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平成25年2月提案理由

[2013年2月21日]

ID:15010

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平成25年2月定例市議会に提出した議案に対する市長提案理由説明要旨

平成25年度予算案並びに関係諸議案のご審議をお願いするに当たり,市政運営に関する所信を申し上げ,市民並びに市議会の皆様方にご理解とご協力を賜りたいと存じます。

はじめに

政府におかれましては,先般,緊急経済対策に基づく大型補正予算と一体的な,いわゆる「15か月予算」として,「復興・防災対策」,「成長による富の創出」,「暮らしの安心・地域活性化」の3分野に重点化した平成25年度予算案を決定されました。本市といたしましては,こうした国の動きに呼応しながら,安全・安心で個性と活力ある地域づくりを積極的に推進してまいりたいと考えております。
一方,来年度の地方財政対策では,平成24年度と同水準の一般財源総額が確保されたものの,地方公務員給与について,国家公務員に準じた給与削減を求め,それを反映して地方交付税を削減することとされました。
市区町村では,この10年間で1兆6,000億円を超える総人件費削減を断行しており,本市においても,平成23年度の普通会計決算における人件費は,平成19年度比で49億1,000万円余,約10%の減となるなど,政令指定都市への移行により事務・権限が増加する中にもかかわらず,大幅な削減効果を実現しております。こうした地方の不断の行革努力を適切に評価することなく,国家公務員給与の臨時特例措置を踏まえた給与水準のみをもって,地方固有の財源である地方交付税を一方的に削減し,地方公務員給与の決定に国の方針を強制することは,国を大幅に上回る総人件費の削減に取り組んできている地方として,また,地方自治の見地からも,誠に遺憾であります。
さらに,平成25年度税制改正大綱において,自動車取得税について,具体的な代替財源が示されないまま,段階的な引下げ及び廃止が明記されたところであり,住宅ローン控除の拡充に伴う個人住民税の減収と合わせて,地方財政に影響を生じないよう,具体的かつ確実な財源措置が講じられる必要があると考えております。
また,「都道府県から指定都市への事務と税財源の移譲を可能な限り進め,実質的に特別市(仮称)に近づけることを目指す」とした第30次地方制度調査会専門小委員会の中間報告の具現化をはじめ,道半ばの地方分権改革についても,しっかりと前進させていただきたいと存じます。

平成25年度の予算及び機構の概要について

続きまして,平成25年度の予算及び機構等について申し上げます。
私は,市長就任以来,市民事業仕分けを通じた市民目線での事業の見直し,新規職員の3年間採用凍結をはじめとする人件費改革,地方債の発行抑制等による債務の圧縮など,行財政改革を推し進め,本年度におきましても,人件費の見直しや民間活力の積極的活用,経費の節減等により37億円の財政効果をあげ,平成25年度予算に反映させております。そして,行革により捻出した経営資源を都市ビジョン実現に向けたまちづくりや市民福祉の増進,安全・安心の確保に重点配分するとともに,本市の強みや魅力を内外に力強く発信する,戦略的な都市経営に努めているところです。
政令指定都市移行5年目の節目に当たる平成25年度は,引き続き行財政改革に全庁一丸となって取り組み,行財政基盤をより強固なものとしながら,都市ビジョンに掲げる「水と緑が魅せる心豊かな庭園都市」「中四国をつなぐ総合福祉の拠点都市」という都市像を市民の皆様に具体的な形で実感していただけるような取組を展開してまいる所存であります。
本議会にお諮りしている予算は,こうした視点に立ち,市民の安全で安心な暮らしを守る防災・減災対策を加速するとともに,「ESDに関するユネスコ世界会議」の成功に向けた取組の強化,地球温暖化対策,岡山操車場跡地の整備,新市民病院の建設,保健・医療・福祉の連携システムづくりと医療福祉戦略の推進,岡山っ子の健やかな育成環境の向上と学びの場の充実,コンベンションの誘致等,よりよい未来を築き,岡山への誇りと愛着を育む取組に重点を置いて編成したものです。
また,機構につきましても,同様の視点から,現在のESD最終年会合準備室を局組織へ格上げして「ESD世界会議推進局」とし,また,現在の保健福祉局と教育委員会の事務事業を再編し,新たに「岡山っ子育成局」を設置することとし,所要の議案を本議会にお諮りしております。このほか,生活保護の適正実施及び生活保護受給者の自立支援等を一体的に進めるため,「生活保護・自立支援課」を設置するとともに,総合特区を含め,本市の医療・福祉の強みをいかした施策の展開を図るため,「医療福祉戦略室」を新病院・保健福祉政策推進課内に,また,総合的な移住・定住支援を行うため,「移住・定住支援室」を事業政策課内に,それぞれ設置する等,諸施策の一層の推進に向けた組織の整備・再編を行います。

