今年は『認めあう、さんかく社会 笑顔の輪』をテーマに、約1か月間にわたるイベントを通じて、“一人ひとりの個性や能力を認め合えるより良い社会、優しい社会やまちづくり”について市民の皆様に考えていただき、男女共同参画への理解をより深めていただけるよう、実行委員と事務局スタッフは性別や世代を超えて協力し合い、様々なイベントを企画・運営しました。
オープニングイベントは恒例の表町商店街のパレードでスタートしました。
若草幼児舎・蓮昌寺保育園の園児の皆さんによる鼓笛隊が、岡山天満屋前から、さんかく岡山まで商店街の中を元気いっぱいに行進し、多くの方々に、さんかくウイークの開幕をPRしました。
パレードの後に、さんかく岡山にて、オープニングセレモニーを行いました。
セレモニーの最後には、若草幼児舎・蓮昌寺保育園の園児さんたちの「さんかくウイーク2017はじまるよ!」という元気いっぱいの開会宣言があり、3週間にわたって開催される「さんかくウイーク2017」が開幕しました。
セレモニーの後には、ハッピーブレインクラブ岡山さんによる、ふれあい体操が始まりました。参加した子どもたちは、ポップな音楽にあわせて、飛行機になってぐるぐる旋回したり、忍者になってジャンプしたり、全身をつかって楽しみました。
園児による賑やかなふれあい体操の後は、わくわくバルーンアートクラブさんによる「バルーンであそぼう」です。
子どもたちは、風船で作った釣竿を持って、カニ、ペンギン、タコ、パンダ、剣、恐竜など、たくさんの種類の中から欲しいバルーンを見つけて狙いを定め、一生懸命釣り上げていました。上手に釣り上げることができると、周囲の大人からも拍手がわき起こり、子どもたちの顔から笑みがこぼれていました。
ウォークラリーを通じて、男女共同参画や「さんかく岡山」を知っていただく企画として実施しました。
謎解きシートを頼りに、さんかく岡山館内から表町商店街を巡ってもらい、最後に「住みよいまち、住みたいまち」を実現するためのメッセージをハンマー型の用紙に書き、壁をこわすというストーリーで実施しました。親子連れや友達同士で楽しく挑戦していただきました。
昨年に引き続き、さんかくウイークのテーマ作品(『認めあう、さんかく社会 笑顔の輪』)の作成を岡山県立岡山南高等学校 書道部の皆さんに書道パフォーマンスとして実演していただきました。
軽快な音楽と、元気な掛け声とともに、ひと筆ひと筆に心を込めて、生徒さんが入れ替わりでリズミカルに力強い線を5.5m×2.5mの大きさの紙の上に描いていきました。
講演会「らしさ」からの解放!あなたを縛る「女らしさ」「男らしさ」とは
講師 山下 美紀さん(ノートルダム清心女子大学教授)
家庭問題やジェンダー論を研究するノートルダム清心女子大学教授 山下美紀先生を講師にお招きし、現代社会に生きる私たちを縛る「女らしさ」「男らしさ」からの解放をテーマにお話しいただきました。第2部の臼井崇来人さんとの対談に向けて、セクシュアリティに関する基本的な用語や考え方についても解説していただきました。
対談 LGBT~あなたの存在が「宝」
山下美紀さんと臼井崇来人さん
第2部では、トランスジェンダーの当事者の臼井崇来人さんをお迎えして、ご自身の体験や思いを語っていただきました。臼井さんは、1973年生まれで2013年の10月に、トランスジェンダーであることをカミングアウトしました。妻と7歳の息子を愛するパパです。
講演会と対談の後は、岡山大学落語研究会による「すいーつ落語」です。
まず、風流亭甘鶏母(ふうりゅうていかんとりーむまあむ)さんによる「堪忍袋」です。どこにでも見られる夫婦げんかをテーマに、女性ならではの視点を盛り込んだ落語が始まりました。テンポの良い語り口調で、話に引き込まれていき、あっという間に時間が過ぎてしまいました。
