今年は『個性広がれ さんかくCITY おかやま』をテーマに、3週間にわたるイベントを通じて、“一人ひとりの個性や能力を認め合えるより良い社会、優しい社会やまちづくり”について市民の皆様に考えていただき、男女共同参画への理解をより深めていただけるよう、実行委員と事務局スタッフは性別や世代を超えて協力し合い、様々なイベントを企画・運営しました。
オープニングイベントは恒例の表町商店街のパレードでスタートしました。
若草幼児舎・蓮昌寺保育園の園児の皆さんによる鼓笛隊が、岡山天満屋前から、さんかく岡山まで商店街の中を元気いっぱいに行進し、多くの方々に、さんかくウイークの開幕をPRしました。
パレードの後に、さんかく岡山にて、オープニングセレモニーを行いました。
セレモニーの最後には、若草幼児舎・蓮昌寺保育園の園児さんたちの「さんかくウイーク2019はじまるよ!」という元気いっぱいの開会宣言があり、3週間にわたって開催される「さんかくウイーク2019」が開幕しました。
セレモニーの後には、就実大学・就実短期大学児童文化部の学生9名による、オペレッタ「ブレーメンの音楽隊」が開演されました。
動物たちが、楽しく歌を歌いながら進むお話に子どもたちは夢中で見入っている様子でした。最後の泥棒たちが動物たちに驚かされて逃げていくシーンは、子どもたちが特に目を輝かせていました。
オペレッタの後には、さんかくウイークのテーマ(『個性広がれ さんかくCITY おかやま』)等を題材とした書道作品の作成を岡山県立岡山南高等学校書道部の皆さんに書道パフォーマンスとして実演していただきました。
軽快な音楽と、元気な掛け声とともに、ひと筆ひと筆に心を込めて、生徒さんが入れ替わりでリズミカルに力強い線を大きな紙の上に描いていきました。
完成した作品は、さんかく岡山前の新西大寺町商店街(表町三丁目)や6月23日に開催した記念イベント会場(市民文化ホール)ステージ上に掲示されました。
アークスクエア1階オープンスペース(さんかく岡山1階入口付近)では、就実高等学校・中学校吹奏学部のみなさんが迫力ある演奏を披露してくださいました。演奏者の皆さんの気持ちがこもった息の合った演奏に会場の方だけではなく、通りすがりの方も立ち止まって演奏に聞き入っている姿が見られました。元気いっぱいの演奏に老若男女問わず会場は大いに盛り上がりました
ミニアンサンブルに引き続き、IPU・環太平洋大学チアダンス☆キッズクラブのみなさんによる「みんなで楽しくチアダンス!」が開催され、チアダンスを披露していただきました。カラフルな衣装を着たキッズダンサーたちによるプロ顔負けのキレのあるダンスに、観客席からはリズムに乗りながら自然と大きな手拍子が起こっていました。パワフルで明るいステージから元気をもらうことができました。
山本舞さんによる歌のライブステージが行われました。心に響く歌声に多くの観客のみなさんが魅了されていました。 歌のステージの後は、太宰エリさんによる絵本「おかあさんだいすきだよ」の読み聞かせが行われました。ステージの周りには子どもたちが集まり、笑顔で聞き入っていました。
講演会&パネルトーク★自分スタイルの生き方を見つけませんか~SDGs目標5(ジェンダー平等の実現)から学ぼう~
講師&コーディネーター 角田 みどり(元中国短期大学教授)
パネリスト 前川 真姫さん(IPU・環太平洋大学体育学部准教授)、藤井 弥生さん(NPO法人輝くママ支援ネットワークぱらママ代表)、プリチャード・ケイレブさん(岡山大学准教授)
第一部では角田さんによる講演会が開催されました。
ジェンダー問題に関することを中心とした内容で、まず、「SDGs(持続可能な開発目標)」とは何かを説明した上で、「ESD」との違いを分かりやすく解説されました。日本の抱える問題及び日本が達成できない5つの目標を提示し、その一つである「ジェンダー平等の実現」を達成し「あらゆる女性・女児のエンパワーメントを図る」ことがSDGsNo.5の目標であることについてお話がありました。
続いて、「ジェンダー平等=男女共同参画」であり、その実現がなぜ必要なのか、そして、セクシャルマイノリティー(LGBTX)への理解が認められる社会になるためにさんかく条例が改正されましたが、男女の性を過度に捉えると自由の確保・幸せの追求を抑圧してしまうというお話がありました。
最後に、ジェンダー平等を実現するためには、「固定的役割分担意識の解消」、「ワーク・ライフ・バランス(家庭と仕事の調和)」、「すべての人の幸せを大切にする」ということが大事であり、「女性の能力を高めることは私たちの自覚と熱意にかかっている」と締めくくりました。
第二部では角田さんとパネリスト3名のパネルトークが行われました。