平成25年度予算について

次に,平成25年度予算の概要について申し上げます。
一般会計の予算額は,2,701億円で,平成24年度当初予算額と比較いたしますと,149億円,5.8%の増となり,過去最高額となっております。
歳入では,市税が,個人市民税の制度改正等により9億円の増,また,国,県からの支出金が,障害者福祉サービス利用の増等により24億円の増と見込む一方で,臨時財政対策債を含む実質的な地方交付税は,3億円の減を見込んでおります。
また,歳出では,生活保護費の増加等により扶助費が22億円の増,保険医療特別会計への政策繰入等により繰出金が14億円の増となるなど,急速な高齢化の影響等から,引き続き,財政状況は予断を許さない中ではありますが,長期的な財政運営の均衡を念頭に置きながら財源調整のための基金も活用し,学校園の耐震化をはじめとする普通建設事業費を51億円の増とするなど,都市ビジョンの実現に向けた事業への重点化を行ったところです。

都市ビジョンの七つの柱に沿って

それでは,予算の主な内容等につきまして,都市ビジョンの七つの柱に沿ってご説明申し上げます。

一つ目の「多様で豊かな環境をいかす」では,まず,環境先進都市の実現に向けた取組を市民協働で推進してまいります。
来年秋の「ESDに関するユネスコ世界会議」の成功に向けましては,昨年設置した「ユネスコスクール世界大会岡山運営協議会」に引き続き,先般,「公民館・CLC会議実行委員会」を設置し,各公式会議の運営体制を整えるとともに,公式会議等の開催支援や参加者のおもてなし,情報発信など幅広い役割を担う「ESDに関するユネスコ世界会議岡山支援実行委員会」を立ち上げたところです。
新年度におきましては,これらの組織を核として,本市が主催する公民館・CLC会議の開催計画及び参加者の受入・歓迎等に関する支援実施計画を本年秋を目途に策定するとともに,プレ会議の誘致・開催や国内外への情報発信など,内外の様々な組織・関係者との連携の下,世界会議の開催と成功に向けた準備を加速してまいります。
併せて,「ESDウィーク」をはじめとした市民啓発イベントの充実や全公民館でのESDに関するワークショップの開催等を通じてESD活動の市民への一層の浸透を図るほか,開催環境の整備やおもてなし体制の強化に努めます。
また,地球温暖化対策として,太陽光に恵まれた本市の特性をいかし,市域全体を「ソーラー発電所」と位置づけ,再生可能エネルギーの利用拡大と「見える化」に取り組みます。
このため,住宅用太陽光発電システムの導入を積極的に支援するとともに,市有施設への計画的・効果的な太陽光発電システムの導入や山上最終処分場跡地へのメガソーラーの誘致及び再生可能エネルギーを活用した環境啓発施設の整備を図ります。
また,省エネルギーを推進するため,LED防犯灯の設置や岡山駅東口広場の照明のLED化等に取り組むほか,住宅,事業所等への省エネルギー設備の導入や電気自動車等の普及を促進します。
次に,資源循環型社会の構築に向けましては,平成26年度稼働をめざして西部リサイクルプラザの整備を進めるとともに,本年度実施した耐震診断及び実施設計を踏まえ,老朽化が進む岡南環境センターの延命化に取り組むなど,資源化率の向上や安定的なごみ処理体制及び災害時における廃棄物の処理体制の確保を図ります。

