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令和元年11月提案理由

[2019年11月29日]

ID:20609

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令和元年11月定例市議会に提出した議案に対する市長提案理由説明要旨

 令和元年度補正予算案並びに関係諸議案のご審議をお願いするに当たり,その大要と市政の動向等について申し上げ,市民並びに市議会の皆様方にご理解とご協力を賜りたいと存じます。

はじめに

 はじめに,この秋,東日本に甚大な被害をもたらした台風15号,19号をはじめとする災害によりお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りしますとともに,被害に遭われた皆様に,心からお見舞い申し上げます。
 岡山市からは千葉県に2名,千葉県館山市に延べ25名の職員を派遣いたしました。昨年7月の豪雨災害では,岡山市におきましても多くの自治体から支援をいただいており,今後も要請に応じて,昨年の災害復旧時に培ったノウハウを最大限に活かし,できる限りの支援を行ってまいる所存ですので,皆様方のご理解とご協力をお願い申し上げます。

 先月から始まった消費税率の引上げに伴う地域経済への影響につきましては,岡山県内では,ポイント還元や軽減税率制度の効果もあり,駆け込み需要の反動減が和らいでいる一方で,業種によっては苦戦しているとの報道がなされているところです。岡山市といたしましては,今後とも国の動きを注視し,適宜対応してまいります。

G20岡山保健大臣会合

 先月19日,20日の2日間,「G20岡山保健大臣会合」が開催され,34の国と地域,国際機関の保健担当代表者とその関係者,総勢200名以上が岡山市に集まり,国際的な保健課題への対応について議論が交わされました。
 会合前日に開催した支援推進協議会主催の歓迎レセプションでは,地元岡山の食や鏡開き,備中神楽等でおもてなしをし,会合初日には,高校生による提言や小学生による歓迎を行いました。また,私自身は,開会セッションの中で,同協議会でまとめた,2030年における岡山の目指すべき保健医療の姿である「ポジティブ・ヘルス・オカヤマ」についてプレゼンテーションするとともに,最終日のエクスカーションでは,ブランチ岡山北長瀬において,岡山市が展開する民間の資金やノウハウを活かした健康づくりの取組を紹介いたしました。
 会合全体を通して,心の込もったおもてなしや安全,円滑な運営が高く評価されたと伺っており,岡山市といたしましても,先進的な健康づくりの取組や歴史・文化,食等の多彩な魅力を広く発信できたものと考えております。本会合の誘致から会合の終了に至るまで,ご尽力,ご協力を賜りました全ての皆様に心から感謝申し上げます。
 今後は,本会合の経験を国際会議やコンベンションのさらなる誘致,開催にいかしてまいりますとともに,「ポジティブ・ヘルス・オカヤマ」でお示しした,誰もが病気や障害の有無に関わらず,生きがいを持ち活躍できる社会の実現に向けて,市民,保健・医療関係者はもとより,経済界をはじめとした様々な分野の方々と共に取組を進め,市民の健康寿命の延伸を図ってまいります。

芸術・文化・スポーツと交流

 今月24日には,51日間にわたる国際現代美術展「岡山芸術交流2019」が成功裡に閉幕いたしました。会期中は,前回を大きく上回る約31万人の来場者にお越しいただき,非日常的な現代アートと歴史・文化が融合した,岡山のまちの新たな魅力を広く国内外へアピールできたものと考えております。また,県内の小・中学校からも多くの児童生徒が来場し,未来の担い手である子どもたちの豊かな感性を育むことができたものと感じております。
 私は,岡山のまちの魅力をさらに高めていくためには,これまで連綿と受け継がれてきた固有の歴史・文化を大切にしながら次世代へ継承する一方で,現代アートなどの新たな要素を融和させ,まちに新たな歴史を創り上げていくことが重要であると考えております。
 このため,前回と同様,展示作品の一部を残すことを検討するとともに,これを契機に,まちなかで進めている様々な事業を,全体として統一感を持って実施していくための基本となる考え方を整理してまいりたいと考えております。

 今月10日に開催された「おかやまマラソン2019」には,国内外からのランナーはもとより,ボランティアや沿道から大きな声援を送っていただいた市民の皆様,協賛・支援いただいた企業・団体など,多くの方々のご参加とご協力により,大盛況のうちに終えることができました。皆様には心からお礼申し上げます。
 今年,第5回という節目を迎えた本大会は,全国でも評価の高い大会の一つに成長しているところであり,引き続き,運営の改善やおもてなしの工夫を重ねることにより,市民のスポーツへの関心を高め,まちの賑わいや一体感の創出を図ってまいりたいと考えております。