パネリストの皆様に、トークテーマである「自分らしく生きる」ことについて、今までの経験などを踏まえてお話しいただき、人生の中で得たものや考え方を知ることができました。それぞれの考え方が心に染みた方もいるのではないかと思える有意義なパネルトークでした。
次に、「自分らしく生きるために起こる障壁やその障壁にどのように向き合ってきたか」、「自分らしく生きるために必要な条件とは何か」について様々な視点から具体例を挙げたお話があり、どの年代の人も関心を持って聴くことができました。
最後に、会場にいる人に「自分らしく生きるための条件」を提示していただき、参加者の声を聴く時間が設けられました。この講演会で「自分らしく生きる」ことを改めて考えることができました。
エコや環境配慮に積極的に取り組んでいる、NPO法人タブララサの協力により、楽しみながら資源の有効活用(リサイクル)について学ぶことができる「キャンドル作り体験」を開催しました。
使用するキャンドルパーツや材料は全て、結婚式等で使用済みとなったろうそくをリサイクルして作られています。参加者はそれらのキャンドルパーツを自分の好きなように組み合わせて、オリジナルキャンドル作りを楽しみました。
また、作るだけでなくNPO法人タブララサの方のミニ講座もあり、楽しみながらエコについて学ぶことができました。
「バスボム作り」体験を開催しました。当日は、オープン前からお子様連れの方々の長蛇の列ができていました。重曹とクエン酸と水で手軽に作れるとはいえ、分量には気を付けなければならなかったため実行委員が参加者と一緒になって作りました。予想以上の参加希望者であったため用意しておいた材料があっという間になくなってしまい、参加をお断りせざるを得ない状況になってしまったのがとても残念でしたが、ブースは大盛況で終了することができました。
さんかく岡山テラスにフードコーナーを開設し、以下のお店を出店しました。
多くの来場者にご好評いただき、早々の完売となりました。
大学生の実行委員の発案から、さんかくウイークフォトスポットの製作を行いました。オープニングイベント当日は、写真を撮影し、「さんかくウイーク2019」でSNSへ投稿した方へクッキーのプレゼントを実施しました。色鮮やかな風船と花の飾りがとても綺麗で、「インスタ映え」を狙えると多くの来場者の方に撮影していただき、好評をいただきました。
男性の育児、家事、育児休業取得に関する本音について、20代から40代の結婚している男性にインタビューしました。自分と妻の育児の分担割合は、理想は同程度となっているが、実際は妻の分担割合が多いということや、育児休業は、取得したいと思っていても取れる環境が整っていないという現状を知ることができました。
みんながハッピーに暮らし、女性も男性も自分らしく輝ける社会の実現に向け、社会のさまざまな問題の解決策を「おばちゃん目線」でお話しいただきました。
講演会にご来場いただいた皆様からは
といった多くの声をいただきました。
受賞企業 一般財団法人 淳風会 様
<選考理由>
職員の子育て、介護にかかる費用を補助するなど福利厚生制度の充実を図り、仕事と育児・介護の両立を支援するとともに、女性の執行役員を女性活躍プロジェクトリーダーに選任し、職場の働き方改革の推進や女性の健康支援などに取り組んでいます。さらに、子育て中の女性のために託児サービス付の健診事業を行うなど、女性の健康を守る取組を行っています。
このようなことから、職員の仕事と育児・介護の両立を支援するとともに、女性の健診受診率の向上に積極的に取り組んでいることを高く評価いたしました。
最優秀賞 高畠 萌子 様
<受賞理由>
一人ひとりが手を取り合い、ハートの形にまとめたデザインは、今年のテーマを分かりやすく、かつ、大胆に表現しています。また、笑顔からは、お互いを思いやる包容力、温もり、優しさ、信頼感、安心感が伝わってきます。ハートの中央に描かれた赤いベタ塗の部分は、街をとりまく「一人ひとりの個性が輝く 住みよい街 住みたい街」をしっかり構築し、ブルー、オレンジ、グリーン色のグラデーションのビルが、それぞれの個性や能力をお互いが認め合い、尊重し合う様子を描いています。 個性広がる「さんかくCITY おかやま」の未来を象徴した素晴らしい作品です。
『個性広がれ さんかくCITY おかやま』のテーマで募集した、さんかくウイーク2019のポスターイラストの応募作品45点の中から最優秀賞に選ばれた高畠 萌子さんに、賞状と副賞を授与しました。
所在地: 〒700-8544 岡山市北区大供一丁目1番1号 [所在地の地図]
電話: 086-803-1115 ファクス: 086-803-1845