二つ目の「街と田園のかたちを明確にする」では,まず,魅力とにぎわいのある都心づくりと地域拠点の形成を進めます。
城下町固有の歴史,文化,伝統をいかした都心づくりに向けましては,都心創生まちづくり構想の基本的な考え方に沿って,地域住民の皆様方のご意見を真摯に受け止めながら構想素案のとりまとめを行っているところであり,できるだけ早期にお示しできるよう努めてまいります。
なお,旧内山下小学校校舎につきましては,その建築文化財としての価値にかんがみ,存続を視野に入れて必要な調査等を行ってまいります。
さらに,中山下一丁目1番地区及び駅元町11番地区の市街地再開発事業や,中心市街地重点整備エリアにおける高齢者向け地域優良賃貸住宅の建設に対する支援を行うとともに,市民が主体となった西川緑道公園周辺の一層の魅力づくりを促進するなど,まちなかのにぎわい創出に向けた様々な取組を展開してまいります。
また,岡山操車場跡地の整備に向けましては,昨年9月にお示しした基本計画の素案に対するご意見や現在の暫定スポーツ広場及びドームの利用状況等を踏まえ,多目的広場の規模や駐車場の収容台数等,公園計画の一部を見直し,このたび,基本計画(案)として取りまとめたところです。
今後,この案について,市議会のご意見をお聞きしながら,本年度中にも成案化した後,都市計画決定の変更手続きや総合公園の基本設計に着手するなど,岡山操車場跡地が「庭園都市」「総合福祉の拠点都市」のシンボルとして,多くの方に愛され,利用される空間となるよう,事業化に向けた取組を進めてまいります。
次に,災害に強い安全・安心な都市づくりに向けましては,国の被害想定の見直しを受けて地域防災計画を改訂するとともに,災害対策本部室への臨時災害FM局の整備等,緊急時における情報の収集・伝達体制の強化を図ります。
さらに,自主防災組織の育成や防災対策の総合ガイドブックの全戸配布,個人住宅等の耐震化の促進など,地域防災力の充実に努めるほか,備蓄物資について,品目及び数量を拡充するとともに,備蓄場所の分散化を行います。
また,平成26年度中の開設に向けた東区役所・東消防署等の一体的整備などに加え,新たに,北消防署の再整備に着手するとともに,大規模災害時には地域住民の避難拠点ともなる小・中学校の校舎の耐震改修・改築に係る予算を大幅に増額するなど,市有施設の耐震化を加速してまいります。
併せて,災害時に大きな役割を担う市役所本庁舎について,耐震基準に適合していない現状にかんがみ,その耐震化について,建替えも含めた手法等の基礎調査を行います。
また,集中豪雨等による浸水被害の軽減を図るため,浦安ポンプ場のポンプ増設など重点的な浸水対策を実施するとともに,上・下水道施設の耐震化,治水・高潮対策や橋りょうの耐震補強等,安全な都市インフラの整備を推進します。
また,快適な生活環境づくりのため,生活者の視点に立った暮らしの道づくり事業を進め,さらに,老朽化が進み耐震化やバリアフリー化への対応が課題となっている東山斎場の再整備に取り組みます。
次に,公共交通を中心とする人と環境にやさしい総合交通システムの構築に向けましては,都市交通戦略に沿った取組等を展開してまいります。
その一環として,北長瀬駅への歩行者連絡通路及び駐輪場の整備や瀬戸駅周辺整備事業の完成に向けた推進,岡山駅東口広場バス停への上屋整備など,鉄道駅及びバス停の交通結節機能の強化やバス利用環境の向上を図るほか,地域の生活交通の確保や吉備線LRT化計画についても引き続き取り組んでまいります。
また,自転車先進都市の実現に向けて,都心部における自転車走行レーンの整備とネットワーク化,駐輪施設の整備及び利用促進等を図るとともに,本年秋を目途にコミュニティサイクルを本格導入するなど,自転車利用環境の総合的な向上に努めます。
さらに,引き続き,外環状線,中環状線など都市の骨格となる幹線道路の整備等を推進してまいります。

