2025年10月21日から23日にかけて、岡山コンベンションセンターをメイン会場に第14回グローバルRCE会議が開催されました。
本記事では、会期中に行われたさまざまな「おもてなし」をご紹介します。
開会式の会場入口では、岡山市立石井小学校の児童が様々な国の国旗と、歓迎の言葉を胸に参加者をお出迎えしました。
参加者の入場前に先生と一緒にスタンバイし、取材のカメラが並ぶ中で準備を行いました。
エスカレーターを降りて会場に向かう参加者のみなさんも、小学生のお出迎えに気づくとパッと笑顔になって挨拶を交わしながら会場へと入場しました。
石井小学校ではこの日を前に、事前学習としてSDGsについて学ぶ時間が設けられました。児童たちは、差別が人々の分断や争いにつながることについて学び、強く印象に残ったといいます。
当日、参加者を出迎えた児童は、「思っていたよりも柔らかく、親しみやすかった」「折り鶴を喜んで受け取ってくれてうれしかった」と交流を振り返りました。


躍動感あふれる書道パフォーマンスでオープニングを飾ったのは、岡山県立岡山東商業高等学校書道部の皆さん。大きな紙に向かう彼女たちの凛とした姿が、会場の空気を一変させました。
パフォーマンスの冒頭で高らかに宣言されたのは、高校生らしい等身大の「夢」と「決意」でした。力強く「共動」と大書された用紙には、まず「貧困、気候変動、食糧不足……迫る脅威に目を向けよう」という切実な呼びかけが綴られます。
それに続いたのは、「地球に笑顔を。『誰ひとり取り残さない』未来のために、叶えたい夢のために」「私たちは独りじゃない。小さな力が未来を支える」という言葉。
今回のパフォーマンスに込めた思いを聞くと、「テーマは『私の夢』です。貧困をはじめとするさまざまな社会課題があると、夢を叶えることが難しくなってしまいます。すべての人が自分自身の夢を実現できるようにするためには、社会課題の解決に向けて、みんなで協力して取り組むことが必要だという思いを表現しました」と話されました。
社会を良くすることと、自らの夢を叶えることが、決して切り離されたものではなく、地続きであることを伝える若者たちの真っ直ぐな視点。そして「私たちは独りじゃない」という一節は、日々それぞれの現場で課題と向き合う世界の実践者たちを勇気づけたのではないでしょうか。


昼食会場の前に整えられた特設の呈茶席では、着物姿による美しいお点前(おてまえ)が披露されました。
この日本文化の粋を集めたホスピタリティの場を創り出したのは、岡山茶の魅力を世界へ発信する「株式会社引両紋(ひきりょうもん)」様と、岡山大学鹿田茶道部の学生たちです。提供されたのは、一服のお抹茶と、岡山の誇る銘菓「大手まんぢゅう」。
海外から訪れた参加者たちは、目の前で点てられる(たてられる)お茶の作法や、薄皮から透ける餡が美しい和菓子の繊細さに興味津々の様子。言葉の壁を超え、お茶と甘味がもたらす安らぎの中で、あちこちに和やかな交流の輪が広がっていきました。


1日目の最後に歓迎レセプションが行われました。
囃子桜友会の研ぎ澄まされた鼓(つづみ)の音でレセプションはスタート。会場には岡山の食と地酒が並び、和やかに活発な交流が行われました。

会場入口付近には、囃子桜友会による鼓打ち体験や山陽学園大学の学生と「小さな本やマルコ」のコラボによる書道体験、岡山大学とノートルダム清心女子大学の学生スタッフによる折り鶴体験コーナーが設けられました。参加者たちは慣れない鼓や筆、折り紙に悪戦苦闘しながらも異文化体験を楽しんでいるようでした。
宴も半ばを過ぎるころステージには七社八幡宮神楽保存会が登場。子どもたちが舞う獅子舞に参加者達は興味深々の様子でした。歓迎レセプションの締めくくりは、岡山のお祭り「うらじゃ踊り」。うらじゃ連「環温」のリードで会場の皆さんも巻き込み、最後は全員参加の「総踊り」で歓迎レセプションの幕を閉じました。



受付や通訳、司会など、グローバルRCE会議を支えた学生スタッフの活躍にも目覚ましいものがありました。会議を終えて、司会の大役を担った2人にインタビュー。印象に残ったことなどを聞きました。
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Q:司会を引き受けた経緯について教えてください。
A:私の通っている大学が元々国連大学とつながりがあり、石川県で開催されたSDGsのフィールドワークに参加してから興味が湧きました。SDGsに関するプログラムに関わりたいという思いを持っている一方、大学生活の中でそうした機会に巡り合えずにいたところに、司会のお話をいただきました。最初は、司会者を担うこと自体にプレッシャーが大きかったのですが、プロジェクトの初期段階から5ヶ月間、問い合わせ対応や翻訳などにも携わったため、当日はプレッシャーよりも会議を盛り上げよう!楽しもう!という気持ちの方が強かったです。Q:会議を振り返って印象に残ったことや感じたことを教えてください。
A:当初は「ESDとは何か」を詳しく知りませんでしたが、会議を通じてESDがSDGsを達成するためのシステムであることを学び、各国の課題や現状を知る良い機会となりました。また、立派な肩書きを持つ人々が、学生と同じ目線でフランクに世間話をしてくれたり、連絡先を交換してくれたりしたことが印象に残っています。
Q:司会を引き受けた経緯について教えてください。
A:教授から「おもしろい会議があるよ」と声をかけられたのがきっかけです。英語が堪能(アメリカ生まれ・育ち)であることから、最初から司会者として推薦されていました。
当初SDGsへの関心はそれほど高くありませんでしたが、自身が学んでいる地域政治や地域経済の観点から、岡山について深く知る良い機会だと考えて参加を決めました。
Q:会議を振り返って印象に残ったことや感じたことを教えてください。
A:自身のアジア系の英語訛りにコンプレックスを持っていましたが、会議でジグマ王女から「意見交換ができている。その語学力があれば十分だ」と言葉をかけられたことで、「会話で大切なのは知識だけでなく、気持ちを通わせることだ」と気づき、自信を得ることができました。
王族や著名人に対して「近寄りがたい」というイメージを持っていましたが、実際は非常にフレンドリーで、国民のために動いている姿を目の当たりにし、見方が大きく変わりました。
アフリカの発展途上国でのソーラーパネル事業の成功例など、斬新なアイデアに刺激を受けました。また、この会議を通じて東京の企業の人と知り合うなど、将来に繋がる貴重な出会いもありました。

岡山ならではの文化を体験し、ESDに取り組む人々と交流する機会を支えたのは岡山の実践者のみんなだったんだ。
会議の運営を支えてくれたみんなにも感謝だね。この経験が、今後のESDの推進やSDGsの達成につながっていくことを期待しているよ!
所在地: 〒700-8544 岡山市北区大供一丁目1番1号 [所在地の地図]
電話: 086-803-1351 ファクス: 086-803-1777