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平成26年9月提案理由

[2014年9月2日]

ID:15073

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平成26年9月定例市議会に提出した議案に対する市長提案理由説明要旨

平成26年度補正予算案並びに関係諸議案のご審議をお願いするに当たり,その大要と市政の動向等について申し上げ,市民並びに市議会の皆様方にご理解とご協力を賜りたいと存じます。

はじめに

はじめに,「平成26年8月豪雨」によりお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りしますとともに,被害に遭われた皆様に心からお見舞いを申し上げます。
特に,広島市の土砂災害につきましては,関係機関と連携しつつ,岡山市として,直ちに緊急消防援助隊を派遣いたしましたが,今後とも要請に応じて,できる限りの支援をしてまいりたいと考えております。併せて,このたびの災害を教訓に,土砂災害に対する警戒体制,市民への情報伝達等について改めて点検を行ってまいります。

さて,我が国経済は,消費税率引上げの影響が次第に和らぎつつあり,雇用情勢が着実に改善するなど,総じて,引き続き回復基調にあるとみられております。
近時,地方の人口急減・超高齢化をめぐる推計等が広く国民の耳目を集める中で,政府は,新たな骨太の方針と成長戦略において,地域の活力維持,少子化と人口減少克服をめざし,司令塔となる本部を設け,政府一体となって取り組んでいくことを決定し,来年度予算において,これを踏まえた「新しい日本のための優先課題推進枠」を措置するとされたところです。
政府がめざす地方の創生に向けては,国と地方が軌を一にして多岐にわたる政策課題の解決に取り組んでいくことが重要であり,地方の声に耳を傾け,総合的で実効的な取組を推進していただきたいと考えております。岡山市といたしましても,国の動向を注視し,積極的に呼応しつつ,市民の皆様の幸せと岡山市の発展に資する取組を進めてまいる所存でございます。

財政の透明性向上とマネジメント強化

個性豊かで活力に満ちた持続可能な地域社会の構築に向けましては,市政運営の裏付けとなる財政の透明性を向上しつつ,財政基盤を一層強固なものとしていく必要があると考えております。
この一環として,先般,新たな「岡山市の財政状況」を公表したところですが,さらに,新年度予算の編成に当たり,限られた財源を有効活用し,より効果的・効率的な予算編成を行うとともに,透明で開かれた市政を推進し,市民の皆様に市政への関心を高めていただけるよう,昨年度試行的に実施した予算編成過程の「見える化」を本格的に実施いたします。
具体的には,予算案公表前に各局室からの要求額を,続いて,予算案概要公表時に査定額及び査定理由をお示しする方向で検討を進めており,本年秋の予算編成方針の公表に合わせて,その手法をお示しできるよう努めてまいります。

過去に整備された社会資本が,今後,大量に更新時期を迎える中で,厳しい財政状況や人口減少社会の到来等による需要の変化,さらには,耐震化やコンパクトシティの構築といった時代の要請も踏まえ,公共施設等のマネジメントの強化を通じた最適配置や,財政負担の軽減・平準化を実現することが国・地方を通じた重要な課題となっております。
岡山市におきましても,これまでの調査や推計で,公共建築物は,建築後30年以上経過したものが半数以上を占め,10年後にはこれが8割近くとなり,また,各施設の機能・規模を維持したまま更新すると仮定した場合の費用は今後40年間で1兆9,000億円に上ると見込まれており,これは,年度当たり平均費用でみると,過去5年間の公共施設にかかる平均投資額の約1.7倍に相当します。
こうしたことから,インフラを含む公共施設の総合的かつ計画的な管理に早急に取り組んでいかなければならないと考えており,このたび「総量の抑制と適正な資産経営」,「施設機能の適正化」,「公民連携」,「長寿命化と安全確保」及び「情報公開と市民協働」の5つの視点を柱とする「公共施設等マネジメントに関する基本的方針」の骨子案をお示ししたところです。
今後,先に設置した岡山市公共施設等マネジメント推進本部を中心に,全庁的な体制の下で,本年中を目途に基本的方針を決定し,引き続いて行動計画となる公共施設等総合管理計画の策定に向けた取組を進めてまいりたいと考えております。