三つ目の「安心していきいきと暮らせる岡山型福祉を組み立てる」では,まず,本市の強みである医療や福祉の分野の豊富な資源をいかし,最適な医療システムの構築と保健・医療・福祉の連携による予防,診療から介護まで切れ目のないサービスを受けられる仕組みづくりを進めます。
このため,平成27年度の開設をめざし,新市民病院の建設を進めるとともに,新市民病院とせのお病院を運営する地方独立行政法人への円滑な移行及び移行後の安定的な病院経営のため,本議会にお諮りしている予算及び関係議案をはじめ,所要の例規の整備や財政措置を遺漏なく講じてまいります。
併せて,医療や介護が必要となっても安心して暮らせる地域づくりに向け,医師,看護師など多職種の連携会議を拡充するとともに,特に在宅医療を推進するため,訪問診療を行う医師への支援に取り組み,新たに,在宅医療推進方針の策定や訪問看護師の育成にも努めてまいります。
さらに,全国初の在宅介護に特化した提案が評価され,先般国から指定を受けた「岡山型持続可能な社会経済モデル構築総合特区」を推進し,超高齢社会を乗り越え,岡山から日本を変えていくモデルを発信するなど,広域圏の人々の幸福に貢献する「総合福祉の拠点都市」を体現する先駆的な取組等を進めてまいります。
また,介護予防センターを核とした介護予防事業の拡充や地域包括支援センターに認知症支援員を配置する等の認知症対策の強化,精神障害者の自立支援など,高齢者や障害者が住み慣れた地域で自立した生活を営める地域づくりに取り組みます。
また,「健康市民おかやま21(第2次)」に基づき,地域ぐるみでの健康づくりの促進を図ります。
その一環として,「岡山市歯と口腔の健康づくり条例」を踏まえ,歯と口腔の健康づくりを推進するための基本計画の策定や市民への啓発等を進めるほか,市民の健康増進の取組と併せて,国保の保険者として特定健康診査の拡充等に努め,国保医療費の適正化を図ります。
なお,国保の保険料につきましては,現下の社会経済情勢を踏まえ,昨年度を6億8,000万円上回る29億8,000万円を一般会計から繰り入れることにより,据え置くことといたしましたが,こうした政策繰入は,被保険者でない市民への負担の転嫁との指摘もあることから,持続可能な財政基盤の確立に向けた道筋を見出していく必要があると考えております。
次に,生活保護受給者等の自立支援につきましては,去る2月1日,ハローワーク岡山と協働で開設した「福祉ジョブ・サポート・スペース岡山」や就労支援相談員による就労支援に加え,新たに,生活保護受給者のうち,就労が可能ではあるが様々な事情で就労の自信をなくしている方に対して,就労に関するセミナー等を通じて就職活動に必要な意欲・能力を身につける初期段階のサポートを行うなど,福祉から就労まで一貫した支援に取り組んでまいります。
次に,すべての市民が,未来を担う子どもたちを安心して産み育てることができるまちづくりといたしましては,子ども・子育て関連3法の施行に向けて,「子ども・子育て会議」を設置し,有識者や子育て当事者から幅広く意見をいただきながら,新しい制度を円滑に実施できるよう,体制整備をはじめとした取組を進めます。
併せて,先般策定した「岡山市の就学前教育・保育の在り方について」の基本的方向性に沿って,すべての子どもたちにより質の高い就学前保育・教育を等しく提供できる子育て環境の構築と市民ニーズに即した効率的・効果的な施設の配置,運営に取り組んでまいります。特に,公立施設については,地域の実態に即した幼稚園・保育園の機能の一元化・施設の一体化及び民営化等の取組を推進してまいります。
また,子どもと子育て家庭に対する総合的な相談・支援に引き続き努める中で,新たに子ども虐待防止サポーター養成に取り組むなど,子どもたちの健やかな育ちを支援します。

四つ目の「自立し自己実現できる人間力を育てる」では,まず,子どもたちの確かな学力の育成に向けて,幼児教育から中等教育までの学びの連続性を大切にした一貫教育に中学校区単位で取り組む「中学校区ではぐくむ!学力アップ事業」を推進します。
また,新1年生に対し,生活指導や学習指導に当たる教育支援員を配置する「岡山っ子スタート・サポート事業」により,小学校生活の円滑なスタートを支援するとともに,小学校2年生から6年生を対象として,少人数の習熟度別授業や家庭学習の充実を促す放課後学習指導を実施し,学力の向上を図ります。
併せて,岡山っ子の豊かな心の育成のため,「はぐくむ心・あったかハート事業」を通じて,豊かな人間関係づくりを学ぶ機会や体験学習等の充実を図ります。
次に,子どもの育成に関する相談・支援体制の充実に向けましては,特別支援教育支援員の拡充等,支援を必要とする子どもの自立を支える体制の充実を図るとともに,トラングル一宮の再整備を進め,さらに,瀬戸町健康福祉の館を活用して適応指導教室を新設します。
このほか,落ち着いた授業環境づくりのための実践研究を行うモデル校の拡充や,学校だけでは解決が困難な事案の早期解決を図る専門家によるサポートチームの派遣など,いじめ,不登校,問題行動等への対応を強化します。
次に,安全・快適な教育環境づくりに向けましては,平成26年4月供用開始をめざして足守中学校と蛍明小学校の一体型校舎を整備するとともに,小・中学校校舎の耐震改修・改築を推進します。
次に,生涯スポーツの振興に向けましては,県を中心に,岡山を全国に情報発信する市民参加型フルマラソン大会について検討を行ってまいります。

