岡山シティミュージアム 開館20周年記念 常設展「してぃみゅーで発見!岡山の魅力!2025年秋」関連企画
シリーズ 映像で振り返る岡山の「昭和100年」
第1回は「水害との戦い―災害の歴史を語り継ぐ―」と題して、岡山市が近年被ってきた水害を当館のアーカイブで保管する映像で振り返り、水害の実態、得られた教訓を次の世代へ語り継ぐ機会にしたいと考えます。
9月28日(日曜日) 午後2時から午後3時30分
岡山シティミュージアム 4階講義室
先着70名
米島慎一(当館映像ディレクター)
無料
9月9日(火曜日)午前10時から、お電話でお申し込みください。
(1)「昭和9年 室戸台風後の岡山~被害・救援~」
撮影:昭和9(1934)年
室戸台風は昭和9(1934)年9月21日に高知県室戸岬付近に上陸、日本列島各地に甚大な被害をもたらしました。岡山県でも旭川が氾濫し、60人の犠牲者が出た他、約3000戸が流され、3万5千戸を超える家屋が浸水被害を受けました。被災直後の岡山市内を映画フィルム=動画で撮影した数少ない、貴重な記録です。
(2)「プレートは語る1 昭和9年 室戸台風の痕跡を追って」
企画・制作:就実高等学校放送文化部
完成:平成15(2003)年
(3)「プレートは語る2 水位標識の保存を願って」平成16年完成
企画・制作:就実高等学校放送文化部
完成:平成16(2004)年
就実高等学校の体育館には室戸台風によって旭川が氾濫し、浸水した時の水位を記録したプレートが取り付けられています。このプレートに着目した放送文化部の部員たちは岡山城や中国銀行本店前など市内各地に残るプレートを捜し歩き、市や国土交通省など関係機関に働きかけ、プレートの意味を解説する案内板を取り付ける運動を展開しました。その活動を描いたドキュメンタリーです。
(4)「旭川放水路事業~完成記念映像~」
企画・著作:国土交通省 中国地方整備局 岡山河川事務所
制作:株式会社山陽新聞事業社
完成:平成31(2019)年3月
江戸時代17世紀後半に岡山城下町を洪水から守るために、旭川の放水路として造られた百間川ですが、度重なる洪水から岡山の街を守ることはできませんでした。そこで室戸台風クラスの豪雨にも対応できるように、昭和38(1963)年から改修工事が始まり、堤防のかさ上げや無堤防地区への堤防新設、河口水門の改修が行われました。平成に入ると、課題となっていた河口水門の増設、旭川から百間川への分流部の強化改修工事が実施されました。平成30(2018)年の西日本豪雨の直前に主要部分がほぼ完成、岡山市中心部はからくも浸水をまぬがれました。この作品は百間川の役割と60年近くにわたった改修工事の歴史をわかりやすく解説しています。
(5)「ドキュメント砂川2020~堤防を過信するな。避難が一番!~」
企画・制作:石邨清士
完成:令和2(2020)年7月
平成30(2018)年7月の西日本豪雨で砂川が決壊、岡山市東区平島地区一帯は深刻な浸水被害を受けましたが、深夜午前2時頃に堤防が決壊したにもかかわらず、死者や行方不明者は一人も出なかったのです。災害から2年後の平島地区を訪ね、復旧状況を伝えるとともに、住民や関係者にインタビューし、水害から得た教訓を伺いました。
上映会 第1回「水害との戦い―災害の歴史を語り継ぐ―」チラシ
シリーズ 映像で振り返る岡山の「昭和100年」
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