写真提供 大井しいの木いきいき会
ここは「ホタルの里」足守です。ホタルを守り、ホタルのすめる水辺環境を保持するため、岡山市は平成4年5月22日に足守地域を「ホタルの里」に指定しました。
岡山市の北西部に位置する足守地域では、天候の影響もありますが、5月下旬から6月上旬にかけて各地域でホタルが見られます。足守川や日近川では、ホタルの乱舞が見られ、市内一のホタル発生地になっています。
これほどホタルが多くみられるということは、水が清らかで、魚類や鳥類など他の動物にもすみやすい豊かな自然に恵まれている証拠でもあります。
また、住民の方のホタル保護活動も活発で、このような地元の方の理解があって自然が保たれていることを忘れることはできません。
皆様とともに、このホタルの里を守り、是非とも後世に残していきたいと考えています。
自然のことなので天候の影響を大きく受けますが、だいたいの見ごろは5月末から6月上旬です。(いつも見れるわけではありません)
また、ホタルの生息地には民家も多くあります。迷惑にならないようにするとともに、警備員(または地元の方)が誘導している場合にはその指示に従い、人の活動がホタルの活動を妨げることがないように観賞しましょう。
写真提供 大井しいの木いきいき会
素晴らしいホタルの乱舞を来年もまた見るために、皆さんで次のことを守りましょう。
足守のホタルは地元の方の保護活動によって、毎年見ることができるものです。来年もその姿を見ることができるように捕まえないでください。
ホタルの光は産卵期にオスとメスが交尾するために送りあう合図です。車のヘッドライトやカメラのストロボなどでホタルの邪魔をしないようにしましょう。
草むらや川岸には来年姿を見せてくれるはずのホタルの卵が産み付けられています。大切な卵を守りましょう。また、マムシなどがいる場合がありますので大変危険です。
ホタルの住む自然を守るために、ごみは持ち帰りましょう。また、ホタルの生息地の近くには民家も多く存在します。迷惑にならないようにするとともに、警備員(または地元の方)が誘導している場合はその指示に従いましょう。
ホタルのメスは、水辺のコケに小さな卵を産みつけます。卵の大きさは約0.5ミリで、1匹がおよそ500個から1000個の卵を産みます。
卵はおよそ1ヶ月後にふ化し、幼虫は綺麗な川の水底にすむカワニナという巻き貝を食べて大きくなります。幼虫はおよそ9ヶ月水の中で暮らし、6回脱皮して成長します。
幼虫は、4月中旬の雨上がりの夜に上陸して土に潜ります。そこでマユをつくり5月下旬頃にさなぎになります。そして10日ほど後に羽化してホタルになります。魚に食べられたり土の中で乾燥して死んでしまったりするため、卵から羽化までたどり着けるのはわずかしかいません。
ホタルの一生の中で、ホタルとなって飛ぶ期間はわずか10日間程度です。その間は水だけで過ごし、子孫を残すべく一生懸命光を発しています。捕まえたり、光を当てたりしないで、そっと見るようにしましょう。
写真提供 大井しいの木いきいき会
所在地: 〒701-1463 岡山市北区足守718 [所在地の地図]
電話: 086-295-1111 ファクス: 086-295-9081