには、別の紙製箱を採用するなど使い分けています。サラダは、サトウキビ由来のバガス製の容器に入れて提供しています。エコ容器に関するお客様の満足度は高いと感じています。
また、昨年は、岡山市の「プラスチック資源環境推進事業補助金」を活用して前菜やミニサラダのテイクアウト用の紙製容器などを導入しました。使い勝手がよく、使い切ってしまいました。

【写真:導入したエコ容器】

エコ容器導入で苦労した点は

treesのエコ容器を使用したテイクアウト食品

すべてエコ容器に切り替えたいところですが、プラスチックと比べ仕入れ価格が1.5倍から2倍となるコスト面がネックとなっています。アイスコーヒーなどのドリンクカップやドレッシングの容器などはまだプラスチック製のものを使用しています。
また、テイクアウト用のビニール袋を紙袋化することも検討しましたが価格面が合いません。エコバックの使用を呼び掛けるとともに、今後バイオマスビニールなども検討していきたいと思っています。

【写真:エコ容器を使用したテイクアウト商品】

犬島でも店舗を展開しています

treesの料理の写真

犬島店は、古民家を再生した店舗で、季節の野菜を使用したカレーを中心に提供しています。店内での飲食が多いですが、テイクアウトの際は岡南店と同じエコ容器を使用しています。今年からは、畑でハーブの栽培などをスタートしました。今後は島の人から情報を集めて、土地に合った野菜などを無農薬で育てていき、店舗のメニューに取り入れていきたいと考えています。
これからも、環境と健康に配慮し、お客様が安全、安心に食事を楽しめる店舗づくりに努めていきたいですね。

treesの店内の写真

取材先:trees 調理長 西川裕貴氏