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平成25年6月提案理由

[2013年6月10日]

ID:15021

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平成25年6月定例市議会に提出した議案に対する市長提案理由説明要旨

平成25年度の補正予算並びに関係諸議案のご審議をお願いするに当たり,その大要と市政の動向等について申し上げ,市民並びに市議会の皆様方に一層のご理解とご協力を賜りたいと存じます。

はじめに

我が国経済は,1-3月期の国内総生産(GDP)速報値において,実質成長率が高い伸びを示し,直近の生産や消費,雇用等の指標も上向く中,政府が月例経済報告で「景気は,緩やかに持ち直している」とし,日本銀行も「持ち直しつつある」とするなど,回復の兆しが見られるところとなっております。地域経済におきましても,日本銀行岡山支店が「県内景気は,下げ止まっており,持ち直しに向かう動きもみられている」とするなど,回復基調にあると見られます。
財政健全化への道筋を明らかにし,我が国の経済財政運営に対する信認を確保しながら,この動きを経済再生につなげていくことが求められております。
国政に目を転じますと,今通常国会において,国の平成25年度予算が5月半ばにようやく成立したほか,新第3次一括法や番号法等が成立いたしました。
引き続き,地方分権改革有識者会議の提言も踏まえ,今月半ばにも決定される予定の骨太の方針において,地方の自立を明確な方針に掲げ,力強く推進するとともに,設置期限が近づいている社会保障制度改革国民会議や第30次地方制度調査会の審議結果についても,国政にしっかりと反映するなど,持続可能で個性と活力ある地域社会づくりに資する国政を進めていただきたいと存じます。

都心の創生について

続きまして,城下町の歴史・文化・伝統をいかした都心の創生について申し上げます。
城下町の趣が,戦災と復興,都市の成長や発展の過程で次第に失われつつある中で,今日まで長年にわたり蓄積されてきた歴史・文化・伝統をいかし,岡山固有の風格と魅力ある都心づくりを進めていくため,このたび,「都心創生まちづくり構想(素案)」を取りまとめたところです。
その主な内容といたしましては,基本的な考え方として,岡山城を中心とした歴史文化資産や風致・景観を本市の「誇り」として後世に継承すること,岡山城の主要部にふさわしい空間づくりに取り組むこと,岡山カルチャーゾーン全体の回遊性を高め観光客の滞在時間を拡大することの3点を掲げるとともに,対象地域を3つのエリアに区分し,エリアごとのまちづくりの方向性をお示ししております。
このうち,烏城公園として整備されている岡山城本丸を含む岡山城主要部エリアにつきましては,本市のシンボルにふさわしい風致の維持と景観の保全のための環境整備に努めるとともに,将来的には歴史資産をいかした公園としての整備をめざすこととし,まずは,エリア内の市有地について具体的な取組を進めてまいりたいと考えております。
なお,同エリア内の岡山城西の丸に位置する旧内山下小学校跡地につきましては,国の重要文化財である西手櫓や跡地周囲の石垣等の遺構が良好に現存していること,本跡地が岡山駅方面から城を訪問する際の入口となること,将来的に旧本丸の石垣越しに天守閣を眺望するスポットとなりうること等から,旧内山下小学校舎の存続・活用も視野に入れながら,広く一般に利用いただけるような活用を検討してまいります。
50年先,100年先を見据えて岡山城一帯の歴史・文化資産を後世に確かな形で引き継いでいく中で,市民の「誇り」となり,また,岡山の個性と魅力ともなる都心づくりを進めるべく,この素案について,市議会をはじめ市民の皆様のご意見をお聞きしながら練り上げ,できるだけ早期に成案化した後,その実現に向けて市民協働で息長く取り組んでまいりたいと存じます。

連携大学院協定等の締結について

次に,岡山大学との強固な連携による地域医療の推進に向けた取組について申し上げます。
本市では,医療・福祉の分野の豊富な資源をいかし,最適な地域医療体制の構築と保健・医療・福祉の連携による予防,診療から介護まで切れ目のないサービスを受けられる仕組みづくりを進めるとともに,医療分野における強みを産業振興や地域活性化にもつなげていくべく,幅広い取組を進めております。
こうした取組の中核として,平成21年以降,岡山大学と「保健医療連携に関する協定」を締結し,同大学に開設した寄付講座における救急専門医の養成等に取り組んでいるところです。
そして,去る5月28日,岡山大学との連携をさらに強固なものとし,地域医療を担う医師等の安定的・継続的な確保及び教育・人材育成等を図るため,「学生の教育・研究に関する協定」を締結し,併せて,本年度末に設置期限を迎える寄付講座についても3年間期間延長することとしたところです。
このたびの協定に基づき,来年4月に岡山大学に開設される連携大学院において,岡山大学と市民病院が,全国でも類例のない総合診療学分野での実践型の臨床研究を連携して実施することは,地域医療を担う人材の養成や岡山地域の医療の質の向上はもとより,最適な地域医療体制の構築を通じた広域圏の人々の幸せに貢献する「中四国をつなぐ総合福祉の拠点都市」の実現に大きく寄与するものと考えております。

