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平成25年11月提案理由

[2013年11月27日]

ID:15039

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平成25年11月定例市議会に提出した議案に対する市長提案理由説明要旨

平成25年度の補正予算案並びに関係諸議案のご審議をお願いするに当たり,その大要と市政運営に関する所信の一端を申し述べ,市民並びに市議会の皆様方に一層のご理解とご協力を賜りたいと存じます。

はじめに

私は,先の市長選挙におきまして,市民の皆様のご支持,ご支援を賜り,岡山市の舵取りを担うこととなりました。誠に光栄に存じますとともに,その重責に身の引き締まる思いでございます。
市民の皆様の期待と負託にお応えし,ふるさと岡山に貢献すべく,36年間にわたる行政経験をいかし,私の持てる力のすべてを傾注してまいる所存です。
市民並びに市議会の皆様におかれましては,格別のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

さて,人口構造の変化など社会経済環境が大きく変化する中,本市におきましては,国民・県民・市民の福祉の向上という共通の目的に向かって国・県等と協力しながら,さまざまな課題の解決に取り組むとともに,市民ニーズに的確に対応しつつ,恵まれた自然と気候,災害が少なく,交通の要衝に位置する優位性,医療・福祉・教育等の分野をはじめとした都市機能集積など,本市のポテンシャルを最大限に開花させ,全国,さらには世界に開かれた,魅力と活力あふれる,総合力の高い都市づくりを進めていくことが重要であると考えております。
こうした認識に立ち,私は,「住みやすさ」「力強さ」「安全・安心」の3つの視点を大切に,市民の皆様と一緒に考え,一緒に行動しながら,また,市政を担う車の両輪である市議会とよりよい協調関係を築きながら,指定都市・岡山のさらなる飛躍を目指してまいります。

市政運営の基本的な考え方について

市政の運営に当たりましては,市民の皆様に市政への関心を高めていただくため,政策の形成過程を含め,積極的な情報の発信に努めるとともに,市民の皆様の声を幅広くお聞きし,政策への反映を図るなど,より透明で開かれた市政の推進に取り組んでまいります。
また,後世につけを先送りせず,将来にわたり安定的で質の高い行政サービスを提供していくため,行財政改革を引き続き徹底するとともに,さまざまな角度から施策の優先度を見定め,着実に実行してまいります。
なお,都市ビジョンをはじめとする市政の基本方針やこれらに基づく各般の事務事業につきましては,行政の継続性の見地から,これまでの方向性や取組を継承し,推進することを基本としつつ,市民並びに市議会の皆様方のご意見をお聞きし,財政状況等の諸条件も勘案しながら,新しい目で,時宜に適った,また,市民ニーズに即した見直しや発展的な再構築を行ってまいります。

そうした中で,選挙に際して掲げた「10の挑戦」につきましては,その実現に向けて積極果敢に取り組んでいく所存であり,先に掲げた3つの視点に沿って,主な方向性を申し上げます。

はじめに,「住みやすさ」では,豊かで快適な生活空間づくりと,人と人との信頼と思いやりを礎とした温かい地域社会づくりの両面から,生活の質を高め,市民が誇りを持って住み続けることができるまちを築いてまいりたいと存じます。
このため,まず,指定都市の顔である中心市街地において,都市機能の一層の集積を図るほか,「回遊性の向上」と「魅力づくり」をキーワードに,民間事業者等と連携し,役割分担しながら,安心して暮らし,さまざまな人々が集い,行き交い,働き,学び,楽しみ,憩う都市空間づくりと,人にやさしい都市交通網の構築を目指します。
また,自然との共生を基調に,コンパクトシティの構築を目指す中で,郊外の緑を守り,美しく持続可能な都市づくりや農林水産業の振興を図るほか,地域の実情に応じたきめ細かい地域づくりに取り組みます。
さらに,未来を担う子どもたちの健やかな成長を地域社会全体で見守り,応援する環境を整え,併せて,女性の力が最大限に発揮される地域社会づくりや,伝統ある岡山の教育の再生に取り組み,子どもたちの笑顔があふれ,女性が輝くまちを築きます。
同時に,すべての市民が,住み慣れた地域で安心して住み続けられるよう,地域や家族の支え合いを応援するとともに,予防,相談から医療,介護まで切れ目のないサービスを提供できる体制づくりなどに取り組みます。
また,後楽園,岡山城や吉備路をはじめとした歴史文化資産をまちづくりにいかすとともに,市民の芸術文化活動やライフステージに応じた健康づくりを促進するなど,文化やスポーツを振興し,歴史と文化が薫る,心豊かで一体感の持てるまちづくりを進めます。

