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平成26年6月提案理由

[2014年6月10日]

ID:15058

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平成26年6月定例市議会に提出した議案に対する市長提案理由説明要旨

平成26年度補正予算案並びに関係諸議案のご審議をお願いするに当たり,その大要と市政の動向等について申し上げ,市民並びに市議会の皆様方にご理解とご協力を賜りたいと存じます。

はじめに

我が国経済は,足元では,消費税率引上げの影響により個人消費等に弱い動きが見られるものの,設備投資を含む内需や雇用が堅調に推移する中,政府と日本銀行が共に景気判断を維持するなど,総じて,駆け込み需要とその反動の影響を受けつつも,基調的には着実な回復を続けていくものとみられております。経済の回復を確かな成長軌道へとつなげ,経済の再生と財政の健全化を実現していくことが重要であり,市といたしましても,事業の早期執行等に積極的に取り組んでまいります。

さて,私が市長に就任してから8か月となりました。
この間,市政の現状把握に努めつつ,当初予算編成及び機構改革など,ふるさと岡山の発展に向けた挑戦の足場づくりに努めるとともに,積極的に情報を発信しながら,市民の皆様と一緒に考え,一緒に進める対話の市政を実行してまいりました。
市民の皆様と膝を交えて自由闊達に語り合う場として設けた「市長と大盛トーク」の開催もすでに8回を数え,多くの方々の熱い思いや率直なご意見に耳を傾けてきたところであり,今後とも,幅広い市民の皆様の声をお聞きしてまいりたいと考えております。

併せて,全体を俯瞰し,時代の潮流を捉えつつ長期的な展望に立って市政を考えていくことも重要であり,この見地から,去る5月9日,東京都内において「これからの岡山のまちづくりについて」をテーマに,有識者懇話会を開催いたしました。
当日は,医療分野の集積や自然災害の少なさといった岡山の強みをいかしたまちづくりの必要性,健康に暮らせる歩いて楽しいまちづくりの重要性など,さまざまなご意見をいただいたところです。
今後とも,この懇話会を開催し,各分野における最新の動向を踏まえたご示唆や岡山市の外からの客観的なご意見をいただくことにより,「鳥の目」「魚の目」を不断に養い,市政運営にいかしてまいりたいと考えております。

また,岡山市は,その拠点性等にかんがみ,広域行政の面で県都・指定都市にふさわしい役割を果たしていくことが期待されているものと認識しております。
近隣自治体との間では,県内7自治体並びに関係団体と共に全国に先駆けて開始した「移住・定住のための住まい探し支援サービス」をはじめ,さまざまな手法で広域連携を図るとともに,近隣自治体の市長,町長さん方との懇談会等を通じて信頼感の一層の醸成に努めているところです。
岡山県との間では,指定都市と県というそれぞれの役割を果たしつつ,圏域の発展とそこに暮らす人々の幸せという共通の目的に向かって相互に協力し合うパートナーとして,適切な役割分担の下で,よりよいふるさとを共に築いてまいりたいと考えております。

中心市街地の活性化

喫緊の課題となっている中心市街地の活性化につきましては,去る5月27日に開催した知事との懇談会において,その重要性を知事と共有いたしました。席上,知事から,車中心のまちから歩いて楽しめるまちにしていくことは大事で,県としてもいろいろな形で協力していきたい旨のご発言があり,意を強くしたところです。
引き続き,岡山駅前で大型商業施設が開業する本年秋を一つの節目と位置づけ,中心市街地全体の「回遊性の向上」と「魅力づくり」に向けて,県をはじめ関係者の方々と手を携え,政策パッケージを一つひとつ着実に進めてまいりたいと考えております。
なお,懸念される交通渋滞につきましても,関係機関並びに事業者と連携しつつ,安全で円滑な交通の確保に向けてできる限りの対策を講じてまいります。