中心市街地の活性化

イオンモール岡山の開業を間近に控え,市内外から訪れる多くの方々にまちを楽しみながら歩いていただき,中心市街地全体の賑わい創出につなげていくためのさまざまな施策を一つひとつ着実に進めてまいります。
また,懸念される交通渋滞につきましては,周辺道路の改良とともに,岡山操車場跡地等における臨時駐車場の確保や公共交通機関の利用促進など,市としてさまざまな対策を講じることとしておりますが,さらに,関係機関並びに事業者と連携しつつ,安全で円滑な交通の確保に向けてできる限りの手を打っていく所存です。

中心市街地活性化政策パッケージのうち,県庁通りと西川緑道公園筋における社会実験につきましては,歩いて楽しい都市空間づくりの必要性と社会実験の意義及び交通量調査の結果から深刻な交通渋滞の発生は考えにくいことを岡山県警察本部に説明してまいりましたが,その理解を得るに至らず,今年度の実施は見送らざるを得ない結果となりました。極めて残念ではありますが,来年度以降の実施も含め,今後とも「人優先」の都市づくりに取り組んでまいりたいと考えております。

他方,旧城下町エリアの新しい魅力創出と中心市街地の回遊性向上を図る「歴史まちづくり回遊社会実験」につきましては,「岡山未来づくりプロジェクト」と銘打って,市民協働により多彩な事業を展開していくことといたしました。
このうち「Imagineering OKAYAMA ART PROJECT」は,岡山城本丸を舞台に,岡山市に拠点を置く石川文化振興財団所有の,日本では初披露となる現代アートに触れる機会を提供するとともに,岡山駅周辺エリアと旧城下町エリアをつなぐ複数のポイントにさまざまなアートの仕掛けを施そうとするものです。岡山のルーツとも言える岡山城と現代アートとが相まって生まれる非日常空間が,市内外の多くの方々を惹きつけ,新たな感動を与え,同時に岡山の魅力を感じていただける意欲的な試みであり,本年11月からの実施に向けて,積極的に情報を発信してまいります。
また,「ハイコーチャレンジ!! OKAYAMA CULTURE PROJECT」は,旧内山下小学校及び石山公園において,旧校舎等を活用した催しやカフェ,マルシェやフリーマーケットを実施するもので,集いと憩いの場づくりを図るとともに,その効果を検証し,今後の施設のあり方を見定めてまいりたいと考えております。

また,岡山城と岡山後楽園につきましては,本年1月に設立した連携推進協議会を通じた連携を進めており,8月には烏城灯源郷と幻想庭園の開催期間をそれぞれ大幅に延長し,1か月間にわたって「お城とお庭」の灯りが彩る岡山の夏の宵をご堪能いただいたところです。来る11月にも,「ESDに関するユネスコ世界会議」の開催に合わせ,「秋の烏城灯源郷」と「秋の幻想庭園」を期間を揃えて開催し,「岡山未来づくりプロジェクト」を展開中の岡山城と岡山後楽園との回遊性を高め,さらなる魅力向上と情報発信を図ってまいります。

さらに,路面電車の岡山駅乗入れについて,計画案調査検討会を去る8月8日に設置し,関係者から乗入れパターン等に関するご意見をお聞きしたほか,吉備線LRT化について,同22日に私と総社市長,JR西日本社長が一堂に会し,今後の検討体制や,計画素案を本年中に2段階でお示ししていくことなどを確認し合ったところであり,引き続き,それぞれについて協議,検討を進めてまいります。