次に,「力強さ」では,さまざまな都市機能の一層の集積や産業の振興等を通じて,本市の発展はもとより,都市圏全体の発展を牽引し,ひいては,広域圏の人々の幸せに寄与するまちを築いてまいりたいと存じます。
このため,商業機能の確保はもとより,学術研究機能や医療機能の集積等の恵まれた地域資源をいかし,「医療といえば,岡山」と誇れる高度で安心な医療サービスの提供や産学官連携による新産業の創出を図るほか,商店街や地場産業の支援,企業誘致などで経済活動を活性化させ,岡山の元気を高めながら,これを圏域の元気につなげてまいります。
併せて,岡山の強みや魅力に磨きをかけ,シティプロモーションやコンベンション開催に注力するとともに,おもてなし環境の向上を図るなど,人・もの・情報等が活発に交流する,活力とにぎわいのあるまちづくりを進めます。
また,県都として,市域を越えた生活圏・経済圏の拡がりや人口構造の変化等にかんがみ,県や他の市町村との連携を強化し,相互に補完し合いながら,広域的な課題に効果的・効率的に対処するとともに,指定都市として,地方分権改革の先導役としての役割をしっかりと果たしてまいります。

次に,「安全・安心」では,ハード・ソフト両面からの防災・減災対策とともに,地域の絆を大切に,災害や犯罪等に対する市民の皆様の不安解消や防災意識の高揚に努め,安全・安心なまちを築いてまいりたいと存じます。
特に,政府の防災の責任者の一人として,災禍に遭われた方々や地域を目の当たりにしてきた経験を踏まえ,人命を守ることを最優先に,最悪の被害を想定した災害に強い都市インフラの整備や広域応援体制の整備等に取り組むとともに,浸水対策をはじめ,近年頻発している風水害への備えを進めます。
同時に,地域における防災活動の支援や災害時要援護者の避難支援体制の構築など地域防災力の強化に努め,また,訓練等を通じた防災知識・技術の習得など,自らが自らを守る環境づくりを促進するほか,警察との連携を強化しながら,犯罪や消費者被害の防止等に取り組みます。

直ちに着手した取組等について

続きまして,ただいま申し上げました考え方に沿って,市長就任後,直ちに着手した主な取組等について申し上げます。

まず,市政の動きや私の考えを適時に市民の皆様にお知らせし,市政をより身近に感じていただけるよう,記者会見を原則としてこれまでの月1回から月2回に増やし,情報を積極的に発信していくことといたしました。

また,選挙戦に際して申し上げた市民と対話する仕組みづくりの具体化として,「市長と大盛りトーク」と銘打って,地域の方々と膝を交えて自由闊達に語り合う場を設けることとし,その皮切りとして,昨日,試行的に開催いたしました。
本格実施に向けては,参加者の一部を公募とするなど,より開かれた形とすることが望ましいと考えており,今後,試行的な開催を経て,来年2月からは本格的に地域に足を運び,来年度中を目途に市域を一巡できればと考えております。

次に,イオンモール岡山の開業を来年秋に控え,喫緊の課題となっている中心市街地の活性化に向けて,「新たな挑戦」に取り組むことといたしました。
まずは,市として,社会実験的な手法等を組み合わせ,内外から訪れる多くの方々を中心市街地全体のにぎわい創出につなげていくための施策を様々な角度から検証することをはじめ,「回遊性の向上」のための政策パッケージを早急に取りまとめ,来年度の早期から政策横断的な取組を集中的に実施したいと考えております。
また,「魅力づくり」については,事業者等の皆様方の知恵と熱意が不可欠なことから,そのお考えや主体的な取組と呼応しながら,着実に取り組んでまいります。

次に,市民会館及び市民文化ホールの今後のあり方に関して,「施設ありき」「場所ありき」ではなく,真に必要な機能とは何かという原点に立ち戻り,その機能,採算性,運営のあり方等について,文化やまちづくり,コンベンション関係の方々からご意見をお聞きする場を本年中にも設けたいと考えております。
年度内を目途に幅広いご意見をいただいて,文化振興はもとより,まちづくりの視点からも,しっかりと中身を煮詰め,文化の薫るまちづくりの拠点としてまいる所存です。

次に,危機管理体制に関して,就任後,直ちに緊急時における市長,副市長等の体制を明確化したのに続き,危機管理部門のあり方について,応急対策にとどまらない総合的な防災・減災対策の横断的な統括,調整を担わせる観点から,市長直属の組織とする等の検討を指示したところであり,来年度の機構改革において,必要な見直しを行ってまいりたいと考えております。

市政の動向について

続きまして,主な市政の動向について申し上げます。

まず,去る21日に開催した,知事と市長との懇談会について申し上げます。
このたびの懇談では,まず,「ESDに関するユネスコ世界会議」の成功と,これを契機としたESD活動の強化に向けた県の積極的な参画・協力を要請しました。また,元第2リサーチパーク用地の開発を含めた企業誘致の推進や,後楽園と岡山城との一体的運営・活用に向けた新たな組織の設立を目指すこと,さらには,学力の向上,問題行動対策などの教育課題の解決に向けた連携等について,概ね意見の一致を見たところです。
私は,県都であり,指定都市である本市と岡山県とが,さまざまな課題について認識を共有し,同じ方向性の下で連携を強化していくことが,本市のみならず,県全体の発展と市民,県民の福祉向上にとって重要であると考えており,今後とも,こうした場も活用しながら,よりよいふるさとを共に築いてまいりたいと考えております。

