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ユネスコスクール(光南台中学校)

[2017年10月12日]

ID:38535

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地域の環境を大切にする光南台中学校

岡山市南区に位置し、149名の生徒が学ぶ光南台中学校。2012年にユネスコスクールに認定されました。
身近にありながら、水質汚濁で話題にのぼることも多い「児島湖」に抱かれた立地から、地域の環境に強い関心を持つ生徒が多く、熱心な環境学習・活動を展開しています。そのなかから、25年以上の歴史を持つ地域の清掃活動「クリーンアップ光南台」についてご紹介します。

※2017年10月1日現在

校舎

学校データ

「クリーンアップ光南台」とは?

「地域の力で、児島湖をきれいにできないか?」
光南台中学校の生徒会による問題提起がきっかけとなり、1991年に始まった「児島湖清掃奉仕活動」。1995年には、「自分たちの住む地域を自分たちの手できれいにしよう」というコンセプトのもと、学区全体に範囲を広げ、「クリーンアップ光南台」として再スタートしました。2001年からは近隣の岡山市立小串小学校・岡山市立甲浦小学校も加わり、9つの地区ごとに生徒・児童・保護者・地域の方・教職員が力を合わせて清掃活動を行っています。

今回は、海岸のゴミ拾いを行う「阿津西原地区」の活動に参加しました。

海岸の風景

阿津西原の海岸の風景

自分たちの手で、地域をきれいに!

2017年9月9日(土曜日)、小中学生・教職員・保護者・地域の方計31名が、阿津西原地区の海岸に集合しました。中学生がリーダーとなり2グループに分かれ、海岸に落ちているゴミを拾っていきます。
一見するときれいな海岸ですが、生い茂った草の陰に目を向けると、空き缶やペットボトル、発泡スチロールなどのゴミがいっぱい。生徒たちは小学生をリードしつつ、草をかき分け、拾ったゴミを種類ごとにゴミ袋に収めていきました。まだまだ残暑の厳しい9月。参加者の額には汗が浮かびます。

清掃の様子1

きれいな海岸にも見えますが…

清掃の様子2

草むらの陰にはゴミがたくさん

約1時間30分の清掃活動の結果、市指定ボランティアゴミ袋27袋分と大量のゴミが集まりました(例年は15袋程度)。「きれいになって良かった」と達成感をにじませる生徒たち。一方、毎年たくさんのゴミが捨てられている現状には、「ゴミを捨てる場所はきちんとあるのに、ポイ捨てをして地球を汚すのはひどい。『一つくらいいいや』という軽い気持ちの人がたくさんいるのでは」と怒りを感じているようでした。

ゴミを集める様子

ペットボトルや発泡スチロールが多く集まる

思いがけないゴミ

思いがけないゴミも発見

粗大ゴミを何とかしたい!生徒発信の新たな取組

前身の活動から数えると25年以上の歴史を持つ「クリーンアップ光南台」ですが、今年から新たに始まった取組もあります。それは、「粗大ゴミ」処理に向けた活動です。これまで、持ち運びや処理が困難な粗大ゴミは、生徒たちの力では処理できないというのが現状でした。

今年度は、「何とか片付ける方法はないか?」と生徒会で声が上がり、まずは粗大ゴミの写真を撮って、現状を把握し、解決策をさがしていこうと動き始めました。

タイヤを撮影

砂に埋まってしまったタイヤを撮影

阿津西原地区の清掃に参加して9年目になる地区長の岡本さんは、冷蔵庫・自転車・車のタイヤなど、毎年同じゴミを見かけるけれど片付けられないことに、ジレンマを感じていたそうです。「まずはどんなゴミがあるか、学校のみんなと共有して、解決策を考えていきます」と話してくれました。

下村 和男 校長先生

下村校長

クリーンアップ光南台が、「地域を愛し、地域を守る」意識を持つきっかけになれば、と考えています。
ゴミを拾うことで、ゴミを捨てないことの大切さも理解できます。まずは自分から、家族から、きれいなまちづくりの輪をひろげていって欲しいです。

ESDマン

「地元をきれいにしたい!」という気持ちが、クリーンアップ光南台の伝統を守っているんだね!