 来年夏の東京オリンピック・パラリンピック競技大会につきましては,岡山市からは,女子マラソンの前田穂南選手,女子柔道の素根輝選手,男子パラ陸上の佐藤友祈選手の出場が内定し,開催機運が高まってきているところです。今後,岡山市ゆかりの選手が一人でも多くオリンピック出場を決めることを期待するとともに,岡山市を挙げて選手を応援してまいりたいと考えております。

 ブルガリア共和国・プロヴディフ市から欧州文化首都イベントへの招待と文化交流団派遣の要請を受け,今月14日から20日までの間,岡山市民文化交流団の団長として同市を訪問してまいりました。この訪問を通じて,両市の絆を再確認し,2022年の協定締結50周年に向けた機運の醸成を図ることができ,大変有意義な訪問となりました。
 併せて,東京オリンピック・パラリンピック競技大会のホストタウン相手国であるブルガリア共和国の関係者を訪問し,事前キャンプの受入れやホストタウン交流事業について協議してまいりました。来年夏に向けて,ブルガリア共和国を含め,より多くのキャンプが実施されるよう,積極的な誘致活動を続けてまいります。

 先月には,八丈島の方々とともに,秀家公ゆかりのソテツを東区沼の亀山城跡に植樹し,また,今月には,後楽園の丹頂が取り持つ縁で交流を続ける釧路市から友好親善訪問団が来訪され,岡山城天守閣にて歓迎レセプションを開催し,旧交を温め合ったところです。

 今年は,G20岡山保健大臣会合をはじめ,文化,芸術,スポーツ,観光など様々な分野で国内外の方々との交流を深める秋となりました。
 私は,心を込めたおもてなしを通じて,互いに心を通わせることが,交流には何よりも重要であると考えております。こうした心を大切にした交流を積み重ねていくことが,岡山に親近感を持ち,また訪れてみたいと思う人を増やし,同時に,市民のふるさと岡山への愛着と誇りの醸成やまちの一体感の創出にも繋がっていくものと考えております。
 今後とも,岡山市のおもてなしの力を高めながら,様々な交流を進め,岡山の魅力を国内外に発信し,多くの人が訪れる活気あふれるまちづくりを進めてまいりたいと考えております。

 令和4年秋頃の開館を目指す岡山芸術創造劇場(仮称)につきましては,岡山市にこれまでに無い文化芸術の創造拠点機能を備えた新たな施設として整備を進めていることから,当該施設の運営母体には,文化事業の実績や施設管理のノウハウに加え,開館後の文化芸術創造事業を担える高い専門性が必要であると考えております。
 このため,当劇場の管理運営につきましては,来年4月に岡山シンフォニーホールと岡山市スポーツ・文化振興財団を統合し設立される新財団を母体とすることとし,その体制を速やかに構築してまいります。そして,コスト削減に向けた民間活力も積極的に導入しながら,岡山市と新財団が協働して円滑な開館に繋げてまいりたいと考えております。

交通

 路面電車の岡山駅前広場への乗り入れにつきましては,現在,広場の詳細設計を進めているところであり,今月21日に開催した検討会では,乗り入れによるバス運行への影響を現地で確認するための具体案についてお示ししたところです。
 地域公共交通網形成計画につきましては,今月26日に開催した第5回法定協議会において,「利便性の向上」と「経営の安定化」に向けて,路線の再編や運賃割引など,今後の取組の全体像をお示しし,交通事業者や利用者の皆様と議論したところです。引き続き,法定協議会でのご意見などを踏まえながら具体的な検討を進め,今年度中を目途に計画をとりまとめたいと考えております。

子育て環境・教育の整備

 待機児童問題につきましては,10月1日現在の待機児童数は386人となりました。先月から始まった幼児教育・保育の無償化の影響や,保護者の方々の子どもを預けて働きたいというニーズが大きくなった結果と受け止めております。無償化に伴い,3歳児教育のニーズの増大が予測されるため,来年4月から新たに公立幼稚園の6園で3歳児教育を実施することとしております。
 最重要課題の一つとして,全力で取り組んできた来年4月の待機児童の解消は,決して容易なことではありませんが,一人でも多くの子どもが入園できるよう,引き続き力を尽くしてまいります。
 放課後児童クラブにつきましては,今年度,申請のあった全22クラブを新年度から市立の児童クラブへ移行することを決定し,現在,入所募集を一括して行うなどの準備を進めているところです。また,移行を希望する全てのクラブが申請しやすくなるよう,職員配置ルールの弾力化や,長期休業期間中の柔軟な勤務形態の導入などを行ってまいりたいと考えております。

