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第14回グローバルRCE会議【その2】

[2026年3月30日]

ID:80379

第14回グローバルRCE会議【その2】

2025年10月21日から23日にかけて、岡山コンベンションセンターをメイン会場に第14回グローバルRCE会議が開催されました。

本記事では、2日目と3日目の様子をお届けします。

※1日目の様子:https://www.city.okayama.jp/sdgs-esd/0000080361.html

スケジュール

会議2日目

OSKスポーツクラブによる体操から始まった2日目の朝。国連大学サステイナビリティ高等研究所の小西美紀氏による1日目の会議の振り返りと、2日目のプログラム紹介、本会議の趣旨の確認を経て、ブルキナファソ(西アフリカ)出身のアブゼ・ジグマ王女による基調講演が始まりました。

基調講演2(H.R.H. Dr. h.c. Princess Abze Djigma【ジグマ王女】)

ジグマ王女は、国連で気候変動に関する取組に関与したり、政策を地域社会に落とし込んでいくことに尽力したりするなど、「人」を中心にしながら長年にわたってESDに取り組んでこられています。そんな彼女の「持続可能性のための教育は、生まれた時には始まっている。子どもたちは人生の最も早い段階から価値観や文化、環境を吸収していく」との指摘は説得力があるものでした。

基調講演2


全体会3【テーマ:Youth session ユースセッション】

ESDを通じて問題解決を試みるユースに焦点を当てた全体会3では、地域ユースコーディネーターらの実践的知見を交えながら、ユースによる現実的な問題解決型学習に関する意見交換が行われました。

青少年のエンパワメントや、世代を超えて互いに考えを尊重し合いながら対話を重ねていくこと、また、グローバルな視点をもちながらも地域に根差した実践的な取組に継続的に関わっていくことの重要性について改めて認識する場となりました。
全体会3


分科会1

テーマ別に以下の5つの分科会が開催されました。

  • Advancing Policy
  • Transforming Learning Environment
  • Building Capacities of Educators
  • Empowering and Mobilizing Youth
  • Fostering Innovation in ESD with Emerging Technologies

「Fostering Innovation in ESD with Emerging Technologies」では、AIやデジタルツールの活用がESDの実践の強力な推進につながることや、その実現における多層的な連携や制度的支援の必要性に関する指摘がなされました。さらに、これらの新しい技術はあくまでも学習を補完するべきものであり、学習を代替するものではない、といったことが議論されました。

分科会1


ポスタープレゼンテーション

岡山ESDプロジェクトの登録団体をはじめとした国内のESD関係組織や国内外のRCE参加者が、活動を紹介するポスターを展示し、参加者に向けて発表しました。気候変動対策やコミュニティのエンパワメントなど、多岐にわたるテーマでESDに関する取組が紹介され、参加者との意見交換が行われました。

ユース世代の発表者も多く、今後の地域における実践が継続していくことについて、期待感を持つことができるセッションとなりました。

ポスターセッション1
ポスターセッション2
ポスターセッション3


分科会2

実践者の能力構築に関して、以下の5つの分科会が開催されました。

  • Learning beyond 2030: Weaving ESD across the Everyday
  • Co-Creating a Sustainable Future from the Community: Building an Inclusive Society through ESD
  • Planetary-Centered Universities at the Ethical Turn: Advancing ESD Beyond the SDGs for Human and Planetary Well-Being
  • Green and Sustainable Learning – Sustainability Competencies and Pedagogies to Get Every Learner Climate Ready
  • Empowering the Next Generation of Changemakers: Educators’ Toolkit for Action-Oriented ESD

RCE岡山が登壇した「Co-Creating a Sustainable Future from the Community: Building an Inclusive Society through ESD」では、ESDが、ユースのリーダーシップ育成や世代間の学びの促進、信頼に基づく協力関係の構築によって、コミュニティをどのように強化できるか、といったことが議論されました。

その中で、高島公民館を拠点に活動している「高島地域づくり隊」の中高生が地域に根ざしたお祭りの運営や、絶滅危惧種を保護する取組を発表しました。こうした取組が、世代間の学び合いや市民参加のプラットフォーム構築につながり、ユースのエンパワメントとリーダーシップ育成を通じて、地域社会の活性化を促すことなどを提起する内容となりました。