健康寿命の延伸

世界に先駆けて超高齢社会を迎える我が国では,健康増進や疾病・介護予防等の推進を通じて健康長寿社会を形成することが急務となっており,先の通常国会で成立した健康・医療戦略推進法を受けて,2020年までに「国民の健康寿命を1歳以上延伸」する等の目標を掲げた健康・医療戦略が閣議決定されたところです。
岡山市では,健康市民おかやま21(第2次)で「平均寿命の増加分を上回る健康寿命の増加」等を目標とするなど,健康寿命に着目した取組を行っておりますが,厚生労働科学研究班の調査によれば,岡山市の健康寿命は,2010年時点で20大都市中,男性は69.01歳で18位,女性は72.71歳で15位と,1位の浜松市と比較していずれも3歳以上の差があること等から,健康上の問題で日常生活が制限されることなく自立して元気に過ごせる「健康寿命」を伸ばすための施策をさらに充実させていくことが求められております。
このため,先般,庁内に健康寿命延伸プロジェクト推進会議を新設し,全庁的な推進体制を整え,また,生涯現役社会づくりに向けて有識者等による検討会を開催するとともに,全国7都市で取り組まれている「健幸長寿社会を創造するスマートウエルネスシティ総合特区」への加入をめざしているところです。
今後,「人優先」の歩いて楽しい都市づくりや自律的な健康づくり活動を進めるなど,誰もが自分らしく,生きがいを感じながら健康な生活及び長寿を享受することのできる地域社会を形成していくべく,市民の皆様の健康寿命の延伸に資する取組に積極的に挑戦してまいりたいと考えております。

ESDの推進

いよいよ,来月開催の「ESD推進のための公民館‐CLC国際会議」を皮切りに,11月4日から17日にかけて「グローバルRCE会議」,「ユネスコスクール世界大会」,「ユース・コンファレンス」及び「教師教育に関する国際会議」が開催されます。
岡山市初の国連機関による公式会議の成功に向け,現在,国や国連大学等の各会議主催者と細部の詰めを行うなど,開催・受入れに万全を期しているところです。
また,オープニングセレモニーやレセプション,岡山・香川両県内の11自治体と連携して行うエクスカーション等において,国内外から訪れる多くのESDの実践者の方々を心から感動いただけるおもてなしでお迎えし,岡山地域の魅力の発信にもつなげてまいりたいと考えております。
この一環として,岡山駅南地下道を活用した「ESDの散歩道」に加え,新たに,近日中にも岡山駅の東西連絡通路や駅前広場,桃太郎大通り,市役所筋等を統一感のあるバナーフラッグで飾り,歓迎ムードの盛り上げを図ってまいります。
世界会議では,これまでの活動成果を「ESD岡山モデル」として紹介・発信し,成果文書への反映を図るとともに,その世界的な拡がりに貢献したいと考えており,サイドイベントとして開催する「岡山ESD交流発信の場」につきましても,ESD活動団体と会議参加者,市民とのふれあいと学び合いの中で,ESDの理解の促進と活動の輪の拡大に資する機会となるよう努めてまいります。
「国連ESDの10年」の後継プログラムとなる「ESDグローバルアクションプログラム」において,学校教育を含むESD学習の機会の提供と支援が地方自治体の役割として明記されましたが,岡山市では,すでにその実践を重ねてきているところです。2015年以降のESD推進に向けましては,こうした先導的な実績や世界会議の成果も踏まえ,岡山ESD推進協議会が本年度中に取りまとめる予定の「新岡山ESDプロジェクト基本構想」に沿って,息長く取り組んでまいりたいと考えております。

国際交流の推進

去る7月17日から19日までの間,岡山市民友好親善訪韓団の団長として韓国・富川市を訪問し,金 晩洙市長並びに金 文鎬市議会議長を表敬訪問するとともに,市内を視察いたしました。
また,8月27日には,富川市長並びに同市議会議長をはじめとする富川市「日本Jリーグ及び複合文化施設視察団」の表敬訪問を受けたところです。
これらの交流において,富川市のまちづくり,さらには,富川市の方々の温かいお気持ちにじかに触れ,両市の友好と交流を一層深めていきたいとの思いを強くいたしました。

