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(4月~6月)「桃太郎 ~BORN IN OKAYAMA」

[2019年4月13日]

ID:10194

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  • 会期
    平成31年4月24日(水曜日)~令和元年6月16日(日曜日)
  • 場所
    当館2階 視聴覚ホール前 展示コーナー

昨年、倉敷市・総社市・赤磐市と合同で申請した「「桃太郎伝説」の生まれたまち おかやま ~古代吉備の遺産が誘う鬼退治の物語~」のストーリーが「日本遺産」に認定され、5月24日で1周年をむかえます。
このことを記念して、著書『桃太郎の史実』などを通して桃太郎伝説の舞台が岡山であると最初に提唱した難波金之助氏の活動について紹介します。

(1)難波金之助氏の桃太郎論

難波金之助氏は昭和5(1930)年『桃太郎の史実』を著し、桃太郎伝説と温羅伝説の類似を指摘、岡山が桃太郎伝説の舞台であると主張をしました。

難波氏主催の「吉備桃太郎会」プログラムからは、桃太郎伝説ゆかりの地を歩いてまわるなど、岡山に桃太郎伝説を根付かせるべく活動していたことがわかります。

同プログラムとともに、難波氏の著作や直筆の手紙を展示します。

  • 『桃太郎の史実』難波金之助著 1930年
  • 『続稿 桃太郎の史実』難波金之助著 1930年
  • 『第2回吉備の桃太郎会 プログラム』1931年
  • 『第3回吉備の桃太郎会 プログラム』1932年
  • 『商工往来 第3巻 第1号』1932年 岡山商工協会
  • 『商工往来 第38号』1937年 岡山商工協会
  • 難波氏直筆の手紙

当館所蔵リーフレット『史実 吉備の桃太郎 コドモの為に』(難波金之助著 1931年)の裏面を難波氏が便箋として使用し、今村(昭和27年に岡山市へ合併)の助役を務め俳人として活動した貝原善吉(号・珴璋)氏へ宛てたものです。
なお、書体などを変えたリーフレットの別版をご遺族より借り受けており、そちらも展示いたします。

(2)『桃太郎の史実』関連資料

難波氏が『桃太郎の史実』『続稿 桃太郎の史実』を書くにあたって参考にしたと述べている資料の一部を展示します。
実際に難波氏が手にしたものとは異なりますが、『古事記』などは当館所蔵の明治・大正期頃刊行の和装本を展示します。

  • 『吉備津神社記 修訂』藤井杢之助著 吉備津神社社務所 1926年
  • 『官幣中社吉備津神社略記』藤井杢之助著 吉備津神社社務所 1922年
  • 『訂正 古訓古事記』本居宣長校訂 櫻園書院 1913年 寛政11年初版
  • 『校正 日本書紀』 寛政5年初版
  • 『寸簸之塵土肥経平著 安永7年成立(『吉備群書集成(一)』吉備群書集成刊行会 1921年 所収)
  • 『右大臣吉備公伝纂釈 全』重野安繹著 吉備公保廟会 1902年
  • 『拾芥抄』(『新訂増補 故実叢書 第22巻』故実叢書編集部編 明治図書出版 1952年 所収)

(3)難波金之助氏の多彩な活動

難波氏は、本業では彫塑・鋳金を行っていました。また、長島愛生園の慰問を行ったり、岡山で最初につくられたボーイスカウトの団長を務めたりするなど多様な分野で活動をしていました。エスぺラント(※)を岡山に普及した一人としても知られています。
当館所蔵資料や、ご遺族から貸し出していただいた資料からわかる難波氏の活動を紹介します。

  • 『岡山のエスペラント』岡一太著 日本文教出版 1983年
  • 『岡山県労働運動史資料 上巻』岡山県労働運動史資料編集委員会/編 岡山県中央労働学校 1951年
  • ハンセン病に関する林文雄氏の著作 1934年(難波氏への献辞あり)
  • 新聞記事スクラップブック ご遺族より借り受けた資料です。

※エスペラント ポーランドのザメンホフ氏が世界共通言語として考案した言語

このページに関するお問い合わせ先

中央図書館

電話:086-223-3373 ファクス:086-223-0093
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