分科会2


全体会5【「岡山宣言2025(The 2025 Okayama Declaration)」の採択】

全体会4で各分科会の要旨の報告が行われたうえで、全体会5では「岡山宣言2025」の採択についてディスカッションが行われました。この宣言は、グローバルRCE会議前に作成した草案に対して、会期中にフィードバックを求め、さらに全体会5の中でも参加者とディスカッションを交わしながら調整を図る、といった丁寧なプロセスを経て作られたものです。

最終的に採択された宣言は、「ESDを社会変革の原動力と位置づけ、地域に根差した協働と学びを通じて、持続可能な未来の実現を目指す」ものとして以下の5つの優先行動分野が示されています。

  1. 体系的かつ社会的変革の触媒としてのESDの位置づけ
  2. パートナーシップを通じた知識交流と地域の解決策の推進
  3. ユースのリーダーシップの強化と活性化
  4. 公平性、包摂性および正義の確保
  5. 生涯を通じた生活のあらゆる場におけるESDのデジタル変革の活用

採択された岡山宣言2025は、以下のページから原文と日本語訳をご覧いただけます。
https://www.city.okayama.jp/kurashi/0000078476.html

全体会5


最後に、阿部宏史岡山ESD推進協議会会長が閉会のあいさつを行い、持続可能な社会の実現に向けた継続的な協力を呼びかけるとともに、第14回グローバルRCE会議に積極的に参画されたすべての方々への感謝の意を述べて会議を締めくくりました。


会議3日目

3日目の午前中はフィールドビジット(現地視察)として、小学校と公民館を周る4コース、岡山大学を周る1コースが設けられ、授業の見学や地域活動に取り組んでいる方との交流を図りました。

午後は備前焼に焦点を当てたコース、後楽園・曹源寺等を巡るコースに分かれ、岡山のおもてなしを体験するオプショナルツアー(岡山観光)を行いました。

その中からフィールドビジットの様子をお届けします。

旭操小学校と西大寺公民館

旭操小学校では、5年生の3クラスが総合的な学習の時間に取り組んだ環境問題への実践について発表。身近な疑問や違和感を出発点に、自分たちで調べ、考え、行動に移したプロセスと成果を紹介しました。発表後には参加者との意見交換の時間も設けられ、児童との交流を楽しみました。

西大寺公民館では、クラブ講座の見学に加え、公民館を拠点に展開される多様な地域活動が共有されました。布の端切れを活用したアップサイクルプロジェクト、地域住民が講師となる「雄神みんなで学校ごっこ」、環境保全活動など様々な取組を紹介し、RCE岡山の特徴の一つである公民館を中心とした地域主体のESD活動を発信しました。

旭操小学校
西大寺公民館集合写真
西大寺公民館活動紹介


岡山大学

岡山大学で行われたフィールドビジットには約50名が参加し、共創イノベーションラボ(KIBINOVE)の現地視察など、岡山大学の全学的アプローチによる、地域に根ざした世代間学習の実践、人類と地球のウェルビーイングのための教育と創造、そして未来を共創する取組が紹介されました。

研究室の中だけで行われる取組ではなく、芸術分野や産業分野などの幅広い領域、さらには多世代と連携しながら行われる全学的なアプローチによって、社会の変革を推進する原動力となり得るESDの実践拠点としての有効性が示されました。

フィールドビジット4
フィールドビジット5
フィールドビジット6
岡山大学の様子
ESDマン



盛大に開催された第14回グローバルRCE会議。
グローバルな会議の場で「岡山」という名前を冠した宣言が採択されたことは、世界のESD関係者に岡山がESDをリードする地域であることをあらためてアピールできた重要な成果だよ。
参加者からは「岡山で開催してくれてよかった」「岡山のホスピタリティは最高!」といった声が寄せられたよ。

お問い合わせ

市民協働局市民協働部SDGs・ESD推進課

所在地: 〒700-8544 岡山市北区大供一丁目1番1号 [所在地の地図]

電話: 086-803-1351 ファクス: 086-803-1777

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