自転車先進都市おかやまをめざす取組について

次に,「自転車先進都市おかやま」の実現に向けた取組について申し上げます。
本市では,「岡山の気候や地形に適した自転車」を本市にふさわしい交通の一つと位置づけた都市交通戦略の下で,誰もが自転車を安全で便利に楽しく使える「自転車先進都市おかやま」の実現をめざす実行戦略を昨年8月に策定し,自転車政策を総合的に推進しているところです。
今年度からは,この実行戦略に沿って,街路交通課内に今春新設した自転車先進都市推進室を核として,都心部ショーケースの形成に向けた自転車走行レーンや駐輪施設の整備等,自転車の走行空間の整備や利用環境の改善に本格的に取り組み,併せて,官民連携によるルールの周知やマナーの向上にも努めてまいりたいと考えております。
こうした取組の一環として,本年度,本格導入するコミュニティサイクルにつきましては,来る7月27日から運用開始することとし,これに先立ち,このたび,その愛称を公募により「ももちゃり」と決定いたしました。
実施に当たりましては,岡山駅,後楽園,大学病院など17箇所に自転車の貸出や返却のためのサイクルポートを設置し,そこに140台の自転車を配置することとしており,愛称を含めて広く周知するとともに,社会実験等を通じて得られた知見をいかし,低廉で使いやすいシステムとなるよう努めてまいる所存です。
コミュニティサイクル「ももちゃり」を通勤通学,観光,ビジネス,買い物など,様々な場面でご利用いただく中で,都心部における移動の利便性向上を図り,ひいては,賑わいのあるまちづくりにつなげてまいりたいと考えております。

シティプロモーションについて

次に,タイ王国におけるシティプロモーションについて申し上げます。
本市では,地域経済の活性化や知名度と都市イメージの向上を図るため,国内外でのシティプロモーションを積極的に展開しており,この一環として,これまで東アジアの大都市を中心に実施してきた海外プロモーションについて,今年度は東南アジアへと拡大することとし,5月21日から24日までの間,経済発展が著しく,日本への観光客も増加傾向にあるタイ王国・バンコクを訪問し,観光セミナー等のプロモーションを実施いたしました。
まず,5月22日には,在タイ日本国大使館を表敬訪問した後,アジア・太平洋地域におけるESDの推進に関する豊富な経験と幅広いネットワークを持つユネスコ・バンコク事務所を訪問し,来年秋の「ESDに関するユネスコ世界会議」の一環として開催する「公民館・CLC会議」について,会議の準備・運営への技術支援を含む共催を要請し,キム事務所長から快諾をいただいたところです。引き続いて,夕刻にはタイ在住の岡山ゆかりの方々との交流会を開催し,その席上,有志の皆様により「タイOKAYAMA倶楽部」が設立されました。会員の皆様には,今後,本市からお届けする観光情報を基に,口コミによる情報発信にお力添えいただくなど,タイにおける岡山の応援団としての活躍を期待しております。
翌23日には,大手旅行社を訪問し,本市を組み入れた旅行商品の造成を依頼するとともに,バンコク市内の41社,51名の旅行社やマスコミを対象とした観光セミナーを開催いたしました。このセミナーでは,本市がPRした後楽園・岡山城,アートも含めた瀬戸内海,人気が高い果物狩りなどに高い関心が寄せられたところであり,手応えが感じられるプロモーションとなりました。
今後は,このたびのプロモーションを通じて得られたネットワークや情報をいかしながら,桃やブドウが旬を迎える7月に,タイの旅行社やメディアに本市をよく知っていただくための招請ツアーを実施するなど,さらなるプロモーションを推進し,タイにおける本市の認知度を高めるとともに,国際的なMICE誘致を含めた観光客誘致につなげてまいりたいと考えております。

平成24年度補正予算の概要

それでは,甲第70号議案及び甲第71号議案の補正予算の概要について申し上げます。
補正額は,一般会計で3億5,400万円余,特別会計で100万円余の増額を行い,合わせて3億5,500万円余の増額となっております。補正に要する一般財源につきましては,平成24年度決算により生ずる見込みの剰余金で対応します。

主な内容といたしましては,本市への移住・定住準備用仮住戸について,さらなるニーズに対応するため,北長瀬みずほ住座の追加修繕等を実施するとともに,操山地区公民館整備予定地の測量及び鑑定評価等を実施します。

また,国・県補助金の決定を受けて,団体営土地改良事業,消費者行政活性化事業等を実施します。

その他の議案の説明

続きまして,その他の議案の主なものについて申し上げます。

甲第72号議案は,国民健康保険料の仮算定保険料を廃止することにより,保険料の算定方法を分かりやすくするため,岡山市国民健康保険条例の一部を改正するものです。

甲第73号議案及び甲第74号議案は,動物の愛護及び管理に関する法律の一部改正に伴い,所要の措置を講ずる等のため,岡山市保健衛生関係事務手数料条例及び岡山市動物の愛護及び管理に関する条例の一部を改正するものです。

甲第75号議案は,岡山市子ども・子育て会議を設置するものです。

甲第76号議案は,牧山クラインガルテンに指定管理者制度を導入するに当たり,利用料金制を設けるため,岡山市クラインガルテン条例の一部を改正するものです。

甲第80号議案は,相手方の詐欺行為により,市に損害が生じた件について,相手方に対して損害賠償請求の訴えを提起するものです。

甲第81号議案は,損害金請求事件について,相手方の一部と訴訟上の和解をするものです。

甲第139号議案及び甲第140号議案は,岡山市立西大寺小学校校舎耐震改築工事及び岡南環境センター延命化工事について,それぞれ工事請負契約を締結するものです。

以上で提案理由の説明を終わります。
よろしくご審議の上,ご議決を賜りますようお願い申し上げます。

報告に対する市長提案理由説明要旨

ただいまご上程になりました報告についてご説明申し上げます。

報第25号から報第28号までは,いずれも平成24年度の繰越明許費繰越計算書,継続費繰越計算書又は予算繰越計算書で,平成25年度に繰り越して執行するため,その内容について報告するものです。

報第29号は,リース公用車の事故について,相手方と和解し,賠償額を決定したものであり,報第30号は,リース公用車の事故について,賠償額を決定したものです。

なにとぞよろしくお願いいたします。

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