中心市街地における自転車の利用環境の向上に向けましては,走りやすい空間づくりに取り組むとともに,多くの方々にご利用いただいている「ももちゃり」がさらに使いやすく,また,まちなかの賑わい創出につながるものとなるよう,ポートの新設及び増設を図るほか,移動ポートの導入も検討しているところです。
併せて,放置自転車の解消にも取り組んでおり,特に,桃太郎大通りでは,岡山駅前から西川緑道公園までの間に路上駐輪場を開設した結果,放置自転車がほとんど見受けられなくなりました。これは,岡山の玄関口における美しい景観や歩行者の安全な通行の確保はもとより,中心市街地の回遊性向上の観点からも大きな成果と受け止めております。
一方,「ESDに関する世界会議」の会場の一つとなる岡山コンベンションセンターの南側の歩道では,ピーク時で200台を超える放置自転車が発生しており,その対策が急務となっていることから,桃太郎大通りでの取組の成果を踏まえ,当該個所に路上駐輪場を整備することとし,先般,事業者の公募を開始したところです。引き続き,同会議の開催期間を念頭に,10月1日の開設を目指して早急に事業を進めてまいりたいと考えております。

路面電車の岡山駅前広場への乗入れにつきましては,できるだけ早く関係者の方々との協議を始められるよう,まずは市として,関係者のご意見も踏まえつつ,計画の素案づくりに取り組んでまいります。
具体的には,過去の大まかな検討を踏まえ,駅前広場周辺の交通量や既存の地下街構造・地下埋設物の調査等を行ったうえで,計画素案において,乗入れによる道路交通や地下構造物への影響,概算事業費等の観点から,複数の案について比較検討を行うこととしております。
そして,この素案をもとに,JR西日本をはじめ関係者の方々と協議しながら,本年度中にも計画案をお示しできるよう取り組んでまいりたいと考えております。

中心市街地活性化に関連して,吉備線のLRT化につきましては,このたび総社市長との間で,本年秋ごろにたたき台をお示しすることで意見の一致をみたことを受け,今後,岡山市,総社市及びJR西日本の3者を中心に,技術的課題をはじめ,整備効果,概算事業費及び費用負担,運営・運行形態等を整理した「LRT化計画素案」の公表に向けて検討を進めてまいりたいと考えております。

ESDの推進

「ESDに関するユネスコ世界会議」の開催までいよいよ半年を切りました。
現在,会議の成功に向けて,「ESD推進のための公民館‐CLC国際会議」のご案内や,ユネスコスクール世界大会の高校生フォーラムを高校生自らによる運営で成功に導いていくための準備セミナーの開催,300名を超える方々に登録いただいている会議支援ボランティアの研修会の開催等に取り組んでいるところです。
一方,ESDの認知度が未だ十分とは言えない中,岡山市発の取組を発信し,国際的なESD活動の輪の拡大に市を挙げて取り組んでいくうえで,ESDの推進について,幅広い市民の皆様の共感と参加を得ていくことが不可欠であると考えております。
本日は,市議会の格別のご理解を賜り,揃いのESDポロシャツで本会議を開催いただきましたが,こうした取組の一つひとつが大切であると考えておりまして,6月1日の「岡山市民の日」に合わせて開催半年前イベントを展開したのに続き,8月に「こどもエコクラブ&ESDフォーラムin岡山」を開催3カ月前イベントとして実施するなど,さらなる周知・啓発に努めてまいります。
併せて,協賛や関連商品の開発,イベント等への一層のご参加,ご協力もいただきながら,市民の皆様への浸透と開催機運の醸成を図ってまいりたいと考えております。

子ども医療費助成制度

子ども医療費助成制度につきましては,子育て家庭への支援等の観点から,その充実を図る方向性において,財政負担をはじめとする諸課題を踏まえたあり方を見出していくべく,先般,「子ども医療費助成制度のあり方等に関する検討会」を設け,検討を開始いたしました。
第1回の検討会では,助成拡大が必要とのご意見とともに,小児科医や医療機関の事務の負担増,医療費増大への対策が必要である等のご意見をいただいたところです。
引き続き,本年秋ごろを目途に有識者の方々のご意見をお聞きしたうえで,できるだけ早く市としての方針をお示ししたいと考えております。

市民会館及び市民文化ホールの再整備

市民会館及び市民文化ホールの再整備につきましては,「市民会館・市民文化ホールのあり方検討会」を4回にわたって開催いたしました。
検討会では,有識者の方々から,理念に関して,地域に根ざした芸術文化の拠点として,若者をはじめ多くの市民が集い交流できる場としてほしい等のご発言があったのをはじめ,施設の機能,規模,設備や管理運営など,ハード・ソフト両面からのご意見をいただいたところです。
今後,ご意見を参考にしながら,さまざまな角度から検討を行い,施設の位置も含め,本年度中を目途に基本構想を固めてまいりたいと考えております。

