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ダイナミックな遊びで伝える本当の“遊びの楽しさ”

[2018年5月14日]

ID:45638

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きかせてぽっけ

このコーナーでは、子育てに関するいろいろなアドバイスや経験談をご紹介しています。
専門家や子育ての先輩たちの声をきいて、明るく、楽しく、子育てしましょう。
みんながあなたを応援していますよ!

NPO法人遊育・遊びを育てる会 理事長 津田誠一

軽度発達障がいの子どもたちと向き合って40年

NPO法人遊育・遊びを育てる会は、いわゆる軽度発達障がい児の支援をしている団体です。ボランティアだった時代を含めると約40年間活動をしています。対象としてはADHD児、学習障がい児、自閉症スペクトラム児などです。こういった子どもたちに対して『ダイナミック遊び』という手法を用いて、彼らのもつ困難さを軽減させることを目的として取り組んできました。
軽度発達障がいがある子どもたちに共通する特徴としては、こだわり、転導性、多動傾向などがあります。今回はこの中から「こだわり」について少しお話しをさせていただきます。

「こだわりの世界」から「広い世界」へ

イラスト

「こだわり」は、人形、ミニカー、電車などの特定のお気に入りのものに長い間関わり続けることを指します。そのため、ある特定のこだわったものしか見ていないため、それ以外の物事を見ようとすることや、関わろうとすることをしなくなるのです。
自分のこだわった世界以外の物に興味関心が無いということは、教室などにいる場面でも、教師の指示やほかの生徒の発言などが十分に入ってこないことになります。このことを考えても、学習が遅れることは目に見えています。
では、こだわった状態にいる子どもをそこから抜け出すようにするにはどうしたら良いのでしょうか?
そのために私たちが用いている方法が『ダイナミック遊び』です。
バランスボールや、ス-パーボールなどを使って、子どもたちに体いっぱい全身を使わせて遊ばせるのです。こういった遊びを経験させることによって、こだわった世界の中だけではなく、本当に楽しく、心を動かす感動の遊びの世界が拡がっていることを身をもって体験させるのです。この体験を積み重ねていくことで、ある特定のこだわった世界から抜け出すことができるようになり、ほかの子どもたちと心を通わせる社会性豊かな人間関係を築いていけるようになります。
今、私たちの団体では、多くの子どもたちが「ダイナミック遊び」の魅力に目覚め、ほかの子どもたちと「本当の遊びの楽しさ」を共有しています。

こだわり、転導性、多動傾向をかかえているお子さんをおもちでこれからの成長に不安を感じていらっしゃる保護者の方、一度ダイナミック遊び体験会に参加しませんか。
子どもさんに合った解決方法がきっと見つかりますよ。

津田誠一(つだせいいち)

約10年間肢体不自由児施設旭川療育園で脳性マヒ児の機能回復訓練に従事。
その後、約40年間にわたり、LD、ADHD、アスペルガー症候群、高機能自閉症などの軽度発達障がい児の指導・教育に携わり、現在に至る。

  • NPO法人 遊育・遊びを育てる会 理事長
  • おひさま今保事業所 放課後デイサービス
  • 児童発達支援管理責任者

 

 「NPO法人遊育・遊びを育てる会」の活動やお問い合わせ先などはおかやま団体検索サイトでもご確認いただけます。

津田さん