次に,「ESDに関するユネスコ世界会議」にかかる取組について申し上げます。
去る11月5日から10日までの間,パリでのユネスコ総会開催に合わせて現地を訪問し,来年秋の世界会議のPRイベントやレセプションを開催するとともに,ユネスコ日本代表部主催の会合等に参加し,延べ1,000人を超える各国代表者,ユネスコ関係者等にESDの一層の推進と日本での世界会議への参加を訴え,併せて,世界で最初に「ESDに関する地域拠点」に認定された本市の草の根のESDの取組と豊かな自然や歴史・文化,食など岡山の魅力をプロモーションしてまいりました。
また,ボゴバ事務局長をはじめとするユネスコ幹部の方々と意見交換を行い,本市主催の公民館・CLC国際会議をはじめ,本市で開催されるすべての公式会議等への一層の連携・協力等を確認し合いました。
このたびの訪問を通じて,ユネスコの世界会議にかける意気込みを肌で感じる中,新たな岡山モデルの構築に当たり,コミュニティレベルでの環境保護活動や防災活動等を中心として,世代を超えた教育や学びのあり方を考えていくという視点が重要であるとの思いを強くしたところです。
開催まで1年を切った世界会議の成功に向け,このたび,岡山市ESD推進本部を立ち上げ,市としての推進体制を強化したところであり,県や関係自治体,経済界,教育機関,市民団体等とともに,地域全体で持続可能な社会づくりに向けた取組をさらに進めてまいりたいと考えております。

平成25年度補正予算の概要

それでは,甲第199号議案から甲第206号議案までの補正予算案の概要について申し上げます。
補正額は,一般会計で5億2,400万円余,特別会計で7億7,400万円余の増額を行い,合わせて12億9,800万円余の増額となっております。補正に要する一般財源につきましては,平成24年度決算に伴う剰余金で対応します。

主な内容といたしましては,平成25年2月に国の指定を受けた岡山型持続可能な社会経済モデル構築総合特区を推進するため,介護機器貸与モデル事業,介護予防ポイント事業及びデイサービス改善インセンティブ事業を実施します。

また,東山斎場の再整備に伴う炉数の減少や将来的な火葬需要の増加への対応,災害時等のリスク分散の観点から,地元の皆様と協議を行ってきた新斎場の整備について,このたび,一定のご理解をいただいたことから,用地の取得等を行います。地元の皆様に感謝の意を表するところです。

このほか,妊娠を希望する女性及びそのパートナーのうち要件を満たす方を対象に,風疹ワクチン予防接種費用を助成するとともに,平成25年9月の台風18号等により被害を受けた農地及び農業用施設の早期復旧を図ります。

その他の議案の説明

続きまして,その他の議案の主なものについて申し上げます。

甲第210号議案及び甲第212号議案は,配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律の一部改正に伴い,生活の本拠を共にする交際相手からの暴力の被害者を支援の対象とするとともに,所要の措置を講ずる等のものであり,甲第217号議案は,その被害者について,市営住宅への入居資格を緩和するとともに,所要の措置を講ずるものです。

甲第211号議案は,岡山市農業協同組合大野支所に設置している市の証明事務等の窓口を廃止するものです。

甲第213号議案は,先ほど申し上げた総合特区における事業の実施について必要な事項を定めるものです。

甲第214号議案から甲第216号議案まで,甲第232号議案及び甲第233号議案は,地方独立行政法人岡山市立総合医療センター設立に伴い,関係条例を整備し,同法人の中期目標を定める等のものです。

甲第221号議案は,旭川ダム沿線バス運行に関する事務の委託を廃止するものです。

甲第228号議案は,岡山市・御津町・灘崎町 新市建設計画を,甲第229号議案は,岡山市・建部町・瀬戸町 新市基本計画を変更するものです。

甲第231号議案は,南区役所の開設に伴い,本市の特定の事務を取り扱わせる郵便局の指定を取り消すものです。

甲第276号議案及び甲第277号議案は,たけべ八幡温泉郷温泉施設改築工事及び北長瀬駅自転車等駐車場新築工事について,工事請負契約を締結するものです。

甲第278号議案から甲第285号議案までは,足守プラザ以下39施設について,いずれも指定管理者の指定を行うものです。

以上で提案理由の説明を終わります。

よろしくご審議の上,ご議決を賜りますようお願い申し上げます。

報告に対する市長提案理由説明要旨

ただいまご上程になりました報告についてご説明申し上げます。

報第46号は,岡山市立西大寺小学校校舎耐震改築工事について,平成25年度公共工事設計労務単価の運用に係る特例措置を講ずるため,契約金額を変更したものです。

報第47号は,リース公用車の事故について,報第48号は,私有自動車の破損について,それぞれ相手方と和解し,賠償額を決定したものです。

報第49号は,公園の管理瑕疵による事故について,報第50号は,道路の管理瑕疵による事故について,それぞれ相手方と和解し,賠償額を決定したものです。

なにとぞよろしくお願いいたします。

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