次は、華乃家覇笛(はなのやぱふぇ)さんによる、「皿屋敷」さんかくウイーク特別バージョンです。
お菊の幽霊がいい女であったので、何度も番町皿屋敷に通い、若者達は次第に、親しみを感じていきますが、お菊の幽霊は実は男だったという意外な結末で話は終わりました。どちらの落語もとても迫力があり、観客の笑い声が絶えませんでした。
終了した後は、誰もが、またぜひ聴いてみたいと思えるような楽しい落語でした。
実行委員とその家族等の方による、アットホームなお店が出店されました。焼きそばを焼く鉄板の音やソースの香りに誘われ、たくさんの人が集まり、大変賑わいました。手作りのお弁当やお寿司、フランクフルトも大好評でした。
記念講演 おかやま発 上野流「白熱教室」
講演会 おかやま発 上野流「白熱教室」 -百人百様の自分流が輝く社会へ 変えるときに必要なものとは-
講師 上野 千鶴子さん(社会学者)
きっと誰もが「変えたい何か」を持っている。欲しいものは型や枠ではなく、特別なコトでもない。もっと主体的に、望む人生をあたりまえに生きていくために今ここから、変えるために必要なものとは何か?上野千鶴子さん流にお話しいただきました。
講演会にご来場いただいた皆様からは
といった多くの声をいただきました。
受賞企業 株式会社岡山髙島屋 (代表取締役社長 山田 周二 氏)
選考理由
社員のワークライフバランスの実現を支援するため、スクールイベント休暇やワークライフバランス休暇など、多様な休暇制度を取り入れ、半日取得できるように変更する、取得を義務化するなど、制度が十分に活用されるよう取り組んでおられます。
また、育児休業後のスムーズな復職を支援するため、復職時には個別に面談する、復職後はメンター制度を活用するなど、きめ細かなサポートを行うとともに、男性社員の育児への参画を促進するため、有給で連続2週間以内で取得できる「育児休暇」を整備し、対象者とその上司双方と面談し取得を働きかけるなど、男女が共に仕事と育児の両立ができるよう取組を進めておられることを高く評価しました
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受賞企業 株式会社イケル (代表取締役 山下 秀男 氏)
選考理由
社員の仕事と生活の調和実現のため、本人の希望に応じて勤務時間を選択できるパート制度や、短時間正社員制度、正社員への転換制度など、社員が意欲をもって働き続けることができるよう、多様で柔軟な制度を整備し、その制度が十分に活用されています。また、社員のキャリアアップを支援するためきめ細かにサポートするとともに、結婚・出産・介護など、一人ひとりのライフステージに応じて希望する働き方や生き方ができるよう、長時間労働のない働きやすい職場環境づくりを行い、勤務時間内に成果を挙げる働き方に取り組んでおられることを高く評価しました。
最優秀賞受賞 内田 彩 様
授賞理由
柔らかい曲線でハートの形に繋いだ人々の手、背伸びして両手を精一杯広げて繋いだ手には、お互いを認め合う固い結束力がみなぎっています。4色の大小のハートは、人々の多様な生き方を認め合い、尊重し合い、意見が生かされる、愛にあふれる街を願う思いが込められ、特に青色のハートは背伸びしている人物と融合して未来へ向かっていく躍動感が伝わってきます。
また、笑顔や視線の配慮にも細やかな気配りが施され、まさに男女共同参画社会を象徴する「笑顔の輪」が表現された作品です。
『認めあう、さんかく社会 笑顔の輪』のテーマで募集した、さんかくウイーク2017のポスターイラストの応募作品149点の中から最優秀賞に選ばれた内田 彩さんに、賞状と副賞を授与しました。
所在地: 〒700-8544 岡山市北区大供一丁目1番1号 [所在地の地図]
電話: 086-803-1115 ファクス: 086-803-1845