 先月発表された平成30年度問題行動等の調査結果につきましては,暴力行為が小学校で減少に転じる一方で,中学校では増加し,また,不登校は小・中学校ともに増加し,依然として全国平均を上回る結果となりました。教育委員会には,教育大綱の目標達成に向けて,原因をしっかりと分析し,どのような対応が必要かを検討するよう伝えているところです。
 昨年度から始めた学校空調設備の整備事業につきましては,全中学校において整備が完了し,今年の夏から使用を開始いたしました。小学校においては,91校のうち76校は年度内に完了の見込みであり,残る15校は入札不調が続き未契約となる中,年度内の完了を目指し,事業者との協議を続けているところです。一方で,年度内に完了できない場合も予想されることから,債務負担行為の設定をお諮りしておりますが,その場合であっても,来年2月頃には技術者等の不足が緩和される見通しであり,来年6月末までに全校で使用を開始できるようにしてまいりたいと考えております。

安全安心

 災害発生時に最も大切となる自助・共助の強化を図るため,今年度は,全ての単位町内会で自主防災組織を結成していただくことを目標に掲げ,連合町内会への説明会や出前講座の実施等に注力してきたところであり,半年が経過した10月末時点の結成状況は263組織増え,832単位町内会となっております。
 さらに,未結成の881単位町内会に対し,今月から課題の聞き取り調査を進める中で,活動内容が具体的に伝わっていなかったことや担い手不足などが結成の妨げになっていることが分かってまいりました。このため,今後は,活動内容の丁寧な説明や課題への具体的な対応策の提示等を行い,さらなる結成を促進してまいります。

令和元年度補正予算の概要

 それでは,甲第96号議案から甲第99号議案までの補正予算の概要について申し上げます。
 補正額は,特別会計で6億1,900万円余の増額となっております。
 なお,一般会計の歳入歳出予算はございませんが,先ほど申し上げました小学校における空調設備の整備や,来年5月に実施予定の東京2020オリンピック聖火リレーの実施等にかかる債務負担行為を設定しております。

その他の議案の説明

 続きまして,その他の議案の主なものについて申し上げます。

 甲第100号議案は,社会福祉法の一部改正に伴い,無料低額宿泊所の設備及び運営に関する基準を定めるものです。

 甲第103号議案は,岡山市番町保育園を廃止するものです。

 甲第104号議案は,築港新町バス停自転車駐車場を無料自転車等駐車場として設置するものです。

 甲第105号議案は,建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律の一部改正に伴い,建築物エネルギー消費性能向上計画の認定の申請等に対する審査手数料の額を定めるものです。

 甲第109号議案は,消防団員の任用時における年齢の上限の撤廃,分団長等の定年年齢の引上げ等を行うものです。

 甲第110号議案は旧福谷小学校跡地等を,甲第111号議案は新産業ゾーン企業団地施設用地をそれぞれ売り払うものです。

 甲第112号議案は,リース公用車の事故について,損害賠償の額を定めるものです。

 甲第113号議案から甲第115号議案までは,建部町文化センター等の施設について,いずれも指定管理者の指定を行うものです。

 甲第116号議案は,岡山市・御津町・灘崎町 新市建設計画を変更するものです。

 甲第117号議案は,当せん金付証票の発売に関し,令和2年度の発売限度額を定めるものです。

 以上で提案理由の説明を終わります。

 よろしくご審議の上,議決を賜りますようお願い申し上げます。

報告に対する市長説明要旨

 ただいま上程になりました報告についてご説明申し上げます。

 報第38号は,リース公用車が事故により返還不能となったことによる債務不履行について,賠償額を決定したものです。

 報第39号及び報第40号は,リース公用車の事故について,それぞれ相手方と和解し,賠償額を決定したものです。

 報第41号及び報第42号はリース公用車の事故について,報第43号及び報第44号は市有自動車の事故について,それぞれ賠償額を決定したものです。

 報第45号は,保育中の事故について,相手方と和解し,賠償額を決定したものです。

 報第46号及び報第47号は,公園の管理瑕疵による事故について,それぞれ相手方と和解し,賠償額を決定したものです。

 なにとぞよろしくお願いいたします。

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