次に,7月30日から8月4日までの間,アメリカ合衆国・サンノゼ市を訪問し,全米国際姉妹都市協会総会への出席及び分科会等でのスピーチを行うとともに,チャック・リード市長を表敬訪問し,また,両市の交流にご尽力いただいているサンノゼ・岡山姉妹都市委員会の皆様と新たな交誼を結んでまいりました。
滞在中には,元サンノゼ市長で,米国同時多発テロ事件の際,運輸長官として全民間航空機の緊急着陸を命令したことで知られるノーマン・ミネタ氏と会談する機会を得,両市間の交流やリーダーシップに関わる貴重なご示唆をいただいたところです。
このたびの訪問を通じて,岡山市とサンノゼ市が半世紀以上にわたって培ってきた友好の絆を肌で感じる中で,今後のさらなる交流の推進に向けた土台を築くことができたものと考えております。

平成26年度補正予算の概要

それでは,甲第202号議案から甲第204号議案までの補正予算の概要について申し上げます。
補正額は,一般会計で13億9,000万円余,特別会計で900万円余の増額を行い,合わせて13億9,900万円余の増額となっております。補正に要する一般財源につきましては,平成25年度決算により生ずる見込みの剰余金で対応します。

主な内容といたしましては,ふるさと納税の寄附者にお礼の気持ちを伝える特産品の送付と寄附方法の利便性向上により,ふるさと岡山市を応援いただくとともに,岡山市の魅力や特産品のPRを図ります。

また,県支出金の決定を受けて,私立保育園の整備に対して助成を行うとともに,予防接種法施行令の改正に伴い,水痘ワクチン及び成人用肺炎球菌ワクチンの定期接種を実施します。

このほか,去る7月20日に発生した集中豪雨により被害を受けた道路の早期復旧を図ります。

その他の議案の説明

続きまして,その他の議案の主なものについて申し上げます。

甲第205号議案は,岡山市いじめ問題再調査委員会を,甲第223号議案は,岡山市問題行動等対策委員会を,それぞれ設置するものです。

甲第206号議案は,本庁舎構内駐車場を有料化することにより,駐車場の適正管理等を図るものです。

甲第208号議案及び甲第222号議案は,岡山市東区役所及び岡山市東消防署をそれぞれ岡山市東区西大寺南一丁目に移転するものです。

甲第209号議案から甲第211号議案までは,岡山県医療費公費負担制度における指定訪問看護に係る医療費の現物給付化に対応するため,所要の措置を講ずる等のものです。

甲第214号議案は,児童福祉法の一部改正に伴い,放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準について定めるものであり,甲第217号議案は,同じく,家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準について定めるものです。

甲第216号議案は,就学前の子どもに関する教育,保育等の総合的な提供の推進に関する法律の一部改正に伴い,幼保連携型認定こども園の学級の編制,職員,設備及び運営に関する基準について定めるものです。

甲第218号議案は,子ども・子育て支援法の施行に伴い,特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準について定めるものです。

甲第220号議案は,有料自転車等駐車場の駐車対象に自動二輪車を加えるものです。

甲第224号議案は,道路の管理瑕疵による事故について,相手方と和解し,賠償額を定めるものです。

甲第225号議案は,リース公用車の事故について,賠償額を定めるものです。

甲第226号議案から甲第229号議案までは,建部町文化センター,岡山市灘崎文化センター,御津スポーツパーク及びたけべ八幡温泉について,それぞれ指定管理者の指定を行うものです。

甲第258号議案から甲第260号議案までは,岡山市立桑田中学校校舎耐震改築工事,岡山市立竜之口小学校校舎増築工事及び岡山市立西小学校校舎耐震改築工事について,それぞれ請負契約を締結するものです。

以上で提案理由の説明を終わります。

よろしくご審議の上,ご議決を賜りますようお願い申し上げます。

報告に対する市長説明要旨

ただいま上程になりました報告についてご説明申し上げます。

報第41号及び報第42号は,リース公用車の事故について,報第43号は,市有自動車の事故について,それぞれ賠償額を決定したものです。

報第44号は,私有自動車の破損について,報第45号から報第50号までは,道路の管理瑕疵による事故について,それぞれ相手方と和解し,賠償額を決定したものです。

報第51号は,市営住宅の家賃の滞納等について,相手方と民事訴訟法第275条の規定による和解をすることを決定したものです。

なにとぞよろしくお願いいたします。

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