五つ目の「市民力で新しい岡山をつくる」では,まず,市民,地域団体,NPOなど,様々な主体が協働,連携し,支え合う主体的な地域づくりを進めます。
このため,「あんしんカプセル」の配布に合わせた一人暮らし高齢者等への見守り・声かけ活動や,各地域における災害時要援護者避難支援プラン個別計画の策定を促進するとともに,公民館を地域づくりの拠点として活用し,地域担当職員の配置を順次進めるなど,安全・安心ネットワークの活動を幅広く支援します。
また,ボランティア・NPOとの協働を推進するため,ボランティア活動中のけがや事故に備え,全市民を対象とした市民活動保険制度を導入し,市民活動の促進を図るとともに,NPO法人との協働事業をモデル的に実施し,その検証やノウハウの蓄積等を通じて市民協働の取組の活性化につなげてまいります。
次に,市民に開かれた市政運営のための取組といたしましては,市民サービスの拠点となる区役所について,平成25年末の開設に向けた南区役所の整備及び平成26年度中の開設に向けた東区役所・東消防署等の一体的整備を推進します。加えて,中区役所について,現在地において新たに整備することとし,RSKメディアコムを取得するとともに,実施設計等を行います。
さらに,吉備公民館と吉備地域センターについて,新たな地域活動と市民サービスの拠点として一体的に再整備することとし,実施設計等を行います。
また,官民協働によるポータルサイトを継続的に運営できる仕組みをつくる「みんなで集める情報たから箱」事業を進め,市内のボランティア団体,NPO法人の活動情報等を発信する市民協働推進サイトの立ち上げや子育て応援サイト「こそだてぽけっと」の充実などを図ります。
また,都市の利便性と自然の豊かさを兼ね備え,自然災害の少ない本市の特性を人口増につなげていくため,本市への移住希望者にワンストップで対応する相談窓口の設置や市営住宅の一部を活用した移住支援を行うほか,移住相談会等を通じた情報発信に努めるなど,移住・定住の促進に向けた全庁的な取組を進めます。

六つ目の「岡山の強みをいかした産業を広げる」では,国の成長戦略の方向性を見定めつつ,産業振興ビジョンに基づき,地域の強みをいかした底力と競争力ある産業の集積を図り,地域経済の持続的な発展をめざします。
このため,医療,健康,福祉分野における強みをいかし,産学官連携による介護予防・生活リハビリテーションに資する新たな機器の開発等を促進します。
また,市内中小企業の販路拡大の取組やフェイスブック等を活用した企業情報の発信を支援するとともに,合同就職面接会の開催を通じて新規学卒者等の市内企業への就職を促進します。
さらに,本市商業環境の変化に応じ,市内商店街の魅力アップやにぎわい創出に向けた調査・分析を行うなど,地域商業の活性化を図ります。
次に,コンベンションシティ構築に向けましては,先般策定したコンベンション戦略プランに沿って,その具体化を図るため,岡山駅前エリアにおけるコンベンションコンプレックス構築に係る調査を行うとともに,国際会議,大規模催事等の開催支援を拡充するなど,戦略的なコンベンションの誘致等に取り組みます。
次に,農業の振興に向けましては,岡山ブランドとして評価の高い白桃やぶどう,黄ニラなど園芸作物の産地育成や6次産業化などにより,本市農業の体質強化を図るとともに,安全で安心な岡山産農産物の地産地消の促進と市内外でのPRに努めます。
特に,本市で新たに農業を志す方に対しては,体験・研修から就農・経営安定化まで総合的なサポートを行うほか,新たに,新規就農者を含む農業団体への施設整備等に対する助成を拡充するなど,担い手の確保に努めます。

