ページの先頭です

共通メニューなどをスキップして本文へ

歴史・文化に触れるまちなかESDスポットめぐりその2

[2016年3月14日]

ID:38326

ソーシャルサイトへのリンクは別ウィンドウで開きます

大雲寺・日限の縁日

大雲寺

大運寺交差点の由来にもなっている、「大雲寺」。その歴史は古く、今から500年以上前にさかのぼります。境内に安置されているお地蔵様(延命地蔵)は、日を限ってお参りすると願いを叶えてくれることから、「日限のお地蔵さん」として人々に親しまれています。
2011年に起きた東日本大震災をきっかけに、岡山市内で飲食店を営む時宗正幸さんは、人と人、人と地域とのつながりの大切さを改めて見直すようになりました。そこで浮かんだのは、子どもの頃におばあちゃんに手を引かれて足を運んだ「日限の縁日」の風景。1960年代の日限の縁日には、300以上のお店が立ち並び、5万人以上が足を運んでいたそうですが、時代の流れとともにいつの間にか途絶えていました。

西崎さん

大雲寺副住職の西崎さん

日限のお地蔵さんの写真

体の痛いところと同じ箇所を触ると、回復に向かうといわれています。

日限の縁日

子どもから大人まで多くの人で賑わう日限の縁日

商店街の路地

商店街の路地では、ノスタルジックな風景と出会えます。

時宗さんは、日限の縁日を復活させようと協力を呼びかけ、西崎智教さん(大雲寺副住職)と一緒に実行委員会を発足。2011年から、日限のお地蔵さんとのご縁を結ぶ日である毎月23日に、千日前商店街から大雲寺へと続く道沿いで日限の縁日を開催しています。飲食の出店やライブだけでなく、お地蔵さんの物語を伝える子ども向けの紙芝居などを行っています。あわせて東日本大震災の被災地や岡山に避難してきた人々への支援を行うなど、活動の幅は少しずつ広がっています。
「日限の縁日は、お寺を身近に感じ、身の回りに当たり前にある『ご縁』の大切さに気づく場です。さらに、人と人同士のきずなをつくり、つながりが広がって、地域の歴史や文化を伝えていく。日限の縁日がそんな場となることを願って、『創る・つながる・伝える』というテーマを設定しています」と西崎さん。
日限りの縁日を通じて、人と人同士のつながりが広がり深まることで、地域の絆が強まり、元気で豊かなまちの未来をつくっていきます。次の23日には、どこか懐かしくゆったりとした時間が流れる日限の縁日と大雲寺に足を運んでみませんか?

住所

岡山市北区表町3-18-38[地図](大雲寺)

電話番号

086-222-8466(大雲寺)

アクセス

林原美術館より歩いて約15分
ももちゃりポート「新西大寺町」から歩いて約2分
路面電車清輝橋行「大雲寺前」から歩いて約2分

駐車場

あり(5台)※日限の縁日の時にはご利用いただけません。

ウェブサイト

ESDリレーコラムをチェック!

ESDリレーコラムでは、日限の縁日実行委員会の時宗さんが、日限の縁日を復活させた経緯や思いを紹介しています。

西川緑道公園

西川緑道公園の写真

まちあるきの最後は、岡山市街の中心にありながら、約2.4kmにわたって緑豊かな空間が広がる西川緑道公園です。公園内に設置されたステージや水上テラスでは、定期的に様々なイベントが開催され、市民の新しいライフスタイルを生み出す場となっています。そんな西川緑道公園で、2005年から毎年、西川キャンドルナイトを開催している「NPO法人タブララサ別ウィンドウで開く」(以下、タブララサ)。
毎年ユニークなキャンドルコーディネートで、来場者に心和むスローな時間と、「暮らしにエコをおしゃれに楽しく取り入れるヒント」を届けています。10代から30代の若者がスタッフとして活動しており、イベント時には「ドレスコード(服装のルール)」を決めるなど、おしゃれを楽しみながら活動しているそうです。「メンバーが『楽しい』・『おしゃれ』と思うことに取り組んでいたら、自然とまちづくりやエコの活動につながっていました。だからこそ、まちづくりに関わったことがない人でも、タブララサの活動に参加しやすいのだと思います。今後も、そんな人たちがまちづくりに携わる入り口になっていきたいと思います」と話すタブララサ理事の利根弥生さん。彼女もキャンドルナイトのおしゃれな魅力に惹かれて参加するようになったのだとか。