国際交流の推進

去る5月18日から20日までの間,招聘に応じて洛陽市を訪問し,李柳身洛陽市長並びに李少敏洛陽市人民代表大会常務委員会主任を表敬訪問するとともに,市内を視察いたしました。
私にとりまして初めてとなる国際友好交流都市への訪問でしたが,30年以上にわたり両市の間で培ってきた友好の絆を肌で感じ,また,「九朝の古都」とも呼ばれる洛陽の悠久の歴史にも触れる中で,両市の交流をさらに進める土台を築くことができたものと考えております。

さらに,この夏には,多くの国際交流事業を実施する予定としております。
まず,岡山市代表団及び市民訪問団が7月3日から6日の日程でグァム準州を,7月17日から19日の日程で富川市を,それぞれ訪問いたします。
また,7月30日から8月4日までの間,全米国際姉妹都市協会総会に出席するため,サンノゼ市を訪問いたします。
このほか,ホームステイを通じた国際交流を進めるため,今月,サンノゼ市高校生親善大使を受け入れるとともに,8月には4都市2地域の子どもたちを受け入れ,「こどもエコクラブ&ESDフォーラムin岡山」に参加いただくこととしております。

洛陽は,中国唐代を代表する詩人である白楽天が晩年を暮らした地ですが,先の訪問中に,その57代の子孫とされる方とお会いする機会に恵まれました。
数多いその詩歌の中に,「源氏物語」にも引用されている「二千里外故人心」という一節があります。
これは,遠い地の親友に思いを馳せるという意味ですが,岡山市におきましても,海外の親友であり,パートナーである国際友好交流都市・地域との交流を深める中で,友好の絆をより強固なものとし,世界に開かれた都市としてのさらなる飛躍をめざしてまいりたいと考えております。

平成26年度補正予算の概要

それでは,甲第150号議案から甲第152号議案までの補正予算の概要について申し上げます。
補正額は,一般会計で1億6,300万円余,特別会計で1,300万円余の増額を行い,合わせて1億7,700万円余の増額となっております。補正に要する一般財源につきましては,平成25年度決算により生ずる見込みの剰余金で対応します。

主な内容といたしましては,国・県支出金の決定を受けて,多面的機能支払交付金事業,消防車両更新事業,スクールカウンセラー配置事業,スーパー食育スクール事業を実施するとともに,社会保障・税番号制度の導入に向けたシステム改修などを行います。

その他の議案の説明

続きまして,その他の議案の主なものについて申し上げます。

甲第153号議案は,地方税法の一部改正に伴い,法人市民税法人税割及び軽自動車税の税率の見直しその他所要の措置を講ずるため,岡山市市税条例等の一部を改正するものです。

甲第154号議案は,地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律の施行による民生委員法の一部改正に伴い,民生委員の定数について定めるものです。

甲第155号議案は,児童福祉法及び就学前の子どもに関する教育,保育等の総合的な提供の推進に関する法律の一部改正に伴い,児童福祉に関する事項の調査審議を行う児童福祉審議会を設置するものです。

甲第157号議案は,コンパクトで機能的な都市づくりに向けて,岡山市開発行為の許可基準等に関する条例の一部を改正するものです。

甲第159号議案は,消防法施行令の一部改正に伴い,多数の者の集合する催しにおける火気器具等の取扱いについて定めるとともに,大規模な屋外催しを主催する者に対して,防火担当者の選任並びに火災予防上必要な業務計画の作成及び提出を義務付ける等のため,岡山市火災予防条例の一部を改正するものです。

以上で提案理由の説明を終わります。

よろしくご審議の上,ご議決を賜りますようお願い申し上げます。

報告に対する市長提案理由説明要旨

ただいま上程になりました報告についてご説明申し上げます。

報第23号から報第26号までは,いずれも平成25年度の繰越明許費繰越計算書,継続費繰越計算書又は予算繰越計算書で,平成26年度に繰り越して執行するため,その内容について報告するものです。

報第27号は,岡山市東区役所等庁舎新築工事について,関係機関との協議に不測の日数を要したこと及び近隣施設のイベント等の開催による交通渋滞を避けるため,一時工事を中断したことにより,工期を変更したものです。

報第28号は,リース公用車の事故について,報第29号は,市有自動車の事故について,それぞれ賠償額を決定したものです。

なにとぞよろしくお願いいたします。

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