七つ目の「文化力で岡山の誇りを高める」では,まず,史跡岡山城跡をはじめとする文化財の保存・整備と積極的な公開等に努めます。
また,岡山に暮らす人々が地域に愛着をもちながら,いきいきと暮らせる豊かな文化都市をめざす文化芸術振興ビジョンに基づき,総合的な文化芸術の振興を図ります。
おかやま国際音楽祭2013では,「創造と発信」「国際交流」「新しいアーティストの発掘・育成」をテーマに,市民,県民をはじめ県外の観光客の皆様に気軽に参加していただける岡山発の多彩なプログラムを展開いたします。
さらに,音楽・ダンスなどの主体的な文化芸術活動がまちなかに拡がる環境づくりのため,新たに,まちアートマネージャーの養成等に取り組むとともに,本市出身でわが国の児童文学に多大な業績を遺した坪田譲治氏の業績を常設展示するコーナーを岡山シティミュージアム内に新設するなど,本市の文化力を広く内外に発信してまいります。
また,文化活動や娯楽の場として市民に親しまれている岡山市民会館について,耐震化やバリアフリー化などの要請や新たなニーズに対応するため,再整備に向けた調査等を行います。
次に,魅力的な観光資源の創出・発信及びシティプロモーションの推進に向けましては,瀬戸内国際芸術祭やESDに関するユネスコ世界会議の開催を視野に入れ,外国語によるパンフレットやサインの充実など,外国人をはじめとする観光客の受入・おもてなし環境を整えるとともに,岡山城の魅力アップや出石・カルチャーゾーン周辺の回遊性の向上を図ります。
また,桃太郎をテーマとしたイベント開催や動画配信等のプロモーションを通じて「桃太郎のまち岡山」を全国に向けて広くアピールするとともに,東南アジアを含めた海外プロモーションを展開します。

その他の議案の説明

続きまして,その他の議案の主なものについて申し上げます。

甲第21号議案は,先程申し上げましたとおり,平成25年度機構改革に伴い,ESDに関するユネスコ世界会議の成功に向けた取組の推進体制を強化するため,ESD最終年会合準備室をESD世界会議推進局に改めるとともに,自立し自己実現できる岡山っ子の育成に向けた総合的な施策をより一体的に推進するため,岡山っ子育成局を設置する等のものです。

甲第22号議案は,公募の方法により募集する公の施設の指定管理者の候補者を選定するに当たり,選定過程の客観性及び透明性の向上を図るための委員会を設けるものです。

甲第27号議案は,地方独立行政法人岡山市立総合医療センター評価委員会の組織及び委員その他委員会に関し必要な事項を定めるものであり,甲第28号議案は,同地方独立行政法人に職員を引き継ぐ岡山市の内部組織を定めるものです。

甲第30号議案は,新型インフルエンザ等対策特別措置法の施行に伴い,岡山市新型インフルエンザ等対策本部に関し必要な事項を定めるものです。

甲第32号議案は,三丁目劇場を廃止するものであり,甲第33号議案は,たけべ八幡温泉郷再整備事業に伴い,建部町温泉宿泊研修センターを廃止するものです。

甲第39号議案は,政田サッカー場について,甲第40号議案は岡山市ウェルポートなださきについて,それぞれ指定管理者の指定を行うものです。

甲第41号議案は,平成25年度包括外部監査契約を締結するものです。

甲第44号議案は,地域高規格道路美作岡山道路建設事業における瀬戸トンネル(仮称)新設工事について,工事委託契約を締結するものです。

承第1号は,市有自動車の事故について,速やかに賠償額を決定する必要が生じたものにつき,議会を招集する時間的余裕がなかったため,やむを得ず地方自治法第179条第1項の規定により専決処分したものです。

以上で提案理由の説明を終わります。

よろしくご審議の上,ご議決を賜りますようお願い申し上げます。

甲第24号議案に対する市長提案理由説明要旨

ただいまご上程になりました議案についてご説明申し上げます。
甲第24号議案は,船員法の一部改正に伴い,所要の措置を講ずるため,岡山市証明事務等手数料条例の一部を改正するものです。
なお,この議案は,3月1日に改正条例を施行する必要があることから,他の議案と分離してご審議の上,ご議決を賜りますようお願いいたします。

報告に対する市長提案理由説明要旨

ただいまご上程になりました報告についてご説明申し上げます。
報第3号は,リース公用車が事故により破損したことに伴い,リース車両が返還不能となったことによる債務不履行について,相手方と和解し,賠償額を決定したものです。

報第4号は,市有自動車の事故について,相手方と和解し,賠償額を決定したものであり,報第5号はリース公用車の事故について,報第6号から報第9号までは,市有自動車の事故について,それぞれ賠償額を決定したものです。

報第10号及び報第11号は,道路の管理瑕疵による事故について,それぞれ相手方と和解し,賠償額を決定したものです。

なにとぞよろしくお願いいたします。

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総務局総務部総務法制企画課

所在地: 〒700-8544 岡山市北区大供一丁目1番1号 [所在地の地図]

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