西川キャンドルナイト

2015年5月に開催された西川キャンドルナイト、3000個のキャンドルが公園内を優しく彩りました。

野殿橋ステージ

野殿橋ステージでは、定期的にライブなどのイベントも行われています。

利根弥生さん(左)と河上直美さん(右)の写真

利根弥生さん(左)と河上直美さん(右)

リユース食器

タブララサでは、何度も洗って使える「リユース食器」の貸し出しも行っています。

西川キャンドルナイトでは、協賛金や飲食ブースへの出店という形で、西川緑道公園沿いにある飲食店とも連携しています。タブララサに協力したことをひとつのきっかけに、「地域を一緒に盛り上げたい!」と立ち上がり、「ハレノミーノ」別ウィンドウで開くや「満月BAR別ウィンドウで開く」などのイベントに参加・協力する店も増え、まちの新たなにぎわいを生み出しています。
「岡山に暮らす誰もが、まちづくりでもエコな活動でも、どんなことでもプラスの方向に1ミリレベルアップすることで、まち全体が元気になり、にぎわいや魅力につながっていきます。今後もタブララサの活動を通じて、いろんな1ミリレベルアップのきっかけをつくっていきたいです」と話すのは理事の河上直美さん。
学生、社会人、飲食店…いろんな人がタブララサの活動を通じてまちづくりに参加し、意識を広げ、新しいアクションを起こしていく。タブララサは今後も、西川緑道公園を拠点に岡山の魅力とまちづくりのきっかけを生み出し、岡山の豊かな未来をつくる人を育んでいくことでしょう。

住所

岡山市北区南方地内から柳町地内まで[地図]

アクセス

大雲寺から歩いて約10分
路面電車東山行「西川緑道公園」から歩いてすぐ
ももちゃりポート「岡山市立幸町図書館」「西川緑道公園」から歩いてすぐ

駐車場

なし

ウェブサイト

ESDリレーコラムをチェック!

ESDリレーコラムでは、NPO法人タブララサの利根さんが、キャンドルナイトの様子やまちづくりに対する思いを紹介しています。

その他のESDおすすめ観光スポットについてみてみよう!

歴史をめぐる備中高松サイクリングコース

歴史をめぐる備中高松サイクリングコース
住所:岡山市北区
2014年1月 取材

吉備・陵南ぶらりまちあるきルート

吉備・陵南ぶらりまちあるきルート
住所:岡山市北区
2014年1月 取材

西大寺レトロ散歩

西大寺レトロさんぽ
住所:岡山市東区
2014年2月 取材

高島エコウォーク

高島エコウォーク
住所:岡山市中区
2014年5月 取材

水と歩む児島湖周辺サイクリングコース

水と歩む藤田の歴史サイクリングコース
住所:岡山市南区
2015年8月 取材

ご注意ください

  • このページでは、施設、企業、団体、NPO等をご紹介しています。
  • 企業、団体、NPO等の商品・サービス、活動内容等及びその他リンク先のウェブサイトの内容等についての責任は、各企業、団体、NPO等に帰属します。また、岡山市及び本ウェブサイトの管理・運営者が、特定の商品・サービスや企業、団体、NPO等を推奨等するものではありません。
  • お問い合わせ・ご質問などは、各企業、団体、NPO等のお問い合わせ先にお願いします。
  • 免責事項をご確認のうえ、情報の利用はご自身の判断で行ってください。